知事の記者会見
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平成25年6月3日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

ぽぷかる3(「愛知ぽぷかる聖地化計画」第3弾)の開始について

【知事】  おはようございます。6月に入りまして6月3日の、最初の定例記者会見ということでございます。いつもは10時からでございますが、今日は名古屋の白鳥の国際会議場で「宇宙技術及び科学の国際シンポジウム」ということで、そのオープニングセレモニー、開会式がございまして、9時からやっておりましたので、ちょっとそのことで30分遅らせていただいたということで御理解いただければというふうに思っております。
 「ぽぷかる3」の開始ということでございます。「愛知ぽぷかる聖地化計画」第3弾ということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000061843.html)
 本県では、リニモ沿線をポップカルチャーの発信地とし一層のにぎわいを創出すべく、「愛知ぽぷかる聖地化計画」、通称「ぽぷかる」に取り組んでおります。その第3弾の「ぽぷかる3」を本日よりスタートいたします。今回はこれまで以上に県内の文化、モノづくり、観光資源とポップカルチャーを結びつけた取組に力を入れていきたいと考えております。
 例えばですね、このリニモのところだけではなくて、そういった取組をやろうというところとコラボするということでございまして、まずは、一宮商工会議所で「一宮コスチュームタウン構想」に取り組んでおられますので、そうしたところと連携するなど、経済界、自治体とも連携しながら活性化を図っていきたいというふうに思っております。これは一宮が繊維の町ということもあって、7月の七夕にコスプレをやっておりますので、そういったことも含めてということでございます。
 それから、聖地化計画を進めていくキャラクターには、「エネミィちゃん」を新たに登場させまして、ツイッターやPR隊の訪問などにより、愛知のポップカルチャー情報を発信してまいります。また、専用ホームページも本日よりリニューアルいたしまして、モリコロパークで9月の14日・15日に開催し、一堂に会する「大ぽぷかる展」の出演者の公募、それから全国各地で「ぽぷかる3」をPRする「愛知ぽぷかるPR大使」の公募なども行います。さらに、「ぽぷかる3」では海外でも人気の「綾川ゆんまお」さんを広報大使として起用するなど、海外に向けた広報にも積極的に行っていくことといたしております。なぜか私がぽぷかる名誉会長となっておりますので、ポップカルチャーが地域に根付いて全国一の発信地となるように取り組んでいきたいと思っております。
 2枚目以降はその具体的な資料でございますので、またご覧いただければというふうに思っております。この綾川さんというのはコスプレタレントだそうでございまして、この方にも大いに活躍していただきたいというふうに思っております。
 ちなみに、第1回目が平成23年の2月、第2回が平成24年の11月ということで両方とも、最初が6,000人、2回目が8,000人ということで来場者がね、ということで大盛況ということでございました。3回目をやるということでございます。
  
(2)

あいちトリエンナーレ2013オフィシャルショップのオープンについて

【知事】  あいちトリエンナーレ2013オフィシャルショップのオープンについてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000061949.html)
 来週の月曜日6月10日、トリエンナーレの開幕までちょうど2カ月という日に、トリエンナーレのオフィシャルショップを名古屋三越栄店7階にオープンいたします。オープンセレモニー、11時50分から行います。私と五十嵐芸術監督と、アーティストのヤノベケンジさんにも参加いただいてショップのオープンを盛り上げていきたいと思っております。
 トリエンナーレのグッズですが、お手元の発表資料のとおり、参加アーティストがデザインしたものや公式デザイナー廣村正彰氏がデザインしたもの、また地元の大学生がデザインしたものなど、トリエンナーレでしか購入できないグッズを含め、最終的には50種類以上販売する予定ということでございまして、楽しみにしていただきたいと思います。
 トリエンナーレの準備もいよいよ最終段階、開幕まで2カ月。アーティストの活動や関連情報など、県民の皆様がトリエンナーレの開幕を心待ちにしていただけるような話題を提供して盛り上げを図っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。前回は57万人の来場者ということでございましたが、今回も50万人を超す方々に来場いただいて大いに盛り上げていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。前回、グッズは全部で41種類ということでございますが、今回はそれよりちょっと多いかなということでございます。
  
(3)

平成25年度職員参集訓練の実施について

【知事】  平成25年度の職員参集訓練の実施について御報告いたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000061972.html)
 愛知県では、震度5強以上の地震が発生した際には原則全職員が速やかに参集し、初動対応業務をすることになっております。このたび、初動対応業務を的確に行うことができるかどうかを検証するため、6月5日の水曜日午前6時に南海トラフ沿いで震度7の地震が発生したと想定した職員参集訓練を実施することといたしました。今回の訓練は、自転車、徒歩による参集訓練のほか、本庁災害情報センターや方面本部などの災害対策センターの立上げと愛知県庁業務継続計画で定めた各部局の非常時優先業務等の初動対応を実施することといたしております。
 現在、愛知県の職員は大規模災害発生時に参集する場所を事前に決めております。今回は本庁の各課室、災害情報センター、各方面本部を参集場所とし、半径10キロ以内に居住する職員を対象として実施いたします。当日の参加者は1,180名、職員の10%ということでございます。こうした参集訓練などを定期的に実施し、訓練結果をもとに愛知県庁業務継続計画や各種マニュアルの見直し、迅速、的確に災害対応を実施する体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
 今後でございますけれども、今年はこういう全庁的な参集訓練ということでございますが、隔年でやっていきたいというふうに思っておりまして、来年度は防災局及び県民事務所主体の訓練、27年度は全庁的な訓練ということで、隔年でやっていければというふうに思っております。 
  
2.

