知事の記者会見
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平成23年11月28日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

「ゆめリンク愛知国体」開始式に係る一般観覧者の募集について

【知事】  おはようございます。それでは定例記者会見を始めさせていただきます。
「ゆめリンク愛知国体」開始式に係る一般観覧者の募集についてでございます。
平成24年1月28日に、モリコロパーク地球市民交流センターにおきまして「ゆめリンク愛知国体」の開始式を行います。この開始式において、全国からの選手団、大会役員などの国体関係者の他に、県民の皆様にも御参加いただけるように、本日、記者発表して観覧者を募集することといたしました。開始式では、式典に、歓迎アトラクションといたしまして、瀬戸の子供太鼓こまいぬ座や、地元の伝統芸能である長久手の棒の手の演武、火縄銃の発砲などが行われます。戦国姫隊、モリゾー・キッコロも登場するなど、愛知らしさをふんだんに織り交ぜていきたいと思います。開始式終了後、アイススケート場においてアイスホッケー競技を入場無料で御観覧いただくということでございますので、是非、奮って御応募いただきたいというふうに思っております。
愛知で初めての冬季国体でございますので、いよいよ2カ月後ということでございますので、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
  
(2)

平成23年度文化活動事業費補助金補助対象事業の公表について

【知事】  平成23年度文化活動事業補助金補助対象事業の公表を行わせていただきます。
今年度から新たな補助メニューとして、文化芸術で地域の魅力向上を図る事業に助成する、あいちトリエンナーレ地域魅力づくり事業と文化芸術のすそ野を広げて地域に貢献する事業に助成する文化芸術すそ野づくり事業がスタートいたしました。
昨年度に引き続き実施しております企画提案事業は、より先駆的、実験的な事業や、国際性、発信性のある事業を重点支援し、今年度は39事業の採択となりました。
新規メニューの文化芸術すそ野づくり事業は、今年6月に文化振興基金へ御寄附をいただきました、蟹江プロパンさんからの寄附金を活用して幅広い採択ができて、地域に貢献してすそ野の広いものにして、40事業を新たに採択することとなりました。
また、もう一つの新規メニューであります、あいちトリエンナーレ地域魅力づくり事業につきましては、先般、県庁本庁舎の壁面をデジタル掛け軸で彩った事業で御承知の中川運河キャナルアートや、長者町でやっております長者町アートアニュアル2011を始めとした8事業を採択ということになりました。
今後とも、民間の方々のお力をお借りしながら文化活動団体への助成やトリエンナーレの開催を始めとした文化芸術への振興に、より一層努めていきたいというふうに思っておりますし、寄附金募集にも力を入れてまいりたいと考えております。
具体的な内容は別紙以降の資料(https://www.pref.aichi.jp/0000046774.html)でございますので、またご覧をいただければというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

