知事の記者会見
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平成25年3月25日(月) 午後2時
1.

知事発言

(1)

県政功労者寺西学氏の訃報について

【知事】  今日は午前中が愛知県立芸術大学の卒業式、修了式ということでございまして、10時からということでございました。ということでございますので、午後に定例記者会見をずらさせていただきました。よろしくお願いをいたします。
 一言、冒頭申し上げますが、愛知県議会議員を40年務められました、県政功労者でありました寺西学先生が金曜日の夜、お亡くなりになりました。私も中国に土日と行っておりましたので、昨日の夜、御自宅に、御遺体の仏さんにお参りをさせていただきましたが、今日通夜、明日は午後から葬儀ということで、私が葬儀委員長を務めることになりました。大変愛知県としてお世話になりました。心から御冥福をお祈りしたいと思っております。
  
(2)

日中漫画交流事業について

【知事】  まず、日中漫画交流事業について御報告をしたいと思います。
 もう既に多くの報道していただいておりますので、御案内のことでございますが、3月23日、24日の土日と2日間、日中漫画展のオープニングセレモニーのために、中国の江蘇省南京を訪問してまいりました。オープニングセレモニーでは、日中漫画交流事業実行委員会の代表であります作家の石川好さん、漫画家では森田拳次さんとクミタ・リュウさんに御一緒いただきました。愛知県議会からも小林議長を始め日中友好議連の議員4名、江蘇省関係者など多くの方に御出席いただき、盛大に開催することができました。日本の漫画は中国では大変人気があると伺っておりまして、28日までの会期中、多くの方々に御来場いただいて、日本を代表するポップカルチャーである漫画を御堪能いただければというふうに思っております。
 また併せまして、江蘇省の李学勇江蘇省省長、そして傅自応副省長ともお会いさせていただきました。この漫画展への江蘇省の全面的な協力に対して感謝の意を申し上げました。また、これからも愛知県と江蘇省、そして日本と中国の友好関係を発展させていこうということを確認させていただきました。私からも、李学勇省長には是非近いうちにまた日本、そして愛知県を訪問していただきたいということも招請をさせていただきました。私は江蘇省これで2回、1年3カ月前と今回、2回行きましたから、是非省長も近いうちに来て欲しいということを申し上げさせていただきました。
 日中関係いろいろ、依然として、まだまだ厳しい局面、課題もたくさんあるわけでございますが、こうしたときこそ友好関係を前に向けていくということで、いろいろなチャンネルで交流を促進、交流をやっていきたいというふうに思っておりますので、引き続きしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
 なお、お手元に、その時のテープカット、それから即興で字は私が書きましたけれども、ちょっと字数のあれが、最初の「中日」が大きくなり過ぎたんで、下をちょっと縮めようとしてちょっと間隔があれでございましたが、それとあと絵は漫画家の皆さんに描いていただきまして、即興でさせていただきました。
 今後は、この5日間という展示会ですが、今ちょっと話しておりますのは、次は総領事館にちょっと話をして上海ぐらいでちょっとやってもらって、その後、こちらに引き取ってですね、まずは名古屋、県美術館ぐらいでやって、あとは県内及びあとはいろいろちょっと相談をして、できたら、大変いい漫画展でありますから、是非全国にもキャラバンといいますかね、回ってもらうようなことも考えたらいいのかなというふうに思いますから、これは、また今後しっかり考えていきたいというふうに思っております。
  
(3)

愛知こどもの国見直し案について

【知事】  それから、愛知こどもの国の見直し案についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000059860.html
 西尾市にあります愛知こどもの国につきましては、行革大綱に係る重点改革プログラムに位置づけられておりまして、施設の老朽化を踏まえた将来負担や利用状況を改めて検証し、見直しに取り組むこととなっております。これまで地元西尾市や関係する団体などから幅広く御意見を伺いながら、県において検討を重ねてまいりましたが、この度、見直し案がまとまりました。
 まず、施設の存廃につきましては、存続を望む地元住民からの要望や、地元が施設運営に関わり活性化を図りたいとの西尾市からの要望も踏まえて検討した結果、当面は県立の児童遊園として存続をしていくことといたしました。しかしながら、利用者数がピーク時の昭和61年度の約80万人から約30万人に減少している現状を考えますと、これまで以上に地元密着型の施設として活用していただく必要があると考えております。このため、イベントの企画や運営に当たりまして地元に積極的に関与していただきますとともに、施設の管理運営自体も地元団体に任せる方向で検討を進めてまいりたいと思います。また、施設管理を行う地元団体へ、こども汽車やゴーカートなどを移譲し、地元団体が独立採算の自主事業として運営していただくことなどにより、平成24年度の管理運営委託費3億円を26年度から、1年ちょっと、25年度はその移行期間ということで調整をいたしまして、26年度からは約2億円にし、約1億円の縮減をすることを目指していきたいと考えております。
 今後はこの見直し案に沿いまして、地元西尾市始め関係者と連携しながら改革を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 こどもの国というのは、この西尾の、これは旧幡豆町だけどね、このこどもの国と、もう一つは、弥富の海南こどもの国ということで二つございます。
 こどもの国は、約100万平米で非常に規模大きいんですが、海南こどもの国は、弥富にありますが、約11万平米ということで規模もそんなに大きくないのと、やっぱり周りに人口密度が結構高いので、こちらの方はピーク時に比べれば、やはりお客さんはちょっと減っておりますが、それでも7割ぐらいのお客さんということでありまして、ちょっとこの西尾のこどもの国は、ピーク時に比べて37%ぐらいまで減っておりますから、そういう意味で、施設の更新もありますので、そういった意味で今回この見直しをさせていただくということにいたしました。地元密着ということで、これからも地元の皆さんに愛される施設として続けていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それから、今のこどもの国の見直し案につきましてでありますが、当面県立の児童遊園として存続していくということでございますが、この当面というのは、とりあえず平成26年度から30年度まで5年間は指定管理者として地元団体への任意指定を予定いたしております。これは地元の教育関係や企業家を中心としたNPO法人がございまして、こちらに西尾市と協働して、こちらが地域密着型の施設運営を目指すということで、5年間は、この地元密着のNPOの皆さんにやっていただいて、そして状況を見ようというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
(4)

