知事の記者会見
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平成23年8月1日(月) 午前9時30分
1.

知事発言

(1)

円高是正等に向けた緊急アピールについて

【知事】  おはようございます。
先週、7月28日に円高是正の要望に国に参りました。枝野官房長官、与謝野経済財政担当大臣、それから五十嵐財務副大臣、それから西村日本銀行副総裁に円高の是正の要請をいたしました。また民主党にも、予算の話とあわせて円高是正のことについても、これも民主党本部に行ったときも申し上げさせていただきました。
その際ですね、私は、円高の影響はモノづくり愛知にとって大変な影響があると、そしてモノづくりの愛知が、日本一の産業県である愛知が苦しいということであれば、日本経済は当然厳しい状況になる、ますます空洞化が進んでしまうという懸念がある。是非、何とかしてもらいたいと。為替の協調介入、空洞化対策、それから金融緩和、さらに踏み込んだ対策を、非常時には非常時の対策をお願いしたいということを申し上げさせていただきました。愛知が厳しいということは日本も当然厳しいということを私が申し上げたら、枝野官房長官からは、その御指摘はおっしゃるとおりだと、関係大臣にもしっかりと指示をすると、こういうふうな発言もいただきました。とにかく要請は重く受けとめると、しっかり対応するということを枝野官房長官、与謝野経済財政担当大臣、それから五十嵐財務副大臣、皆さん同じ趣旨でおっしゃっていただきました。また、日銀の西村副総裁は、金融政策と経済財政政策は一体のものだというふうに考えている、これからも政府としっかりとすり合わせて対応していきたいという御指摘もいただきました。
そういう中で一言、これは強く申し上げたいと思いますが、時事通信の誤報について申し上げたいというふうに思っております。
私は与謝野大臣の会見の後、時事通信の報道で、時事通信だけの報道でですね、私の話として、与謝野大臣が介入については、額が1兆円、2兆円するような話はなかなか難しいというふうに述べたというふうに報道しておりますけれども、そんなことは言っておりません。一般論として、介入には1兆円、2兆円ではなく、大きくやる必要があるという趣旨を言ったものでありまして、与謝野大臣が消極的な発言を行ったということは、私は一切言っておりません。介入に1兆円、2兆円するような話は難しいといったことも、そんなことも私は一切言っておりませんので、そういった全く事実に反する記事を、時事通信が書かれたということは、極めて遺憾でございます。
この記者は、最初から予定稿を用意していたんではないかというふうに思いますけれどもですね、やっていいことと悪いことがある。このときテレビカメラが6台から7台、記者さんは20人以上おられましたが、他の社からは一切そういう報道はありません。で、この点については、周囲にいた内閣府の記者会の記者さんからも、私が言っていることが正しくて、時事通信の報道は誤りであるという確認はとれております。あの時事通信の報道は全く事実無根であって、相場操作の意図を有しているというふうにも捉える極めて悪質のものだというふうに思います。大変な問題だと思っております。正確で公正な報道を強く求めたいと思います。
これからも機会をとらまえて、必要であれば申し上げます。
  
(2)

あいちトリエンナーレ2013芸術監督について

【知事】  「あいちトリエンナーレ2013」芸術監督の決定につきまして申し上げたいと思います。お手元に資料(https://www.pref.aichi.jp/0000043827.html)がございます。
本県で2回目の開催となります、あいちトリエンナーレ2013の芸術監督が、東北大学大学院教授の五十嵐太郎さんに決定いたしました。専門は都市・建築学で、2008年にはヴェネツィアビエンナーレ国際建築展の日本館コミッショナーも務められました。最近では東日本大震災の復興に向けた提言も積極的にされていると伺っておりますが、現代美術にも造詣が深く、昨年開催されたあいちトリエンナーレ2010では、長者町企画コンペの選考委員も務めていただきました。五十嵐さんにはこれまでの経験を活かし、清新な発想とアイデアで世界から注目されるともに、多くの皆さんに楽しんでいただけるトリエンナーレをつくり上げていただきたいと思っております。
8月4日木曜日には五十嵐さんにこちらにお越しいただき面談と、その後、五十嵐さんから記者会見ということになっていると思いますが、午後2時から本人による就任記者会見も予定しておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。プロフィールなどなどはお手元にお配りをしている資料(https://www.pref.aichi.jp/0000043827.html)のとおりでございます。
今後、五十嵐監督を中心に、テーマ、コンセプトの検討を行いまして、秋頃を目途に実行委員会で決定をし、公表する予定というふうになっております。年度内には展開の概要とか、主要な出品作家とか、企画概要を取りまとめ、皆さんに公表したいというふうに考えております。ということで、今後着々と進めていきたいというふうに思います。
五十嵐さんにつきましては、都市・建築学を専門としつつ、現代美術にもかなり造詣が深く、美術の専門家とはまた違ったアプローチで、清新なトリエンナーレをつくり上げることができるということが期待されるということを主な理由に、推薦がなされたと聞いております。是非また8月4日午後2時から、場所は愛知芸術文化センターでございますが、そちらの記者会見のほうでまた御本人、それから選考委員長でありました馬場駿吉名古屋ボストン美術館の館長さんからもお聞きいただきたいと思っております。
  
