知事の記者会見
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平成25年9月2日(月) 午前10時00分
1.

知事発言

(1)

「あいち女性の活躍促進プロジェクトチーム」の設置について

【知事】  皆さんおはようございます。9月となりました。9月2日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 「あいちシェイクアウト訓練」について、昨日正午の時期に、まずは姿勢を低くする、そして頭を守る、そして、じっとしているということで1分間させていただきましたが、これ、インターネットで参加者を登録しておりますが、今日午前8時現在での参加表明の人数が合計26万1,702人ということでございました。当初目標は、人口の2%程度の15万人を何とか目標というか見込んでおりましたが、結果的にはそれをはるかに上回る参加ということでいただきました。参加していただきました皆様には心から感謝を申し上げたいと思います。
 いずれにいたしましても、こうした防災訓練、しっかりと引き続き取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 今日の報告事項、まずは「あいち女性の活躍促進プロジェクトチーム」の設置についてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000064453.html)
 このたび、「女性が元気に働き続けられる愛知」の実現を目指し、女性の活躍促進に向けた課題を検討するため、「あいち女性の活躍促進プロジェクトチーム」を立ち上げることといたしました。このプロジェクトチームは吉本明子副知事をリーダーとし、県民生活部、健康福祉部、産業労働部を中心に、関連する部局の課長等をメンバーとするものでございまして、9月6日金曜日に第1回目の会議を開催することといたしました。
 日本は年齢別労働力率を示すグラフが、男性の場合は、ほぼ台形ですね、大学を出たらダァーと台形になっているんですが、女性の場合は第1子出産とともに6割以上が離職するため、子育て期に当たる30歳代でグッと下がる、20代でグッと上がって下がって、また40代で上がっていくという「M字カーブ」となっておりまして、このプロジェクトチームでは「M字カーブ」の解消を目指しまして、女性の活躍促進に向けた課題を、女性の就労の継続を意味する「定着」と女性の活躍の場を拡大する意味の「活躍」の二つのテーマに分けまして、今の事業を検証するとともに、今後取り組むべき事業について、さらに検討をしていきたいということで、プロジェクトをつくるものでございます。
 本県では、これまでも「あいち男女共同参画プラン」や「あいち仕事と生活の調和行動計画」などを策定いたしまして、「男女共同参画」、それから「ワーク・ライフ・バランスの推進」に取り組んでいるところでありますが、今般、国の成長戦略に「女性の活躍促進」が柱として掲げられていることから、愛知県から率先してこうした施策が展開できるように、今後さらに部局間の連携を強化し、女性の活躍促進に向けた取組を一層推進してまいりたいと考えております。
 2枚目以降資料でありますけれども、第1回会議は私も冒頭出席いたしますが、9月6日、今週金曜日1時半から3時まで、本庁舎特別会議室で実施いたします。ぜひ、また取材の方も含めて、よろしくお願いを申し上げます。
 これは、女性の活躍を更に促進するためには、女性活用を企業の経営戦略とする考え方を更に浸透させること、また、男性も含めたワーク・ライフ・バランス、子育て支援の推進、さらに女性自身の力を引き出すことなど、多方面からのアプローチが必要だと思います。そうした点をプロジェクトチームでしっかりと議論をしていきたいと思いますし、さらには企業の担当の方、そしてまた有識者の方、そういった方をどんどん巻き込んでいきたいというふうに思っております。
 今後のスケジュールにつきましては、このプロジェクトで9月中旬から10月にかけまして実施すべき施策の検討を行い、その後、10月から12月にかけまして、平成26年度、来年度実施すべき施策の検討・整理を進めていきたいというふうに考えております。
 愛知県は製造業の割合が全国に比べて高いということで、どうも企業等の女性管理職の割合が低いという数字が出ておりますが、そういったことも含めて、やはり産業構造という、製造業で工場現場が多いということも一つの要因というふうにも言われておりますが、それではやはり、だからこそ、やはり我々が積極的に女性の登用促進、活用促進を旗振っていかないかんというふうに思っておりますので、しっかりと具体的に、こうしたプロジェクトで具体的な取組が上がっていけるようにしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
  
(2)

