知事の記者会見
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平成24年7月2日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

今夏の節電についての県民の皆様へのメッセージについて

【知事】  おはようございます。7月となりました。7月の最初の定例記者会見を始めさせていただきます。
 今日から全国的に夏の節電期間に入ります。本県におきましても、先にまとめました省エネ・節電アクションプランに基づきまして、県庁自らが節電に取り組みますとともに、県民の皆様に広く省エネ・節電の呼びかけを行ってまいります。つきましては、節電をスタートする初日に当たりまして、私から県民の皆様に別紙(https://www.pref.aichi.jp/0000050009.html)のお願いメッセージを発信することといたしました。「県民の皆様へ」ということでございます。ここに書いてありますように、「スマート・ユース」、「スマート・チョイス」、「クールシェア」ということで、スマートな省エネ社会を実現したいということでございます。我慢する節電ではなくて、電力を賢く使い長続きする省エネ社会づくりということで、冷房の設定温度や見直しをこまめに行う「スマート・ユース」。それから、家電を買い換える際には省エネ性能の高いものを選んでいただく「スマート・チョイス」。それから、夏の暑い日にはお友達などなどと美術館などの公共施設や涼しい観光スポットにお出かけいただく「クールシェア」といったものを組み合わせて賢く節電をやっていただきたいということを、メッセージとして今日お出しをしたいというふうに思っております。
 なお、今後に当たりましては、テレビ、ラジオの報道番組、広報あいち、それからホームページなどに加えまして、フェイスブックも活用いたします。また、今月7月28日放送予定の県のテレビ広報番組「SKE48のあいちテル!」と、これずっとやっておりますが、このSKE48のメンバーによる節電の取組紹介のほか、私からもメッセージを送りたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。メッセージにつきましては今日から県のホームページに掲載をしたいというふうに思っております。なにとぞよろしくお願いいたします。  
  
(2)

