知事の記者会見
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平成23年7月11日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

「国連ESDの10年最終年会合」の誘致活動について

【知事】  おはようございます。
今日、実はこれから上京いたしまして、午後、東京の方で民主党本部、それと政府の関係のところに要請してまいります。民主党本部に午後2時、それを皮切りに、外務省、文部科学省、環境省、内閣官房とこういうふうに要請をしてまいりますので、御説明させていただければと思いました。国連ESDの10年最終年会合の誘致ということでございます。
ESDというのは、Education for Sustainable Developmentということで、持続可能な発展のための教育ということでございます。環境とか、そういったものを配慮しながら持続可能な社会をつくっていくということでございまして、これは2002年のヨハネスブルグサミットで日本が提案をして、各国の賛同を得て実施計画に盛り込まれたわけでございまして、2005年からの10年間をESDの10年とするということで、これも、この2002年のヨハネスブルグサミットで採択をされました。そのキックオフが、実は2005年の愛知万博であったということもありまして、最終的なもの、10年たった2014年に日本でこの最終年会合をやると、いわゆる総括取りまとめの最終年会合をやるというのは決まっております。ですからその最終年会合を、愛知万博がキックオフでありましたので、この愛知・名古屋で是非是非ということでお願いしたいということで、6月末が応募の締め切りでございましたので、6月末に応募させていただきまして、今日、その要請をこの6者の連名で、愛知県、名古屋市、それから愛知学長懇話会、名古屋商工会議所、中部経済連合会、中部ESD拠点の6者で今日は行うことといたしております。実際に今日行くのは、私と、名古屋市からは壺谷さんという市民経済局の副局長、名古屋商工会議所は細谷専務理事、中部経済連合会は伊藤専務理事、中部ESD拠点は飯吉中部大学総長ということでございます。ということで、今日この連名で要請に行ってきたいというふうに思っております。
ですから、私ども愛知県と名古屋市の共同での誘致ということで、共同提案ということでございます。あとほかは、北海道・札幌市の共同提案と、あと、浜松、神戸、岡山、北九州、大分などなどが立候補しているというふうにも聞いておりますが、愛知万博をやってきた実績、それから去年のCOP10を開いた実績などなどを訴えて、ぜひ愛知・名古屋に誘致したいというふうに思っております。今月中に決定するんではないかというふうに聞いておりますが、ぜひ精力的に活動して誘致していきたいというふうに思っております。
まず、この国連ESDの10年最終年会合の誘致活動については、御報告、以上でございます。
  
(2)

テレビ塔の存続問題について

【知事】  この7月24日で、地上デジタルに完全に移行するんですね。
そうなりますと、名古屋のシンボルであるテレビ塔がどうなるんだという話で、いろんな新聞各社がいろんな特集を組んでいただいて、歴史を振り返ることは全部読ませていただいて振り返っておりますけど、河村名古屋市長は6月30日の名古屋市議会本会議で、テレビ塔は存在させるという発言をされたというのは聞いております。
私もですね、私は河村さんにも言ったことがあるんですけど、我々名古屋以外の、三河の方からこっち、名古屋へ子供のころ、名古屋は街でいいなと言って、遠足でとか親に連れられて楽しみに来たときの名古屋のシンボルというのは、名古屋城じゃないんです、テレビ塔なんです。「こんなものがあるんだ名古屋には」ということと、私が子供のころ、小学校のころの思い出に残っているのは、テレビ塔と東山動物園と科学館です名古屋市の。こんなものがあるだとかって。この間、科学館へちょっと行ってきましたけど、何か子供が喜びそうな昔ながらのものも残っているし、新しいハイテクのものもあるしということで、なかなか、さすがだなというふうに思いましたが、そういう思いがあるので、やっぱりテレビ塔は、これを放送用でなくなったからといって壊すという、そういう選択肢は私はないと、最初からそれはないというふうに思っております。
具体的にどうするかは、それはこれからでしょうけど、いろんな方の意見を聞いて。内藤多仲博士ですか、設計したあのテレビ塔と、札幌ですね、札幌もテレビ塔でしたっけ。札幌と名古屋と東京タワーですよね。あと通天閣か大阪の。だから、それはやっぱり名古屋のシンボルとして引き続き残していかなきゃいけないんじゃないかと、活用していかなきゃいけないんじゃないかと思いますね。
テレビ塔は、底地の土地は、全部名古屋市の公園だし、許可ですけど、あのテレビ塔会社は、昔は折半でつくったんだね。名古屋市が25%で、愛知県も25%出資しているんですね。ですから、そういう意味では、まずは河村さん中心に名古屋市で頑張って一番いい方法を考えて欲しいなと思いますが、我々愛知県としても一緒になって、御要請があればというか一緒になって考えていければというふうに思いますけどね。
2.

