知事の記者会見
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平成25年7月22日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

「平成26年度国の施策・取組に対する愛知県からの要請」について

【知事】  皆さんおはようございます。昨日の参議院選挙も明けまして、私も、皆さん、ちょっと眠いかと思いますが、22日月曜日、定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 まずは「平成26年度の国の施策・取組に対する愛知県からの要請」ということでございます。(http://www.pref.aichi.jp/0000061679.html)
 来年度の政府予算の概算要求に向けまして、国の施策・取組に対する愛知県としての要請事項をとりまとめさせていただきました。要請項目は全部で38項目で、新規項目が3項目ございます。お手元にあるこの赤表紙のものでございます。まだこれ、冊子化しておりませんので、ちょっと分厚いですが、毎年これをつくらせていただいております。内容はリニューアルしまして、つくっておりますが。
 変更点といいますか、新規項目などなどについてご報告いたします。
 新規項目は三つございまして、一つ目が、「社会インフラの老朽化対策」ということでございます。これは項目の2ということでございますが、3ページですね。「社会インフラの老朽化対策」でございます。これは社会インフラの老朽化に伴う事故、機能不全は生命、財産を危うくすることのみならず、経済活動にも支障を及ぼすことから、財政支援の充実などを要請するものでございます。NEXCOの笹子トンネルの事故などを引き合いに出すまでもなく、社会インフラの老朽化対策はしっかりとやっていかなければいけないと思っております。
 二つ目が、14番、「TPP(環太平洋連携協定)への対応について」ということでございます。これは、TPP交渉のルールづくりにおきまして国が主導的な役割を果たしますとともに、米・小麦・畜産物などの影響が大きいと見られる品目につきましては関税撤廃の例外とするなどの対策をしっかりやってほしいということでございます。
 それから三つ目が、38番ということで「微小粒子状物質(PM2.5)及び光化学オキシダント対策の推進」ということでございます。これはPM2.5の監視体制の整備に対する財政支援を要請するとともに、PM2.5と光化学オキシダントについて広域的な高濃度現象の発生機構の解明や効果的な原因物質削減対策の推進などを要請するものでございます。
 続きまして2ページですが、その他項目は変わりませんが、国の動向や社会情勢などに応じて内容の変更を行ったものがございます。
 2、3紹介いたしますと、一つは3の「デフレ経済からの脱却と産業競争力の強化について」ということでございます。これは前から、一昨年からずっとデフレ脱却、産業競争力の強化というのは、この項目で申し上げておりますが、例えば規制緩和などの「日本再興戦略」の具体化、成長戦略に向けてのハローワークの地方移管、それから愛知県を国家戦略特区に指定し、大胆な措置を講じること、それから自動車取得税については2段階の引き下げ、10%時点での廃止といったことを決めていただいておりますから、それを着実に実行することなどを要請に加えました。
 それから10番目の「地域農業振興施策の充実」といったことも内容を拡充いたしております。経営所得安定対策の見直しにおきましては、農業者の努力を反映するような制度にするということ、それから花きなどの施設園芸農家を対象とした燃油価格の高騰時に補てん金が交付される、こうしたセーフティーネット対策などの継続といったことも加えさせていただきました。
 それから19番目の「医師確保対策」ということでございます。現在、厚生労働省におきまして、いわゆる国家試験を通った若手の医師、新任の医師の臨床研修制度の見直しが検討されております。これは、医学部は6年制ですが、国家試験を通りますと、平成16年度から新任の医師については2年間、医師研修を義務づけるという制度を導入いたしました。その最初の1年間でいろんな科目を大体グルグルやって、2年目に自分のやりたいところをやるというようなカリキュラムになっておりますけれども、それは各県別に募集の枠が決められておりまして、それを今から4年前に私、厚生労働副大臣のときにそういったことをやったんでありますが、そのときに、地域によって非常に大きく変わるということもありまして激変の緩和措置を講じておりますけれども、今回、その見直しが議論されておりまして、それがそのままそういった形になりますと、愛知県の臨床医師、新人の医師が非常にこれは削減されるのではないかという危機感を持っておりまして、そうならないように、地域医療体制を維持するために、臨床研修医の募集定員に関して現行の実績が維持できるような、そうした働きかけをしていきたいというふうに思っております。これなかなか、救急医療体制を確保していくためには結構大事な話でございまして、しっかり取り組んでいきたいと思います。
 3ページ、最後ですが、こうした国への要請活動につきましては、昨日までは参議院選挙でございましたし、私が来週から、後ほど申し上げますが、30日からブラジル、アルゼンチン、5年に1回の訪問に行きますので、本当は選挙明けの今週というのは、あまり日程的によろしくないですが、ちょっと他に日程がないので、今週半ば、具体的には24日、25日でどうかということで今、調整いたしております。なかなか全部アポイント取れるかどうかわかりませんが、もしそれがあれなら、またちょっとその後、私が帰ってきてからということになろうかと思いますけれども、できるだけ多くの方に、多くの役所に、政府関係者に要請を伝えていきたいというふうに思っておりますし、引き続き愛知が成長のエンジンとなって日本を引っ張っていけるように頑張っていきたいというふうに思っております。なおまた、個々の内容等につきましては後ほどお聞きいただいても結構ですし、また、関係の部局にお聞きいただいても結構でございます。
  
