知事の記者会見
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平成25年3月6日(水) 午前10時
1.

知事発言

(1)

タイ・バンコク知事選挙について

【知事】  おはようございます。3月6日の定例記者会見ということでございます。今週、昨日まで本会議がありましたので、ちょうど本会議の中休みということなので今日ということになりました。ということで御理解をいただければというふうに思っております。
 まず、お手元の資料にはないんですが、ちょっと個人的には注目しとったんですが、この間の日曜、3月3日にタイのバンコクで都知事選挙がありましてですね。去年7月に私、バンコク都との友好協定を結んできたんですけど、タイは、首長の選挙をやるのはバンコク都知事だけなんですね、直接選挙やるのは。そこで非常に注目をされておりまして、私もどうなるかなと思っておりましたが、月曜日の朝刊を見ましたら、今のインラック首相のタクシン派でない、反対派の方が現職だったんで、そのスクムパン知事が勝ったということなので。今まで、あまりなかったかもしれませんが、一応協定を結んだ者として、祝電は打っておきました。
 ただ、先週、日泰寺さんでちょうど興和の会長さんのお別れの会があって、私が弔辞を読ませていただいたんですが、タイの大使も来てましたけど、事前の世論調査だとインラックというか、タクシン派の人が大分リードしてたので、「そのままいきますかね」と言ったら、そのタイの大使いわく「いや、うちの事前調査は当てになりませんから」というふうに言ってたんで、ちょうど私の目の前に大島宏彦中日新聞最高顧問がおられたので、みんなで大笑いをした経緯があります。「日本だときちっと当てますよね」と言ったら、「いやいや、うちはまじめにやりますから」と、こういう話でしたけど、事前の調査があれだけ大差だったのに、何か大差でスクムパンさんが勝ったんでやっぱり、そんなことを言うとあれだけど、タイの事前調査というのはいいかげんだなというのは改めて思いましたけど、そんなことがありましたので、ちょっと御報告であります。
  
(2)

シャチの赤ちゃん公開記念 オリジナルポストカードの配付について

【知事】  それから、お手元にシャチの赤ちゃんのこのポストカードをお配りしております。
 これはですね、おととい4日の朝、河村市長と一緒にプレス公開をやりました。名古屋港水族館で、昨日の5日火曜日から、11月13日に産まれましたシャチの赤ちゃんを含む一家4頭の一般公開を開始いたしております。赤ちゃんは現在、体長250センチ、体重300キロと、すくすくと元気に育っておりまして、水族館の新たな人気者として成長してくれることを楽しみにいたしております。その公開を記念いたしまして、昨日から10日の日曜日までの毎日、先着200名の来館者に、このポストカードを配っているということでございまして、これは非売品であります。オリジナルのポストカードでございます。
 で、この間も申し上げたかと思いますが、入館者が2月末で180万人でございます。3月1カ月で、あと20万人超えると、平成19年度以来の200万人超えということでございますので、是非多くの方にお越しいただきますようにお願い申し上げたいというふうに思っております。
 ちなみに、このシャチのトレーニング時間は1日2回、10分間ということでございますので、その時間に、もしお越しになる方は来ていただければと思います。1回目が12時から、2回目は(午後)2時半ということでございますので、よろしくお願いいたします。
  
(3)

あいちトリエンナーレ2013「モバイル・トリエンナーレ」の開催について

【知事】  あいちトリエンナーレ2013の「モバイル・トリエンナーレ」の開催についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000059164.html
 いよいよ今年の8月10日から10月27日までの79日間、2回目となる「あいちトリエンナーレ2013」を開催いたします。プログラムの詳細や出品作家の全容につきましては、今月下旬に改めて発表させていただきますが、本日は、トリエンナーレの巡回展示に関する記者発表をさせていただきます。
 今回のトリエンナーレでは、会場である名古屋市、岡崎市以外の地域でも、最先端の現代アート作品を身近に感じていただけるように、県内を巡回しながら出品アーティストの作品を御覧いただく企画を新たに行ってまいります。この企画は、これまで「トリエンナーレトラック」という仮称で呼んでおりましたが、この度、正式名称を「モバイル・トリエンナーレ」とし、名古屋や岡崎のトリエンナーレ本展会場で展示するものとは異なる、モバイル・トリエンナーレでしか御覧いただけない25点の作品を展示いたします。
 なお、会場は、豊橋市に現在建設中の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」、それから知多市の「知多市歴史民俗博物館」、それから春日井市の「文化フォーラム春日井」、東栄町の「旧東部小学校」の4カ所で、週末を中心に順次展示をしていきたいというふうに思っております。また、作品展示と同時に、現代アートを身近に感じていただけるような体験型のワークショップの実施も予定いたしておりますので、よろしくお願いいたします。開催の4市町とともに盛り上げを図っていきますので、楽しみにしていただきたいというふうに思っております。
 3枚目以降がですね、「モバイル・トリエンナーレ」、要は県内各地の移動ということでありますが、開催地及び日程がそこに書いてあります。豊橋では8月の23日、24日、25日、知多市では9月の13日、14日、15日、16日、それから春日井は9月の20日から23日、東栄町は9月の27日から29日と、こういうことでございまして、作品の予定は、その裏に書いてありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 実際の展示作品とは異なるということでございまして、こういったものを順次展示していくということで、この移動展示だけで見られるということでございますので、また注目をいただければというふうに思っております。
 バックボードも、今日の定例記者会見からこのトリエンナーレのバックボードを使っております。「あいちトリエンナーレ2013」ということでございますので、よろしくお願い申し上げます。
  