海外渡航及びバンコク都との覚書の締結について

【知事】  続きまして、海外渡航及びバンコク都との覚書の締結について御報告をいたします。
 7月の8日から14日までの7日間、7日間と言っても、14日の朝に帰ってきますので、実質6日でありますが、タイ王国バンコク都及びオーストラリア連邦メルボルン市、シドニー市を訪問いたします。
 最初にタイのバンコク都を訪問いたしまして、スクムパン都知事との間で、愛知県とバンコク都との相互協力に関する覚書を締結いたします。
 タイは東南アジアにおきまして最も多くの日本企業、県内企業が進出している国でありますが、現地におきまして愛知県から行っている企業が愛知会を組織し、長年にわたりましてバンコクの中学生への奨学金贈呈などの地域貢献活動を行っております。こうした民間交流が長年に行われる中で、今年2月、「愛知会」の会長企業が岡谷鋼機さんでありまして、その岡谷社長さんが、産学官が連携をし愛知県とバンコク都との友好関係を深めてはどうかという御提案がありまして、経済界も率先して協力していきたいというお話がありました。こういった民間交流を一層進めていくためにも、行政同士でやっぱり協定、連携していくということは大変スムーズにいく、有意義だということもありまして話をいたしましたところ、バンコク側のほうも非常に乗り気ということでありまして、このたび覚書に調印をするということでございます。
 この覚書はですね、お手元に資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052582.html)がありますけど、そんな長い覚書じゃありませんが、まずは、この(1)緊密な友好関係の構築に努める。それから、(2)双方が有益と認める分野における連携協力の推進。それから、(3)民間分野での交流の促進ということで、特に人的交流、人の交流、特に若い人の交流を中心に民間分野での交流をしっかりやっていこうということでございます。
 私ども愛知県とバンコク都との間で若手の人材交流、若い人の人材交流をやっていきたいと思いますが、具体的にはお手元に、今の資料の4、具体的な交流事業ということで、人的交流を柱として、経済界とも連携をし、以下の事業を行うことと想定をしております。ということで、三つありますね。(1)がここにあります大学生のインターンシップの受け入れ事業。バンコクから推薦のあった大学生をインターン生として愛知県内企業が受け入れて研修というかそういったものを行うということ。それから二つ目、(2)といたしまして、バンコクの高校生の訪問団を受入れて、県内の高校生とか大学生とかとの交流、県内企業の視察を行う。今年の4月にもう既に実施をいたしております。これずっと、これからもずっと定期的にやっていこうということでございます。それから、グローバル人材育成インターンシップ派遣事業ということで、開発途上国から日系の中小企業が日本の大学生を短期間インターン生として受入れる。これ、経済産業省の事業が、実はジェトロ、HIDA(財団法人 海外産業人材育成協会)の共同受託で、実は今年からスタートしておりまして、この事業を活用していわゆる愛知県内の学生をタイ、バンコクの方に、短い期間になると思いますがインターン生として送るという事業。実は、これも具体的に話やっておりまして、とにかく向こうからも受入れる、こちらからも現地へ。タイのほうにインターンの事業って非常に人気があるそうでございまして、是非こういったものを盛り上げていきましてやっていければというふうに思っております。
 ちなみに、「愛知会」というのは、会員数が128社。トヨタグループさん中心に大変たくさんの企業がもう既に行っているということでございまして、こういったものもやっていこうというふうに思います。
 ほかの地域よりも何よりも、タイ、バンコクとそもそも非常に関係が深いというのが我が愛知だと思いますので、今回の協定の調印を機にしっかりと、さらにこういった関係を進めていければというふうに思っております。
 この5月からあいち国際戦略会議もスタートさせておりますが、当初から申し上げておりますように、愛知県としてのアジア戦略、それから人材交流、人的交流、こういったものをさらに進めていきたいというふうに思っております。
 それから合わせてビクトリア州及びシドニーを訪問してまいります。バンコクからオーストラリアに渡りまして、ビクトリア州のメルボルンを訪問いたします。
 1980年以来32年間この友好提携、姉妹提携ですね、シスターステートとしての提携を続けておりまして、昨年はチェルノフ総督もお越しになりました。あと、ビクトリア州の州政府の関係者及び州議会の議員さんの皆さんは本当にいつもいつもよくお越しいただいておりまして、年に3回か4回ぐらいは訪問団が来られると思いますが、一方通行でも来られるので、私どももちょっとそういった形で定期的に行ければ。県議会は江蘇省とビクトリア州を1年交代で行っているんです。去年はだからビクトリア州に行ったんかな。今年は江蘇省に行くんだね、確か。ということなので、そういったことで縁を深めていければと思います。
 ちなみに、現地進出企業との懇談も行いますが、メルボルンに本社がありますジェットスター航空、シドニーのカンタス航空を訪問いたしまして、セントレア―オーストラリア間の航空路線の再開。一回あったんですけど、今休止状態なので、再開を働きかけしていきたいというふうに思っております。また、シドニーでは日本文化センターを訪問し、本県とビクトリア州との文化交流、それからトリエンナーレ2013のPR、それから名古屋港とシドニー港が姉妹港でございますので、これも訪問していきたいというふうに思っております。
  
(3)

技能五輪・アビリンピックあいち大会2014推進協議会の設立総会開催について

【知事】  技能五輪・アビリンピックあいち大会2014の推進協議会の設立総会でございます。
 平成26年秋に本県で開催されます「技能五輪全国大会・全国アビリンピック」の成功に向けまして、「技能五輪・アビリンピックあいち大会2014推進協議会」を7月17日火曜日、設立をすることといたしました。この協議会は、県内の競技関係団体を始め、経済界や行政、福祉関係など幅広い団体、機関が参画する、地元における推進組織であります。中心となる関係者約30名の方にお集まりいただきまして、名古屋ガーデンパレスで設立総会を開催いたします。設立後は、県内の関係企業、団体等に協議会への参画を幅広く働きかけをし、組織を拡大しながら開催準備を進めていきたいというふうに思っております。
 資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052548.html)はお手元にお配りをしてあるとおりでございまして、会場の配置も決まっておりまして、開会式は愛知県体育館でやりますが、あと千種区にある名古屋市の中小企業振興会館をメインにしながら、県内各地区で幅広くやっていきたいというふうに思っております。それから、全国アビリンピックは1カ所ということが必要なので、名古屋市国際展示場で1カ所まとめてやっていければというふうに思っております。
 技能五輪全国大会の参加者数は3,000名、アビリンピックは1,500名。来場者数は両大会合わせて18万人という大変大きな大会でありますので、これからしっかり準備をして、今年度、来年、2年間で準備して、2年後の秋ですね、しっかりやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 ちょうどこの時期に例のESDの世界会合もありますので、日程はかぶらないように調整いたしますけれども、しっかり盛り上げていきたいというふうに思っております。 
  
(4)

