知事の記者会見
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平成25年6月17日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

熱中症の予防及び救急搬送者数の公表について

【知事】  おはようございます。6月17日の月曜日ということで定例の記者会見を始めさせていただきます。
 熱中症の予防及び救急搬送者数の公表について御報告いたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000062083.html)
 熱中症の予防につきましては、県民の皆様にお願いさせていただきたいと思います。愛知県でもこのところ最高気温が30度を超える日が連続しておりまして、蒸し暑い日が続いております。したがいまして、熱中症予防のための注意喚起のため、熱中症による救急搬送者数を、今年も県のウェブサイトに公開することといたしました。本日より8月30日までの毎日、土日祝日を除く毎日、県内消防本部の協力を得て救急搬送者数を集計いたしまして、当日の午後5時半までに公開いたします。土日はその翌月曜日の正午までに報告いただいて、あわせて速やかに御報告するということにさせていただいております。
 今年度の本県における熱中症の救急搬送者数は、5月27日から6月9日までの速報値で48名ということでありまして、そのうち、高齢者が25名と半数以上を占めているわけでございます。国では、今年から7月を「熱中症予防強化月間」と定めまして、熱中症の予防の呼びかけを行うこととしております。県といたしましても各種会合などの機会を活用し、県民の皆様方に広く熱中症の予防啓発、注意喚起していきたいと考えております。
 熱中症を防ぐためには、できる限り暑い中での無理な外出は避けていただいて、小まめに水分を補給する必要がございます。また、暑い日にはエアコン、扇風機をお使いいただいて、体調管理に十分気をつけていただきたいと思っております。
 熱中症は、ちょっとした心遣いや行動により防ぐことが可能であります。県民の皆様におかれましては、熱中症にくれぐれも注意していただいて、ならないようにお気をつけいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 2枚目にありますが、5時半ということですから、深夜から当日分の4時までの救急搬送分を消防本部別に報告いただいて、5時半に集計して発表するということでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思っております。
 なお、この熱中症の救急搬送者数の発表は2年前、平成23年から実施いたしております。ですから私が知事になってからということでありますが、この患者さんの搬送者数を発表するということが熱中症の予防の注意喚起に有効だということでありますので、発表させていただいておりまして、毎年7月から8月、要は梅雨明けにグッと増えますので、そういうことで今日から8月いっぱいまで発表させていただくということにさせていただいております。
 なお、これまでは、一昨年の平成23年は梅雨明けから急遽ということでありましたので、7月20日から8月31日まで毎日発表させていただきました。去年は6月18日から8月31日までということで、要は7月、8月が発表するのが大事なので、6月、今から準備的に取り組ませていただくということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。
 なお、過去の熱中症の救急搬送者数の数でありますけれども、もちろん人口が多いということもありますが、愛知県は、平成22年は全国2位、23年は全国3位、24年、去年は4位ということでございまして、非常に多くの方が救急搬送されているということでありますので、お気をつけいただきたいと思っております。
  
(2)