(4)

交通安全テレビスポットCMについて

【知事】  続きまして、交通安全テレビスポットCMについてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000059225.html
 愛知県の昨年の交通事故死者数は235人で、全国ワースト1位という大変残念な結果となりました。また、今年に入ってからも依然として大変厳しい状況が続いておりまして、一昨日の3月4日には本年2回目の「交通死亡事故多発警報」を発令したところでございます。こうした中で、交通事故死者数全国ワースト1位の返上に努めますとともに、交通事故を1件でも多く減らすため、法令に違反する悪質・危険な運転の根絶に向けた啓発として、テレビスポットCMを放送することといたしました。今回のCMでは、タレントの風見しんごさんを起用し、普段何気なくしている運転が、実は悪質・危険な運転であることをドライバーに対し強く訴え、法令遵守、マナー向上を呼びかけてまいります。
 風見しんごさんは、6年前に長女を交通事故で亡くされておりまして、御自身の交通安全に対する思いは大変強く、CMの中でも御自身の体験を踏まえた形で、強いメッセージを出していただいております。このCMは、3月16日の土曜日から25日の月曜日までの10日間、民放5局で計73回放送いたします。また、3月13日、来週水曜日には、CMの放送に先立ちまして、PRのため、風見しんごさん御本人が愛知県庁、私のところに来ていただけるということでございます。県民の皆様には、今回のCMを通しまして、御自身の運転を見詰め直すきっかけとしていただき、安全運転、思いやり運転に努めていただきたいと考えております。
 ちょうど6年前の1月に長女えみるさん、当時10歳を交通事故で亡くされたということでございます。その後、交通安全のいろんな活動をしていただいているわけでございまして、テレビスポットCM15秒ですけれども、こういう形での、ちょっと重い感じのCMだろうと思いますが、実際のものは、私はまだ見ておりませんが、拝見したいというふうに思っております。是非、風見さんの思いも多くの方に受けとめていただいて、交通安全に取り組んでいただきたいというふうに思っております。
 なお、風見さんとちょうど当時、私よくテレビ番組で一緒になっておりましてね、何回か、2〜3回立て続けに、その当時一緒になったことがあって、ちょうど番組の収録が始まる前、2人で何か子どもの話をして盛り上がった覚えがありましてね。ちょうど私の子どもと、3番目と4番目の間ぐらいの年格好だったんで、そうですねというような話をして、どんなお父さんしとるんですかみたいな話をしながら盛り上がっていた。その数週間後に事故で亡くなったというので、本当に私も人ごとと思えない悲しい思いをいたしまして、直接お参りには行けませんでしたけど、弔電と花輪はお届けさせていただいたというのが、6年前覚えがあります。ですから、あの後も何回かお会いしたことありますけど、こういう形で、また風見さんとお会いすることになるというのは本当に、何とはなしに私もこれは、今回のCMも含めて、ちょっと重く受けとめないかんなというふうに思っております。
 また13日、来週お越しになります。これはマスコミもオープンということでございますので、また是非多くの皆さんに報道していただけたらありがたいなというふうに思っております。
  
(5)