愛知県個人住民税特別徴収推進協議会(仮称)の設立について

【知事】  それから、愛知県個人住民税特別徴収推進協議会(仮称)の設立についてということでございます。
 愛知県では、県内全市町村と連携をいたしまして個人住民税を給与天引きで納めていただく取組を進めるため、愛知県個人住民税特別徴収推進協議会(仮称)を設立することといたしました。平成19年度の所得税から個人住民税の税源移譲によりまして、自主財源としての個人住民税は増加しましたが、収入未済額も増加しております。平成23年度の決算見込みでも、個人県民税は3,000億円強でありますが、収入未済額も253億円ということで、(個人県民税の)収入未済額は、県全体の(収入未済額の)76.5%ということで、減少していますけれどもまだまだ高い水準だということでありまして、この個人住民税の特別徴収ですね、これは給料天引きで払っていただくということでございまして、これをさらに広げていきたいというふうに思っております。従業員の方々にとっても納め忘れが少なくて、1回当たりの納付額が、特別徴収というのは月々月々ですので、普通徴収に比べて少なくなりますので、事業主の皆さんにとっても、本人にとってもメリットがあるということなので、よろしくお願いしたいというふうに思っております。
 7月12日の木曜日に立ち上げて、しっかりとその取組を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  
(5)

地域提案公募型観光推進事業の実施団体の決定について

【知事】  続きまして、地域提案公募型観光推進事業の実施団体の決定ということでございます。
 この事業は、昨年の東日本大震災におきまして、県内の観光産業が大変大きな影響を受けるということもありまして、観光関係事業者の皆さんと懇談会でいただいた意見を踏まえて、去年の6月の補正予算で創りました。「観光あいちの創造」というものを実現するための、私のマニフェストにある取組を実現するためのものでもございます。この事業では、県内各地の観光団体から地域の特色ある観光資源を活用した新しい旅行企画、イベントの提案を公募いたしまして、その中から特に事業効果の高いものを選んで、県がその事業実施を委託する形で支援するものでございます。
 今年度も4月下旬から5月中旬にかけまして企画提案を公募したところ、16の団体から応募をいただきました。その後、外部有識者で構成する企画委員会などで検討していただきまして4つの事業を選定いたしました。今後、各団体と連携をしながら、愛知の新しい魅力の発信と観光客の誘致促進に努めていきたいというふうに思っております。
 資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052556.html)にありますけど、この4つですね。
 一つは、名古屋観光コンベンションビューローが中心となってやるものでありまして、「あいち・NAGOYAアーツ&デザイン観光推進プロジェクト」ということでございます。愛知芸術文化センター、国際デザインセンター、犬山、豊田、長久手さんと連携をしながら、「アート&デザイン」をテーマとして、ミュージアムとか街角アート、ロケ地などをめぐるツアーを実施いたします。
 二つ目は、祖父江町の商工会ということで、「見て、食べて、体験する 蘇水の郷の秋の旅プロジェクト」ということで、尾張・海部地区の広域連携の中で木曽川の流れが育んだ「蘇水の郷」をテーマとして、「食、体験、祭り」を体験していただくツアーでございます。
 三つ目が、蒲郡市観光協会であります。「〜東西三河を観光で繋ぐ「食・文化・歴史」〜魅惑の体験ツアー」ということでございまして、蒲郡、岡崎、西尾、幸田各市町の観光協会の皆さんと連携して、「地場産業、郷土色、歴史」をテーマとして実施するツアーでございます。
 四つ目が、新城市観光協会でございまして、「開通!新東名/三遠道路 奥三河体験と探訪の着地型観光ツアー」ということでありまして、奥三河地域への誘客を図るため、「食、歴史、自然体験」をテーマとして、周遊性のあるツアーを実施いたします。
 ということでございまして、ちなみに、去年は、23年度は「NAGOYAナイトツアー」とか、これは名古屋港の夜景クルーズとか堀川のナイトクルーズなどの「NAGOYAナイトツアー」、それから日間賀島観光協会などの「知多半島周遊ツアー」、それから知立市観光協会などの「西三河いいとこ・うまいもん再発見ツアー」、それから豊橋観光コンベンション協会によります、「ほの国ふるさと魅力探訪ツアー」、4つということでございますので、今年はこれに次いで、またこの4つということでございます。地域バランスも考えてということでございますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。
  
(6)