「あいち花フェスタ2013」の開催概要について

【知事】  「あいち花フェスタ2013」の開催についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000064367.html)
 これは今回が2回目ということでございますが、2回目の今年度は、ばらやカーネーションなど西三河地帯最大の花の産地であります西尾市、そして今年、市制60周年であります、この西尾市で開催することといたしました。地元の行事と連携する形で、プレステージとメインステージに分けまして、今回はいずれも入場無料ということでございます。
 プレステージはJA西三河農業まつりに合わせて10月の19、20日の2日間、JA西三河西尾市憩の農園及び西三河事務センターで開催いたします。それからメインステージは11月の1日から4日までの4日間、西尾市総合体育館及び西尾市スポーツ公園で開催いたしまして、11月2日から4日には西尾市農林水産振興展「アグリンフェア西尾」も西尾市スポーツ公園で同時開催されます。
 プレステージの主な内容は、ばらのミニコンサート、バラ園散策ツアー、花育教室など、西尾市の花を生かした催しとメインステージのPR、それからメインステージでは、あいちの花をふんだんに使った高さ4メートルの大型ディスプレイを展示するとともに、県内の生産者が育てた花の品評会やハンギングバスケットのコンテストを行います。また、ガーデニング講演会やいけばなのデモンストレーション、模擬セリなども行うということでございます。また体育館サブアリーナでは、「花キューピット」で知られる日本生花通信配達協会との連携によりましてジャパンカップ東海ブロック代表選考会を同時開催いたしまして、フラワーデザインの競技を行う「あいちフラワーカップ」を実施いたします。そのほか、西三河地域の市町、JA等による花・農産物の販売なども行いまして、花いっぱいの会場を演出したいと思っております。多くの方々にご来場いただいて楽しんでいただけるイベントとし、「花の王国あいち」の花の消費拡大につなげていきたいと考えております。
 3枚目以降はその具体的な資料ということでございますので、またご覧いただければというふうに思っております。
  
(3)

知事の海外渡航について

【知事】  私の海外渡航につきましてご報告をさせていただきます。(https://www.pref.aichi.jp/0000064402.html)
 来週の9月8日から12日まで、中部国際空港と各国を結ぶ路線を充実させ、本県への観光客の増加、交流の拡大を図るため、マレーシア、ベトナム、韓国を訪問いたします。12日の木曜日といっても、これは朝帰ってくるだけですから、結局、日月火水と4日間で3カ国を回ってくるということでございます。
 各国とも政府関係機関や日本国大使館を訪問するとともに、マレーシアではエアアジアX本社、そしてベトナムではベトナム航空本社へ、経済界と名古屋市さんと一緒に訪問し、中部国際空港への路線の開設・拡充について働きかける予定でございます。また韓国では、第2の都市釜山におきまして、釜山広域市、現地旅行会社などを訪問し、本県観光の魅力をPRするとともに、本県の観光事業者と現地旅行業者との商談会を開催することとなっております。
 2枚目以降にその日程がありますが、一つは、クアラルンプールにはこれまでは、かつては直行便がありましたが、2008年の1月に途絶えておりまして、その働きかけを行うということでございます。それからベトナムは、今月21日、22日でベトナムフェアを名古屋でも盛大に行うわけでございまして、これまで愛知県とベトナムでは大変、友好交流を進めてまいりました。今年は40周年ということもありまして、更に交流が深められるようにしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。併せましてベトナム航空、ハノイ便もホーチミン便もさらに、非常に好調だと、搭乗率は非常にいいと聞いておりますから、さらに便数を増やしていただけるように、これは要請をしていきたいというふうに思っております。それから韓国は、去年の訪日外国人客は、韓国が204万人で国別では一番多いということでありまして、さらに今年になって円安で大変増えているということでございます。これまで、過去2回ソウルにこの観光プロモーション行きまして、非常に好評だったと聞いておりますが、今回は、釜山は韓国第2位の都市でありますから、そういった面でも釜山でPRするということは大変意義があるということで、お手元の資料の2ページのところでありますけれども、こういう形で観光関係の皆様ともご一緒させていただいて現地で商談会をやるということでございます。
 韓国の観光公社によりますと、釜山の隣が蔚山という町でありまして、そこにヒュンダイ自動車の主力工場があるということでございまして、自動車の関連企業も集積していると。うちでいうとデンソーさんが二つぐらい工場を持っているのかなあの近辺に。ということもありまして、現地の訪日旅行、特に産業観光使節とかそういった視察旅行、研修旅行、そうしたものも結構増えているということも聞いておりますので、ぜひそういった形でのPRをしていきたいというふうに思っております。 
  
2.