(2)

新しいタイプの定時制高校の設置について

【知事】  新しいタイプの定時制高校の設置についてご報告いたします。(http://www.pref.aichi.jp/0000063466.html)
 このたび、複数部制の単位制高校という新しいタイプの定時制高校を平成28年度に、3年後でございますが、現在の愛知工業高校に設置する方針を固めたわけでございます。
 現在の愛知工業高校は東山工業のところに合体いたしまして総合工科高校にするということで、高等専門学校の機能も併せ持ち、3年制と5年制という形にするということで、今、着々と建設を進めているところでございますが、その愛知工業の跡をどうするかということが課題になっておりましたが、今回、新しいタイプの定時制高校をそこに設置するということとさせていただきたいと思っております。
 本県の中学校における不登校生徒さんの数が全国で4番目に多く、中学卒業後も進学も就職もしない無業者の数が全国で最も多くなっているという残念な状態でございます。こうした現状を背景といたしまして、様々な学習歴をもつ生徒さんが自分のペースで学べる学校として、複数部制単位制の定時制高校の設置を検討しておりました。そこで新しく複数部制単位制の高校、本県ではステップアップハイスクールと呼んでおりますが、これを設置いたしまして、不登校経験などにより、十分に能力を発揮できなかった生徒さんが個々の状況に応じた多様な学びができるようにしていきたいというふうに思っております。
 具体的には、昼間部と夜間部の2部制の単位制といたしまして、通常は4年間で卒業ということになりますが、多くの授業を選択することで3年間での卒業も可能ということになるものをつくっていくということでございます。通常は、夜間の場合もそうですが、いわゆる昼間定時制高校と夜間を組み合わせたものというふうにご理解いただければと思いますが、定時制高校は1日4時間なので4年間。ですからこれを、いや僕は昼間4時間だけど夜も2時間取るよと、3年間で卒業することも可能だと、こういうことでございます。また、全日制課程の中途退学者なども年度途中で受けられるよう秋季の編入学を実施したり、学校長が適切と認めた事業所等でのアルバイトを一定の条件のもとに単位認定するなど、多様な生徒の学びに柔軟に対応できるようにしていきたいと考えております。
 なお、愛知工業高校は現在、全日制課程と定時制課程が設置されておりますが、全日制課程につきましては平成27年4月、2年後でございますが、東山工業高校の跡地に「愛知総合工科高校」を設置いたしますが、ということになりますと、28年度を最後に閉校ということになります。一方、愛知工業高校の夜間定時制課程は愛知総合工科高校に設置されないということでありますので、その存続については未定となっておりましたが、これをステップアップハイスクールに組み込むことで存続させることにいたしました。このたび設置する高校の名称につきましては今後検討し、決定次第お知らせいたします。
 何で今、これを発表せないかんかといいますと、今申し上げましたように愛知工業が平成28年度で閉校ということでございますので、来年の4月に定時制に入ってくる子が、平成26年、27年で、28年になくなっちゃうので、3年生のときになくなっちゃうということはどうなんだと。夜間の定時制だけの高校というのは考えられませんので、どうも世の中的には愛知工業高校は来年度、26年度ですね、来年の3月に定時制の募集をやめちゃうんじゃないかというような揣摩臆測が流れておりまして、これを打ち消して、来年度も夜間定時制募集しますよと、引き続きステップアップハイスクール、新しい学校で受け継いでいきますということを早いところアナウンスしないといけないということで、このタイミングで発表させていただくということにいたしました。中学校の進路指導もありますのでね、ということで、夏休み前というか、この時点で発表ということにいたしました。詳細はさらに詰めましてしっかりやっていきたいと思います。
 昼間定時制高校のニーズというのはあるのかということ、私もちょっと事務方に聞きましたが、これは結構あって満杯だということでございます。現在、この昼間定時制高校は県内には、県立起工業、県立刈谷東高校、名古屋市立中央高校、豊橋市立豊橋高校といったのがございます。ということで、これで5校目ということになるかと思います。ということでご報告でございます。
  