「OS☆U」への「PLAY!AICHI特派員」任命等について

【知事】  OS☆Uの「PLAY!AICHI特派員」任命についてということでございます。
 昨年度から動画を活用した地域の振興やブランド力の強化を目指す取組として、「PLAY!AICHIプロジェクト」を実施しております。この度、株式会社にぎわいファクトリー名古屋に所属する地元アイドルグループOS☆U を、サムタイムズに続く2組目のPLAY!AICHI特派員に任命することといたしました。OS☆Uはこれからますます伸びることが期待される地元のアイドルグループでありまして、今年度実施する「あいちの山里で暮らそう80日間チャレンジ」など各種イベントにおいてPLAY!AICHI特派員として県のPRを担っていただこうというものでございます。2週間後の7月17日の午後1時から県公館の1階で任命式を行います。当日は、今、サムタイムズは犬山から蒲郡へ行きまして蒲郡で活動しておりますが、サムタイムズにも来ていただいて大いにPRをしていきたいというふうに思っております。
 また、資料(https://www.pref.aichi.jp/0000052554.html)をお配りしておりますが、今月の22日には伊勢湾フェリーのPRイベントとして、OS☆Uと一緒に一日まるごと伊勢湾フェリー!!」というものを開催いたします。OS☆Uが一日船長となって伊勢湾クルーズや操舵(そうだ)室の見学、伊良湖と鳥羽でのミニライブなどを行います。伊勢湾の魅力を満喫できる楽しい企画を用意いたしますので、多くの方に御参加をいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  
  
(7)

福島県いわき市小名浜港で水揚げされたカツオの県内販売について

【知事】  それから、一つお礼を申し上げないといけないと思います。
 土日で福島の小名浜に揚がりましたカツオを東海四県で、東北・関東以外では初めて販売をいたしました。私も土曜日の朝、イオンナゴヤドーム店で試食もさせていただき、ついでに生のカツオも、かぶりついたけど食えなかったけど、重たいなと思って、堅いなこれと思いましたが、おかげさまでですね、飛ぶように売れました。ただ、聞いたらね、売っとったでしょ、さくが、刺身用の。あれ4分の1だな。4分の1を300円で売っとったんだけど、後で店長か本社の社長に聞いた。本当はいくらぐらいするんだって言ったら、普通は800円か900円するんですって言っとった。それが300円。そりゃ売れるわな。1時間ぐらいで。その後、昼、帰りに写真撮りにいこうと思ったら、もう無くてね。「午前の部は終わりました」。そういう意味では大変ありがたかったので、これからもまた、そういったのが揚がり次第というか確保でき次第、どんどん販促していきたいと思いますので、是非、愛知及びこの地域の東海地区の皆さんに大いに食べて応援をすると、是非是非、被災地の復興支援、まだまだいろんな意味で協力できると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 
2.

質疑応答

(1)

海外渡航について

【記者】  海外渡航でオーストラリアのジェットスター航空に行かれるとのことですが、格安便の就航を新たに依頼するということですか。   
【知事】  格安便かどうかはあれだけど、とにかくまた便を飛ばしてくれという、そういうあれです。   
(2)

東日本大震災で発生した災害廃棄物処理について

【記者】  震災がれきの関係で6月議会に出している予算案について、自民党が修正動議を出す方針を明らかにしていますが、これが仮に可決された場合、再議等知事は何か考えていますか。   
【知事】  前も申し上げておりますようにベストの予算だと思っておりますので、それが何か、修正とか何とかと言われること自体が、全く意味がよくわからないということなので、私は何も聞いておりませんから、そのことについて今コメントする段階ではないというふうに思います。
 もう一回確認で申し上げますが、私は前から申し上げておりますように、この大震災で発生した震災がれきについての受入れというのは、これは被災地の復興支援の大きな大きな流れの中での一つだと思っております。これはですね、一日も早く何としてもやっていきたいというふうに思っております。
 そういう意味で、今回、試験焼却と広報費と地元説明会の予算を今回、既にある予算措置の中の組み替えということなのかね、そういうことでその分はまた減額をしてと、こういうことになっておりますから、それはこれまでの議会でも説明してきました。そういう意味では、十分それは御理解をいただいてきているというふうに思っておりますので。ベストということで予算を出しましたから、それを是非議会の皆さんにも理解をしていただきたいというふうに思っております。もしそれが違うと言うなら、何で違うのか、何が違うのか。いくらならいいのか。それとも、そもそもいかんのか。じゃあ、がれきの引き受けは反対だったら「反対だ」と言えばいいじゃないか。
 中央の政党は、各政党は、共産党以外は全部、がれきの広域処理は断固推進なんだと言って、通達まで出しとるんだよ。各政党全部コメントも出して。自民党も民主党も公明党も社民党もみんなの党も、すべての政党が。共産党だけ賛否を明らかにしてない。例えば北九州なんか確か全会一致だったんだね、あれ共産党も入れて。当然岩手県議会の共産党の県議さんもこの間要請に来た。5月16日だったかね。
 そういう意味で、各政党すべてが前のめりに受け入れ推進だと言っている中で、違うことをやられるんだったら、まさに説明責任をしっかり果たしてもらわなきゃいかんと思いますね。何でなんだと、何で愛知だけ違うんだと。違うと言うなら、違いを見せてもらわないと、県民の皆さん及び有権者は納得しないと、私はそう思います。ですから、よくよく考えて、よくよく考えてしっかり、間違いのない判断をしてもらいたいというふうに思っています。  
(3)

