知事の記者会見
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平成23年1月17日(月) 午前11時
1.

知事選挙について

【記者】  今回の知事選挙において、立候補を予定している方々のマニフェストが出そろいましたが、そのマニフェストをご覧になっての、知事としての所感をお伺いします。
【知事】  候補予定者のマニフェストが順次発表になって、私も関心を持っておりますので、それなりに目を通しております。どの候補者も、やはり県政の守備範囲が広いものですから、幅広くいろいろな課題について取り上げていただいております。私はそれぞれの候補、いろいろ工夫を凝らして、あるいは独自性を出してマニフェストを作っておられるなという印象を受けております。
自分もこれまで何回かの選挙でマニフェストを作ってきた経験がありますが、現職で作ったときは、やはり県政の実務をやってまいりましただけに、どこまでできるのかできないのか、ある程度見極めしながらマニフェストを作ります。ところが、やはり新たに新人としてマニフェストを作られるときには、理想や夢、あるいは自分の考え方を政策に掲げておられまして、いろいろ個性もあるなという印象は受けております。
問題は、実現可能性ということもとても重要なことです。県民の皆様方がそれぞれマニフェストを比較しながら御判断なさることだと思います。
こうしたマニフェストで具体的ないろいろ提案だとか考え方だとかを披れきされるというのはいいことだと思います。従来、昔の選挙ですと、もう少し情緒的な掛け声が多かったのですが、やはり次何をやるんだと、あるいは4年間でどんな政策を展開するんだということが、物事の判断の上で選挙民の皆様方にも大いに参考になるのではないかと思っております。
【記者】  知事選挙で、先日知事が支持することを表明した候補予定者に対して、知事は、どのような応援をしていくお考えなのか伺います。
【知事】  今、5人の方が候補予定者として名乗りを上げておられます。どの方も立派な方だと思っております。
私は重徳候補予定者について言えば、じっくりお話しする中で、しっかりした考えを持っておられる方、あるいは私がこれまでやってきたことを、それをベースにして、さらにいろいろな政策を展開したいという、そういうお考えをお持ちであること、あるいはこれまで政治家とは違う立場で地方行政に携わってこられる中で、県民・市民の中に飛び込んで、県民・市民の目線で積極的にいろいろな活動をやってこられた、そういう実績がおありになること、それから、なかなか信念というか腹の据わったところもあるというようなことを総合判断して、これから県政を任せるに十分足り得る人だろうと、これは私個人の判断でそのような認識を持ちました。したがって、重徳氏に対し支持の方向を一政治家として打ち出したところでございます。
これからのことですが、まだ具体的にどこへ行って何をするかというようなことまで明確なスケジュールを持っておりません。もちろん一般論としては、当然陣営からいろいろなところへ顔を出してほしいということはありますけれども、私ももちろん公務がございますので、そういうものとの兼ね合いも必要ですし、私自身のできる範囲で御協力をしたいと、そういう気持ちでおります。
  
2.

名古屋市の住民投票について

【記者】  今日、名古屋市議会解散を問う住民投票が告示されましたが、住民投票がこの規模の都市で行われるのは、かなり異例のことです。そのことに関して知事の所感をお伺いします。
【知事】  これは昨年来、長と議会の関係を巡ってさまざまな論争もあり、あるいは経過もありました。そういう中で、いよいよ議会の解散を巡って市民の意思表示がされるということになるわけでございまして、220万人を超える大都市で、恐らく過去にもない大きなことだろうと思います。
私ももちろん、どういう市民の皆様方が判断を示されるのか、とても注目しております。なかなか役所の中だとか議会の中というのは市民の皆様方の目に触れないところがありまして、わかりづらい部分があります。これを契機に、長と議会の関係、役所というものの存在と意義、あるいは議会の在りよう、こういうものに理解が深まったり、あるいは関心が高まるということはとてもいいことだと思います。したがって、大いにこれからの論争も期待をしたいと思います。やはり冷静、客観的に御判断いただくことが必要だろうと思います。
市民にとりましては、市民生活のあらゆる場面に関わる様々な事業や政策が決定され、また審議される場でありますので、これからどうあるべきか、一時的な感情などに流されることなく、やはり十分なる議論が展開されることを大いに期待したいと思います。
【記者】  先程、名古屋市の住民投票について、一時的な感情に流されることのないように十分な議論をしてほしいという発言がありましたが、その真意をお伺いします。
【知事】  これまでずっと眺めてまいりまして、先ほど申し上げたとおり、長と議会の対立だけが際立って市民の皆様方に伝わっていると思います。どうしてそういう状況を生み出したのだろうか、その背景は何だろうか、あるいは今、市にとって何が必要なのだろうかと、やはり総合的に御判断をいただく必要があるのではないでしょうか。
私は、物事を決めるというのは、民主主義では時には時間もかかることもありますし、繰り返し繰り返し説得をすることも必要な場面も出てまいります。スピードを求められる場面もたくさんありますけれども、やはり十分時間をかける、その中で物事を生み出していくということもとても重要だと思っています。したがって、拙速というようなことがないように期待をしたいと思っておりますだけに、先ほど申し上げたとおり、何かこう対立関係をあおるとか、あるいはその点だけが強調されるというようなことがあると、これは将来にとってあまりいいことではないという趣旨で、一時的なそういう感情だとか対立に流されないようにという意味で申し上げました。
3.

内閣改造について

【記者】  先週、内閣改造が行われましたが、そのことに関して知事の所感をお伺いします。
【知事】  去年からずっと問題になっていた、官房長官と国交大臣の処遇といいますか人事がどうなるのだろうという関心がありましたけれども、新しい陣容になりました。それから、与党以外から与謝野大臣の就任ということになりました。その辺りが大きな特色だろうと思っております。
問題は、いよいよ間近に始まるであろう通常国会が、極めて厳しい課題が山積し、かつねじれ状況の中にありますので、こうした陣容で本当に乗り切れるのか乗り切れないのか、大いに国民の皆様方も関心を持っていられるところだと思います。
私は、景気がこういう状況ですし、あるいは国際情勢もさまざま難しい課題に直面しておりますだけに、徹底的な議論はもちろんしていただかなければなりませんけれども、景気の足を引っ張ったり、あるいは時機を逃すというようなことがあってはならないと思っておりますので、今回の通常国会は本当に日本の政治にとっても私は大変大きな意味があるものだと思っております。したがって、今回の内閣改造で菅内閣がどのように国会運営をなさるのか、あるいは与野党がどういう議論を展開され調整を進められるのか、その辺りに一番の関心を持っているところでございます。なかなか、なかなか今難しい局面だというのが率直なところです。