(3)

知事の海外渡航について

【知事】  海外渡航につきましてご報告させていただきたいと思います。(http://www.pref.aichi.jp/0000063264.html)
 7月30日、来週の火曜日から10日間、ブラジル・サンパウロ、アルゼンチン・ブエノスアイレス、アメリカ・ニューヨーク、ロサンゼルスを訪問いたします。メインは、5年に1回のブラジル、アルゼンチンの訪問ということでございます。久保田議長始め県会議員の皆さんとともに、それぞれ愛知県人会の記念式典に出席いたします。
 ブラジルの愛知県人会は55年の歴史があり、アルゼンチンの県人会は42年という長い歴史がございます。県人会の皆さんが現地社会の一員として活躍され、交流の架け橋としてご貢献いただいております。このため、5年に1度、知事が両国に赴いておりまして、今年も訪問し、これまでのご労苦、ご功績に感謝申し上げたいというふうに思っております。また、ご承知のとおり愛知県には全国で最多となる、約5万人を超えるブラジル系の方がお住まいになっておられます。そして地域の一員としてご活躍いただいているわけでございまして、そうしたところを訪問するということは国際交流にも大きく役に立つというふうに思っております。
 また、経由地のニューヨーク、ロサンゼルスでは、日本総領事館の訪問でありますとか、またニューヨークでは愛知県人会の幹部の方とも懇談したいと思っておりますし、また、ニューヨーク近代美術館や日本文化センター等を訪問し、あいちトリエンナーレ2013のPRも行いたいと思います。また、ロサンゼルスの港は名古屋港とシスターポート、姉妹港となっておりますので訪問したいというふうに思っております。
 ブラジルの訪問はいつ以来だということで、なかなか昔は記録があれでありましたが、一番さかのぼりますと、記録のあるところでは昭和52年8月の仲谷知事が最初に訪問され、その後、昭和58年8月に2回目になりますが、これがブラジルの愛知県人会25周年で、県がお金を出して愛知県人会の建物が落成したということで、当時はお金があったということだと思っておりますが、それ以来、昭和58年以来、きれいに5年置きに訪問しているということでございますので、訪問いたしまして、特に長年、現地日系社会の発展に尽力されました80歳以上の高齢者に感謝の意を表しまして「賀寿状」の贈呈を行うほか、県人会役員の皆様に感謝状の贈呈を行いたいと思っておりますし、また、創立55周年の記念品といたしまして、和太鼓一式を贈呈いたしたいというふうに思っております。アルゼンチンでも同じでございます。
  