質疑応答

(1)

県議会議員の報酬削減と知事特別秘書について

【記者】  6月県議会が15日に閉会しますが、一部報道によれば、県議会議員の報酬について、自民党、民主党の両党が、月額報酬11%の削減で一致して、条例案を提出するようですが、これについての所見を伺います。また、知事特別秘書を設置するにあたっての給与を定める条例については、なかなか満額回答というわけにはいかない様子ですが、そのことについての感想を伺います。
【知事】  議員報酬につきましては、議会の中で各会派で十分議論、協議をしてですね、結論と方向性を出していただきたいということをかねがね申し上げてまいりました。そういうことで、6月議会始まる前にも、各会派にも私のそんな考えを、思いを率直に話をさせていただきましたので、その状況を見守りたいと思います。最終日が今週金曜日、15日ですから、それまでさらに協議をされるんでしょう。それを見守りたいと思います。
もう一つ、知事の特別秘書につきましては、これは私も本会議でも申し上げましたが、もともと昭和26年から条例があるということ、そういう中で全国で24都道府県で条例があるということ、これは地方公務員法に基づく特別職にはこういうものがあるということで条例で置くということですね、それは副知事さんとかそういったことも含めてですが、という状況の中で、そういう中で最近は、何事につけても政治主導で決まっていくという状況があります。ですから、そういう中で各政党、会派、いろんな政治的な連絡とかそういった調整といったことが現に増えていると思います。そういう状況の中、そしてさらにですね、日本一の産業県と言われる愛知県のような大きな県の運営をしていくに当たっては、こうした政治的な動きといいますか、政治的な活動というのは、私というか、これから誰がなってもそれは必要だと思います。ですから、そういったこと、もろもろ勘案をして、今回、条例はあるけど給与条例がないということで、その1行を入れるということの提案ですから、ぜひ御理解をいただきたいということで、これまでも申し上げてきました。
議会中ですので、これ以上のコメントは控えたいというふうに思っております。
【記者】  特別秘書の件について、例えば、一部報道にありましたが、施行時期とか、登用するのは、県職員であるとか、県議会で仮に制限が付いた場合に、知事が考えている秘書の必要性を満たすことができるとお考えでしょうか。
【知事】  議会中ですので、コメントはありません。
【記者】  特別秘書に対する制限について、コメントがないということは、今の状況を考えてのことなのか、色々あるけれど何も言わないということなのか、特段、感想がないということでしょうか。
【知事】  特段、感想はありません。
【記者】  とすると、特別秘書を提案されたのは、こういう存在の秘書が必要だからこそ提案されていると思いますが、そこが県議会の反応によって、少し変わってしまうことについては、何かお感じになっていますか。
【知事】  先ほど、私、冒頭申し上げましたけれども、議会で、本会議でこういうことで必要性を、私申し上げたんで、それはそれを、必要だからこういうふうに申し上げているんで、それ以上のことはありませんし、今、議会中で審議をしていただいているわけですから、私がそれ以上言うのは適当でないということなんで、それ以上の、特に仮定の話を今聞かれていますけれども、それについてお答えすることはありません。
【記者】  特別秘書の必要性について、政治主導で決まっていく、調整が必要だというところを、もう少し具体的に、ありましたらお伺いします。
【知事】  それはもう議会で、私も人事担当局長も答えているとおりなんですが、政党、各政党とか政治家とか、それから政治団体の皆さんといろんな調整をやっていくことは現に必要なわけです。今、政治家たる私がひとりでやっているわけですけれども、現に、例えば県の職員でこういう会合に一緒に行けるかというと、これ以上、ここは私は行けませんとかですね、例えばどこかの会合に行くのに、私、その前で車を停めて、着けるんじゃないんだよ、車を停めて歩いていくんだよ何十メーターか。というようなことをやって、結構やっぱりみんな気を使ってやっているんですよ。だもんですから、そりゃやっぱりちょっとなかなかあれだなという思いがありますね。ですから、やっぱりそういう意味で、だから地方公務員法にね、特別職に、副知事とかと並んで秘書を置くことができるという法律の条文があると思うんですね。実際、置くかどうかは各自治体の条例でということだと思いますけれども。
そういうことをスムーズにやっていく上においても、やはり私は、必要だということを申し上げているんで、その点は多くの県会議員、県議の皆さんにも理解はしていただいているというふうに思っていますけど、議会中なので、これ以上私が、申し上げるというのは控えた方がいいのかなというふうに思っています。
【記者】  特別秘書の件ですが、条例案上は、公布日から施行になっていたと思いますが、今すぐ秘書が必要なのか、いずれ必要だから、今提案するのでしょうか。
【知事】  それは、要は必要だから提案するんであって、必要なければ提案しませんから議案というのは。そういうことです。
【記者】  知事就任後、これまで知事の職をお務めになって、秘書の必要性を認識されてきたのか、就任時に、既に秘書を必要と思っていたのか、どちらでしょうか。
【知事】  それは後者です。全国的に大きな県は特別秘書があると。東京にもあるし大阪にもあるということですから、神奈川にもあるし、埼玉にもあるし、千葉にもあるということなので、これは必要だというふうに思ってましたけど、御案内のように2月議会は、僕は2月15日に就任して2月18日に議案説明なので、とても間に合いませんから、ということで、今回、一番早い議会にということで。それは別に自然体でやってきたということで御理解いただければ構いません。
(2)

