知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成21年11月2日(月) 午前11時
1.

新型インフルエンザワクチン接種について

【記者】  新型インフルエンザについては、愛知県も患者数が多いようですが、今後のワクチン接種の予定と方針について伺います。
【知事】  お子様を中心に本当に増えておりまして、本県も警報を発しております。数字を眺めてみますと、毎年の季節性のインフルエンザのほぼピークの感染者数を示しておりまして、大変な状況になっているものと認識しております。
 今やはり最も関心があるのは、お尋ねのワクチン接種であります。優先順位に従って、本県もワクチン接種に取り組んでいるところでございますが、去る10月23日金曜日でございますけれども、本県では医療従事者の方々に接種を開始したところでございます。
 今後でありますけれども、今月の16日月曜日から、妊娠されている方と基礎疾患のある1歳から小学校3年生の方への接種を始めたいと予定をしているところでございます。なお、この基礎疾患のある1歳から小学校3年生の入院患者の方に先行接種したいという方向で、今、調整しているところでございます。
 今後も国の定めた優先順位に従って、順次国からのワクチン供給に合わせて接種を進めてまいりたいと思っておりますけれども、国からの情報によると、国内産のワクチンが約2,700万人分、そして海外からの輸入ワクチン約5,000万人分を確保したということでございますけれども、速やかに、しかも円滑にワクチン接種ができるように、県としても、医療機関あるいは関係機関とよくよく調整しながら実施していきたいと思っているところでございます。
 ちょうど昨日も、よその県で小さなお子さんが亡くなられたというニュースも出てまいりました。お子さんをお持ちの親御さん、大変心配を募らせていらっしゃることと思います。どうしても医療機関に電話したり相談したりということで、医療の現場も随分混乱しているというようなことも聞いております。そうしたお問い合わせや電話での相談などは、直接医療機関でももちろん結構ではありますけれども、県庁の新型インフルエンザ対策室、あるいは保健所へお尋ねいただきあるいは御連絡いただいて、できるだけ冷静に対応していただきたいと思っております。
 いずれにしても、これから本当に目の離せない時期がしばらく続くと思いますので、県庁挙げてしっかりとした取組を進めていきたいと思っております。
【記者】  基礎疾患のある1歳から小学校3年生までの入院患者の方へ、ワクチンの先行接種を行いたいとのことでしたが、いつ開始するのか決まっていますか。
【健 康
担 当 局 長】
 来週中からの接種について調整していますが、現時点では確定していません。
  
2.

平成22年度予算編成方針について

【記者】  平成22年度予算編成については、大変厳しくなると予想されますが、予算編成の方針について伺います。
【知事】  今回の予算編成の方針は、やはり何といっても現下の厳しい財政状況、そして二つ目は、新政権がスタートして、従来と具体的な政策や制度がどう変わっていくのかという不透明感がぬぐい切れない部分、この二つがあると思います。
 まず、大変厳しい経済状況ということでありますが、これはもろに県税収入に響いてくる話でございまして、私どももとても心配しております。御承知のとおり、さきの9月定例県議会で私は、大変厳しい今年度の当初予算よりも、さらに1,000億円近く県税が減る可能性もあると申し上げました。その後も、数値など担当部局で精査しながら内部で検討しておりますが、それがやっぱり現実のものになる可能性が出てまいりました。もちろん、まだこれからの状況を十分眺めなければなりませんが、とても厳しいというふうに見ております。
 一方で、公債費だとか扶助費だとか、いわゆる義務的な経費の部分は、これはもう増えることは明らかでございますので、収支不足、これも中期試算でもう既にお示しをしております収支の乖離が2,500億円ぐらい、これも場合によっては超す勢いであります。したがって、とても厳しい財政状況の中での予算編成を強いられるということになります。
 今日各部局に伝える予算編成方針はそういうことですので、やっぱり徹底した事務事業の見直しなど、厳しい財政状況の中で汗を流してほしい、全事業を点検してほしいと思っております。もう既に各部局ではその作業を進めてもらっておりますけれども、それなくして、とても予算を組むことはできないという状況でございます。
 それから、新しい政権が誕生して、なかなかまだ見通しがつかないという2点目のことですけれども、今、マニフェストに従って、新政権はいろいろなものを見直しの作業にかかっておられます。国の概算要求が出そろって、それを行政刷新会議の中でいろいろ検討されております。そのマニフェストの実現だとかあるいはそうした概算要求がさまざまな検討などでどういう姿になっていくのか、まだまだ見えないところがございます。そこら辺を早く情報をキャッチし、我々も対応していかなければいけないことでございまして、例えば一例を挙げますと、国は高校授業料の実質無料化ということを検討されておられるわけでありますけれども、これはこれで結構なことでありますけれども、これまで県が独自でやってきた減免制度あるいは奨学金制度、こういうものにもすべてリンクしてくる話でございますので、やはり制度設計がきちんと把握できませんと、来年の予算についても確定できないさまざまな事業がございます。
 加えて、こうした経済が悪いときでありますので、県独自でもいろいろ事務事業の見直しを行うわけでありますが、やはり地方財政措置がこれからどうなっていくのかということも大変大きな課題であります。例えば地方交付税あるいは特例的な地方債、こういうものの見通しがつかないと予算を組むことができないわけでございまして、これもこれからのにらみ合いということになってまいります。
 公共事業あるいは各種補助事業、そういうものも最終的にどういう姿になっていくのか。それによって県、これは市町村も一緒でありますけれども、地方の来年度予算に影響を受けるということになりますので、今日、予算編成方針を各部局に通知したわけでありますけれども、まだまだ状況が流動的な部分があるという中での、しかもこれから年末に向けてタイトな作業になっていく。もちろん、年明けてからもその作業は続くと思いますけれども、そんな状況であります。
3.