名古屋港水族館シャチ赤ちゃんの愛称決定について

【知事】  名古屋港の水族館のシャチの赤ちゃんの愛称決定について御報告いたします。
 名古屋港水族館では昨年11月に雌のシャチの赤ちゃんが誕生いたしまして、今年の3月から一般公開しているところでございます。水族館におけるシャチの繁殖個体の飼育は大変難しく、当初は無事に育つかどうか心配していたわけでありますけれども、誕生から約7カ月が経った現在、母子ともに元気で、皆様にそのかわいらしい姿をご覧いただいております。
 このシャチの愛称を広く募集いたしました。3月20日から5月6日まで募集しておりましたが、このたび寄せられた1万9,384通の応募の中から、愛称「リン」と決定をいたしました。
 また、「リン」への応募者316名の中から、命名の理由を審査いたしまして、命名者を逢坂はるのさん、名古屋市緑区15歳の女性とさせていただきました。命名の理由は、「リン」と読める「鈴」のように、かわいくみんなに愛されて、そして海の王者として「凛」と堂々と育ってほしい、という意味が込められております。
 この愛称決定にあわせまして、今週末の6月22日の土曜日から30日までの間、土日は先着500名、月曜日を除く平日は200名様にオリジナルシャチポストカードをプレゼントする予定といたしております。これですね。皆様のお手元にお配りしていると思いますが、これでございまして。親子でジャンプしておりますけど、こちらのほうは母親で、こっちの小っちゃいほうが赤ちゃんということでございまして、また皆さんもぜひ御家族などなどで名古屋港水族館にお越しいただけますようにお願いいたしたいと思います。
 リンを含むシャチファミリー4頭を公開しているわけでありまして、名古屋港水族館はこれから夏に向かって、またさらに子どもさん、御家族連れたくさん来ていただけるんじゃないかと思って期待いたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 なお、この代表命名者の逢坂はるのさんには、今回の記念品といたしまして、名古屋港水族館のペアの入館券と鴨川シーワールドホテルのペアの宿泊券及び、当然のことですが、シーワールドの入館券及び旅行券、それからシャチのぬいぐるみの大きいやつを贈呈する予定でございます。
 また、「リン」に応募していただいた中から抽選で10名の方に、名古屋港水族館のペアの入館券と鴨川シーワールドのペアの入館券とシャチのぬいぐるみの小っちゃいやつをプレゼントさせていただく予定といたしておりますので、よろしくお願いいたします。
 なお、シャチのファミリーの4頭の公開は今年の3月5日からやっておりまして、1日2回ほど公開トレーニングを実施いたしているところでございますので、よろしくお願いいたします。
  
(3)

風しんワクチンの予防接種の助成について

【知事】  資料にはありませんが、風しんのワクチンの予防接種について、5月23日に臨時県議会で1億2,600万円を予算化させていただきましたが、その後、5月24日に県内54市町村の皆さんに説明会をさせていただきました。その後の経過でございますが、県内54市町村全てで、時期は6月からとか、遡ってとか、7月1日からとかいうことがございますが、54市町村全ての市町村でこの風しんの予防接種に対する助成を、妊娠を希望する女性、予定している女性、そしてそのパートナーの方々を含む、中には同居の家族というところもありますけれども、全ての54市町村でこの風しんの予防接種の助成を実施していただくことになりましたので、その点もあわせて御報告させていただきます。
  
2.

質疑応答

(1)

熱中症の予防及び救急搬送者数の公表について

【記者】  熱中症の搬送者数が愛知県は過去3年で2位、3位、4位とのことですが、愛知県に何か特徴があるのですか。 
【知事】  去年、確かいっとき日本で一番多かったというのがあったと思うんですけどね。結局トータルでは2位、3位、4位、人口比ぐらいのところなんだろうと思うんですけど、去年とか一昨年、ちょっといろいろ言われておりましたのは、特にこの名古屋を中心に夏は暑いと。非常に暑いということと、救急搬送ということは、やっぱり救急の各消防本部、消防の救急隊の皆さんがすぐ駆けつけてくれて、運んでくれるということもあわせてあると思います。ですから、救急搬送されること自体は、すぐに対応していただくということは、私は悪いことではなくて大変結構なことだと思いますが、とにかくこの名古屋は夏は暑いと。
 名古屋から岐阜にかけて、内陸にかけて、この土日でも非常に気温が高かったですよね。ですから、非常に暑いということもありますので、ぜひそこの点は御無理をなさらないようにお気をつけいただきたい、そのことをお願いしたいなと思っております。
 ちなみに昨日も93歳の方が稲沢で、農作業といいますか畑仕事をやっておられて亡くなられたという報道がありましたけども、くれぐれも御無理をなさらないようにぜひお願いしたいなと思っております。
(2)