「あいちシンクロトロン光センター」のオープンについて

【知事】  それから、「あいちシンクロトロン光センター」のオープンについてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000058684.html
 来る3月22日、「知の拠点あいち」におきまして、本県所管の公益財団法人科学技術交流財団が平成22年度から整備を進めてまいりましたシンクロトロン光利用施設をオープンする運びとなりました。この施設は、オープンを機に、正式名称を「あいちシンクロトロン光センター」、愛称を「AichiSR(あいちえすあーる)」とすることとされております。オープン当日には、同財団の主催のもと、当地の産学行政のトップが出席する開所式や、県民の皆様を対象とする施設の見学会が行われる予定ですのでお知らせをいたします。
 「あいちシンクロトロン光センター」は主に産業利用を目的とする施設でありまして、これからのモノづくりにおいて不可欠と言われる、ナノテクノロジーに対応した、最先端の計測分析機能を備えております。「知の拠点あいち」につきましては、昨年2月に県が運営する「あいち産業科学技術総合センター」をオープンしたところでありますが、今般「あいちシンクロトロン光センター」がオープンすることによりまして、その県内企業の研究開発を支援する機能がさらに強化されます。
 国際的なコスト競争が激化し、産業空洞化の懸念が指摘される中、県としては、他地域には類例のない高度な研究開発環境を提供することによりまして、中堅・中小企業を含め、県内企業の高付加価値なモノづくりの維持拡大を図りまして、「世界と闘える愛知・名古屋」の実現に努めていきたいと考えております。
 2枚目以降が資料でございまして、3月22日金曜日の午前10時から11時までということでございます。私と、あと、この財団の理事長、豊田章一郎名誉会長始め、関係の皆さんにお越しいただいて、にぎにぎしくオープンをしていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、シンクロトロン光センターというのは国内では8番目の施設ということでありますが、一般開放される施設としては中部地域で初ということであります。通常、学術研究的なものであって、一般企業が、なかなか使えないというところが多いんですが、今回は一般企業に開放することを目的に作ったということでございますので、大いに活用していただいて、モノづくりに役立てていただければというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

交通安全テレビスポットCMについて

【記者】  テレビスポットCMにはどれくらいの費用がかかりましたか。    
【知事】  テレビCMは1,370万円。街頭啓発活動が360万円。だから、12月補正で緊急交通安全対策費で、正確に言うと街頭啓発活動の強化で359万4,000円、それからテレビCMによる広報で1,370万6,000円。合わせまして1,730万円と、こういうことでございます。   
【記者】  補正予算で付けたのですか。 
【知事】  12月補正。12月で、年度内に緊急に交通安全対策をやります、啓発活動をやりますというやつで、年明けにこのテレビCMを流しますというのが今回のものでございます。
 やっぱり幾つかのいわゆるプレゼンを受けて、コンペで選んだということです。
【記者】  愛知県では過去にテレビCMで交通死亡事故防止を訴えたことはありますか。   
【知事】  「一杯30万円」っていうのが有名では。時々やっている。緊急事態になると。 
【県民
生活
部長】
 最近では平成20年9月補正でジョン・ギャスライト氏によるテーマ「高齢者の事故防止」を11月に120回放送しました。  
【知事】  あの飲酒運転のあれは何年ぐらい前だ。14年か。ちょうど10年だな。1杯30万でどーんっていうやつ。だから時々やってるんだ、厳しくなると。
 ですから、今回この緊急啓発の対策と合わせて、12月議会でも申し上げましたが、いわゆる交通事故に直結する四つの法令違反ね。四つの法令違反というのは、「信号無視」、「横断歩行者の妨害」、「一時不停止」、「通行区分違反」、この四つの法令違反によって、人身事故が多い10の市と区を指定して、そこで重点的に街頭啓発活動とか、取り締まりをやるということは、もう既に年明け以降、重点的にやっております。10カ所というのは、名古屋市は北区、中川区、あとは尾張部だと小牧、春日井、一宮、三河だと豊橋、豊川、豊田、岡崎、安城の10カ所ということでございます。そういったことは重点的にやっております。
【記者】  CMの放送時間帯は決まっていますか。  
【県民
生活
部長】
 テレビ局によって時間設定が異なります。平日では19時から23時までのプライムタイムでテレビ愛知が6回、他の4局が各4回、朝の通勤時間帯から夕方までが各局7回、早朝や深夜の時間帯でテレビ愛知が8回、その他が各2回。正式な時間帯は今週末ぐらいに確定します。  
【記者】  テレビ愛知だけ突出して放送するのは何か狙いがあるのですか。 
【県民
生活
部長】
 テレビ局によって単価が違うため回数が変わっています。 
(2)