質疑応答

(1)

知事の海外渡航について

【記者】  今回の渡航ではエアラインの誘致を行うとのことですが、着陸料や施設使用料の値下げの求めに対しては空港会社の対応だと思いますが、県として誘致にあたってどのような貢献ができますか。 
【知事】  空港のある、いわゆるホストの地域、エリアということでありますから、それは空港の活用イコール我々愛知県の振興ということにもなりますし、実質当地の中部空港のいろんなプロジェクトとか運営も含めてやるにおいても、正直言って、愛知県の空港でありますから、そういう意味ではまさに我々が責任を持ってやっぱりセールスをやって、この便数を誘致してくるということは、我々の一つの責任だというふうにも思っております。ですから、もちろん出資もしておりますしね、そこに行くアクセス道路は県の道路公社でありますし、いろんなことをやるにしてもすべて、我々がそれは取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っていますから、そういう意味では、中部空港が栄えてもらわないと当然我々は困るということでございますから、しっかりとそれは取り組んでいきたいというふうに思っております。
 なお、もちろん着陸料云々の話につきましては、そりゃもう既に利用していただいている航空会社、エアラインとのバランスといったこともありますから、そういう意味では、そこのところはそういったバランスを見ながら、また必要な対応というのはしていくということになるんではないというふうに思っております。
 例えばLCC、ローコストキャリアが今年の3月31日に二つオープンということで、私テープカットに行きましたが、残念ながら1社はちょっと撤退ということになったかと思いますが、これがそのままいけば、あそこに新たなターミナルを、LCC専用ターミナルを造るとかね、そういったこともいろいろ計画。計画自体はまだあると思いますけれども、ということもありますが、そういったことも含めてね、やっぱり弾力的に、また柔軟・機動的に航空需要に対応していくということも含めて、更にそういう発着便といいますか新たな便をまた誘致していくということで取り組んでいきたいというふうに思っております。
(2)

「あいち女性の活躍促進プロジェクトチーム」の設置について

【記者】  女性の活躍促進プロジェクトチームは、いつ頃までに取りまとめをするという目途はあるのでしょうか。 
【知事】  取りまとめということじゃなくて、庁内にプロジェクトチームをつくり、まずは今やっている施策を検証しながら、もっと充実できるものはやったらどうかとか、各部局がそれぞれやったやつをやり、それが9月から10月にかけてまず検証し、それから併せて、来年度の施策に向けていろいろ検討・整理をやっていくということですから、具体的にそれがなっていくとしたら来年度の予算ということになると思いますね。そうすると1月という話になってこようかと思います。
 併せて、これで何らかの結論とか報告書を作るということじゃなくて、これを一つのチームにして事業を興していく。それから、あと、更に外部の学者さん、有識者さん、それからまた企業さんにヒアリングをやりながら、そういった皆さんとまた、できたらそういった外部のプロジェクトも立ち上げていければというふうに思っていますが、まずはその種となる、そういったプロジェクトチームだというふうにご理解いただければと思います。
【記者】  特に期限を区切っていない常設のものということですか。
【知事】  それに近いかもしれませんね。これからずっと続いていくという、そんな感じだと思います。
(3)

個人県民税の減税について

【記者】  個人県民税の減税について、先週末、民主党県議団が会合を開き、一律減税には反対という意見が出たとのことです。知事は今後の議論によっても一律という考えに変わりありませんか。 
【知事】  私自身はまだ、そういった個別の会派のご意見、お考え、聞いておりませんので、いずれ私のところにそういう話が来るのではないかと思っておりますが、まずは皆さんでよくよく。
 私は、とにかく先々週の金曜日に、23日の金曜日に案をお示しはさせていただいたので、でもってご協議をさせていただきたいということで投げかけているわけでございますから、各会派で十分議論、意見をしていただいて、またしかるべきタイミングというか、できるだけ早くといいますか、ご意見、お考えをお聞きしたいというふうに思っています。そのご意見、お考えを聞きながら、キャッチボールやりながらやっていくのが協議だと思っておりますから、まだ私のところには話は来ておりませんので、ぜひ早くお聞きをして、またご相談したいというふうに思っています。
【記者】  回答期限が9月5日になっているようなんですが、まずは意見を聞いた上で、知事が海外渡航から帰ってから協議していくということですか。 
【知事】  いや、5日が期限ということではないとは思いますけどね。5日は自民党県議団が総会をやるという日ということだと思いますし、9月議会の補正予算についていろいろ、この間、併せて23日にご要請いただいたので、それについても別途意見交換をやっておりますから、それについて、その辺が一つのめどということではないかと思いますが、そこは今後の意見交換とか相談だというふうに思ってます。
【記者】  議案として減税は含まれないということですか。
【知事】  それはわかりません。どういうふうなタイミングで協議というかね、相談が進んでいくかということになっていくんではないかと思います。
(4)