風しんワクチンの予防接種の助成について

【記者】  風しんの予防接種の助成は、遅い市町村においても、いつまでには始まるのでしょうか。   
【知事】  一応、今のところ報告いただいているものがありますが、中にまだ時期未定というところがありましてね。今、一生懸命地元の医師会とか医療関係の皆さんと協議をされておられるところだと思うんですけど、大体遅くとも7月1日とか7月の頭とかいうところですね。大体6月の頭から7月の頭ぐらいまでに対応しているところが多いと思います。中に幾つかまだ時期未定、今、協議中だというところもありますが、大体6月から7月の頭までにはもうスタートするというところがほとんどでございます。
【記者】  全国的に予防接種が増え、厚生労働省によれば8月にもワクチンが不足する恐れがあるとのことで、優先的な接種の協力を自治体に求めていくとも聞いています。愛知県としてはどのように対応していきますか。  
【知事】  今、言われましたように、ちょうど先週金曜日14日付で、厚労省の課長通知で、協力依頼ということで風しんの任意の予防接種の取り扱いについてということで、今、予防接種を受ける方が増えておりまして、これがこの状況で続きますと8月の末には不足してくるのではないかというシミュレーションがあるということなので、妊娠を予定もしくは希望している方とそのパートナーの方を優先的に接種のほうに協力していただきたいという通知をいただいております。これは関係の市町村及び医療関係団体、医療関係者にも早速、これは連絡したいと思っております。
 それもあわせて、県民の皆様にもこの点も周知していきたいと思っております。
(3)

子宮頸がんワクチンの予防接種について

【記者】  子宮頸がんのワクチンについては、一定期間、接種を勧めないことになりました。本年4月に定期接種の対象となったばかりでの方針転換ですが、愛知県はどのように対応しますか。  
【知事】  子宮頸がんの予防接種については、これは子宮頸がんの予防には大変有益だということで、欧米、海外先進国では普通にやられていると。日本はこの予防接種が、1回当たりが高いということもあってなかなか進んでいかないということなので、それを国で助成してできるだけ広めていこうということで、私自身も国会議員のときに取り組んでおりました。そういう意味では、こういう形で副作用が報告されることになったので、この点は率直に受けとめなきゃいけないなと思っております。
 国のほうがこういった形で、当面これは勧めないということなので、その点は医療関係者、それから関係自治体、市町村の皆さんには至急この点も連絡し、周知していきたいと思っております。
(4)

参議院議員選挙について

【記者】  参議院議員選挙では河村氏の減税日本の候補を応援しますか。知事は政策をよく見て判断するとおっしゃっていますが、どのように判断されますか。  
【知事】  どうするかはまだまだ、よくよく考えていきたいと思っています。
【記者】 知事は決めることになりますか。  
【知事】 それも含めてよくよく考えていきたいと思います。まだ日にちがありますので。
(5)

