知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成22年8月16日(月) 午前11時
1.

伊勢湾フェリー鳥羽伊良湖航路について

【記者】  伊勢湾フェリー鳥羽伊良湖航路存続の問題で、知事は今月9日に、やみくもにただ存続させればいいということではなく、末長く地域の皆様に愛され利用していただけるよう利用上の知恵も出していかなければならないと話されていますが、鳥羽伊良湖航路の存続に向けて、どのような具体策を考えているのか。また、利用上の知恵とはどのようなことを指しているのか知事にお伺いします。 
【知事】  まず、伊勢湾フェリーの航路ですが、基本的な認識として、三重県側と愛知県、特に渥美半島を結ぶ連携、交流という意味では大変重要な路線だという基本的な認識でおります。したがって、何とかこれを維持したいという気持ちは県行政としても、地域の皆様方と全く気持ちは違っておりませんし、それから地域の方々もこれまで存続を求める署名を、たしか30万近い、27〜28万の署名を集められたということですが、それだけやはり強いこの航路に対する思いがあると思っております。
この存続に向けての行政としての取組なんですが、御承知のとおり、お隣の三重県、それから我々愛知県、それから地元田原市と鳥羽市、これに国の機関も入れまして、対策協議会というものを中心に、これまで、どういう方策があるのか、現状はどうなのかという分析も含めてやってまいりました。何回かこれまでの協議の積み重ねの中で、今月、近々またこの対策協議会を開催いたしますけれども、そこで一定の方向が出せるのではないかと我々期待しております。
行政の基本的な役割は、こうしたフェリーの運航に対して地元行政としてしっかりこれを応援する、サポートするということにあろうかと思っております。したがって、運営主体そのものは民間企業が中心になると、そのような認識でおりますが、その具体的なサポートの中身だとか、今後はどういう形で応援していくかということについては、この対策協議会で最終的に、二県二市を中心に協議をして、そこで結果という形で発表しますので、ここでは具体的な中身について触れることは差し控えたいと思いますけれども、今その大詰めの協議を進めているということであります。
それから、どういう知恵があるのかという点についてでありますけれども、結局、人も車もフェリーを使ってもらわなければ何ともなりませんので、そのための応援をどうしていくかということなんですが、実は今回、伊勢湾フェリーの廃止問題が起きてからも、危機感をお持ちになった地元の市などが中心となっていろいろな試みを行っております。景気の去年に比べて回復もありましょうが、現在のところ、去年に比べてではありますけれども、かなり利用数が増えております。やはり地域が利用促進に向けて地道な事業を積み重ねているというのはやはり大きいと思います。したがって、今やっていることの充実、あるいはさらにどんな知恵があるのか、これはこれから関係の皆様方、地域の皆様方とそれこそアイデアを出し合って取り組んでいく必要があろうかと思います。
いずれにしても、冒頭申し上げたとおり大変重要な路線だと思っておりますので、何としてでも存続したいと、そのような気持ちでおります。
  
2.

高齢者所在不明問題について

【記者】  高齢者所在不明問題が全国各地で相次いでいますが、現在愛知県では、3名の所在不明という状況の中、知事としてどのような認識をお持ちなのか伺います。また、愛知県としてどのような対応策があるのか、知事のお考えを伺います。
【知事】  お年寄りがひとり住まいで、誰に看取られることなく亡くなるという、孤独死というのが社会の中で大きな課題になってまいりました。一方で、年間行方不明者が何万人という単位で出たり、あるいは身元がはっきりしない死者というのも毎年たくさん出ている。私は、この問題はやはり今の社会そのものを反映した一つの事象だと思っております。家族の絆あるいは地域の結びつき、こういうものがどんどん脆弱になり希薄になっていく中で、今回の高齢者の所在不明、行方不明という問題が出てきたのだろうと思いまして、とても根の深いものだと思います。
まず、県としてどうするのかという問題でありますが、県としてももちろん無関心ではいられませんので、県内市町村に御連絡をして、まず状況の確認に努めました。一部調査中のところもございますけれども、現在のところ、100歳以上の方々のお年寄りの中で所在不明ということになっておりますのは、報道されているような3名だけだということでございます。今後さらに調査を進める中で、また何か出てくるかもわかりませんけれども、現在のところは、本県においてはその3名だけだと承知をいたしております。
それから一方で市町村の立場になりますと、住民の所在関係は住民基本台帳というものが中心になって整理されるわけでありますけれども、御承知のとおりこれは届出制が原則であります。もちろん、職権でそれを訂正したり中身を見直したりはできるわけですけれども、原則が届出制でありまして、届出がないと、現実と台帳上のそごが出てくる。今回もそういうケースが多かったろうと思います。
具体的にどこまで市町村が調査できるのか、把握できるのかというのは、私もかつて市の仕事をしておりましただけに、なかなか難しい問題があります。もちろん、プライバシーだとか個人情報の問題だとかさまざまあります。しかし、住民基本台帳はできるだけ正確であるべし、これはもう基本的な要望でありますので、今後ともできるだけ所在確認に御努力をいただくように、市町村にもお願いをしていかなければならないと思っているところでございます。
一方、こういう制度のありようそのものに関わることでございますが、国においては、厚労省の中で検討チームがもう立ち上がりましたし、それから各関係大臣会合なども開催されて、制度そのものとしてどうあるべきかという議論も始まっております。そういう国の議論なども、我々、アンテナ高くしながら情報収集に努め、県としても適正な対応をしていくという基本的な考えでございます。
今回のこの問題は、本当に身内ですらお年寄りの所在がわからないというケースがあったわけでございまして、今お年寄りが置かれた社会のありよう、本当に複雑な心境になっておりますし、多くの国民の皆様方は多分大変驚きを持って今回の事案を受けとめておられることと思います。行政としては、できるだけさまざまなデータなど正確を期すように引き続き努力していきたいと思っております。
3.