平成24年度「大村知事と語る会」主なご提言に係る県の対応について

【知事】  続きまして、平成24年度の知事と語る会の主な御提言に係る県の対応についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000045369.html
 今年度の知事と語る会は、男女共同参画、国際交流、そして山村振興をテーマに、3回開催いたしました。様々な分野の第一線で御活躍の皆さんから御意見をたくさんいただきました。そうした御意見は真摯に受けとめて、あいち国際戦略プランに反映させるなど県の施策を進める上において参考にさせていただいておりまして、心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 まず第1回の男女共同参画社会の実現に向けてということでございますが、第1回、7月の16日に開催いたしました。働く女性を励ますためのメッセージを出して欲しいということを御要望いただきまして、昨年10月9日、県が主催する「2012あいち男女共同参画社会のつどい」の式典の中で、日本一女性が元気な愛知にしようというメッセージを発表させていただきました。また、子育てが一段落した女性が起業する際のバックアップをして欲しいという意見もありましたので、そうした起業の役に立つスキル取得のための講座をさらに25年度にも充実をしていきたいというふうに思っております。
 それから第2回が9月10日、あいちの国際交流。愛知県にお住まいの外国人の方との懇談会ということでございまして、意見を交わさせていただきました。留学生をもっと受け入れてほしいという意見につきましては、平成25年度、アジア諸国から技術系を中心とした留学生の受け入れを拡大し、本県企業への就職を促すため、新たに全国トップクラスの奨学金制度を創設するということにいたしております。また、県内でベトナムフェアなど外国フェスティバルを開ければ海外にも発信できるのではないかという意見もありました。ちなみに、来年度、今年の9月を予定しておりますが、ベトナムとの外交関係樹立40周年でありますので、ベトナムの大使館や地元経済界と協力をしてベトナムフェスティバルin愛知を実施したいというふうにも思っております。
 それから第3回が、12月22日の三河山間地域の魅力発見ということでございまして、都市、山村の交流とか山村への定住を促すための方策について意見を交わさせていただきました。伝統芸能など地域の魅力をもっと発信していくべきという意見に対しましては、来年度は三河の山里PR促進事業として、奥三河地域でのイベント実施やキャラバン隊によるPR活動に力を入れていきたいと思っております。また、奥三河は全体が一つのテーマパークのような楽しみ方ができるエリアなので、行政区に縛られない、目的に応じた情報発信が必要だという意見に対しましては、奥三河地域の観光資源をテーマ毎に発見する「はっけん!奥三河navi」を今年1月にスタートさせましたし、また、東三河の広域観光の推進を目的とする観光案内冊子「ほの国とっておき探訪」をこの3月14日に発行いたしました。こういったものを通じまして、広くPRをしていきたいというふうに思っております。
 語る会での御提言は、全てはここでは御披露できませんが、主な御意見に対する県の対応につきましては、お手元の資料により本日県のホームページにアップをしたいと思っております。来年度もこの知事と語る会を継続していきたいと思っておりまして、有益な御意見をしっかり受けとめて、県政推進に役に立たせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
2.