熱中症対策について

【記者】  消防庁の調べだと熱中症での搬送で愛知県が日本一多いということでしたが、熱中症に対して、具体的にどのような対策を指示されているのか、今後、指示されるのか伺います。
【知事】  熱中症対策につきましては、これは7月から我々スーパークールビズを始めていますし、また、電力の節電、そしてエネルギーを賢く使うというスマートユースというのも訴えていますので、その際、我々が申し上げているのは、賢く使いましょうと、スマートユースです。要は、無理な節電、省エネで体調を壊しちゃったら元も子もありませんので、とにかく無理なことをやらなくてもいいですから、少しずつ少しずつやってください。平日の月、火、水の午後1時から4時の3時間、そのピークカット、ピークシフトさえすれば、あとは自然体で。もちろん限りある資源とかエネルギーを大事に使うというのは、これは当然のことだと思いますが、無理なくこの夏を乗り切りましょうという、電力のスマートユースを訴えていますので、それを引き続き訴えていきたいと思いますし、これは健康福祉部とか県民生活部を中心にしながらもうちょっと、今こういう、実際、愛知県で熱中症で倒れる方が多いというデータもありますから、これまでスマートユース、今、私が申し上げた賢く使いましょう、無理なく夏を乗り切りましょうということを訴えてきましたけれども、県民の皆様にはさらにその周知をしていきたいというふうに思います。
たまたま先週、先々週、熱中症で運ばれた方が多かったというのは、やっぱり相当気温がぐっと上がりましたので、この愛知・名古屋、先々週からですね。だから、それが影響していると思いますが、改めてさらに無理なく夏を乗り切りましょうと。決して無理な、冷房の無理な節約ということまでは結構ですよということを、よくよくこれは周知していきたいなというふうに思います。
(3)