(3)

知事の韓国及び中国渡航について

【知事】  続きまして、私の韓国・中国訪問についてでございます。
8月9日から12日まで、東日本大震災に伴う風評被害に対応いたしまして、本県観光のPRを行うとともに、中部国際空港のエアポートセールスを行うことを目的といたしまして、韓国と中国に出張をいたします。
ソウルでは、5月13日に開催いたしました、観光関係の懇談会に御参加いただきました皆様とともに、本県の安全な状況とか観光の魅力を共同でPRすることとしております。また、政府機関や大手旅行社などを訪問するとともに、観光セミナーを含む夕食交流会を開催いたします。さらに街頭でのPRとか教育旅行の働きかけを行うことといたしております。
日程の中で、資料(https://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000043/43867/tokoukisha.pdf)3ページの(4)というところに、慶福女子高校を訪問すると書いてありますが、訪問いたしましてPRをいたしたいと思いますが、この慶福女子高校さんが今年秋に本県に教育旅行に来ていただけるんではないかというか、そういうことも検討いただいているという情報もありまして、ぜひ直接お邪魔して、お伺いしてPRをし、是非々々お越しいただきたいということを申し上げたいなというふうに思っております。
それから北京では政府機関や党関係者、大手旅行社を訪問し、本県への観光客の増大への協力をお願いするとともに、中国エアラインを訪問いたしまして、中部国際空港会社とともに中部国際空港への国際路線の増便を強く働きかけてまいりたいと思っております。また、政府機関はもとより、現地旅行社、エアライン、マスコミ等を含めた交流会を開催いたしまして、本県の観光の魅力をアピールすることといたしております。
  
(4)

愛知芸術文化センターにおける東北復興支援ウィークの実施結果について

【知事】  それから、愛知芸術文化センターにおける東北復興支援ウィークの実施結果についてということでございまして、愛知芸術文化センターでは被災地を支援するために県立美術館の学芸員を東北の文化施設へ派遣いたしましたほか、東北復興支援特別企画「棟方志功 祈りと旅」展を始めとするさまざまな事業を展開いたしておりますが、特に7月20日から26日までを東北復興支援ウィークとして、センターの機能を活かしたチャリティーコンサート、映像上映会、報道写真展、大相撲関取によるサイン会など、そうしたバラエティーに富んだ催しを集中して行いました。期間中、2万8,389人に上る多くの皆さんに御来場いただきまして、総額162万円余の義援金をいただきました。御協力いただいた義援金は、企業メセナ協議会のファンドへ送金をし、被災地の芸術文化支援のために活用させていただきたいというふうに思っております。御支援の御協力ありがとうございました。
  
(5)

放射能に汚染された可能性のある牛肉の流通について

【知事】  それから最後、いろいろ放射性物質の関係で、牛肉の問題が非常に、稲わらの話、牛肉の話、いろいろ出ておりますが、愛知県には3月11日以降、外にあったような、東北地方の稲わらは流通していないということはですね、これは聞き取り調査などなどで確認はできましたが、一方で、牛肉の流通自体は、これは全国流通やっておりますから、これはその都度、その都度、事実がわかり次第、これは公表させていただきたいというふうに思っておりますが、あわせまして、それはそれといたしまして、牛肉全体がこういう形で連日、テレビ、新聞などで報道されますと、やはりその分、値段が下がったり需要が落ち込んだりということが見られるのは事実でございます。したがって、牛肉の消費拡大のPRということをできるだけ早くやろうということで、私、今日から東北へ行きますので、3日に帰ってきますので、4日に、これは既に発表させていただいていると思いますが、4日木曜日の午前中、10時10分から特別会議室で、みかわ牛を始めとした、愛知県のブランド牛の生産者代表の皆さんと一緒に、この愛知県産牛を食べる、牛肉の消費拡大を訴える、そういったPRをしたいというふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
要は、愛知県内のあいち牛、みかわ牛とか知多牛とか、そういったものは頭数も少ないし、そこの使っている稲わらは東北地方のものはないというのが確認されていますし、それは確認されていますから、そのブランド牛は間違いなくこれは大丈夫だ、安全安心ですよということは言えるということでございますので、そのPRをやり、全体の牛肉の需要拡大のPRということをやっていきたいというふうに思っています。またよろしくお願いします。
2.