質疑応答

(1)

愛知こどもの国見直し案について

【記者】  こどもの国の運営主体となる「NPO法人フロンティア西尾」とはどういう人たちで構成されている団体ですか。     
【知事】  構成メンバーは、理事長が元西尾市の教育長さんで、あとはNPOの方、あと副理事長が前の幡豆町長さんとか、あと理事に元西尾市の教育委員長、それから西尾商工会議所の副会頭とかですね。現役の。それから、前の幡豆の町会議長とか西尾市の観光協会の副会長とかですね、といった方々を中心にということ。まあ幡豆の方が多いかもしれませんね。  
【記者】  この団体は、こどもの国の運営を見越して作ったものですか。 
【知事】  平成24年の7月に。見越してということでしょうね。 
【記者】  平成24年度も運営委託費を払っていますが、今はどこが運営していますか。  
【健康
福祉
部長】
 現在は愛知公園協会。そちらへ来年度、25年度までの3年間の任意指定ということで。23・24・25年度で3年間の任意指定とさせていただいております。といいますのは、この見直しをするために、その期間を任意指定にさせていただきました。 
【記者】  今もどこかに委託しているということですか。 
【健康
福祉
部長】
 今指定管理で、任意指定を愛知公園協会にお願いしています。 
【記者】  地元に委託することとしても何も変わらないのではないですか。県の財政負担が委託先によって変わってくるのですか。   
【健康
福祉
部長】
 やはり人件費とかその事業の見直しから、24年度に、現在約3億円の指定管理料を払っているわけですけれども、人件費だとかいろいろな面での改善を含めて1億円の削減で、2億円で何とかやろうという、そういう計画で進めております。 
【記者】  愛知県の外郭団体である公園協会から西尾の地元のNPOに委託して、経費を減らすということですか。 
【知事】  お手元にお配りしている資料の中、例えばプールは26年度から廃止するとか、サイクル列車を廃止するとか、あとキャンプ場はサイトを縮小するとか、動物広場は、動物のところは廃止するとか。要は、この際ちょっと老朽化して、もう更新ができないようなものとか、あと利用者が少ないようなものとか、そういったものを見直して経費を節減するということですね。 
【記者】  プール等がなくなれば管理面積は減りますが、公園自体が小さくなるという理解ですか。土地そのものは今までどおりということですか。
【知事】  そうそう。公園の中のやつだから、これをやめたって、公園、そこは売れえへんもんな。 
【記者】  5年間やってみて、悪かったら更に考えるということですか。 
【知事】  まあやっぱり5年やってみて。というか、ずっと5年間ほったらかしじゃない。毎年毎年出てきますでしょ。その都度その都度そこをどうするかってやっぱり常に考えていくっていうことじゃないでしょうか、とりあえずは。しかし、指定管理者で5年間任意指定しますから、その5年間はやっぱり状況を見てと。その間努力はしてもらうということだと思います。  
(2)

名古屋市議会における新年度予算案の修正について

【記者】  名古屋市の河村市長が提案した新年度予算案が市議会で修正されました。理由として保育料の値上げを撤回するため、収入源の法人市民税収を上方修正するということですが、河村市長はおかしいのではと言っています。知事はどういう見解でしょうか。     
【知事】  今、あれいつでした、もう日程決まったんでしたっけ再議のあれは。
 先週の段階だと、金曜日の29日じゃないかとかっていう話は聞いてましたけど、正式に決まったのかな。まだですかね。最終は29日とかって聞いたけど。
 いずれにしても、それは名古屋市議会の中での議論ですから、そこはしっかり、そこはそれぞれの議論を注視というか見守っていくということになろうかと思いますが、政策議論は私はいいと思いますが、ただ、税収の見積もりをですね、税収の見積もりを、今後景気がよくなるからといってですね、それを見込んで億単位の予算を何か増額すると、見積もりを増額するというのは、私はちょっと違和感。ちょっとというか相当違和感があると思いますがね。その根拠って何があるのかと。
 そんなふうにやってないです。やっぱり税収の見積もりというのは、それぞれ年度途中から、夏、秋、冬にかけて、年末ぐらいまでかけましてね、各企業のヒアリングだとかいろんな、各景気動向だとかいろんな数値をあれして、これまでの税収と、所得の伸びとか税収、経済の経済成長率とか何とかをずっと見込んでやってきているので、何かまだこの3月の段階でとってつけたように、新年度は何か株が高くなってるから上がるんだとかね、何か何とかというのは、それはマーケットというのは、僕はいつも申し上げているように上がったり下がったりするもんだから、それを見込んで税収が上がっていいんだというのは、私は議論としては乱暴ではないかという気がしますね。ですから、河村さんが言うのは、私は言いたくなる気持ちはよくわかりますけどね。
 ただ、それはあくまでも私の今の感想ですからあれですけど、今後あれでしょう、先の話になるとあれですけど、再議の議会が開かれて、また議決をされてということになってくると、ひょっとしたらこっちに来るかもしれませんから、その時は、それに対して審査申し立ての判断をする、行政庁としてはね、それはやはり上級、国の考え方、解釈。国は多分判断できないって、個別のことは判断ようせんとか言って逃げるんだろうと思いますけど、そういう時はあれでしょ、やっぱり学者さんの意見を何人かやっぱり聞いてじっくり考えるということじゃないでしょうかね、そこは。
 ちょっと先走ったことを言うのは、あんまりいかんかと思いますが、今後、もしそういうことになればそういうことかなと思っております。