全国知事会議について

【記者】  明日からの全国知事会議は東北での開催ですが、東日本大震災絡みで具体的に、特に知事が訴えたいことがありましたらお伺いします。
【知事】  今日午後東京へ行きまして、明日あさってと秋田での全国知事会議でありまして、テーマは、一つは、今言われた復興の問題ですね、災害復興の問題、復興・復旧の問題が大きなテーマ。それから地方分権の問題、それから税と社会保障の一体改革の問題といったところが大きな柱立てになろうかと思います。
私は先日、経済界と労働界の皆さんと合意をして発表しました円高対策は、これはしっかりと、全国知事会の事務局には登録してありますから、しっかり申し上げていきたいというふうに思っておりますし、全国の知事さんで賛同していただいて行動をともにしていただける方は、たくさん出てくるというふうに思っております。ぜひこれは強く取り組んでいきたいと思っておりますが、あわせまして、被災地の復旧・復興については、さらに関係の県の知事さんとも連携しながらやっていきたいと思いますが、私かねてから申し上げているがれきの処理の問題ですね。今、毎日毎日、新聞テレビ等々の報道で、がれきが、がれきがと言って、そんなことは前からわかっておるわけですよね。我々は環境省から3月の終わりか4月の頭に言われたから、すぐ数値を取りまとめて、愛知県でとりあえず16万トンぐらいは引き受けますよということをやって、もう張りつけまで終わっているんですよ。やれるんです。ところが、何のアクションも国からない。それは一体どうなっているんだということを、これはまた申し上げざるを得ないというふうに思います。
それからもう一つですね、昨日、私、ちょっと話は変わるように思いますが、昨日、豊橋の石巻山で「穂の国いのちの森づくり植樹祭」というのをやってきましてね。これは東三河の方の、もともと豊川の流域で穂の国森づくりの会というのがあって、そういうNPOがあって、ずっと植樹も10何年やっているんですかね。13〜14年やっていると聞いていますが、今年は、この前が何だったかな、秋田の白神山地でやって、愛知に来て、今度、清里へ行くらしいですが、そこで広葉樹の密植造林をやるんですけど、そこで林野庁長官も来てたんですが、とにかく東北地方の復旧・復興のために森づくり、山づくりというのも我々一生懸命、今大いにアピールしているし、そういった事業ということも言っているので、そういった話題になったらぜひ応援してもらいたいと、こういうふうに言われましたので、そこはおっしゃるとおりだと思いますし、三陸の、世界一の水産資源を誇るあの三陸沿岸のもともとのあれは、北上山地のブナ林から流れていく栄養分たっぷりの水が豊かな水産資源をはぐくんできたというのは事実なんで、そこを、その水産資源をもう一回復興させるためにも、やっぱり山づくりをしっかりやっていこうということが、そういう発言というか、そういう事業が出てくるように聞いていますので、また、ぜひしっかり応援したいなというふうに思っています。
(4)

スーパークールビズについて

【記者】  庁内を見渡して、スーパークールビズが、県職員に浸透しているか、知事はどのようにご覧になっているかお伺いします。
【知事】  何人かやっぱりポロシャツとか、Tシャツはないみたいだけど、ポロシャツで私のところにも説明に来る職員もいますから、何人かおられるなと思いますが、要は、まだ7月のまだ10日だから、夏はこれから本番なので、これからじゃないでしょうか。
だから、今、1時から2時まで冷房を停めてますけど、何とか今は耐えられるけど、この7月の20日過ぎだとか、あと8月に入ってから、そこはちょっと状況を見ながら、冷房を切って気分悪くなる人がばたばたおいでになったら、これはいけませんから、そこはちょっと弾力的にやろうかなというふうに思っています。これからじゃないでしょうか。
(5)

次期衆議院選挙への河村名古屋市長の出馬報道について

【記者】  先日、一部報道で、河村市長が、次期衆議院選挙の愛知2区から出馬を検討しているとありましたが、そのことについて知事の見解をお伺いします。
【知事】  あんまりこういうことを言っちゃいかんだろうと思うけど、あんなのがどーんと、あんな一面トップで出るっていうのは、報道した新聞、何か河村さんに対する嫌がらせじゃないかと私は思ったんだけど。何なんだと思いましたが、いいじゃないですか、いろんな話題があるということは大変すばらしいことだと思いますが、これは本会議で民主党の議員さんからは聞かれましたけど、私はですね、一緒に愛知・名古屋から日本を変えていこうという活動をやっている盟友といたしまして、河村さんは今、名古屋市政、名古屋のまちづくりに全力を挙げていただいているというふうに思っております。これからもその思いは変わらないんじゃないでしょうか。ただ、政治家として河村さんがどういう活動をしていくかは、これは河村さんの判断だろうというふうに思っております。
それ以上、今の段階でコメントすることはありません。