質疑応答

(1)

円高是正等に向けた緊急アピールについて

【記者】  先日、円高是正等に向けて国に要望をされましたが、今後、円高対策について、知事として、全国知事会のプロジェクトチームのリーダーとして、主にどのような対策を考えているのかお伺いします。
【知事】  今後はですね、これで今日8月ですから、できるだけ早い機会に、全国知事会におきまして、円高是正のための政策を要請するプロジェクトチームを立ち上げることにいたしておりまして、できるだけ早い機会にこれを立ち上げまして、さらに全国知事会としても円高対策、円高是正策を取りまとめて、政府、日銀に強く要請をしていきたいというふうに思っております。その日程を今調整しております。できるだけ早い機会、できるだけ早い機会といっても、今日これから東北へ行きますし、来週(韓国・中国へ)行きますから、その後になりますけれども、できるだけ早い機会に。このPTに入りたいという知事さんも御希望いただいておりますので、全部で8名か9名ぐらいになるかと思いますが、そういう議論をし、意見集約をして取りまとめて、強く要請していきたいというふうに思っております。
全国知事会として、この円高是正のために積極的に行動を起こそうということも、今、話をしておりますので、そういった方向で引き続き強く求めていきたいというふうに思っています。
【記者】  全国知事会のプロジェクトチームに8名から9名の知事が関心を持たれているということですが、具体的にどの都道府県が入っているのか、また、日本銀行、国にどのような対策を求めていくのかお伺いします。
【知事】  メンバーはまだ調整途中でございますから、これはまだまだ御希望の方が増えるかもしれませんので、これは実際に決まった段階で御報告したいと思いますし、多分、全国知事会のほう、事務局のほうから発表することになると思います。
それから内容につきましては、もうこれは言い尽くされている感があります。要は、この介入の問題、それから空洞化対策、金融緩和、さらに踏み込んださまざまな対策などなど、ツールはもう大分わかっているので、それをどのタイミングで、どういうふうな形でやるのかということに尽きてくると思いますが、我々は政府、日銀に対して強くそれを、背中を押す意味でやっていきたいというふうに思っています。
もちろん、こういった金融緩和とか介入も含めて、こういうのは二つあるわけです。市場との、マーケットとの対話をきちっとやる、意思疎通ができるようにすることとあわせて、あとはもう一つの面がサプライズですから、一気にどんとやるということですから、事前にこうだこうだなんていう話はないんですよ。
だから私はこの間、記者会見でそんなこと言うわけがないんで、それは、だから時事通信の誤報だと怒っているんです。だから、そういうことをよく書くなと。多分、功名争い。何か手柄を焦ったかということしか考えられませんけどね。
だけど、そんなことは、特に為替の介入なんてサプライズでやるに決まっているんでそんなもの。事前に「やらん、やらん」って言って、ぼんとやるんですから当たり前のことなんで、だから、我々があくまでも政府、日銀の背中をどーんと押すという形にするのと、全国の47都道府県の知事さんに、もっと私は危機感を持ってもらいたい。今のままで日本の地方経済、地方の産業がやっていけると思っているということ自体が、私は不思議でならないと思います。
だから、有り体に言えば、我々愛知県は、自分のところに出てくる税収で全部賄ってやっているわけですね。ところが、そうでない、交付税をずっといっぱいもらっているところはね、要は、少々地方経済が痛んで税収が下がったって、交付税、下がった分だけ交付税が来るというんだったら、どうしてもそういう点について、感度がちょっと我々とは違うということになってくるんじゃないかと、そういうふうに思いますけど。それはそうじゃない。こんな円高が続いて、企業や工場がどんどんアジアや中国へ出ていったら、雇用がもたないですから。ですから、そのことをもっともっと危機感を持ってやりましょうということを、これからも申し上げていきたいと思っております。
【記者】  日本銀行が国債を買い入れるということも、一つの策と思われますが、どのように考えられますか。
【知事】  だから、私は個人的にはね、かねてから申し上げておりますように、この間の要望の4項目めが、非常事態なんだから非常時には非常時の政策をと、もっと踏み込むんだと。ゼロ金利政策の継続のコミットメントの強化と、あと、物価上昇率のコミットメント。これはインフレターゲットという話でしょうけれども、それに、さらに加えてこれから復興債をどんと出すんですから、それをマーケットから、マーケット経由で買うんではなくて、直接引き受けの結果、実際に日銀が相当の額の国債を保有し、引き受けているのは事実ですから、それはマーケットを通さずに直接引き受けたって一緒じゃないかと。それがむしろ世界の金融市場に対するメッセージになるということを申し上げていますから、私はやるべきだと思いますが、それはそれでいろんな御意見があるので議論していただいて、どうするかはいろんな議論の末に決まっていくというふうに思いますが、私は主張したいというふうに思います。
(2)