大阪府知事選・大阪市長選ダブル選挙の結果について

【記者】  昨日、大阪の市長選・知事選の投開票がありましたが、結果に対する知事の所感をお聞きします。
【知事】  昨日、コメントを発表させていただきました。あのとおりなんですけれども、今年2月6日の私の愛知、名古屋のダブル選挙、トリプル選挙に続いて、11月27日大阪秋の陣ということで、知事選、市長選のダブル選挙ということでありました。全国から注目する大型の選挙だったと思います。
私にとっては、我が盟友でありますし、今年の1月にも、私の選挙のときにも橋下さん、大阪維新の会の皆さん、白いジャンパーとのぼりで100人を引き連れて来てくれました。その折に、知事選と市長選を同時にやるというのがいいんですと、こうやって一遍に民意を問うのがいいんだということで、大阪も必ず今年の秋そうしますからといって、橋下さんが1月の段階でそう言いました。従って、こういう形で選挙戦を仕掛けてやったということ、私は大変意義深いというふうに思っております。
私も選挙期間中2度ほど応援に行かせていただきましたが、本当に大きな熱気を感じました。とにかく大阪を再生するためには、この機会に賭けるしかないんじゃないかというような、府民、市民の熱意を、熱気を感じたところであります。是非これをさらに、この支持を生かして前に向けて進めていっていただきたいというふうに思っております。
その中でも、特に今回最大の争点であった大阪都構想、大阪の成長戦略として掲げた大阪都構想が、市民、府民に支持されたというふうに思っております。これは我々が掲げる中京都構想にも大きな弾みになると思います。
これからも、私ども愛知と大阪が組んで、まず、これは法制度の整備を国に働きかけていかなきゃいけませんので、国政に強く働きかけをしていきたいというふうに思っております。その上で、愛知と大阪、大阪と愛知が組んで、東京を巻き込んで日本の大都市、世界と闘える大都市、日本の成長エンジンをつくって、これからも日本を支えリードしていきたいというふうに思っております。改めてその意を強くしたということでございます。
なお、昨日の晩は、ちょうど彼らも8時過ぎからずっと記者会見をするというふうに聞いておりましたので、その段階で、何時頃だったかなあれ、9時ではないな、9時半、もっと前かな。9時半から10時ぐらいの間に橋下さんの後援会長さんには電話させていただいて、「今、記者会見しとるとこなんです」と言うから、「それはわかってます、わかってます」と。だからとにかく、あっ違うわ9時だな、9時前だ、9時前に電話して後援会長にはつながったんだ。後援会長さんには、こういう状況だからよくわかってますので、とにかくお二人におめでとうというふうに伝えてくださいということと、これからもしっかり連携してやっていきましょうということをお伝えくださいと、こういうことは申し上げました。
大分賑やかったんで、その後援会長さんから「いや、大村さんも来はったらよかったのに」とか言われたんですが、大阪まで出しゃばって行くのはいかがなものかというので、こっちにおりますわと言っておきましたけど。
【記者】  法改正の国への働きかけは、大阪維新の会と日本一愛知の会が一緒になって要請していくということでしょうか。 
【知事】  要は、どういう形の活動をしていくかということですけど、一緒になってというか、会としてというよりも、政治家同志として共闘を組んでやっていくということは間違いありません。それは、これまでもずっと話をしておりますので、これをしっかり、11月27日が終わったら、しっかりやっていこうねという話をずっとしておりますから、そういう意味では働きかけを強めていきたいというふうに思っています。
【記者】  大阪維新の会との共闘の具体的な形については、知事はどのようにイメージしていますか。
【知事】  それはこれからですよ。これからというか、どういう形が一番いいかをよく相談しながらやっていければと思います。
【記者】  昨日の橋下氏の会見の中で、国の法改正が必要な話なので、既存政党の国会議員が協力してくれないなら、自分達も国政に足を掛けるという話がありましたが、知事が率いる日本一愛知の会から国政にという考えはありますか。
【知事】  日本一愛知の会かどうかは別にしましてね、具体的なことが今、候補者がどうのこうのという話ではありませんが、橋下さんとは前から、大分前から、こうした大都市制度を新たにつくっていくということを国政に働きかけ、それが今の既存の政党と話がうまくいかないということであれば、国政に乗り込むんだということは、大分前から話は実はしておりましてね、そういう意味では、そういった動きも含めてこれから具体的にやっていくということになると思います。