名古屋市長選挙について

【記者】  昨日、4月の名古屋市長選をめぐって、自民党から市議が立候補する意向を表明して、ほぼ構図が固まりました。これについての知事の所感、対応についてお聞かせください。      
【知事】  これまでの状況は、つぶさに拝見しておりましたので、正直言って、突然自民党の藤沢市議が立候補という形でなったのは、正直言ってビックリしました。その数日前まで何の気配もなかったんで、本当に、ほんとにほんとかという、率直なところ、まず突然の事態の急展開なので、ビックリしたというのが率直な感想であります。
 ただ、今後どうなるかは、昨日も申し上げたし、これまでもずっと申し上げておりますが、河村さん自身がどうされるかをはっきりと言っておられないので、その段階で、私がああだこうだ言うというのは、これは、せんえつなので、やはり河村さん自身の御意向と表明をね、表明するのかしないのか、それはわかりませんが、それを待ってからと。待って私が私の考え方を申し上げるということではないでしょうか。ということなので、現段階では特に私から申し上げることはありません。
【記者】  河村市長が議場や記者会見で正式に発言した時でないと、知事は対応について話さないということですか。       
【知事】  まあそうでしょう。そういうものじゃないですか。だって、河村さんがどうするかって、まだ言われてないわけだから。 
【記者】  河村市長は事実上出馬宣言しているものと我々は理解していますが。     
【知事】  いやあ、事実上というのと、やはりはっきりと言うということとは大分違うんじゃないでしょうか。と思いますよ。だから、やっぱりまず本人がどうするかを明確にした上で、どういう話になっていくのかということではないかなというふうに思っています。   
【記者】  3月7日で告示まで1か月です。そろそろ河村市長は正式に表明する時期ではないかと思いますが、いかがですか。       
【知事】  常識的にはね。だから、常識的にはそうだけど、これは河村さんの弁だからあれだけど、お聞きしてると、例の職員採用の改ざん問題があるので、それははっきりさせて、その上でないとそのことについて物を言う気が起きんわなと、こう言っておられるわけでしょ。だから、私はそれを見守っているということだと思っています。
 あとは、やっぱりあれですね、どういうタイミングで、どういう形で何を言われるかということなんだろうけれども、だんだん時間も迫ってきているので、あれですね、やっぱり仮にですね、名乗りを上げられるということであれば、これは河村さんだけじゃない、他の方も、どなたかということではないと思いますが、どういうふうな名古屋にしていきたいのかと、どういうふうなビジョンを掲げるのかと、どういうふうにしていきたいのか。それは全体のビジョン、それから各論ということで、それは両々相まってということだと思いますが、そういった名古屋の今後の、この東海地区といいますかね、愛知の都だけではなくて、東海地区、中部地区の都でもある、この大名古屋の将来のビジョン、あるべき姿、こういうふうに持っていくんだというものを大いに打ち出していただきましてね、それを市民、有権者の皆さんに訴えかけるということがやっぱり必要なんだろうと思いますので、そういった面での、何といいますか、大きな大きなグランドデザインといいますかね、そういったものを期待したいなというふうに思っています。 
【記者】  名古屋市長選挙では候補者はマニフェストを掲げると思いますが、2年前の選挙で掲げた大村知事、河村市長の共通公約はどういう扱いになりますか。     
【知事】  いやいや、2年前の共通マニフェストは生きていると、当然ですね。ですよね。それは公約だから当然生きているので、だから、それを踏まえて河村さんが、どういうふうな公約を作られるのかというのは、やっぱり一つのポイントにはなると思いますね。
 今回、私が選挙に出るわけじゃないので、私が公約を掲げるということにはならないですよね。だから河村さんは公約を掲げると。もちろん河村さんの主張、もし仮にということであればね、ということでしょう。河村さんの公約ということになるんでしょうけど、でもまあ2年前の共同公約、そして、その時に河村さんが掲げた公約も生きているし、4年前のやつも生きているわけですよね。それが生きてる、生きてる、生きてる。生きてるやつをどう評価して、どうあれして、それを盛り込んだ上でどういうものにしていくのかということは、やっぱり一つの大きなポイントではないでしょうか。
【記者】  大村知事は任期がまだあるので、河村市長がどうであれ、河村市長との共通公約の実現を目指すことは当たり前ですか。      
【知事】  私はね。当たり前でしょ。だから、もちろん、これは時代の変化にあれしてね、「これはもうこういうふうに変えます」ということを言えば別だと思いますけど、今のところ、私はあれを変える気はありません。一つ一つ着実に実現に向かって取り組んでいくということだと思っています。 
【記者】  河村市長には中京都構想について、再び公約に掲げてほしいですか。       
【知事】  それは当たり前ですよね。 
【記者】  河村市長が今度の選挙でどういう公約を掲げるかがポイントになるとおっしゃいましたが、ポイントとは市長選挙で知事が河村市長を応援できるかどうかのポイントということですか。     
【知事】  いやいや、そういう意味じゃなくて、先ほど言われた2年前の共同公約との関係がどうなるんですかということだから、それは、これまでの公約は生きとるわけですよね。それを踏まえるのか進化させるのか、ちょっと合わなくなったものはちょっと削るのか、いろいろあるけど、公約で何を掲げるかというのがやっぱりポイントでしょうねという意味です。 
(3)