渡航の抱負について

【記者】  11月5日からヴェネツィアとアブダビへ渡航されますが、渡航の抱負を伺います。
【知事】  ヴェネツィアの方は、ビエンナーレが開催されておりまして、もちろん来年の本県におけるトリエンナーレの参考にさせていただくということが主たる目的であります。
 私は、ヴェネツィアビエンナーレというのは100年以上の歴史があって、世界で最も伝統と実績とスケールが大きな芸術祭だというふうに見ております。うちのトリエンナーレは来年が第1回でございまして、これからということでありますけれども、やはりそういうところで長年蓄積してきたいろいろなものを、いい点を取り入れたいというのが一つありますが、できればヴェネツィアのビエンナーレの関係者と人脈を深くして、うちも3年置きに行う予定でおりますので、いい形で連携あるいは情報交換できればと、そういう取っかかりにしたいと思っております。
 今回訪問するに当たっては、ヴェネツィアビエンナーレのパオロ・バラッタ会長にアポイントメントがとれることになりました。この会長さんとできるだけ良好な人間関係、人脈を形成できればと思っておりまして、これが今後の愛知のトリエンナーレの財産になるように努めていきたいと思います。
 ちなみに、愛知のトリエンナーレの監督を務めていただく建畠監督ですけれども、このヴェネツィア・ビエンナーレで過去に日本のパビリオンのコミッショナーを務めておられます。したがって、建畠監督御自身もいろいろな人間関係や人脈をお持ちでありますので、今回会長に会えることになりましたが、これは建畠監督や関係者のいろいろなお骨折りで実現するものでございます。また加えて、愛知の来年のトリエンナーレのキュレーターに内定しておりますピエル・ルイジ・タッツィさん、これはイタリアの方でございまして、この方もヴェネツィア・ビエンナーレに大変ゆかりの深い方でございます。したがって、こういうビエンナーレとトリエンナーレの連携などがうまく模索できればと思っております。
 その意味では、先般、上海のビエンナーレを訪問したとき、上海美術館の館長などとも交流を持つことができましたが、やはりネットワークだと思いますので、これからもヴェネツィアだけに限らず、広く世界との交流を深めていきたいと思っているところでございます。
 それから、もう一つのアブダビの方でございますが、これはヴェネツィアの帰りに寄ってこようということでございまして、エティハド航空の訪問でございます。実は、このエティハド航空は中近東の有力な航空会社でございますが、北京経由でセントレアに飛んでいただけるというようなことが先般明らかになりました。実は私、今年の6月にエティハド航空の副社長が日本の状況を調査にいらっしゃったんですが、そのときにお目にかかって、ほかの空港も候補に挙がっている中、何とかセントレアと結んでほしいということを御要望しました。また、この中部圏、愛知の状況などを説明し、ぜひとも実現するように御協力をお願いしたいと、また、直接こちらがお邪魔して御説明やお願いをしたいという話もその場でいたしました。幸いにして、行く前に大体決めていただいたということでございますので、結果的にはお礼のあいさつのような格好になりますけれども、末永くこのセントレアと路線を維持していただくためには、これまたやっぱり地域とエティハド航空との関係の形成がとても重要ですので、お立ち寄りして地域の事情をさらにお話しするなど、交流を深めたいと思います。
 なお、ここへはセントレアの川上社長始め空港側からも関係者が合流していただけるということでございますので、積極的にPRも含めて行ってきたいと思っているところでございます。
 駆け足のような格好になりますけれども、1週間近く留守にすることになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
4.