(4)

安城高等女学校第22回生「卒業の証」授与式について

【知事】  今度の27日土曜日に、私、前ここで申し上げたかと思うんですが、新美南吉生誕百年のイベントを半田と安城でやっているんですが、実は、27日土曜日に、新美南吉さんが英語の先生として教えられた安城高等女学校の跡地である安城市立桜町小学校に南吉さんの顕彰碑のででむし、かたつむりですね、ででむし詩碑を、今、安城高校にあるやつをまた、元の桜町小学校のところに持ってくるという、そういう移設の記念式典が行われるんですが、それに併せましてね、実は私のところに、今年の3月20日に、安城高等女学校第22回卒業生、これ昭和20年の卒業生の方の娘さんからお手紙をいただきましてね。要は、母は当時、南吉先生に教えていただいたけど、結局戦争で途中から授業もなくなり勤労奉仕に行って、最後、卒業証書ももらえんかったと。何とかなりませんかというお手紙をいただきまして、そういった方は、確かに当時卒業された方で証書がないという方たくさんおられるんですが、私はですね、そういうふうにお申し出いただいた方にはその都度差し上げたらいいということでお声掛けをさせていただきまして、そのときの22回安城女学校卒業生80名全員に対しまして卒業証書の授与の希望を確認いたしました。その結果、今度の土曜日、4名の方が授与式に出席していただきます。40名の方が郵送での受け取りを希望されました。ですから、合わせて44名の方が確認ができたということでございます。御年は、大体、昭和3年から4年の生まれですから、今年85歳という方でございます。そういう意味で、今度、ででむし詩碑の、ででむしというのは、美智子皇后さまがお好きな童話の「でんでんむしのかなしみ」という童話にちなんで、ででむし、でんでんむしという石碑があるんですが、それのお披露目とあわせて、この4名の方に卒業証書をお渡しさせていただこうというふうに思っておりますので、ご案内させていただきます。
 なお、この4名の方々は、出席者とその家族からは、式典当日まで氏名の公表は避けてほしいと、あまり騒がれたくないというご希望でございますので、当日まではちょっと伏せさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
2.

質疑応答

(1)

新しいタイプの定時制高校の設置について

【記者】  定員はどれくらいを目途に考えていますか。   
【教育
  長】
 進路希望調査等を踏まえて、具体的なことは今後検討していきたいと考えています。
【記者】  公立高校は不登校生徒を受け入れていないと、かねてから私学協会から指摘を受けていると思いますが、新しいタイプの定時制高校はそれに対する改善を期待しての設置なのでしょうか。
【知事】  まさに今おっしゃるとおりでありましてね、そういった私学側からのご指摘、ご意見なども踏まえましてね、やはり県立高校、公立高校でもそういった形の生徒さんをできるだけたくさん受け入れていく必要がある。現に、この昼間定時制の高校につきましては非常に希望が多いということと、それは非常に成果が上がっているというふうにも聞いておりますので、そういったことも踏まえて、この名古屋のど真ん中、愛知工業高校というのは非常に歴史のある高校ですから、そこの高校の施設を生かしてこういった形の高校をつくっていければ、より多くの効果が上がっていくんじゃないかというふうに思っております。
(2)