【記者】  それは維新の会と合流するとかではなくてということですか。
【知事】  大阪維新の会は地域政党と言ってますからね、私も地域政党なので、その形ということではなくて、国政に何らかの形で影響力を、影響力というか、国政に物を申していくということは当然必要ですよね、制度を作っていく上におきまして。それはしっかりとやっていきたいというふうに思います。だからそれは、そういう大きな制度を作っていくということになればね、やっぱりそこは、ある意味で政治勢力も結集しなきゃいけないと思うし、我々を応援してくれる国政の仲間も募っていくということになるんだろうと思いますしね。そうでなければ、やっぱり次の国政選挙に同志を立てていくのか、我々と一緒にやっていただける方を選別して積極的に応援をしていくということだというふうに思います。
いずれにしても、次の国政選挙、衆議院選挙でしょうけどね。一番大事な選挙だけどね衆議院選挙、衆議院選挙には積極的に関わっていくということになると思います。そのつもりです。
【記者】  知事は次期衆議院選挙へ積極的に関わるとおっしゃいましたが、関わり方は、候補者を立てたり、あるいは、別のところから出ている人でも考え方が共鳴できる人を支持するという意味でしょうか。
【知事】  それはそうでしょう。だから、今、言われたように我々の主義主張をしっかりと、全部とは言いませんよ、全部とは言いませんが、根幹のところを一緒にやっていただけるという方を、新たに立てるということもあると思いますし、現にそれに賛同していただける方を全力で応援するということもあると思いますから、いずれにしても、次の衆議院選挙には、ただ黙って見ている、そんなこと私、絶対しませんから。衆議院選挙には積極的に、積極的に関わっていきたいということです。それは前からそう思っておりますので、次、国政選挙で、結局、民主主義というのは選挙ですから、選挙でしっかりと我々の主張を訴えて、それに賛同する方を増やしていくということが一番ベースだと思いますので、次の衆議院選挙、国政選挙にはやっぱりそういった形で積極的に関わっていきたいなというふうに思います。
【記者】  知事は今回の選挙結果が中京都構想にも弾みがつくとおっしゃいましたが、大阪の選挙結果がどのように名古屋に波及するとお考えでしょうか。
【知事】  要はですね、今回、大阪の選挙及びこういった形の、我々が2月でも訴えました、一つで頑張るよりも二つ、二つよりも三つ四つということになると思いますが、これだけ昨日の11月27日の大阪秋の陣、選挙、注目されました。そういう意味では、今こそやっぱり大都市制度、大都市を、日本を代表する大都市をつくって世界と闘っていくんだということを本当に大いに宣伝していただいたと思います。
我々の政策というのは、結局、有権者の皆さん、市民、県民の皆さんの後押しがなければ実現できないんですよね。ましてやこういった枠組みを変えていくというようなものは、そういった市民、県民の皆さんの後押しがなければできません。そういう意味ではこういった、今回の件で私は、改めてそういった有権者の皆さんの関心が大いに高まって、そうだそうだと思って賛同してくれる方が増えてくる、それが一番大きな弾みだというふうに思います。具体的な形はそれぞれの地域に応じたものがあっていいというふうに思いますから、それはしっかりと作っていきたいというふうに思います。
【記者】  昨日、知事は橋下氏の後援会長には話をされたとのことですが、近く橋下氏と会う予定はありますか。
【知事】  今のところは特に、今この段階では特にありません。
 連絡はしょっちゅうとっておりますんで、連絡はしょっちゅうとっておりますから、別に、近く会ってどうのこうと、そういう話ではありません。
【記者】  次期衆院選では候補者を新しく立てるなり、賛同してくれる人を応援したいとのことですが、連携しながら候補者を立てたり、大阪維新の会と連携するということでしょうか。
【知事】  連携と言ったって、彼ら、向こうは大阪の地域政党ですから、大阪の方をこちらで立てるわけにいかないので、そういうことじゃないと思います。そりゃお互い目指す方向が一緒なら共闘して、同じ目標に向かってやっていくということですね。具体的にどうするかが頭に描けているわけではありませんがね、これまでも連携してやってきたから、これからも連携してやっていこう。国政選挙へどう絡んでいくのか、どういうふうにやっていくのかについては、それは話をしたわけではありませんので、それはそれぞれじゃないでしょうか。多分、彼らもこれからだと思いますよ。全く27日終わるまで頭はそればっかで、それ以上のことは考えられませんと言ってましたから、これからです。みんなこれから。
(2)