宮崎駿監督の引退表明について

【記者】  アニメ映画の宮崎駿監督が引退を表明したと報道されています。愛知県ではモリコロパークの「サツキとメイの家」など、ゆかりがあると思います。宮崎監督の引退について知事の感想をお願いします。また、知事の好きなジブリ作品をご紹介いただけますか。  
【知事】  昨日の夜ですよね、ニュースとして流れたのが。今朝いろんな、各、朝のテレビ番組などなどでこれまでのインタビューだとか作品だとか、何か私も出がけにつらつら見てきましたけれども。
 私も、宮崎監督のアニメというのは大変すばらしい作品ばかりだと思っておりますから、まさに日本を代表する映画であり、日本を代表するまさに映像アートだと思っております。ですからそういう意味で、まだまだ十分お若いといいますかね、次の作品が楽しみだったぐらいでありますから、急な引退表明というのは非常に残念でならないというふうに思っております。
 愛知県はご案内のようにですね、モノリコロパーク、万博公園に「サツキとメイの家」があって、今でも本当に大盛況でございまして、休みの日なんかはやっぱり順番待ちをしていただいているということでございます。それから蒲郡のラグーナ蒲郡は今、スタジオジブリのアトラクションを今年の3月から来年3月までロングランでやっております。ちょうど今まで空をテーマにしていたのを、今度、森にテーマを変えて、トトロとかね、そういったのが出てくる。ちょうどそのときに、この夏「風立ちぬ」が大変好評だったわけでありますから、そういう意味で本当に関係が深いので、そういう意味で残念でならないですね。ぜひまた何年か、今日も何かどこかで見たような気がしますけど、何年かたったら、やっぱり作品を作ってみたいというふうに思い直したらやっぱりやるというふうに、これはぜひ、またそういう思いになってほしいなというふうに思います。
 ちなみに、今回の「風立ちぬ」は戦前の名古屋の、名古屋駅と名古屋の町が出てきて非常にレトロで、私ももちろんそのときに生まれてませんから、知ってるわけじゃありませんが、写真なんかで見た感じがそのままアニメになっているので、非常にありがたいなというか、嬉しいなというふうに思いましたけどね。
 あの名古屋駅というか出ているところのね、最初の入り口の、出たところの広場のところに、駅前広場のところに四角のこんな塔で「カブトビール」って書いてあるのがあって、あんなもの、よその人じゃ絶対わからんでね、これ。そういう意味では非常に楽しい思いや嬉しい思いがいたしましたが、私は作品で一番あれだったのは、大分前、10年以上前に子どもを連れていった「千と千尋の神隠し」ですけど、あれが一番おもしろかったと思いますが、大変なすばらしい方だと思いますから、ぜひまた、作品作るのはとりあえず引退ということであっても、いろんな意味でこれからも映像、映画、アートに携わっていかれると思いますから、そういった面でまた若手の作家、若い方を、後進をしっかりリードしていただければありがたいなというふうに思います。
(5)

豊川水系の節水対策について

【記者】  豊川水系で節水が続いていますが、この水不足は、知事の設楽ダムの判断の何らかの検討材料になりますか。   
【知事】  今回の渇水について、水不足については、これはこれまでもそれぞれの水系で、特に木曽川水系は最初のうちは少し落ちてたんですが、今はほぼ満水ですから全然問題ない。あと、矢作川水系の一部で自主節水をやっております。それから豊川水系では、これまで累次にわたる対策本部を行って節水対策を強化している。これはやはり、とにかくこういう状況ですから、水はやっぱりみんなの水でありますから、これはやっぱりそういった形で水利権を持っている方々が集まって、そして県民市民の皆さんの生活、そしてまたいろんな事業活動に支障がないように、全体で節水に取り組んでいくということはこれまでもやってきたことでありますし、今もやっておりますし、これはしっかりやっていかないかんというふうに思っております。ですから引き続き、この対策はしっかりやっていきたいというふうに思っております。
 その上でですね、それと今の設楽ダム云々の話ですが、これは前も申し上げましたように、いろんな方の今、ご意見を随時、順次お伺いしているということでありますから、それをお伺いした上で、しかるべきタイミングのところで私自身の考え方といいますかね、県としての考え方を取りまとめていきたい。そのことに変わってはおりません。