参議院議員選挙の結果について

【記者】  参議院議員選挙の結果について、知事の所感をお願いします。    
【知事】  一つはですね、結果としては全国的な結果と、そして愛知県選挙区の結果ということだろうと思いますが、全国的には、自民・公明の与党、安倍政権与党が大変大きな議席を獲得した、勝利したということでありました。そういうことでありますので、これは国民の信任を得たということだと思っております。従いまして、安倍総理始め自民・公明与党の関係の皆様には心からお祝いを申し上げたいというふうに思っております。でもって、今、申し上げましたように国民の信任を得たということでありますから、山積する課題、直面する課題に一つ一つ、しっかりと取り組んでいただいて、国民の期待に応えていただきたいというふうに思っております。
 もう一つ、愛知選挙区の結果でございますが、一つは投票率でございます。当初から、今回は、参議院選挙は、なかなか対立する争点といいますかね、明確な争点があまりないのではないかとか、対立軸がはっきりしないのではないかとか、また自民・公明与党に対しての野党がバラバラでなかなか受け皿に、いわゆる安倍政権、与党に対する批判の受け皿に足り得ていないのではないかとか、いろいろ言われておりまして、事前の世論調査、データでも、前回に比べて関心が大変落ちているというふうにも言われておりました。そしてまた、夏休みのしょっぱなの土日でありましたので投票率が下がるのではないかというふうに懸念されていたわけでございまして、皆さんもそうだと思いますが、私も正直言って、40%台半ばくらいまで落ちるのではないかと、後半いけば御の字かなというふうに思っておりましたところ、最終的には52.65%ということでございまして、前回の投票率を4.81ポイント下回るというところで、どちらかというと、踏みとどまったということではないかと思います。そういう意味では、多くの有権者の皆さんに、投票に行っていただいた皆さんには心から感謝を申し上げたいというふうに思っておりますが、もちろん投票率というのは高ければ高いほうがいいと思いますから、そういった形での投票のお声掛けができなかったということについては、各政党関係者、これはやはり真摯に反省していただいて、より国民有権者の皆さんにお声掛けをしていく、働き掛けをしていくということをしっかりこれからもやっていただければというふうに思っております。
 結果につきましては、これも最近は事前の調査データなどなどがふんだんにありますので、昨日の私もずっと夜8時、実際は7時からスタンバイしておりましたが、8時以降、夜の12時40分までですかね、都合4回、とあるテレビ局のスタジオで、ずっとコメンテーターをやっておりましたが、そのときにも申し上げましたが、結果は想定の範囲内ということではなかったかと思います。自民党が1位で民主党が2位で、そこまでは8時過ぎに当確が出て、問題は3番手の、3位争いどこが来るのかということでありましたが、結果、みんなの党の薬師寺さんが、3年前の参議院選挙で50数万票とって、前回の、2年前の知事選でも、ほぼ30万票とられて、ということでありましたので、全県の大きな選挙を2回出られている、その知名度を生かされて今回、3度目の正直で議席を得られたということだったと思います。そういう意味で、今回、議席を得られた3人の議員さんには、いただいた信託といいますか、票をしっかり受けとめていただいて国政でご活躍していただきますともに、また、この愛知の発展のためにも大いに力を発揮していただきたいというふうに思っております。
 そしてもう1点、国政全般について申し上げたいと思いますが、先ほど課題は山積しているというふうに申し上げました。直ちにこれは参議院の構成を決める特別国会を召集し、議長さん始め、委員の構成を決めた上で、お盆前には来年度予算の概算要求の概算要求基準を決めて、そして秋の臨時国会なり、そうした施策づくりの枠組みを決めていくということになろうかというふうに思っております。
 選挙戦中もずっと言われておりましたが、今回の選挙がアベノミクスの評価、経済政策が大きな争点だったとすれば、やはり私はこれについて国民の期待は大きく膨らんだというふうに思いますので、それについて結果を出していくということが安倍政権には求められるというふうに思います。したがって、特に大胆な金融緩和と財政出動はやったわけでありますから、三つ目の一番大事な点、成長戦略について、これは早急に具体化していただきたいというふうに思っております。
