知事の記者会見
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平成25年9月17日(火) 午前10時
1.

知事発言

(1)

マレーシア、ベトナム、韓国渡航の成果について

【知事】  皆さん、おはようございます。今日は、9月17日、3連休でありましたので、休み明けの火曜日ということで、定例の記者会見を始めさせていただきたいというふうに思っております。
 先週、マレーシア、ベトナム、韓国に行ってまいりましたので、そのご報告をさせていただきます。
 先週8日から、12日というのは朝帰ってくるだけですので、実質はですね日月火水4日間ということでございますが、マレーシア、ベトナム、韓国を訪問してまいりました。
 この訪問は、中部国際空港とアジア各国を結ぶ路線の充実、本県への観光客の増加や交流の拡大を図ることが目的でありまして、駆け足でございましたが、大きな成果があったと思っております。
 マレーシアでは、まず、エアアジアX本社のオスマンラニ最高経営責任者を訪問いたしまして、中部国際空港との路線開設を要請いたしました。事前にいろいろ中部空港から働きかけをしてもらっていたわけでありますが、本当にその場でオスマンラニCEOから来年前半には名古屋に乗り入れるということで明言をいただいたということでございまして、大変大きな成果があったというふうに思っております。しばらく、2008年から5年ぐらい運休でありましたが、これでクアラルンプール−セントレア便ができるということでございます。
 正式発表はもうちょっと後、11月ぐらいにというふうに聞いております。LCCでありますけれども、やる以上はといいますか、週1便ということじゃなくて週4便というふうに聞いておりますけどね。ということで、大変大きなこれは朗報だというふうに思っております。
 それから、マレーシア観光文化省のナズリ大臣とも面談をいたしまして、相互交流もお話をさせていただきました。それから、マレーシアの観光説明会で、現地のそうした観光業者の皆さんにもプレゼンテーションをさせていただきました。また、マレーシア全国旅行業者協会の会長も駆けつけていただいたということでございます。
 続きまして、ベトナムでは、ベトナム航空のファムCEOとお話をさせていただきました。10月からハノイ便が、ハノイ−セントレアがデイリー、1日1便ということになりますけれども、またホーチミン便についても増便を検討していただいているわけでございまして、引き続きしっかりと働きかけをしていきたいと思っております。
 それから、ベトナム政府関係では、フック副首相、ミン外務大臣、ヴィン計画投資大臣を始め政府要人と会談させていただきました。今週末、20日、21日、22日と、この愛知におきましてベトナムと日本との国交40周年の記念事業もございまして、それにつきましてもベトナム政府の協力もいただいておりますし、引き続き愛知とベトナム、そして日本とベトナムの友好協力をしっかりと進めていきたいというふうに思っております。
 それから、最後には釜山を訪問いたしました。そこではエアプサン、これもLCCですが、エアプサンの社長、それから大韓航空の支社長などと順次会談をいたしまして、そうした便の増便なり観光交流についても要請させていただきました。それから、釜山商工会議所、それから釜山の市長さんとも面談し、釜山とかの嶺南(ヨンナム)地域というんですかね、慶尚北道(キョンサンブクド)と慶尚南道(キョンサンナムド)のあの地域では愛知・名古屋地区というのは非常になじみが薄いということなので、もっともっとPRをしていただければ、みんな関心を持つんではないかということを言っていただきました。これからも、我々いつもソウルばっかり行きますけれども、韓国も大変大きな地域でありますので、総合的な交流を進めていくというような話もさせていただきました。
 その後、2枚目でありますが、現地の旅行業者、観光業者の皆さんと、愛知県から16社を、観光事業者の皆さんをお連れさせていただいて、現地の旅行業者27社と商談会と交流会もさせていただきました。大変熱の入った商談会、交流会になったということでございまして、これからもそういった形の取組を地道に進めていきたいと思っております。
 なお、その渡航日程については、その後の参考資料でございますので、またご覧いただければというふうに思っております。
  
(2)

