知事の記者会見
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平成24年6月19日(火) 午前10時
1.

知事発言

(1)

接近中の台風4号について

【知事】  おはようございます。今週の定例記者会見を始めさせていただきます。
 なお、昨日は月曜日は、本会議でございましたので、今日火曜日、1日ずれて火曜日ということでございますので、よろしくお願いいたします。
 まず、接近いたしております台風4号につきまして申し上げます。
 名古屋地方気象台からの情報では、強い勢力の台風4号が東海地方に接近しておりまして、本県には本日19日の夜遅くから明日20日の明け方にかけまして最接近する予報となっております。台風による大雨、暴風、高波に十分警戒するよう注意喚起がされておりますので、よろしくお願いいたします。
 今後の台風の進路によりましては東海地方に上陸する可能性もあり、土砂災害や浸水に警戒する必要があります。本県といたしましても災害対策本部を設置いたしまして、市町村、防災関係機関と密接に連携し備えてまいりたいと思っております。大雨警報が出ればこれが立ち上がります。災害対策本部の本部員会議は午後にもやる方向で、今、段取りをいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
 台風による被害の軽減は、県民の皆さん1人1人の備えというのが大事でございますので、是非それぞれの会社、御家庭、地域での備えを十分に行っていただきますようにお願いいたします。今後の台風情報に留意をされまして備えを早目に行い、雨風の強い時は極力外出しない、波が高いので海岸には近づかないということを切にお願いしたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、今後の台風情報を十分留意して、的確に対応していきたいというふうに思っております。  
  
(2)

三河湾環境再生シンポジウムの開催決定と発表団体の募集について

【知事】  三河湾環境再生シンポジウムの開催決定と発表団体の募集ということでございます。
 愛知県では今年の重点施策の一つといたしまして、三河湾の環境再生プロジェクトを実施いたしております。このプロジェクトの総括として、シンポジウムを夏に開催することと公表してきましたが、開催日と開催場所が決まりましたので御報告をいたします。
 シンポジウムにおいて活動を発表していただく愛知県内のNPO、市民団体につきまして、15団体ほど広く募集をすることといたしました。シンポジウムは「三河湾環境再生シンポジウム―琵琶湖とともに三河湾を考える―」と題しまして、8月18日の土曜日、豊橋市公会堂、市役所前のレトロな建物でありますけれども、そこでやります。シンポジウムは、午前の第1部をポスターセッションといたしまして、募集した愛知県内のNPOや滋賀県内のNPOの皆さんが相互に交流できる場を設けます。午後は第2部といたしまして、嘉田滋賀県知事の基調講演、それから愛知県内及び滋賀県内のNPOの活動事例発表、そして私と嘉田知事の対談を行うことといたしております。
 参加発表していただくNPOの団体の募集についてでございますが、愛知県内に活動の拠点を置いて海や川などの環境再生につながる活動を行っている方々などを募集対象とさせていただいております。今後、県としても三河湾の環境再生に向けましてNPO等の団体との連携、協働を広げていきたいと考えておりますので、積極的な応募をお願いいたします。
 最後に、シンポジウムの詳細スケジュールや発表団体が決まりましたらまた、一般聴衆の参加募集も併せまして改めてお知らせしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052266.html)はその概要ということでございますので、よろしくお願いいたします。
 なお、シンポジウムの知事対談に先立ちまして、嘉田さんにはちょっと早目に来ていただいて、実際、三河湾の洋上視察をしてもらおうというふうに思っておりまして、一緒に船に乗って見ていただこうというふうにも思っております。なかなか夏はちょっと、あんまりきれいじゃないかもしれないけど、実際のところを見ていただければというふうに思います。 
  
(3)