市町村合併について

【記者】  本日の愛知県市町村合併支援本部会議において、西尾市・幡豆郡三町合併協議会の新市基本計画案が了承されましたが、西尾市と幡豆郡三町の合併に対し、一部の住民には、合併に反対する動きがあります。こうした動きについて、知事はどのように考えられるのかお伺いします。
【知事】  合併は、その地域なり都市の枠組みを決める大変重要なことでありますので、当然さまざまな過程を経て合併するかどうかという結論に至るわけです。その間多くの意見をお聴きしたり協議が重ねられて、一定の結論に到達するわけですけれども、その意見の聴取の方法として住民投票ということを選択された地域も、これまでの本県の合併の中でもございました。それから、そういう手段ではなく、地域代表の皆様方がいろいろな形で協議をし、あるいは行政サイドの説明会などでのさまざまな活発な議論を通じて一定の方向へ行くというケースもありました。
西尾市と幡豆郡三町がそれぞれ当局あるいは議会関係者の議論の中で今回の合併の方向を決められたわけでございますので、私ども、そのいろいろな動きについて、それがいいとか悪いとかコメントする立場ではございませんけれども、いずれにしても、先ほど申し上げたとおり合併はその地域の将来の枠組みを決める大変重要な問題でございますので、恐らく西尾市と幡豆郡三町につきましても、我々がうかがい知れないさまざまな議論と熱心な協議、いろいろなものを通じて現在に至っているものと想像しております。
【記者】  今回の西尾市と幡豆郡三町の合併以降は、今のところ新たな市町村の合併はないと思いますが、市町村合併に対する今後の県の取組を知事にお伺いします。
【知事】  私どもは、今回の件もそうですし今後もそうなんですが、基本はやはり地域の自主的な合併という方向を尊重しようという形であります。地域がそれにまとまるのであれば、県として最大の支援をしよう、サポートしようという基本的な考え方でございます。ひとまず今回で具体的な動きとしては、愛知県内における合併動向は一定の終息を見るわけでございますが、中には、まだ勉強しておられるところや、議論をしておられるところがないわけではございませんので、そういうところも、議論を通じて機運が高まり、さまざまな条件が整備され、そういう方向へ行くということになれば、自主的な合併の動きが具体化してくれば、それに対して県としての後押しをしていきたいと、そういう基本的な方向でおります。
4.

トリエンナーレについて

【記者】  今週21日は、トリエンナーレの開幕ですが、知事のトリエンナーレに対する期待をお伺いします。
【知事】  先回のこの会見でも申し上げましたが、いよいよ今週オープニングということで、目前に迫ってまいりました。これまで準備を続ける中で、とにかく初めての事業ですので手探りの部分もございましたし、それから、不安と期待が錯綜するような状況の中で準備を進めてまいりました。しかし、おかげさまで、関係者の皆様方の御協力の結果だと思いますけれども、順調にいろいろなものが積み上がってまいりまして、いよいよ本番を迎えるということになりました。
私は今回のこのトリエンナーレ、まだまだ県民の皆様方に十分浸透したというところまではいってないと思います。それだけに、いい船出ができるように、そしていいスタートを切って県民の皆様方に関心をまた呼び起こしてもらって、一度アートを見てみようか、体験してみようか、あるいは友達を誘ってみようかと、そういう雰囲気が盛り上がってくるように努力をしたいと思います。
これはトリエンナーレで、今後できれば3年に1度、末長くこの地域の芸術文化の核にしたいと思っておりますだけに、第1回を、まあまあよかったな、とそういう県民の皆様方の声が上がるように、我々も、会期中も最大の努力を努めることによっていい芸術祭にしようと、ますます張り切っておりますので、どうか引き続きよろしくPRの方、お願いを申し上げます。
5.

知事選挙について

【記者】  知事は昨年の議会での答弁で、トリエンナーレの2回目を必ず開催するという強い決意を話されましたが、このことで、一部で、次の知事選挙にも出馬すると受け止められたことがあったかと思います。いよいよ知事選挙に対する態度を表明する時期かと思いますが、知事はどのようにお考えでしょうか。また、知事選挙への出馬について、知事が判断する基準をお伺いします。
【知事】  知事選に向けての私自身の身の振り方については、今日現在、まだ未確定という理由で発表せずにおります。しかし、今御指摘いただきましたとおり、いつまでもずるずるしているわけにはまいりませんので、早晩きちんとした態度表明をする時期が来るだろうと思っております。
どういう基準でということでございますが、なかなか言葉に表すのは難しいことでございますけれども、もちろん、大きな意思決定になりますので、さまざまな方々に御相談申し上げたり、意見を聞くということは必要なことであることは間違いありません。しかし、何よりも、何よりも私自身がこれまでのことについてきちんと自分自身整理をし、将来に向けてどういう県政を進めていくかということの腹決めをやはりきちんとしなければいけないと思っております。したがって、私の気持ちの整理と決意というようなものが一番重要な問題だろうと思っております。それから、当然のことながら、政党も含めさまざまな団体の皆様方からもいろいろな意見をお寄せいただきます。そういうものに謙虚に耳を傾けることも大切だろうと思います。
たしか3回目の選挙のときには9月定例県議会で表明した記憶がございますが、その9月議会もそう先のことではなくなってまいりました。議会という場がいいのか、あるいは議会以外の場がいいのかも含めて、今いろいろと検討を重ねているところでございます。
なお、トリエンナーレは私のそうした決断とは別に、これは県として、地域の文化芸術の百年の軸として位置づけた事業だと認識しておりますので、これはやはり末長くこの地域の文化芸術をさらに進化させ、発展させるためにも必要なものだと思っております。