 秋の臨時国会が10月とすれば、その前に自民党の税制調査会を開いて税制の、年末ではなくて秋、9月にも方向を決めていく。そこで投資減税を含めた成長戦略を具体化していくというふうにお聞きいたしておりますので、そこに、その点しっかりと具体化していただきたいというふうに思っております。
 そういう、国がそういった政策を打ち出すのであれば、私ども愛知は日本一の産業県として具体的な、企業、産業、製造装置といいますかね、そういったものは、もう張りついておりますので、さらにこれを加速していくように我々はしっかりと、それに呼応してやっていきたいというのが1点でございます。
 それから私は成長戦略と併せてといいますか、昨日も申し上げましたが、これから秋に向かって最大の焦点になってくるのは、消費税への対応だろうというふうに思っております。成長戦略を具体化してつくっていくということで、様々な投資減税とか規制改革。規制改革、特に大事だし、我々は国家戦略特区をノミネートし、手を挙げて具体的な提案を次から次へと選挙期間中もしておりますので、そういったものを具体的にやってもらうと、進めてもらうというのが一つでありますが、併せまして、やはり消費税をどうするかということが大きな焦点、争点になってくるんだろうと思っております。
 今年の1月−3月の日本経済の成長がプラス4.1%、年率換算ね、大変大きかったということなんですが、4月−6月が、速報値が8月のお盆ぐらいには出るわけですね。それを受けて、それも多分そんな悪くない数字になるんだろうというふうに思います。従って、私は金融緩和と、異次元の金融緩和とこれはセットだと思いますが、2年間で100兆円を超える国債を日銀が買い増すという形で、マネタリーベースで140兆円の現金をさらに倍増、270兆円まで拡大していくという異次元の金融緩和をやるということであれば、私はやはりそれを裏打ちする財政の健全性を担保する意味での消費税は、私はこれは避けて通れなくなったのではないかというふうに思います。もちろん、経済が落ち込んでいくのであればなかなか難しいんでありますが、足元の景気は堅調だということであれば、私はいずれかの段階で安倍総理は来年4月の消費税5%から8%への実施というのを決断するのではないかというふうに思っております。
 であれば、そうなりますと、我が愛知的に何が、国内経済全般にそうだと思いますが、5%から8%、3%の消費税のアップというのは、国内の経済、産業にとってこれは大変なインパクトを生じます。特に物、サービスですが、大型の消費財が大きな影響を受けるわけですね。その大型消費財の代表的なものが住宅と自動車であります。住宅につきましては、この9月末までの契約という一つの大きな期限といいますかね、仕切りがありますので、もう既に住宅については駆け込み需要が生じてきている。今、首都圏含め都市部でのマンション、住宅需要は非常に堅調だと聞いておりますが、これが駆け込み需要だとすれば、その後の、山が高ければ谷深しで、ドーンと今年度に需要が集中して、来年度落ち込むということでは、経済、これはなかなか大変でありますから、そういったことがないような対策をどうしていくのか。これは住宅ローン減税の拡充だとか給付金を出したりということで対策は講じられるようでありますけれども、それと併せて、我が愛知的にはやはり自動車であります。自動車が来年の3月までは5%で、4月から8%ということになりますとね、1台300万の車でやっぱり10万円違うわけですね。そうなりますと、これは相当な駆け込み需要が来て、来年度4月以降ドーンと落ち込むということでは非常に困るわけでございまして。かつて平成9年の4月に消費税が3%から5%に上がったときに、それまで680万台から690万台の平成8年度の車の販売台数が、平成9年度100万台、落ち込みました。今は年間、軽も含めて国内の自動車販売台数は500万台です。これが100万台規模で落ち込むのではないかというのが自動車関係者、産業界の大変な危惧、懸念なんですね。500が400ということじゃなくて、来年度の50万台がこちらに来て、その分落ち込めば、550が450になるということは、これは容易に想定できることでありますから、それは私は、そのまま何の対策も打たずに手をこまねいていたとすれば、私は日本経済にとっては大変な波乱要因になるというふうに思っております。ですから、選挙中もそうですが、既に先週来、その前から政府の関係者とは、この自動車の関係の対策をどうするんだということで打ち合わせを始めておりまして、これはとにかく例年は、毎年税制改正の働きかけというのは10月、11月から始めておりますが、今年は少し早目に始めなきゃいけないなというふうに思います。ですから、とにかく今年度ドーンと車の需要が高まって、来年度ドーンと落ち込むということにならないように、やはり自動車対策やっていただかなきゃいけない。