リニモ夏休みイベントの開催について

【知事】  続きまして、リニモの夏休みイベントの開催ということでございます。
 藤が丘と八草を結ぶリニモの利用促進と沿線の活性化を図るために、夏休み期間中にリニモに乗車して沿線施設の魅力を満喫して楽しんでいただける二つのイベント、「わくわく体験リニモツアーズ2012」と「貸切リニモで行こう!夏休みリニモ親子教室」を開催いたします。この二つのイベントは、リニモの貸し切り列車の体験乗車と沿線施設での体験学習がセットになったものでございます。
 一つ目のわくわく体験リニモツアーズは7月24日から8月29日までの19日間、計24回開催いたします。例えばリニモの車両基地では、整備のためにバラバラになったリニモを見学していただくほか、今年2月にオープンしたあいち産業科学技術総合センターでは最先端の科学技術の仕組みを体験していただくなど、13のコースを用意いたしております。二つ目の夏休みリニモ親子教室は、7月26日から8月26日までの16日間、32回、モリコロパーク・地球市民交流センターにおいて開催いたします。ペットボトルロケットや牛乳パックを使ったブーメランなど工作教室を親子で楽しんでいただける企画などとなっておりまして、イベントに御参加いただける方を、あさって21日木曜日から募集いたします。
 いずれもお子様の夏休みの宿題や自由研究などに役立つプログラムとなっておりますので、是非とも多くの方に御応募をいただければというふうに思っております。資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052023.html)はお手元にお配りしておりますとおりでございます。
 なおですね、何で夏休みにこういうことをやるかというと、ずっと毎年やっとるんですけど、リニモの利用者の約5割が学生ということでございまして、夏休みとか冬休みは利用者が激減するということもございまして、これをやって何とか盛り上げていこうということでございます。
 ちなみに、リニモの利用者は順調に伸びておりまして、23年度、去年ですが、大震災の後でありますけれども、それでも1日当たりの利用者が1万8,503人。前年度と比べて3.8%増加をいたしました。第1次経営安定化計画では、目標は、23年度は1日1万8,100人なので、何とかそれをクリアしておるということでございます。今年度に入りましても、4月の1日当たりの利用者数が2万3,767人で、前年同月との比較では367人の増加、プラス1.6%ということでありまして、順調に何とかおかげさんで伸びておるということでございますので、これからもしっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。  
  
(4)

ソナーポケットへの「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について

【知事】  続きまして、ソナーポケットへの「LOVEあいちサポーターズ」の委嘱についてということでございます。
 この度、老若男女問わず幅広く支持されて大変人気のある、名古屋出身の3人組のユニット、ソナーポケットの皆さんに「LOVEあいちサポーターズ」の「あいち音楽大使」を委嘱することといたしました。
 ソナーポケットの皆さんは2008年9月のメジャーデビュー以来、去年はですね、「好きだよ。〜100回の後悔〜」という歌が着うたダウンロードランキング第1位。「マル・マル・モリ・モリ!」を抑えての第1位なので、これはすごいことだなというふうに思いますが、多くのヒット曲を生み出して、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍をしておりまして、今年の8月には初の武道館ライブも予定というふうに聞いております。今の音楽シーンを担うアーティストだということでございます。
 今年の2月1日の深夜ですけれども放送されましたテレビ朝日の番組「BREAK OUT」に私がインタビューといいますか、インタビュー出演をいたしましたが、その際、正直言ってその時初めて聞いたんですけど、非常にいい歌でございまして、是非名古屋へ戻ってきたらお会いしたいということと、是非愛知県のPRということで、「LOVEあいちサポーターズ」もお願いしたいということを申し上げまして、今回御快諾をいただいたということでございます。これからも音楽活動を通しまして愛知県のPRをお願いしたいというふうに思っております。
 委嘱式は6月29日午前10時から愛知県公館で行いますので、よろしくお願いいたします。
 その資料は(https://www.pref.aichi.jp/0000052024.html)の一番最後の紙に写真つきでプロフィールということで、共感度200%の稀代のラブソングマスターということでございます。なかなかいい歌だなというふうに思います。透明感のある、非常に心のこもった素晴らしいラブソングだというふうに思います。是非またお聴きいただければというふうに思っております。
 ちなみに、これで「LOVEあいちサポーターズ」は14組ということになります。これからもまた引き続き多くの方にお願いをしていきたいと、大いに盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
(5)