「あいち多文化共生月間」の制定について

【知事】  あいち多文化共生月間の制定についてご報告いたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000064877.html)
 愛知県には約19万6,000人の外国人の方が暮らしておられます。人数におきましては東京、大阪に次いで全国第3位、割合といたしましては東京に次いで第2位でございます。そうした中で、今年の3月に、今後5年間の計画であります「あいち多文化共生推進プラン2013−2017」を策定し、国籍や民族などの異なる人々が、ともに安心して生活できる豊かで活力ある地域づくりを推進しているわけでございまして、このプランの施策目標の一つであります「多文化共生の意識づくり」の重点施策として、このたび新たに11月を「あいち多文化共生月間」と定めまして、広報啓発やフォーラム、講演会の開催など、様々な活動を集中的に行うことといたしました。
 また、プレイベントとして、10月12日土曜日に、多文化共生の担い手を育成する新たな取組となる、多文化共生に関心のある若者たちによります「あいち多文化共生学生・青少年活動発表&交流会」を開催いたします。
 多文化共生に係る月間を制定するのは、都道府県レベルでは初めてでございまして、この月間の活動を通しまして、県民の皆様に多文化共生に関する理解と認識を一層深めていただきまして、日本人も外国人も、ともに暮らし、地域をつくっていく意識づくりを推進していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  
(3)

第6回教育懇談会の開催について

【知事】  「第6回教育懇談会」の開催についてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000062271.html)
 これからの愛知の教育について、広く意見をお聞きする「教育懇談会」の6回目を10月1日の火曜日に開催いたします。今回の議題は、「日本一の産業県・愛知を支えるキャリア教育・職業教育のあり方について」でございます。
 日本の産業構造、就業構造が大きく変化する中、学生達の職業に対する意識、関心や進路も多様化するとともに、フリーターや若年無業者の存在、そして新卒者の早期離職が問題となるなど、学校から社会・職業への移行が円滑に行われていない状況が見られるわけでございます。一方で、製造品出荷額は35年連続日本一を誇る愛知県におきまして、熟練技術者の大量退職や国際競争の激化などに伴いまして、モノづくりの技術を継承、発展させる人材の育成が課題となっております。
 そうした中、今回は小・中学校、高等学校段階において、社会・職業への円滑な移行に必要な知識、技能や勤労観、職業観などをしっかりと育成し、児童・生徒達が将来の基盤を築き、自立して生きていくために、キャリア教育・職業教育をどのように実践していくのか、また、将来のスペシャリスト、地域産業を担う人材をどう育成していくかなどにつきましてご意見を伺ってまいりたいと考えております。
 今回の出席者につきましては、特別参加として、文部科学省中央教育審議会や愛知県産業教育審議会の委員を務められている名古屋大学大学院教育発達科学研究所研究科教授の寺田盛紀さんや、前回に引き続き漫画家の江川達也さんにもご出席いただく予定でありまして、合わせて7名の方を予定いたしております。前回に引き続きまして、一般の方の傍聴の席も設けたいと考えておりまして、定員は30名でございます。この懇談会でいただいたご意見、ご提案につきましては、今後の中長期的な視点に立ったキャリア教育・職業教育の検討に役立てていきたいと考えております。
 この寺田さんという方はですね、キャリア教育・職業教育を専門といたしまして、文部科学省の中央教育審議会の部会の委員も務められておられまして、平成23年1月に中教審がまとめた答申で、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」という答申も取りまとめられましたが、それにも携わっておられます。また、平成15年から愛知県産業教育審議会の委員も務めていただいておりまして、国の教育政策にも明るく、また愛知県の職業教育にも精通されておられるということで、今回お越しいただくということでお声がけをさせていただいたということでございます。有意義な議論を進めていきたいというふうに思っております。
  
(4)

豊川水系の状況について

【知事】  先日来のこの台風18号で、まだ今、被害状況などについては掌握中でございますが、一方で、雨がたくさん降ったということで、今日報告を受けておりますが、かねてから心配されておりました豊川水系におきましては、今日の8時現在で、豊川水系全体で貯水率が46%まで回復したということでございますから、関係者の協議が今日中にも行われるように準備されておると聞いております。全部やめちゃうということじゃないでしょうけど、節水の緩和ということがあるのではないかというふうに思っております。降ってからだから、まだまだ、しばらくもうちょっと増えてくると思いますがね。ですから50%は超えるのではないかと期待しておりますけれども。いずれにしても、そういった状況でございます。そのことを一つご報告いたします。
  
2.