質疑応答

(1)

ぽぷかる3の開始について

【記者】  県内の文化・モノづくり・観光資源とポップカルチャーを結びつけるとのことですが、具体的にはどのようなことがありますか。 
【知事】  先ほど申し上げましたが、一宮の商工会議所さんが前からそうした、繊維の町なのでそういったコスプレとかポップカルチャーとかそういったことと連携したイベント、現に七夕でやっているんですね。そういったこともあって、今回そういった商工会議所さんなんかからもお話をいただいて、多分この「ぽぷかる3」の9月14日・15日の2日間やるときにそういうブースか何か出してもらっていろいろ参加してもらうとか、また、こういうキャラクターも一宮に送って一緒に連携してやるとか、そういったことが考えられるのではないかというふうに思っております。
 たしか8月の頭に世界コスプレサミットをやっているでしょ、こちらのほうで。それもあれだし、このぽぷかるも、そういったものも非常に全国的に注目されていますので、そういう意味ではお客さんも結構来るということもありますし、そういう各地区の、そういう思いがあるところと連携してやっていければいいんじゃないかというふうに思っています。
(2)

職員参集訓練の実施について

【記者】  職員の参集訓練は、これまでにも実施してきたのですか。   
【知事】  この職員参集訓練は、平成16年度、17年度は建設事務所や保健所などの地方機関職員も対象にこれを実施しました。これは3,000人から4,000人規模で16年度、17年度実施していると。平成18年度と平成20年度は防災局の職員のみ150名で実施していると。平成20年度が最後ということでございます。
 そういった中で、平成21年度に愛知県庁の業務継続計画が、BCPですね、これを作ったので、それを検証するという意味で今回、ちょっと久しぶりになりますけれども、この全庁的な職員参集訓練を実施するということでございます。先ほど申し上げたように、これは毎年毎年というかあれですから、隔年でやって、来年は防災局なり事務所主体のもうちょっと小ぶりな訓練をやってというふうに思っております。
【記者】  9月の初めでなく6月のこの時期に参集訓練実施する理由は何ですか。 
【知事】  防災訓練は9月1日の前後に大規模にやるので、正直、いろいろ準備とかもちろんありますしね、9月にやる。それから10月か11月、今年は11月ですが津波の避難訓練も、これも大々的にやるということもありますので、そういう意味では、ちょっと日程的にバランスをとってということかなと思っていますけど。
(3)

田原市における小学校の高台移転計画の報道について

【記者】  南海トラフ地震の被害想定を受けて、田原市では低い土地にある小学校の高台移転を検討しているとの報道がありました。この件について知事は把握していますか。この計画についての見解はいかがですか。  
【知事】  今回の南海トラフの地震の被害予想については、国が昨年8月と今年3月に被害予想を出したわけですけれども、そのデータを基に、さらに我々県が持っているデータも加味し、といいますか一緒にしてですね、市町村別のものを先週作って発表させていただきました。もちろん大変衝撃的な数字でありますから、これは私、先週申し上げたように、決してこれは恐れるのではなくて、これをみんなで知恵を出してですね乗り越えていこうと、乗り切っていこうと、こういうことを申し上げさせていただきました。
 ですから、そういう中で各市町村の皆さんでですね、今回のデータも含め、安全安心を確保するために学校を移転するとか学校を統合するとかいろんなことを考えていくと。建物耐震化の話とか、また避難施設を造るとか、いろんな対策をこれから各市町村でお考えになられるんだろうと思いますが、そういったのをまた我々も一緒になって考え、そして対策を組んでいきたいというふうに思っております。
 なお、今回のこの件につきましては、これ学校の話なんで、教育委員会のほうはそれは相談にあずかっていると思いますが、これは私のところまでこの話が、こういうふうにやっていきますという話は来ているわけではありませんけれども、今後、これから地元調整はもちろんあると思います。学校のあれっていうのはちょっと動かすだけでも大変ですから、負担が。ですから、そういう意味で、これから田原市さんがこういった形で子どもたちの安全を最優先に守っていこうという強い意思のあらわれだと思いますが、これから地元調整含め、あると思います。そういった点では、我々県としてはやっぱり全面的にこれは、田原市さんのお考え、そして方向というのはバックアップしていかなきゃいかんというふうに思っております。
(4)