交通死亡事故多発警報の2回目の発令について

【知事】  続きまして、交通死亡事故多発警報の2回目の発令について御報告をいたします。
 愛知県では今年に入りまして交通死亡事故が多発いたしておりまして、極めて残念でありますが、昨日までに102人の方の尊い命が失われております。3月30日に交通事故死者数全国ワースト1位になって以来増えておりまして、4月23日には初めての交通死亡事故多発警報を発令いたしました。連休中これはしっかりと、この取り締まりを含めて対応させていただいたところでございます。
 発令後、関係機関の皆さんの取り組みによりまして、5月上旬はこの交通事故情勢も落ち着いていたわけでございますが、そうした中、5月中旬以降再び死者数が増加をし、一昨日、2位の埼玉県との差が10人ということになって、厳しい情勢になりました。それを受けまして昨日、6月18日付けで交通死亡事故多発警報制度の多発警報を発令いたしました。期間は6月18日から7月1日までの14日間ということでございます。県と警察、市町村、関係機関の皆さんと一丸となって交通安全対策に取り組み、ワースト1位の返上に努めていきたいというふうに思っております。
 それから、この交通死亡事故の今回の亡くなられた100人の死亡事故の現状を見ますと、高齢者の方が約半分、それから交差点での事故が4割、それから飲酒運転による死亡事故が増加しているということでございます。ここにきてまた飲酒運転が増加するというのは非常にゆゆしき事態だと、極めて遺憾だと思っておりますので、これはしっかりと取り組み、取り締まりも含めてしっかり取り組み、やっていきたいというふうに思っております。
 なお、この間、県警本部長とちょっと、先週報告を受けながら話をしたんですが、やっぱり、彼は愛知県の人間じゃないのであえて言わせていただきますがということなんですが、やっぱり愛知県は交通マナーが悪いと言っとった。それはね、一つは、やっぱり信号無視が多い。あと、方向指示器を出さずに車線変更とか割り込みを平気でやると。要は、みんな事故さえ起こさんかったらええんじゃないかということで、ビュンビュン飛ばしたり何とかということじゃないですかということなので、とにかく交通マナーが他県に比べて悪いと。名古屋走りという言葉もあると、こういうことを言われて、その辺でうなずいておられる方がおりますけど、そう言われると、私も何となしここで昔から、生まれ育った人間として、最近は運転しませんけどね、若いころはよう運転したので、なるほどというか、うなずいちゃいかんのだけど、何となしみんなそんな感じで思っとるわなということがありますので、ちょっとこれはね、交通マナーの点はやっぱり警察署単位というかな、どうやってやっていくかいろいろ考えてね、よっぽどテコ入れしてやっていかないかんなと思っておりますので、これも是非、ちょっと皆さんもまたお知恵があったら教えていただきたいなと思いますが、是非しっかりとやっていきたいというふうに思っております。  
2.

質疑応答

(1)