質疑応答

(1)

個人県民税の減税について

【記者】  個人県民税の減税について、先月23日、知事から各会派に10%と5%の2パターンの減税案を示し協議を申し入れたと思いますが、先週までに自民、民主が反対意見をとりまとめて文書で提出したと聞いています。知事は19日の開会日にそのまま提案するのか、代替案を出すのかお聞きします。  
【知事】  県民税減税につきましては、今言われましたようにですね、8月23日に提案をさせていただいて、現在協議中ということだと思っております。従いまして、現在協議中でありますから、引き続き協議を続けていくということでございます。
 なお、先週までに民主党県議団、それから自民党県議団の皆さんからご意見もいただきました。それももちろん意見もいただきましたが、それも含めましてですね、併せて引き続き協議を進めていくということでございます。今現在、協議中ということでございます。
【記者】  知事はこれまで、9月19日の開会日に減税案を提案したいと話していましたが、それについてはいかがですか。 
【知事】  現在協議中ですので、それに向けて努力していく、取り組んでいくということだと思っています。
【記者】  協議中というのは、代替案とかも含めて協議をしているということですか。 
【知事】  協議中について、途中経過のことは申し上げません。
【記者】  協議の途中ということですが、先週木曜日、多くの報道機関が代替案がまとまった旨報じ、それに対し自民党を始め各会派が不快感を示すということがありました。
 この一連の経緯について知事はどのように捉えていますか。
【知事】  私の方から及び私どもの方からそういった形の提案、提示をしておりませんので、何と言いますかね、今現在我々としては、その意見いただいたものについてですね、含めて協議中ということでありますから、引き続き協議をしていくということでありまして、一連の報道云々について特にコメントはありません。

(2)