産業競争力強化に向けた規制改革の提案について

【記者】  5月27日、愛知県と名古屋商工会議所、中経連が、国に対し産業競争力強化に向けた規制改革の提案をしていますが、こういう場に名古屋市が入らないのはなぜですか。  
【知事】  いや、特にあれがあるわけではなくて、国の産業競争力会議で4月に竹中平蔵先生始め民間委員の皆さんが、三大都市圏、大都市圏で特区を作って、これはアベノミクス戦略特区と称し、大都市圏で規制改革、規制緩和をやることによって民間の投資を引き出し、民力を盛り上げていくという形で提案されました。もちろん、それは私も何カ月も前から竹中先生といろいろ相談しながら弾込めしてて、それをさらに6月の成長戦略に持っていくということもありましたので、その内容をさらに詳細にしたもの、さらに膨らませたもの、つけ加えたものを、拡充したものをこの間5月20日に作り、27日に国のほうに持っていったということでございます。
 内容はね、例えば愛知県道路公社の話は我々1年前からやって、単独の話でもあります。それから、航空宇宙産業はね、これは別に名古屋市といわず、この地域全体のあれですから、これはまず我々は提案し、これをさらに皆さんと御相談していくということだと思います。
 あとの、例えばハローワークの話、外国人労働者の話、自動車産業の話、これはまた、とりあえず我々が、県と名商さん、中経連さんで提案いたしましたが、個別これから具体的な特区の中身、それから規制改革の中身、いろんなことになってくれば、当然名古屋市さんもそうだし、当然三重県さんとか岐阜県さんとかね、静岡県さんとか、モノづくりの話になれば別に県のエリアがどうのこうのなんてあまり関係ないと思いますので、私はぜひ具体化していく中でそういったものをさらに多くの皆さんに声をかけていきたいというふうに思っています。
 今回はとりあえず、名古屋は4月に市長選もあったし、いろいろあれしたので、まずは我々で提案させていただきましたが、これからそういった案件によればね、できるだけ。航空宇宙産業の国際戦略特区もそうだったじゃないですか。あれも我々がずっとやってきたけど、いろいろ御相談していったら、特に民間企業さんの中で航空宇宙産業をメインにやっている大きな会社としては、三菱重工とか富士重工、川崎重工、東レさんとかあるわけですが、川崎重工さんなんかは岐阜の各務ヶ原も拠点にしていたので、ぜひそこにまで広げていただきたいと、そういう話があって、岐阜県さんとか各務ヶ原市さんにも声もかけ、この間、4月23日に愛知、岐阜、三重にさらに広げていきました。
 ですから、私はできるだけ、そういう意味で同じような方向性で産業競争力を高め産業振興していこうということであれば、ぜひぜひ声をかけていって、一緒にスクラム組んでやれればいいかなというふうに思っています。
(5)

大阪府松井知事の米軍オスプレイの訓練受入発言について

【記者】  大阪府の松井知事が、沖縄での米軍オスプレイの訓練を大阪で受け入れても良いと発言したことについて報道されています。松井知事とよく意見交換されている大村知事はどう受け止めますか。また、愛知県はどうなんでしょうか。   
【知事】  松井さん、橋下さんがそういった、もともとあれ、だいぶ前に橋下さんがあれかな、府知事時代に沖縄の米軍の訓練の一部を、最初はあれか、関空で普天間のあれを受け入れてもいいって言ったのかね。その後、米軍の訓練を受け入れてもいいんじゃないかと言われていたことはあったと思いますし、最近では、松井さんとも話を、別の話でね、別の件で話をしたときに、最近ですよ、オスプレイの訓練を大阪としては受け入れてもいいということを表明しようかと思っているという話を聞きました。
 私からはね、具体的にはどうやってやるのと言ったら、それはこれからだと。そういった訓練をやはり沖縄だけではなくて、全国でやっぱり応分の負担をすべきではないかということを言われて、そういう話を最近ですけど、したことはあります。
 ただ、私としてはですね、実際のオスプレイの訓練がどういうものであるのか、それから正直言ってこの愛知県内に米軍基地はありません。それから自衛隊の基地といってもですね、飛行機というと小牧の自衛隊の基地がありますが、あそこは輸送とかああいった形で、現に多分いっぱいいっぱいなのじゃないのかなというふうにも思いますし、そこら辺のところは、私も自衛隊の訓練内容を全部詳細に存じ上げているわけではないので、お話はお話としてお伺いしたということでございます。ですから、今後これがどうなって、この話がどういうふうになっていくかは、これはこれからの話ではないかなというふうに思います。
 ただ、そういった形で大阪で松井さん、橋下さんが、こういった訓練の一部を可能であれば受けてもいいということについては、私はそういった負担の分担という意味では、やっぱりそれは尊い御意見ではないのかなというふうに思います。ただ、これから具体的にどうなっていくか、これは十分注視していくということではないのかなというふうに思っています。