東日本大震災で発生した災害廃棄物処理について

【記者】  震災がれきの処理について、焼却施設の断念という一部報道がなされましたが、これについてはいかがでしょうか。   
【知事】  一部報道について、我々はその点についての取材を受けておりませんので、何ともコメントのしようがありませんけれども、議会、明日から本会議が始まりますので、いろんな御質問をいただいておりますので、それについてはしっかりとお答えをしていきたいというふうに思っております。
 なお、今御質問のあった焼却施設うんぬんの話ですが、我々はですね、その焼却施設、処分場、仮置き場、3点をセットにして、3カ所で最大100万トンを受け入れるということで、今着々とやっているところでございます。ただ一方で、現地の状況からいたしますと、木くずとか可燃のごみ焼却施設についてはある程度態勢ができてきたとも聞いております。もちろん今全国でがれきの広域処理が、可燃、木くずも含めてぼちぼち始まっている。むしろ、さらにこれも引き続き要請をしたいというお話がありますから、そういった状況も十分踏まえていく必要があると思います。
 なお、先週15日には、私どもは不燃ごみにつきましてもその基準も発表いたしまして、その受け入れについても表明をさせていただきました。そういった状況、現地の状況、ニーズも踏まえながら、適切にこれは対応していきたいというふうに思っております。
 なお、それも一部報道にありましたが、今回試験焼却をお願いしておりますのは、あくまでも分かち合いだと。県内全域で、安心安全なものしか持ってこないということなので、県全体、県を挙げて広くこの受入れをお願いしたいということで試験焼却をお願いしたいということなので、それが本格焼却にそのまま結びつくということはありませんということを申し上げております。それから、県の焼却施設をやるからその試験焼却だということも一切申し上げておりません。というか、そういうふうに結びつけて考えたことは一度もありませんので、そういう形での報道は全く間違いでございます。私ども、一回もそんなことは言っておりませんし、みじんも考えておりませんので、今回の私ども試験焼却の県内5カ所を想定した、これはあくまでも予算のあれですけれども、議会に提案していることについて、そのことについて、それは何か影響があるかということは全くありません。あくまでも県内広く分かち合いをお願いしたいということでやっておりますので、そのことを引き続き申し上げていきたいというふうに思っています。  
【記者】  明日県議会の代表質問がありますが、今おっしゃった考えは変わらないという認識でよろしいでしょうか。  
【知事】  今私が申し上げたとおりです。 
【記者】  震災がれきの焼却施設について、現状において中止ということは検討段階にありますか。
【知事】  今日の一部報道については、当方取材を受けておりません。我々からコメントしておりませんので、特にコメントはありませんけれども、先ほど申し上げたような現地のニーズ、いろんな状況の変化などに対応しまして、常にやっぱり適切な施設整備計画、このがれきの処理計画を作っていきたいというふうに思っておりますので、そのことを踏まえ、しっかり関係者と検討して、協議検討していきたいというふうに思います。
 なお、明日から本会議がありますから、しっかり答弁をしていきたいというふうに思っています。
【記者】  国のがれき推計量の見直しも踏まえ、現在の計画を今後見直すことも検討していくことになりますか。
【知事】  検討の中にはいろんな検討が入りますからね、今言われたようなことも含め、しっかり適切な施設整備計画を検討していきたいというふうに思っています。  
【記者】  試験焼却について、以前知事が受け入れを表明した際に、封じ込めるという表現を使っていたと思いますが、広く分かち合うという方針に変えたのでしょうか。   
【知事】  いや、方針は全く変えておりません。変わっておりません。
 封じ込めるというのは、あくまでも最終的な焼却灰なり、今回、不燃物も受け入れると表明しましたが。そういったものをしっかりと、管理型の処分場でしっかりと封じ込めると、そういう意味です。焼却、いわゆる可燃ごみとか木くずについては、それはもともと問題のない値のものを広く広域的に処理をして焼却をしてもらう。そりゃ問題のない値のものであれば、それは僕は広くやっていただくということがいいんじゃないでしょうかと。ただ、最終的な出てきた焼却灰とかそういった不燃のものについてはできるだけ私は封じ込めて、管理型の処分場の中できちっと封じ込めてずっーと管理、モニタリングチェックしながらやっていくという意味で申し上げました。ですから、そういう意味では全く一貫しているということを申し上げたいというふうに思っています。そういうふうに御理解いただきたい。私ずっと、言ってること一回も変わってませんから、ずっと一貫して申し上げております。
 だから、先ほど申し上げましたが、繰り返しになりますけど、試験焼却うんぬんについては、これはあくまでも、この間の15日の説明も、その後の記者会見でもずっと申し上げておりますのは、これは県内広く問題のないもの、当たり前の話ですけど、安心安全なものしか持ってこなくて、それをそういう全く問題のないやり方でやっていただくと。そのやり方も、県がこういうふうにやるということで示すと。当然こういう値のものですということも示さないとやっぱりお願いできませんから、そういう意味で、焼却前の数字、焼却後の数字というのを示して依頼をしているわけですから、あくまでも試験焼却というかお試しといいますか、試しの焼却ということと言っていただければ。
 試験というと、何かその後に本体のやつがあるような言葉のニュアンスがあるかもしれませんけど、私はどちらかというと試しの焼却と言ってもいいと思いますが、同じですけどね日本語では。そういった形でやっていただいて、それが本格焼却に直ちに結びつくというものではありませんよということはくれぐれも申し上げておりますし、私はそういう意味では、是非広く広く県内全域で分かち合っていただきたいということを是非お願いしたいというふうに思っております。
 なお、各市町村でいろんな現地の被災地の支援についていろんな工夫を凝らしてやっていかれるということは、本当これは結構なことだし、是非応援をしていきたいと思いますし、やっていただきたいと思いますが、そういうお気持ちがあるのであればですね、ほんの少しでもこの試験焼却のことについても、もちろんそれぞれの焼却場の焼却施設の置かれた経緯とか事情とかがあるのはよくわかります。ですから、可能な範囲でやれるところは是非前向きに取り組んでいただきたいということは是非お願いしたいというふうに思っています。
 要は、各市町村がね、僕はこの間の説明会でも申し上げましたが、私は今から二十数年前、徳島市役所というところに出向して仕事をやったことがありますけどね、その時に、徳島市は26万の街でしたけれども、ごみ焼却場一つあって、もう一つ作ろうと。第2焼却場を作ろうということでやってて、地元のいろんな調整から何からの中に排水。そこはちょうど雨が降ると水がたまるような、そういうところだったんで、そこを農地のいわゆるたん水防除事業の県営かんがい排水事業を、巨大なやつを入れてくれというので、それをやった覚えがありましてね。そういう意味では、ごみの焼却場とか処分場とかそういったものについては、各市町村本当に心を砕いてやっているというのは、自分自身そういう経験をしてきましたから、それはよくわかるんです。
 だから、そういう意味で、それぞれの地域でいろんな経過、経緯はあるので、全部が全部やれるところばっかりじゃないというのはわかります。ただ、そうじゃなくて、その地域の人たちが「いや、それはいいですよ」ということで、分かち合ってやりましょうということを言っていただいているところもあるので、是非そういったやれるところについては是非前向きに取り組んでやっていただきたいなというふうに思っています。
 ですから、あえて言いますと、自分のところはなかなかやりにくいから、よそもやるなというような、そういう物の言い方はやめてくれということは強く申し上げたいというふうに思っています。 
(2)