中部国際空港の現状について

【記者】  前原国土交通大臣の羽田空港ハブ化についての発言や日本航空によるパリ便廃止や路線見直しなどが中部国際空港にとって逆風となる可能性が高いと考えられます。こうした状況について、知事の考えを伺います。また、地元として国にどう働きかけていくのか伺います。
【知事】  まず、JAL、日航の関係について申し上げますと、今、企業存立にかかわる大変な事態です。セントレアにとりましてパリ便というのは、ある意味では一番ヨーロッパとを結ぶ中心的な路線でありますので、これがなくなることはとても辛いことですし、大きな影響があることと思っております。しかし、JALそのものの存立がどうなるのかというような事態ですので、残念なことであっても、我々、受け入れざるを得ません。そのときに地方として手をこまねいて、ただ減るままに任せていくわけにまいりません。今回のエティハド航空についても、御承知のとおり、これは中近東からヨーロッパへのアクセスになる、大変使い勝手のいい航空路線でもあります。もちろん、アフリカやそのほかへのトランジットも可能なものであります。そんなことで、国際線の充実はやっぱり地元の努力としてやらなければいけないと思います。
 先般、中国の南京便が就航したのも、やっぱりそういう我々の取組の結果だったと思います。引き続きこれは積極的に、まだほかにも我々当たっていかなければならないエアラインがありますので、それは努力していきたいと思います。
 それから、大臣のハブ化の発言についてということであります。
 大臣の発言は、ちょうど韓国のインチョン空港のように、日本においてもハブ空港が必要だと。そのためには羽田が有力だというような、そんなお話だったと理解しております。
 ハブ空港というのはもちろん重要性を否定するものではありませんけれども、私どもは、ハブ空港はハブ空港としてとても重要ですけれども、今、航空業界の一つの大きなトレンドとして、ポイント・ツー・ポイント、つまり、大型機ではなくて、小型機あるいは中型機で都市と都市を結ぶ直行便という大きなトレンドがあるというふうに認識しております。例えば、アメリカなどでも今、随分、航空業界の状況が動いていると思いますけれども、大きくシェアを伸ばしている航空会社などを見ていますと、やっぱりポイント・ツー・ポイント、直行便、しかも中型機以下のものという傾向があります。例えば、サウスウエスト航空なんかはそうですね。したがって、我々はそういうことも頭に置いて、この航空路線というのを考えていかなければいけないと思っております。
 それから、羽田のハブ化という議論は、直接的には、成田と羽田のすみ分けの問題という見方もありますよね。それ以上にどのようなこれから方向が出されるのかは、ちょうど今、戦略会議などでもこれから議論されるところでありますので、きちんとそれを見極めなければいけないと思いますけれども、もし大臣がおっしゃっているものが、国内の各空港から国際便をどんどん首都圏に集中させるんだということであれば、これはもう我々はとても納得できないし、理解のできないことだと思っております。
 各地にある空港、とりわけ国際空港である関空や中部国際空港をこれから戦略的にどう活かしていくかということこそとても重要ですね。成田、関空、そしてセントレア、これをどう活かしていくかということに目を向けていただく必要があろうかと思っております。その意味では、またどういう形でこの議論が展開されるのかは見極めていかなければいけないと思っております。
 私も大臣にはぜひともお会いして、どうあるべきなのか、どういう将来像を描くのかについては、きちんとした意見交換や議論をしたいと思います。先だって観光大臣会合でいらっしゃったときは、ものの5分、10分ですから、そういうひざを交えた話はできないと思いましたので、突っ込んだ話はできませんでしたけれども、ぜひともそういう機会を設けてほしいということを申しましたら、喜んでお会いしたいということをおっしゃっていただきました。ちょうど今、臨時国会も開会されていますので、日程調整に至っておりませんけれども、申入れをしておりますので、できるだけ早い時期にそれが実現するよう、引き続き努力したいと思っているところでございます。
 今、世界的な同時不況だとか、去年は燃油高や、それから日本に限って言えばJALの経営の問題など、航空業界に大きなアゲンストの風が吹いていますね。しかし、長い目で見れば、特にアジアを中心として、航空需要はまだまだ大きく伸びるというのが専門家やら多くの方々の一致した見方であります。したがって、今は何とか地元の需要を増やしたりお客様を増やしたりする中で、路線の維持・確保、こういうものに精いっぱい努力してこれからの将来の飛躍につなげていく、一番正念場の時期かなと思っております。したがって、経済界、あるいは関係団体、あるいはセントレアと、従来も手を握り合ってやってまいりましたけれども、これからも力を合わせてやってまいりたいと思っております。
5.