小沢氏の民主党離党について

【記者】  小沢氏が今日にも民主党を離党するのではないかとの動きがありますが、知事はどのように受け止めますか。また、小沢氏が新党を立ち上げた際の連携については、現段階でどのようにお考えでしょうか。   
【知事】  私も報道でしかお聞きいたしませんが、この間の、先週の消費税法案に対する賛否といったところを受けて、民主党の中で小沢先生を始め反対票を投じた方々が離党するという動きがあると。今日にでもというような報道で聞いておりますけれども、私は、どうなっていくか、それはよくよく注視をしていきたいというふうに思っております。
 小沢先生なり、小沢先生始め関係の皆さんが今回の消費税法案に反対を投じたということは、私はですね、その勇気ある行動は大変評価をしております。今なぜ、この消費税法案を今この時にやるのかと、理由もよくわからない、国民の支持も得ていないと。合わせて国会の中でここに至る過程の、経過の中でも、民主党と、与党と野党第1党がですね、国会の中での議論では、国会の中では委員会でギャンギャンやっといてですね、国会外で調整をしてまとめてしまうということが、本当に言論の府としての国会のあり方としていかがなものかというふうに思いますから、私はですね、今回の反対票を投じた皆さんの行動は、勇気には、本当にまさに共感を覚えるということは申し上げてまいりました。
 ただ、今後どうなるかは、私はこの名古屋の地にいて、私ごときが申し上げるのは大変せん越だと思いますから、その状況は十分注視をしていきたいということだと思っております。
 ただ、政局が今後どうなるかは、まだまだ一山二山あるんだろうと思いますけどね。ずっと延々と、この後どうなっていくのか。
 ただ、いずれにしてもですね、私は、そりゃまあ今月中なのか8月の頭まであと1カ月ぐらいなのかあれですけど、消費税法案は、ああいう中で与党と野党第1党が結託しているわけですから、そりゃまあいずれ通るんだろうというふうに思います。ただ、参議院の審議の中でですね本当に、衆議院は結局、委員会の審議はバカバカやって、委員会の以外のところで話をまとめちゃうと。まさに場外での裏取引とまでは言いませんけど、言ったか。裏取引とまでは言いませんが、場外でのまさに談合政治そのものではないのかなと。自民党のそういう派閥及び派閥の長老と言われている方々が国会外、場外で、何か密室で物事を決めていくということが批判をされてきたんではないかなというふうに思いますね。で、それと同じやり方というか全く同じ土俵というか、土俵外で同じやり方で今回民主党が、民主党の今の野田政権及び執行部がそういったやり方をやったということを国民の皆さんが評価するとはとても思えない。全く思えない。私はそういう意味で、今後いろんな動きがあるんでしょうけれども、今後どうなっていくかはよくよく注視をしていきたいと思います。
 それともう一つ、やっぱり参議院の審議がこれから始まるわけですね。衆議院はああいう形で、委員会で120時間ぐらい延々とバトルというか、表ではギャンギャンやっといて、場外で決めてしまった。しかし、参議院は、三党合意を受けての参議院審議ですから、どうやってやるのかねと。私は友人ですけど、山本一太始め連中は威勢のいいことをいつも言っとるわけだ、参議院の予算委員会とかでね。だけど、6月だって参議院の予算委員会でギャンギャンやりながら、一方では裏取引やっとるわけですよ。じゃ、あれ茶番なのかというふうに言わざるを得ない。
 今後、今度これから参議院で1ヶ月審議やるんでしょうけど、本当にどういう審議をやるのかねと。今までと同じようなことをやるのかねと。表ではこうやってギャンギャンやっといて、しかし、もう話は決まっとるわけだから、決まっとるわけだから、最後に、とりあえずそう言っといたけど、まあ法律はこれでいいわと言うのかね。非常に見物だなというふうに思いますね。それかもしくはトーン変えるのかね。非常に見物だなと、何を言うかね。その上で、あれかね、法律が通ったら、内閣不信任とか問責を出すのかね。どういうふうに説明するのかね、私は聞いてみたいもんだなというふうに思いますね。それともほっかむりするのか、ようわかりませんが。ということで、今後の動向は本当に注視をしていきたいなというふうに思います。その上で、いつ解散・総選挙があるのか、それはわかりませんが、わかりませんが、まずはこの国会の状況、動向を十分注視をしていきたいというふうに思っております。
 そうこうしている間に法案が衆議院を通ったら、いきなり整備新幹線だもんで、ちょっとびっくりをしていますが。大体聞いとったけどね。こういうやり方を民主党は批判しとったんじゃないのかね。あれは、「コンクリートから人へ」というのは何だったんだねあれは。とりあえず言っただけか。それとも止めたのか。止めたなら止めたで、「止めた」と言ってくれなきゃいかんと思うけど。
 何かいろいろ感想を申し上げました。 
【記者】  小沢さんとの連携について、もう少し明確にお話しください。   
【知事】  さっき言ったとおり。要は、まだ今日の段階で、今日の段階は、今日離党届を出す出さないというそういう報道ですから、それは注視するしかないので。今、この段階で私がそれ以上の、その先のことを言うのは、それはやっぱり、せん越だと思いますので、それは申し上げないほうがいいかなというふうに思いますが、小沢先生というのは大変な政治家だと思っておりますから、そういったことも含め、今回の行動は、私はやむにやまれぬ思いでの行動だと思いますから、そういう意味で、その勇気に大変共感を覚えます。ただ、今後どうなっていくかは、その状況をよく見た上でないと、私もちょっと物が言いにくいので、今日の段階はそのぐらいにしておきます。   
(4)