 その一番のメインの対策は、やはり今年1月に与党が税制改正大綱を決めたように、自動車取得税、1台5%かかっている自動車取得税を2段階で引き下げると、そして10%段階には廃止するということを決めていただいているわけでありますから、しっかりとその分の財源、代替財源を確保していただいた上で、約束どおり来年の4月には5%の取得税を、3%上がるなら2%にしてもらうとか、そういった形の対策を着実にやっていただいて、国内需要をしっかりと確保していただきたい、そのことをこれから最優先課題の一つとしてしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。
 それと最後に政権運営でありますが、今回自民党が巨大与党になったということでありまして、これはややもしますと、こういったたくさんの議席をいただくと、安倍さんとか菅さんとか、政権の中枢におられる方々は謙虚に謙虚にしっかりと丁寧にやっていこうと、国会運営を含めてね、ということになろうかと思いますが、どうしてもこれだけ大きな得票と議席をいただきますと、全体として緩み、それからおごり、高ぶり、そういったものが出てこないとも限らないということだと思いますので、そういったことが国民の皆さんに目に見えますとね、それはやはり期待がまた失望に変わるということもあり得ると思いますから、私は、いただいた信任をしっかりと受けとめて謙虚に、そして着実に、選挙時にお約束された政策を実行して、国民の皆様の期待に応えていただきたい。そのことをお願いしたいと思っておりますし、安倍内閣には、これは国民の信任を得たわけでありますから、ぜひ期待を実現に変えるべく、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。そういう意味では、お祝いとともにエールを送りたいというふうに思います。
【記者】  知事が応援した陣営は5陣営だと思いますが、5陣営にエールを送った理由は何でしょうか。 
【知事】   前から申し上げているように、お話があったところについては検討させていただいて、愛知のために頑張るというところには、実際に応援に行かせていただいたところ、それから激励のエール送らせていただいたところと、こうありますけれども、それは応援したり、エールを送ることはやぶさかではないというふうに申し上げてまいりましたので、それをそのとおりにやったということでございます。 
【記者】  知事の一票はとても重いと思いますが、どなたに投票されましたか。 
【知事】  私の1票は個人の1票でありますから、そのことは今、私は申し上げるのは控えたいなというふうに思います。10票も20票も、1人で1万票もあればね、喜んで分けるけど、そういうわけにはいかない。
【記者】  先ほど知事は自公政権が信任を得たとおっしゃいましたが、経済対策、憲法への姿勢など、何が信任を得たと思われますか。   
【知事】  昨日の民放のテレビ番組でもちょっと申し上げたんですけど、昨日、三重選挙区でね、これは一つの今回の選挙の象徴的な選挙区だったと思いますが、岡田さんと高橋さんの敗戦の弁の中で、やはりアベノミクスに対する過剰な期待感。特に岡田さんが言ったんだな、過剰な期待感に吹き飛ばされたというような、そういう言い方をされておりましたが、言い得て妙でありましてね。選挙というか政治というのはやはり期待なんですよ。この先々よくなるという期待を受けとめられる受け皿になるかどうかというのがやはり選挙の大きな大きな要素。もちろん実績への評価とこれからの期待ですけど、やっぱり国民の皆さんは、特に国政の場合はやっぱり実績というよりも、これからの期待を込めて票を投じるという、こういう投票行動が多いと思うんですね。それが私は、昨日とある番組で菅官房長官も言ってましたが、まだ安倍内閣ができて7カ月ということで、これからなんですと言っておりましたが、やはりこの6カ月、7カ月で国民の皆さんの期待を繋ぎ止めてきたと、受けとめる受け皿になったということが今回の大きな、選挙の大きな得票を、信任をいただいた大きな要因ではないかなというふうに思いますね。
