知事の記者会見
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平成23年1月4日(火) 午前11時
1.

新年を迎えて

【記者】  新年を迎えまして、知事ご自身の抱負と、残り1カ月と少しで退任されますが、愛知県がこの一年どうあってほしいのかお伺いします。
【知事】  新しい年を迎えて、私の任期は1カ月半になりました。昨年の暮れそしてお正月のこの休みは、やはりいろいろ振り返ることが多かったですね。家族の一家だんらんの中でも、あの時はこうだった、ああだったと、さまざまなことを語り合いました。ただ、4年に一度の選挙を今まで3回やってまいりましたけれども、自分が選挙に出ないということもありまして、本当にゆっくり、家族で休みを満喫できました。もし出ていれば、もう元旦からいろいろな活動に、表へ出て走り回ることになろうかと思いますから、今年はそういうこともなくゆっくりさせていただき、大変ありがたいと思いました。
もう1カ月半ぐらいの任期しかありませんので、1年間を見通しての抱負を語るという資格は私にはもうございませんけれども、やはり当面の問題というのは幾つかあろうかと思います。
それは、もう間近に迫っております来年度予算の編成ということでございまして、何せ、世界同時不況と言われたあのリーマン・ショック以降、愛知を取り巻く財政状況は大変厳しい中にありまして、残念ながら、まだそこから脱しきっておりません。したがって、これから本格的に始まる予算編成、骨格予算ではありますけれども、かなり苦労しなければいけないと思います。次の知事が決まるまでの間、私の役割は、やはり環境を整え、いろいろな課題などを整理して、次の知事に円滑に予算の最終決断をしていただけるように準備をすることだろうと思っております。
その意味で、まず歳入がどうなるかということでございますけれども、落ち込みがすさまじかっただけに、このところ生産など回復基調にはあるとはいえ、円高だとか、あるいは中国、アメリカなどの若干の景気の下振れ傾向などを総合判断すると、やはり大きな税収増を望むことはとてもできないだろうと思っております。片や歳出の方は、義務的な経費が社会保障関係経費を含めて間違いなく増えていきますので、なかなか収支を償うのに難しい環境にございます。
したがって、ここ何年も続けておりますけれども、単年度の対応ではとても無理でございますので、2カ年、複数年での財源の調整がどうしても必要になってまいります。今年度は、基金なども当初予算で使い切るという予算にしましたけれども、地方財政措置などを活用して、その基金の活用を取りやめ次年度の財源に確保するとか、そういう2カ年にわたる対応がどうしても必要になってくると思っております。これは2月補正という格好になってこようかと思います。
加えて、既に交付団体に愛知県もなりましたので、地方財政措置がとても重要でございます。国の地方一般財源総額はほぼ今年度並みということでございますが、愛知県の置かれた状況などをやはりきちんと国に理解していただいて、地方財政措置を愛知県の実情に見合ったものが確保できるように、精力的な国への働きかけが必要だろうと思っておりまして、これは私も含め幹部職員が一生懸命これから取り組んでいかなければいけないことだろうと思っているところでございます。
いずれにしても、骨格予算でございますので、政策的な政治判断の必要な事業については新知事がじっくりその辺りを検討していただいて、恐らく6月補正以降で対応していただくということになろうかと思っております。これはちょうど私が12年前に知事に就任したときと同じような形になるのだろうと、そのように考えているところでございます。
今回、ここにあります書初めは「種をまく」というものですが、やはりこれは行政だけではなく、民間企業であっても、さまざまな団体あるいは個人であっても一緒でしょうけれども、先々のことを見越しながら種をまき続けるということはとても重要なことだと思います。それがいつか芽が出る、あるいは芽が出なくてもそういうことを繰り返し繰り返しやることによって総合力が高まっていくのだろうと思います。
今日、仕事始め式でも申し上げたのですが、昨年はマイルストーンということで一つの目標にした年でございました。COP10もありましたし、トリエンナーレもございましたし、それから知の拠点の建設着手ということもございましたし、あるいは地球市民交流センターの建設ということもございましたし、いろいろな目標にしたことが一つの形になった年でございました。これも随分前から種まきしたり準備をしてきたことなのです。今後もやはりそういう姿勢を貫きながら種をまいていかなければならないと思っております。