橋下大阪市長らとの連携について

【記者】  先週、橋下大阪市長が次の総選挙に向けて、大村知事を始め各地域政党と政策を出し合って、合えば連携するということを、いずれやりたいと発言していましたが、大村知事はどうされますか。   
【知事】  前から申し上げてると思うんですけど、そういった話は今年の年明けから、1月2月3月4月と、橋下さん及び松井さんとも延々とずっとやっておりますので、全くずっと話をしている話をたまたま言ったということの受け止めです。ですから、そういう意味で、政策面でのいろんな話も、年金の話とかね、例えば税の話とか、あと大阪都構想、中京都構想の話とか、大都市の話とか道州制とかね含めて、この何カ月か折に触れてやっておりますので、そういう意味では、私と橋下さん、松井さん、大阪維新の会の皆さんとは大体そういう意味での政策面のベースはほぼ、全部100%とは言いませんが、ほぼ8割9割は大体プラットホーム的には一緒だと思っていますので、そういう意味で、いずれそういった形でまとめる中でお互いの意見を交換してやっていくということは、どこかでやりたいなというふうに思っています。だから、そういう意味では、いつ、どのタイミングでやるのかということじゃないかというふうに思っていますけど。  
【記者】  次の総選挙で橋下大阪市長らと連携するのであれば、既成政党批判ということであれば、大村知事自身も民主党や自民党と闘う候補を立てないと、橋下市長と手を組むプレイヤーになり得ないと思いますが、独自候補を立てるつもりはありますか。    
【知事】  それは、私はまだ申し上げておりませんので、これから、これからよくよく、よくよく考えてということです。
 ただ、いろんな意味で、先ほど申し上げましたように、橋下さん、松井さんとはよくよく話をしておりますので、それも含めて今後どうなっていくか。ですから、国政の状況も注視しながら自分なりの考えをまとめていこうというふうに思っています。
 いずれにしても、大都市の独立、自立独立、それから道州制、そういったことも含め、やっぱり完全な意味での地方分権を進めていくという、これは我々の大義なので、しっかりやっていこうと。とにかく大阪都構想、中京都構想ということで連携を、合意をして連携をしたんですよね、おととしの、今でも覚えてるけど11月12月にね、大阪都構想、中京都構想をやるということで連合軍を組もうということでやったわけですね。で、お互い選挙で行き来もしたと。組織的にね、組織的にお互い選挙で応援合戦をやったのは我々だけなので、この大阪と愛知だけなので、その盟友関係、同盟関係というのは大事にしていきたいというふうに思っております。