職員の早期退職について

【記者】  名古屋市教育委員会は、人数確保が行き届かないことを理由に、早期退職した教員90人のうち64人を再任用しましたが、これについてどう思われますか。      
【知事】  名古屋市以外は、これは愛知県の教育委員会、県教委の対応なので、直ちに再任用というのは難しい。年度が変われば、それはやむを得ないということだと思いますが、ということでやっておりましたが、名古屋市さんだけが、ちょっとそういう形に、違う形になったというのは残念だなというふうに思いますね。
 何でかというと、愛知県教委の場合は、前から申し上げておりますように、この退職金制度は国に準拠するというのが原則でありますから、それに倣ってですね、我々としては筋を通してやってきたと。ただ、現場に混乱が生じないように、御迷惑がかからないように、臨時職員とか、そういった非常勤講師とか、校務主任、教務主任、それから学年主任さんとかね、担任、副担任、それぞれいろいろな役職というかありますのでフォローして、そういう形で現場に不都合が生じないようにということで対応してきて、県教委としては十分対応できて、学校現場にもそういった御迷惑をかけていないということなんですけど、名古屋市の場合は、それができてなかったということなんでしょう。だから、穴があいちゃうので再任用を直ちに、すぐしなきゃいけなかったということなんでしょうね。だから、そういう意味では準備不足だったということなんでしょう。だとしたら、しようがないのかなと。
 私としてはちょっとね、そこのところは、組織として、まあちょっとしっかりやってもらいたかったなというふうには思いますけどね。そこで不都合が生じるようだったらしようがないということなんでしょう。ただ、もうちょっと事前にちゃんとやってほしかったなということじゃないでしょうか。河村さんも大分いろいろ言われとったようですけどね。
【知事】  あとちょっと補足をして言いますとね、昨日、総務省で発表された早期退職の状況ですが、愛知県の職員、教職員も含めてということになりますと、定年退職予定者が2,095人ということで非常に多かったということですね。これは東京都に次いで多かったわけだな。その中で退職予定者は、知事部局が49人で、定年退職予定者の14%が早期退職。県の教育委員会は115人で早期退職が約10%。名古屋市の教育委員会が96人で全体の33%が早期退職。警察が250人で約84%が早期退職。警察は多分組織的にやったと思う、きっと。3月1日に人事異動を持ってきとるし、ということなんでしょう。だから、そういう意味ではちょっとね、何とも言いようがないけどねこれは。警察は人事とか、人事系統を別でやっているからな我々と。体系は、給与体系とか何とか全部横並びにするけど、ということが実態です。
 ですから、知事部局なり、県教育委員会の関係では、3月まで勤め上げていただく人は9割ということなので、だから、早く退職する方を僕はいかんとか責めるって、そんな気持ちはさらさらありませんけどね、ただ、これは制度なので、国がああいう制度を作ったということなので、我々としては、それに最大限倣わざるを得ないということに尽きると思うんですね。そこを愚直にやっていくということなのかどうかということだと思っております。
 そりゃやっぱり国民、県民から見ればですね、やっぱり何で今回こういう改革をしたかというと、公務員の給与は、いつも私申し上げてますが民間準拠が原則でありまして、ですからその給与水準も、給与のあり方、退職金のあり方も民間準拠だということであれば、民間の水準からして退職金がやや高いのではないかということから、そういう議論から今回の退職金の制度改革ということになったんだろうと思います。ですから、それは国が解散日にドタバタでやったと。ほとんど議論もせずにと言うと言い過ぎかもしれないけどやったと。でもって、地方も早くこれに倣ってくれという通達、通知まで来ているという中では、やっぱり私はこれをやらないということになると、それはむしろ国民、県民の皆さんから見てどうなんだということに通常はなるということだと私は思っております。ですから、そういう意味では、愚直にやっていくということだと思っております。