例えば、環境をテーマに博覧会をやって、昨年はCOP10というやはり環境の大きな国際会議がございました。環境先進県という愛知の姿をより確固としたものにしていくためには、こうした大きな国際会議や、あるいは新しい事業というものが当然必要になってこようかと思います。
そこで、2014年、平成26年の秋に日本での開催が決定されております「国連ESDの10年締めくくり会合」ですが、このESDの10年は、10年間の「持続可能な開発のための教育」ということで、かつて国連において、10年間こうした教育を世界の中で大きく振興する決議がされたものです。これはヨハネスブルグサミットで提唱されたもので、ちょうどキックオフが2005年の愛知万博でした。2005年の愛知万博からこの「持続可能な開発のための教育」の締めくくりが2014年になるわけでありますので、キックオフを担ったこの愛知としては、この国際的な締めくくり会合もぜひともこの愛知で開催したいと思っておりまして、実は、かねてからいろいろと情報収集や事務的な準備を進めてまいりました。ユネスコあるいは文部科学省などからも情報収集などしておりましたが、ぜひともこれは愛知で開催したいということを思っておりまして、今後、関係者と御相談申し上げて誘致に向けて国へも積極的に働きかけをし、ぜひとも実現をしていきたい。そのことによって、博覧会で芽生えた環境という県民の思いや取組がCOP10でより確固なものになり、さらにこの2014年のESDの会合で花開くと、そういうようなことが可能ならば、ぜひとも実現したいと思っているところでございます。
これも種まきの一つでございますが、種まきというのは、実は、こういう国際会議とかイベントだけではございませんでして、考えてみれば、教育の分野では人づくりというのも種まきだろうと思います。あるいは医療の分野であれば県民の健康、生き生きとした生活というのも、やはり種まきがあって初めて実現可能だと思います。それから、昨年は5年連続交通事故死者数全国ワースト1位をようやく6年目にして返上できました。これまでもずっと交通事故減少のためのいろいろな種まきをしてきましたけれども、ようやくそれが一つの姿になったということで、とても喜んでいるのですが、この種まきというか努力も、また油断をすればすぐ元へ戻ってしまう心配もございますので、引き続き努力をしていかなければならないと思っているところでございます。
産業政策もそうですし、あらゆる部分に将来いつか芽が出、花開くように、種をまき続ける必要があろうかと思っておりますので、私はあと1カ月半の任期でございますけれども、職員の皆様方にそういうメッセージを込めて、今日は仕事始め式でお伝えをしたところでございます。
いずれにしても、社会も政治も経済も激動の時代でございまして、なかなか先行きが明確には見通すことのできない、難しい今環境にあるものと思っております。愛知がこれからも光り輝く存在であり続けるためには、一にも二にもやはり努力ということだろうと思いますので、ひたむきに、地道に、確実に県政が進展するようしっかり任期いっぱい取り組んでいきたいと思っております。
【記者】  「国連ESD(持続可能な開発のための教育)の10年」締めくくり会合(総括会合)について、県から働きかけての誘致するものなのか。また、目途として、いつ頃決まるのか、所管はどちらの部局になるのかなど手続上のことをお伺いします。
【知事】  まず、県における所管は産業労働部です。この後、産業労働部から、皆様方にペーパーをお配りしてもう少し詳しく御説明を申し上げたいと思います。
この10年間の「持続可能な開発のための教育」という事業は、10年間ですから2014年に終結を迎えるわけでございますけれども、日本でその最後の会合が開かれるということまでは既に決定されました。あとは、それを国内のどこの場所でどういう形で開催するかということは未定でございます。先ほど申し上げたとおりキックオフ、スタートの段階で愛知万博がその役割を果たした経過もございますし、あるいはその後COP10などを開催したという流れの中で、締めくくりの、いわばトリのところもぜひとも愛知で開催したいということで、関係方面にはこれまでも水面下で働きかけはいたしております。
正確に決まるのがいつなのか、まだその時期を承知いたしておりませんけれども、いずれにしても、ユネスコあるいは国では文科省などが中心となって、今内部検討が進められているようでございますので、時機を逃さず、要望、陳情などをこれから積極的に展開したいと、そんなことを考えているところでございます。

 「国連ESD(持続可能な開発のための教育)の10年」締めくくり会合(総括会合)については、下記ページ
http://www.pref.aichi.jp/0000037291.html」をご覧ください。