静岡県知事選挙の結果について

【記者】  静岡県の知事選で自民候補が敗れ、このところ地方選で自民系候補が敗れるケースが目立っています。中央では調子がいいですが地方選で勝てない状況について、知事はどう思いますか。    
【知事】  昨日の静岡県知事選は大分前から、事前の調査などなどでは倍半分以上は離れているというふうには小耳に挟んでおりましたので、想定内といいますか、予想どおりの結果だったかなと認識いたしております。
 静岡も大きいですから、ああいう大きな選挙になればなるだけ票を積み上げていくというよりも、やっぱり知名度が非常に大きく左右するということではないでしょうか。ですから、そういう意味では想定内ということだったかと思っております。
 私の感想ということもあれですけれども、国政の選挙の場合の各政党の支持率などなどは自民党が非常に高いということで、ほかのところがばらばらと割れているので、要は支持率というのは自民党に対するカウンターパートの受け皿ができていないということのあらわれではないかなと思いますね。
 一方で、ああいう形で地方の首長選挙になると、選挙というのは一つ一つが、全部ステージが違いますから、そういう意味では地方の首長選挙、昨日の静岡の知事選もそうですけども、川勝さんという現職の方がおられて、それに対して自民党の方が推薦されるといっても、県民有権者にとってはリアリティがなかったんではないかと、そういう意味のですね、結果なのではないのかなという気がしますね。
 ですからそういう意味で、今の国政の支持率となると、結局自民党のカウンターパートが去年の衆議院選挙と一緒だと思いますがね、バラバラ割れてて、その受け皿ができていないということがああいう数字になるんだろうと思いますが、一方で地方の選挙になると、受け皿というか対象がきっちり、はっきりしているので、有権者は全く違った認識をするということになっているんじゃないでしょうか。
 ですから、その支持率の調査と実際の選挙のステージは全く違っているということだと思いますけどね。
【記者】  静岡知事選で再選した川勝知事は、浜岡の再稼働について住民投票を実施したいと意欲を示しています。原発の再稼働を住民投票に付することについて、知事はどう考えますか。  
【知事】  浜岡原発については、前からも申し上げておりましたとおり、まずは何といっても地元の市町村というか地元の自治体の皆さんの御意思が、地元の自治体及び地元の市民、住民の皆さんの御意思が一番大事だと思いますから、そういった皆さんの御意思、御意見を聞くということがまず最優先ではないかと思います。そういう中で県全体で住民投票をやるかどうかというのは、それはまた静岡県さん及び静岡県民の皆さんの御意思ではないかと思います。
 ただ、住民投票をやるとすると、議会で条例を通さないかんですよね。前出して議会で否決されていますよね。ですから、それについては今後、川勝知事と静岡県議会のほうで十分御議論されていくんではないのかなと思っています。その辺は十分注視していきたいと思います。
 なお、私はいずれにしても、この再稼働云々というより、その前提として、その前段階として、まずは防潮壁、防波壁と水密化、それからバックアップ電源といった地震・津波対策を今やっておられますから、あれ2,000億円かけるんですよね。まだまだ追加の対策をやらなきゃいけない。あと1年ですか、やるということなので、ぜひこれは早く早く、一日も早く完成させていっていただきたいと思っております。
 何となれば、あそこに使用済みの核燃料もあるわけですから、そういう意味では一日も早く地震・津波対策完了させて万全を期していただきたい。そのことをお願いしたいと思っています。
(6)

少雨について

【記者】  梅雨に入ってから雨があまり降っておらず、岩屋ダムと牧尾ダムでは節水が行なわれますが、供給を受けている県企業庁、地域としてはどういう対応になりますか。  
【知事】  梅雨に入ってもあまり雨が降っていない。この土日に雨が11ミリから多いところで42ミリ、というところの降雨がありましたが、これは、いいお湿りだったのかもしれませんが、もうちょっと降らないとこの改善につながってこないということでありますので、引き続きこれは注視していきたいと思いますが。
 当面、岩屋ダムが6月13日より第1回節水、16日の日曜日から第2回の節水ということでありまして、牧尾ダムが明日18日から第1回の節水対策の予定ということでございますが、当面愛知県の工業用水とか上水、農業用水に影響があるということではないということでございますので、引き続きこれは状況を注視していきたいと思っております。
 なお、木曽川水系は、牧尾ダムが今現段階で貯水率が44%、岩屋ダムが36.5%でございますが、阿木川ダムが81%、味噌川ダムは90%ありまして、そういう意味では木曽川水系は非常に懐が深いということなので、当面、もちろん状況は注視をしていかなきゃいけないと思っておりますが、今すぐ、今直ちに心配するという段階までには至っていないのではないかと思っております。
 むしろ矢作川水系が、矢作ダムが47%、羽布ダムが39%なので、矢作川水系のほうが少し心配かなという気がいたしますし、その点は注視をしていきたいと思います。
 豊川水系、豊川用水のほうは、宇連ダムが42%、でも大島ダムが92%ありますから、そういう意味では、そういった点も含めてしっかりと注視をしていきたいと思っております。