県教育委員会の体罰事案の処分について

【記者】  県教育委員会の体罰事案について、骨折や鼓膜が破れたりした事案についても処分として懲戒になっていないなど、処分が軽いのではないかという一部報道がありますが、知事の所見を伺います。   
【知事】  体罰に関する処分についてはですね、教育委員会の基準に基づけば懲戒処分ということになっておりますが、ただし、体罰に至った経緯等に考慮すべき事項がある場合は基準に示された例よりも軽い処分にすることができるというふうになっておりまして、要はケース・バイ・ケースだということなんですね。
 例えばいろんな事案とか、個別に具体的なことは申し上げられませんが、例えば、教師が生徒から殴りかかられたとか襲われたというようなところに自己防衛というかそういったことをやったということもあったりとか、いろんな態様があるというふうに聞いておりますし、それはケース・バイ・ケースでそれぞれのケースごとに現場の状況も聞きながらそういった判断をしてきたというふうにも聞いております。従って、それは私はそれぞれのケース・バイ・ケースでこれからも判断をしていくということかなというふうに思っております。
 ただ、報道にあったように、5年間はその経緯とか、あと被害を受けた児童生徒、それから保護者の意向などを総合的に聴いて勘案して、訓告以下の判断というふうになったと聞いております。なお、18年度は懲戒処分が4件あったというふうに聞いております。
 いずれにしても、ケース・バイ・ケースで適切に対応してもらうということだと思います。
 なお、体罰については学校教育法なり教育基本法で禁止をされております。体罰と懲戒の区分けというのはなかなか難しいところがあるのは御案内のとおりです。私もいろんなところで、前に何かそういう討論番組に出たことあるけど、なかなかその線がしゃくし定規に引きづらいというところはあると思います。従って、私はケース・バイ・ケースで判断をしていくということかなと思います。ただ、あくまでもやっぱり体罰は禁止されているということなので、そのことを踏まえ、厳正に対処して欲しいというふうに思っております。  
【記者】  この件について、報道を見て、知事から県教育委員会に特に話をされましたか。    
【知事】  あの報道を見て、状況は昨日聴きましたけどね、一つ一つ個別にやっぱりそういうケース・バイ・ケースで判断したということだと思っておりますので、今後についてでありますけれども、体罰はあくまでも禁止されているということを踏まえ、厳正に対処して欲しいということは申し上げました。