3府県2政令市知事・市長会議を終えて

【記者】  昨日、3府県2政令市知事・市長会議が開かれ、将来の大都市のあり方について、様々な議論が行われましたが、会議の意義と成果、それから会議を通して見えてきた課題等があればお聞かせ下さい。
【知事】  私はですね、昨日の会議の意義と成果というのは、こういう形で日本の大都市制度を、県と政令市、特に大阪とかこの愛知・名古屋のような押しも押されもせぬ堂々たる政令市と県の関係、これをこの際やっぱり世界と闘えるためには、やっぱり司令塔を一つにして一体になってやっていこうという意味でのアピールを、新潟さんも含めてすることができた。大阪と愛知・名古屋と新潟とそれぞれ事情が違うところ、しかし、ベクトルを一つにして、日本の大都市制度、特に世界と闘って勝てる、大阪の橋下さんの言葉で言えば「稼げる」、そういう大都市をつくっていこうという思いで、事情の違う3府県2政令市が集まって共同宣言、「愛知宣言」を発することができたというのは大変意義深いというふうに思っております。是非これを機会に、日本の大都市制度を議論する大きなきっかけになっていただければというふうに思います。
そのときに、昨日、申し上げた大都市の自立と自治、それからとにかく税収、課税自主権の確立での大都市の自立、広域行政の強化、住民自治の充実、それから多様な大都市圏、4点を盛り込みましたけれども、そのことを強くアピールして、今後、地方制度調査会を中心に、この大都市制度は議論をどんどん進んでいくということになればいいなと、それでもって日本の国の形を大きく変えていく。それから、本当の意味での地域主権、地方分権をやって。世界のスタンダードですよ。日本が、1億3,000万近い大きな人口を要するこの日本が全国一律でしか物が決められない、でもって今のこの政治の状況で物事が決まっていかないというこの国の形というか、悪い形を変えることができる大きなきっかけになれば、こんなありがたいことはないというふうに思っておりますから、今後ともこれを引き続きやっていきたい。
あの後、夕食をともにしましたが、これはまた続けてやっていきましょうねと、次はまたどこかでやりましょうねと。順繰りでやっていってもいいし、またさらに入っていただける方を募ってもいいしということで、これからも継続してやっていきましょうという話をさせていただきました。
【記者】  会議の中で、知事から県内の市の市長を兼ねてもいいという発言がありましたが、その内容を詳しくお聞かせ下さい。
【知事】  それはね、とある知事経験者の方が言っておられたんですが、大きな県じゃないです、人口100万人を切るような県でね、個人的な考えですよ、考えですけど、要は、いわゆる過疎地域の町村のほうでは、教育とか福祉とか住民行政サービスが十分でなく、要は、交付税、たとえお金をもらっても、マンパワーがついていかないので、できないというようなところがもう出てきていると。そういったところは結局郡単位、アメリカのカウンティみたいに、町村は、アメリカのカントリーみたいに住民登録とか本当の基礎的なサービスだけやって、あとの教育とか福祉みたいなものは県が乗り出していってやらざるを得ないんじゃないかと。郡単位で県の支所とか、どの県でもありますから、そういったところがやっていかざるを得ないんじゃないかと。そうなると、県は最終執行権のいわゆる基礎自治体の機能を持っていないし、そういうマンパワーもないので、だとしたら、県庁所在地のような市と一つになって、その県庁所在地の市が、大きい小さい関係なく結構マンパワーを持っていますから、そういったところのマンパワーを、そういったところに全県的に活用するということも避けて通れないんじゃないかというようなことを言っておられました。それはその人の個人のお考えなんですけれども。
だから、いろんなパターンがあると思いますが、やはり国、県市というこの3層構造を、140年続いた3層構造はもう限界に来ているということを申し上げたかったということです。
【記者】  先程、会議を頻繁に、またやればいいというような話でしたが、いつ頃の予定でしょうか。
【知事】  いや、わからないです。頻繁には無理だよそれは。やっぱり日程を調整しないとあれなので、なかなか頻繁には難しいと思いますが、できるだけ日程を調整してですね、やれればいいなというふうに思います。その話、それはもう是非是非という話で、みんな総論は賛成ということでしたから、次どこで、具体的にどうするかは、また今後協議したいと思います。
【記者】  会議の中で、近いうちに片山総務大臣に申し入れのために行くとおっしゃっていましたが、そのことの狙い、いつ頃を考えているのかお伺いします。
【知事】  せっかくこういう愛知宣言、大都市制度を考える視点を4項目入れて愛知宣言をつくったわけですから、せっかく大都市の自立と自治という愛知宣言をつくったわけですから、地方自治制度を所管する総務大臣に、できるだけ早い機会にこの提言を持っていって、是非この議論を早くスタートさせてほしいというふうに申し上げるのは、これは当然やらなきゃいけないことだと思っております。ですから、事務的にはもちろんすぐ、今日にでも総務省には届けますが、実際に大臣にぜひ持っていきたいと思いますから、これは日程を合わせて、どうせ行くなら5人全員そろって行くのがいいと思いますから、是非、日程をそろえて持っていきたいというふうに思っております。
ただ、正直言って、なかなかこれは東京に行かなきゃいけませんから、それに5人の日程をそろえるのはなかなか難しいかもしれませんが、できるだけ努力はしたいというふうに思います。
(3)