個人県民税の減税に係る報道について

【記者】  知事に確認させていただきたくお伺いします。先週弊社が行った県民税一律1000円の報道について、知事が弊社の社長に対して電話で抗議をなさったことについてお伺いします。知事は社長に対し、「報道することをなぜ事前通告しなかったのか、通告すべきだ」という趣旨の抗議をなさったと私には伝わってきました。どういった意図でこういう抗議をなさったのか見解をお聞かせください。   
【知事】  私が抗議をしたということは、事実ではありません。事実ではありません。私は、東海テレビの社長さんには電話で話をさせていただきました。ただ、その内容は、ここでお話しすべきことではないかというふうに思っておりますので、控えたいというふうに思っております。
【記者】  もし事前通告をすべきだという話であれば   
【知事】  ただ、そういう事前通告ということを申し上げたことはありません。それは極めて不正確なので、そのことは申し上げておきます。
【記者】  そうですか。では、うちの社内でもしかしたら  
【知事】  不自然なこと、要は事実と違うことを言わないほうがいいと思いますよ、この場で。
【記者】  そうですか。それでは改めて確認をさせていただきますが、知事としてはそういう通告とかをする必要はないとお考えですか。   
【知事】  通告とか、報道についてですね申し上げますが、報道について私が、とやかく言うことはいつも申し上げておりません。申しません。
【記者】  わかりました。それを確認させていただければいいです。   
【知事】  私がここでね、あなた、もうちょっとそこはね、はっきり事実関係を正確に言われた方がいいと思いますよ。
【記者】  私のところにはそのように伝わってきたものですから。  
【知事】  社内の中でどういうふうな情報伝達があるか知りませんけれども、一方的な不正確なことをここで言われるというのは、私は極めて心外でございますよ。それは報道機関としていかがなものかと思います。
【記者】  ただ、もし事前通告をすべきだということが事実であれば  
【知事】  ちょっと待ちなさい、君。待ちなさい、君。そういう一方的につくってものを言うのはやめたほうがいいよ、君。
【記者】  いや、作ってないです。  
【知事】  そうじゃないんだよ。そうじゃない。だって事実と違うことを言われたって、答えようがないじゃないか。
【記者】  それは事実と違うということ、知事がここで否定されるのであればそれで結構です。 
【知事】  私はいつも申し上げているでしょ。報道は何を書いたって日本国は自由なんですよ、何言ったって。明日私がやめると書いてくれと、どうぞどうぞと、皆さんそういうのを自由に書けるんだから、何書いたっていいんですよ。ただ、それはやれば責任がもちろん裏打ちになりますけれども、そこはいいと、そういうことを申し上げているんですよ。だから、今あなたが言われたことはね、私はもうちょっとやっぱり事実をしっかり押さえた上でね。中で、社内でと言われますけど、それだったら社内でこういうことだ、こういうことだというのを私に聞けばいいじゃないですか、それだったら。だから、今聞かれたことについて、私は事実ではない、不正確だということを申し上げる。
【記者】  知事がそうやっておっしゃるのであればそれで結構です。  
【知事】  不正確なことは言われないほうがいいということを申し上げておきます。正確な事実を押さえて、意見なり質問をしていただきたい。そのことをはっきり言っておきます。
【記者】  知事が何らかの抗議をなさったと私は聞いたので、それであれば知事も私に対して行えばよかったのではと思いましたので。 
【知事】  あなたの個人的な感情の話をこういう場で言わないでください。個人的な感情の話をこういう場でね、オフィシャルな場で言わないほうが私はいいと思いますよ。
【記者】  感情じゃないです。もし知事がそういう事前通告をすべきだという考えをもし持っていたとしたら、これは知事がマスコミに対して圧力を掛けているような解釈もできますし、県政記者クラブ全体に関わってくることですので、知事がここでそのようなことではないと否定されるのであれば、それが事実だと思いますので。  
【知事】  あなたね、事実を正確に踏まえた上で質問しないとね、私はお答えのしようがないですよ。一方的にね、無いことも含めてですね、一方的に作って言われるということは、私は極めて心外ですね。
【記者】  私は作ってはいないです。  
【知事】  ぜひそこのところは、きちっと確認をして、事実関係を踏まえた上で発言していただきたい。そのことをはっきりと申し上げておきます。
【記者】  私はほぼ当事者で直接社長経由で入ってきた話ですので、私が聞いたことは事実です。  
【知事】  聞いたことが正確ではないということは申し上げておきます。
【記者】  わかりました。知事がそういったことは言ってないということでよろしかったですね。
【知事】  正確ではないということを申し上げておきます。もうちょっと正確なことをね、きちっと押さえた上で発言されたほうがいいですよ。
【記者】  わかりました。
【知事】  それはね、報道機関として私は極めて問題だと思う。そのことは申し上げておきます。
【記者】  今の話で初めて知ったので伺いますが、知事が報道機関社長に電話するのは極めて異例だと思うのですが、何で電話したのでしょうか。
【知事】  個別の話は、お答えは控えたいと思います。
【記者】  県民税減税の報道に関わる件でしょうか。
【知事】  そのことについても、個別のことについてはお答えは控えたいと思います。
 私はいろいろな方にですね、電話でお話ししたり何とかするということはよくあります。別にそれはいろいろな案件が、もちろん事業の案件、いろいろなイベントもやっておりますし、いろいろな企画もやっておりますから、そういったことについて、いろいろなお話をさせていただくということは、それはよくよくあることでございますから、個別のことについてはお話は控えたいというふうに思っています。
【記者】  よく話をするような間柄だったということですか。
【知事】  そうですね。
【記者】  電話番号とかも知っていて、面識もあったということですか。
【知事】  電話って会社に。そういうときはね、個別にというか、普通はやっぱり会社に電話しますよ。今回のことということではなくてね。

(3)

堺市長選挙について

【記者】  大阪の堺市長選挙が告示され、4年前に橋下市長が擁立した候補者が今度は大阪都構想に反対する形で立候補し、有権者から見るとねじれた構図の選挙戦だと思います。今回のねじれた選挙、また維新の会の今後を占う選挙について、知事はどのようにご覧になっていますか。知事として応援などの対応はどうされますか。  
【知事】  堺の市長選はこの間の日曜日に告示されたわけでありまして、一番大きな争点が大阪都構想ということでございます。ですから、これについて大いに議論していただいて、私は前に向けて進んでいただけるように願っている者の一人でございます。
 先般、先週ですかね、橋下さんにはメールで、なかなか大変な選挙だと思いますが頑張ってください、というふうに激励のメールは送らせていただきました。橋下さんからも、ありがとうございますと、全力で頑張りますというメールをいただきました。
 我々現場にいないので状況はちょっとよくわかりませんが、報道などなどを漏れ聞きますとね、なかなか大変なこれは激戦だろうというふうに思っておりますが、橋下さんにはですね、当初の目的を達成できるようにしっかりと頑張ってやっていただきたい、そのことは申し上げておきました。
 ただ、現実問題、私が大阪に行ってとか、堺に行ってということはですね、特に要請を受けているわけでもありませんし、堺について私は土地感があるわけではありませんので、その点については、今のところといいますかね、予定はしておりません。