天皇陛下御在位二十年について

【記者】  11月12日で天皇陛下が御在位二十年を迎えられます。知事は愛知万博などで直接陛下にお会いになっていますが、そうした思い出も含め、御在位二十年についての感想を伺います。
【知事】  20年という歳月を経過したこの節目の年は、御成婚のちょうど50年に当たります。ですから、両陛下にとりましては二重のお喜びだと思いますし、お二人おそろいで御在位20周年をお迎えになるというのは、我々国民にとりましても本当に喜ばしいことだと思っております。
 この20年の間に、愛知県には回数にして4回いらっしゃっています。そのうち2回は博覧会でございまして、日数にすると、お泊りいただくこともありましたので、4日ということではなくて、回数で4回という意味です。博覧会の前は、わかしゃち国体だとか豊かな海づくり大会だとか、そういうときにいらっしゃいました。
 とりわけ私は博覧会で何回か御一緒する機会を得ました。最大の思い出は、ちょうど2005年の3月25日の開会式にお出ましいただいたときですが、それまでいろいろなことがあってオープンにこぎつけることができました。そのとき、陛下からねぎらいの御言葉をかけていただいたというのは、本当に感無量でした。博覧会は、本当にいろいろな試練があって、ハードルを越えながら開幕を迎えたわけでして、そのことが本当に今でも強く心に残っております。
 大変熱心に各パビリオンなども御視察をなされ、会場いっぱいの皆さん方に本当に親しげに声をかけられたり、あるいは県民の方や来場者の方とコミュニケーションをとって、親しみやすいそのお人柄がにじみ出ておりました。
 私は何日か御一緒させていただいて、いろいろお話もさせていただきましたが、とても驚いたのは、その博覧会のときの記者会見などで申し上げたのですが、とても御記憶がしっかりしておられまして、35年前の大阪万博のことも詳しくお話しになりました。恐らく愛知万博のこともしっかり脳裏に刻まれたのであろうと、そんなふうに思っております。
 この20年の間に御病気をなさったことなどもありまして、健康が心配でございます。今お元気だということでございますけれども、陛下の職責、大変ハードでありますので、これからぜひともゆとりを持って公務に励んでいただきたい。そしてこれからも大いに御活躍する姿をお示しいただきたいと、そんなことを思っております。私も、東京での12日の慶祝の行事に出席しようと思っておりますが、心から祝意を表したいと思います。
6.

木曽川水系連絡導水路事業ついて

【記者】  木曽川水系連絡導水路事業に関連して、11月9日に名古屋市長が周辺の市町村を集めて意見交換会を開催します。この意見交換会の開催方法については、一部の市長から異議が出ていますが、この点について、知事の考えを伺います。
また、知事は岐阜県、三重県と連携して前原国土交通大臣へ説明したいとのことでしたが、日程が決まっているのか伺います。
【知事】  後の方の質問から先にお答えしますが、まだ日程は決まっておりません。愛知県もそれから各県も、地元の国会議員などへの説明も含めて、いろいろ作業や段取りは進めているようです。しかるべき時期に上京できればと今思っておりますが、まだ日程は、そこまでいっておりません。
 それから、最初の方の御質問でありますけれども、私が聞いております限りで言えば、以前、名古屋市の近隣市町村が集まった会合で、導水路の名古屋市の撤退問題について、あまりにも唐突じゃないかと、よく説明や協議が必要ではないかという市長さん方の意見が異口同音に出て、名古屋市長さんが改めて説明の機会を設けたいということがスタートで、開かれるというふうに聞いております。
 一部の市長さん方が異議を唱えていらっしゃるのは、そうであれば、名古屋市の考えあるいは名古屋市長さんの考えの説明や意見交換であるべきはずで、市長さん自身が司会者ではどういうことかと、本当にそれで説明や議論になるのかということでの不満のようです。
 従来、市長さんが司会役になるケースがとても多いように我々も見ておりますけれども、やはり物事を決め、物事を進める上でどうするのかということは、司会という立場ではなく、行政責任者としてやっぱりはっきり意見を言い、あるいは意見交換をすることを、何人かの市長さん方が求めておられる気持ちも理解できないわけではありませんので、9日に開かれるその会合では、本当に議論が深まるように、いい形で意見交換が行われることを県としては望んでおります。