中京独立戦略本部会議の開催について

【記者】  中京都の実現に向けての中京独立戦略本部会議がなかなか開催されない状況ですが、今後開催に向けてどうされるのか、お伺いします。
【知事】  中京都構想は、御存知のようにPT(プロジェクトチーム)などで先行するものはどんどん進めております。6つのPTを開いてどんどん進めておりますから、具体的な進行に何か支障があるとか、そういうふうにはなっていないというふうに思っております。後は本部会合ですけど、本部会合も態勢は整っておりますので、いつでもやれる状態にはなっていると思います。
ただ、御案内のように、ちょっと名古屋市会でハプニングがあって、ああいう形になっちゃったもんですから、今、名古屋市と名古屋市会の間でいろいろ、いろんな葛藤があるようでありますけれども、名古屋市会の中でも、会合は会合としてやればというような声が多いというふうにも聞いておりますので、然るべき時が来れば自然体でやっていけるというふうに思っています。
いずれにしても、PTでやれるものは、どんどんやっていくということと併せて、併せてやっぱり先ほど申し上げましたが国の方にですね、やっぱり法制度の整備を併せて。それはこれとして、具体的なこういったものを我々愛知・名古屋で詰めていくことは、もちろんこれはやっていきますが、やっぱり法制度の整備というのは、私もずっと役所勤めをやり国会議員もやってきましたので、じゃこれから作ろうと言って、1カ月2カ月後に作れるもんじゃないんですね。特にこういう行政機構に係るものというのは大変、やっぱり多くの皆さんの意見を聞かなきゃいけないし、やっぱりどんなに中身が今決まっていたって、じゃ来年の、次の通常国会に出せるかといったって、そう簡単に出せないんだよね。だからそういう意味では、法制度の整備ね、特に大都市制度の整備、戦後ずっと政令指定都市制度というのがある意味妥協の産物でできてきたものが、それが50年60年そのままになっていたというものについて、やっぱり今の第30次の地方制度調査会で議論の対象にはなってますが、正直言って、ああいう国の調査会ではスピードがどこまで進んでいくのかというのは現実問題、そんな毎日毎日、議論するわけじゃありませんのでね。それはそれとして、我々としてはやっぱり大都市制度のあり方、それもいろんな形、バリエーションがあっていいと思いますので、そういう意味では、7月31日の愛知宣言を受けたような法制度の整備をしっかりと国に要求していきたい、そして国政に働きかけをしていきたい、そういうふうに思っています。これはどれだけ早く始めても早過ぎるということはないんです。やっぱりそれは時間かかりますから。そういう意味では、そういった動きをしっかりとやっていきたいというふうに思っています。
【記者】  今回の選挙結果を受けて、中京独立戦略本部会議の開催について、河村名古屋市長に働きかけをしたり、話し合いをする予定はありますか。
【知事】  今のところ、特に具体的にということはありませんが、今回の結果というか、それはそれだね。それはそれとして、もともとこれはこの戦略本部をやっていくということで予算も立てているわけなので、予算を執行しないというわけにいかないのでね、そういう意味で、いずれ然るべき時にやっていくということだと思います。それは粛々とやっていくということだと思っています。
何度も申し上げますが、PTはやり、それから必要な調査とかそういったものは、もう今、我々、我々が用意した中京都構想をやり、そういった広域行政をやっていく、大都市制度をやっていく上においての調査費は6月県議会でこれは議決してもらっていますから、それはもう粛々と調査とかそういったことやっていますので、本部会合だけがちょっとまだ開かれてませんが、本部会合は然るべき時に、これは粛々とやっていくということになると思っています。
(3)

TPP(環太平洋経済連携協定)について

【記者】  知事はTPPに前向きな立場の発言をされていますが、農業だけでなく畜産業に対する影響をどのようにお考えでしょうか。
【知事】  私はTPPについては、やはりいろんな課題はあるにしても、日本の経済を発展させていくためには、これは避けて通れないというふうに思っておりますから、これは積極的に参加すべきだと。
その交渉の場に行ってですね、日本の主張を堂々と言ってやるべきだというふうに申し上げて、これまでも申し上げてきましたし、これからも申し上げていくつもりでございます。
そのときに、農業についていろんな分野がありますが、畜産も含めて、それについてそれぞれの課題があれば、それは克服していくように頑張る。特に米は、やっぱりこれは日本の農業の中心、中核だし、やっぱり基盤だと思っておりますから、これはやっぱり例外として認められるように頑張っていくということだと思いますが、そのほかの品目についてどうかというのは、それは個別の交渉になってくると思います。アメリカとオーストラリアのFTAでも、畜産物とかそういったものについて一部例外があるのは御案内のとおりなので、そういったことは交渉の中で協議をしていくということだろうというふうに思っています。
もちろん、愛知県の農業に全く影響がないとは申し上げませんが、私は、愛知県の場合は園芸が中心で、国際競争力、国内市場での競争力は大いにあるというふうに思っておりますから、そういったところをしっかり伸ばしていき創意工夫をしていけば、愛知県農業は十分闘ってやっていけるというふうに思っています。そういうふうに持っていくのが我々の役目だと思っています。
 畜産も今申し上げたように、それぞれの課題があると思いますが、それも交渉の中で協議してやっていくという話と、それがまとまったら、それについて、海外から安いものが入ってくれば、それとどう対抗していくかをしっかり考えていくということだと思います。畜産といっても、肉と酪農と、牛、それから豚、鶏とか、いろいろありますけど、私は、今でも基本、市場の中で競争しているわけですね畜産の関係というのは。ですから、私は十分これまでもやってこれたわけだから、これからも十分闘ってやっていける、そういうふうにやっていかなきゃいけないというふうに思います。