知事のパーティーについて

【記者】  先週末に行った政治資金パーティ−を、非公開にされた理由をお聞かせ下さい。また、公務以外とはいえ、知事の政治行動なので、どのようにやられているのかをその都度、ご説明いただくことが望ましいと思いますが、その点の対応の理由をお聞かせ下さい。
【知事】  前から申し上げていたかもしれませんが、私はどちらでもあれかなと思ったんですが、後援会の皆さんに相談したら、内輪の会なので内々でやろうと、こういう話でございましたので、非公開ということにいたしました。
これは、いろんな会合を公開非公開にする、それはそれぞれ事情とかそのときの環境などなどいろいろありますので、たまたま前回はそういうふうにしたということでございます。
なお、先週金曜日、会合が終わった後、スタッフの打ち上げといいますか、スタッフも私も何にも食べておりませんので、その後、食べた後、御要請がありましたので、その場におられた記者さんにはコメントといいますかね取材対応はさせていただきました。もちろん、これは政治活動、政治行動でありますから、法律にのっとった適正な対応はこれからもしていきたいというふうに思っています。
(4)

東日本大震災により県内に避難されている方への対応について

【記者】  愛知県の調査で、東日本大震災により県内に避難されている被災世帯のうち、地元に戻る目途が立っていない世帯が6割以上あるということが分りました。避難生活が長期化するおそれがありますが、県としてどのように支えていくお考えなのかお聞かせ下さい。
【知事】  今、1,200人を超える方が愛知県に来ていただいております。そういった方々が地域で孤立しないように被災者支援センターを、NPOの皆さん中心に東大手庁舎で開かせていただきました。ですから、我々県、それから行政、市町村の窓口ももちろん一生懸命やりますが、さらにきめ細かく現地との連携だとか。我々行政対応で、行政ルートでやるのはもちろんなんですが、それだけではなくて、NPOの皆さん、本当に独自のルートをいっぱい草の根で持っていますから、そういったNPOの皆さんの、支援センターの方を中心にといいますかね、彼らにも一生懸命頑張っていただいて、できるだけきめ細かに、その1,200人の方々に地域に溶け込んでいただき、地域で優しく温かく受け入れるという形で、これからもやっていきたいというふうに思っています。ですから、子供さんの学校の問題だとか、あと、御要望があればですね働く場所とか、十分確保できるというふうに思っていますので、そういった点を十分確保していきたい。それからまた、そろそろ落ちついたので御地元にお帰りになりたいという方々には、それまたきめ細かな対応をやっていきたい。そういう形で温かくこれからも、これからもずっとといいますか、いつぐらいに終息するかというのはわかりませんが、我々できる限り温かく出迎えをしたいというふうに思っております。