 ですから問題は、期待が大きければ、やっぱりそれを実現していかないと、それはまたすぐに失望に変わるということはないと思いますけれども、そういうのが積み重なっていくと思うんです。ですから、私は、やはり今回大きな期待をいただいたということだと思いますから、これを一つ一つ着実にやはり具体化、実行して実績に変えていっていただきたいと。なかなか大変というか簡単ではないと思いますが、そうしないと、やっぱりこれだけの信任をいただいたということの応えにはならないんじゃないかと思いますから、その点は大いに頑張っていただきたいなと思います。
 逆に言いますとね、それを裏返して言うと、要は民主党さんが、愛知は、やはり特に連合の皆さんが一生懸命頑張っていたのも、僕もよく、はたで見ておりまして、しゃかりきになって頑張っておりましたから、これは事前の世論調査を上回る票が出るなというふうに思っておりましたし、大体、愛知っていつもそんなものなんですよ。事前の調査よりも出るんですよ。やっぱり労働組合の皆さん一生懸命頑張るからですね。大きな組織もあるので。だろうなと思っておりました。75万票ですか、大変この逆風の中で大きな票をとられたと思いますが、全国的には大変厳しい選挙結果だったと思います。
 それは何かというと、やはり2009年の政権交代の後、3年3カ月の民主党政権において、2009年の期待が大きかったから、それに対する失望が大きかったと。従って、去年の12月の衆議院選挙であれだけの大敗を帰し、それが底になってこれから反転ではないかというふうに言われた方も関係者でおられましたが、私はそんなもの甘いと、これはもっと下がるぞ、というふうに当時から言っておりましたが、そのとおりになったと。そういう意味で、期待が大きくて、それに応えられなければ失望も大きいということが今回の選挙結果、自民党に対する期待、民主党に対する失望という形でのまさにコントラストといいますかね、非常にはっきりと出たのではないかというふうに思っております。
 ですから、自民党さんには、安倍内閣には、私はさっき申し上げましたが、エールを送らせていただきたいと思います。とにかく国民の大きな期待を得たわけだから、しっかり具体化して、国民の皆さんに政策の実現という形でお返ししていただきたいと思いますし、民主党さんには、やはり大変厳しい結果だったということを率直に、真摯に受けとめていただいて、一方で国会においては常に健全な議論がなされるように、与党に対して野党が対峙して論戦していくということを国民は望んでいると思いますので、そういう意味では、そうした論戦がしっかりできるように、それからチェック機能がしっかり働くように、まずは民主党の中の、この間の衆議院選挙も今回の参議院選挙も言われましたが、統治能力、ガバナンスというのがよく言われましたね。民主党さんは結局、3年3カ月の間にバラバラと割れていった、分裂を繰り返した。そしてまた今回の選挙戦でも一部、東京なんかで菅さん、総理経験者が公認でない方を公然と応援されると。でもって結果、共倒れるというか、定数5で0になるというようなことになったわけですよ。だから、そういった意味での統治能力、ガバナンスをしっかり、またもう一回、回復していただけるようなやっぱり努力をしっかりしていただきたいなと、そのことを期待も込めて申し上げたいというふうに思っています。
【記者】  一部報道にありましたが、複数の陣営の応援に行ったことについて、県政界から知事選に向けた全方位外交が始まったとの声が出てきました。それについて知事のお考えをお聞かせ下さい。 
【知事】  全く考えておりません。ですから、誰が何を言うかは自由だから。前も私申し上げたと思いますが、皆さんが、明日、私がやめると書いても自由ですからどうぞというたぐいだと思います。そういう意味では、そういうのは全く念頭にありません。まだ大分先の話ですし。
【記者】  そういった指摘が県政界から出てくること自体については、どう思いますか。 
【知事】  全く気にしません。念頭にありませんから。ですから、そういうふうに言われる方が気にしてるんじゃないんですか。と思いますよ。私の知事選というよりも、その後の統一地方選が次の選挙でしょ、そういった方々にとっては。そこのところは気になるということじゃないんですか。と思いますけど。自分のことでしょ、人のことじゃなくて。と思います。