知事の記者会見
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平成26年6月3日(火) 午前10時
1.

知事発言

(1)

光化学スモッグ予報の発令について

【知事】  おはようございます。本日は6月3日ということでございますが、昨日、月曜日は中部圏知事会議が朝からございましたので、定例記者会見を1日延ばしていただいて、今日、火曜日ですが、ただいまから行わせていただきます。
 光化学スモッグの関係につきまして、私から、まず冒頭申し上げたいと思います。
 一昨日、6月1日の日曜日にですね、今年初めてとなります、光化学スモッグに関する予報を発令いたしましたので、私からご報告をいたします。
 これは、名古屋区域及び海部区域において、光化学オキシダント濃度が、予報の発令基準であります「0.08ppmを超過し、かつ気象状況から注意報等への移行が予測されるとき」に該当したことから、日曜日午後2時15分に光化学スモッグ予報として発令いたしました。私も直ちに、その連絡を受けましたので、自分のツイッターでも配信をさせていただきました。
 光化学スモッグが発生した原因といたしましては、日曜日当日は、名古屋でも最高気温が34.9度となるなど気温が高い状況になったことに加えまして、日差しが強く風が弱いといった条件が重なったことによるものと考えられます。
 この予報の発令に伴いまして、関係市町村に対して注意を呼びかけるとともに、光化学オキシダントの原因となる、ばい煙の排出量の削減について協力をお願いしている工場に対しまして、注意報発令の際は、速やかに所要の措置をとることができるように準備するとともに、適正な燃焼管理の徹底などを要請いたしました。また、予報の発令に合わせて、県政記者クラブにも情報をお伝えしたところでございます。
 なお、同日の光化学スモッグ予報につきましては、午後5時10分に解除させていただきました。
 光化学スモッグは、特にこれから気温が高くなる夏場にかけましては注意が必要となります。光化学スモッグが発生いたしますと、目がチカチカしたり、息苦しくなる場合がございます。特に、子どもや気管支などに疾患がある人が屋外で活動している場合に影響が出やすいと言われておりますので、県民の皆様には、予報や注意報が発令した際には、屋外での激しい運動は避けていただきますとともに、体調の悪い方は室内で休んでいただくなどの対応をとっていただきますようお願いをいたします。
 また、愛知県では、5月連休以降から9月末日まで、土日も含めて毎日、必要があれば光化学スモッグ予報などを発令できるような体制をとっております。予報など発令の際には、県民の皆様に迅速に情報提供するため、報道機関の皆様には、引き続きご協力をお願いしたいと存じます。
 なお、一方で、PM2.5につきましては、本県で初めて注意喚起情報を発令した3月18日前後は高い値が見られたわけでありますが、その後、4月、5月は、そうした高い値は測定されておりません。ただ、ここ2、3日は黄砂の影響が見られましてね、比較的高めで推移をしており、1立方あたり50マイクログラム前後となっております。PM2.5につきましても、これも常時観測しておりますので、またしっかりと監視をしていきたいと思っております。
 あと、お手元にこういう「光化学スモッグによる健康被害を防止するために」という資料も配付しておりますので、ご覧いただければと思います。
 なお、光化学オキシダントにつきましては、県内73の大気汚染測定局において測定を実施しておりまして、先ほど申し上げたように、土日も職員が登庁し監視業務を行い、注意報の発令に備えております。
 予報、注意報になりましたら、直ちに記者クラブの皆さんにもご連絡をさせていただき、常時、私ども県のホームページ、ウェブサイトにおいても情報発信していきたいというふうに思っております。
 なお、昨年度はですね、光化学スモッグ注意報を1回、予報を5回、合計6回、6日発令させていただきました。5月14日が最初で、最後は9月13日まで、合わせて6回発令をいたしております。
 ちなみにですね、この先週の土日では、全国9都府県で、まず5月31日土曜日はですね、光化学スモッグ注意報が出たのは千葉、東京の2都県で、1日の日曜日は、光化学スモッグ注意報を発令した都府県が9都府県。関東は茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都県ですね。関西が奈良、大阪、兵庫と岡山ということで4府県ということでございますが、愛知県は予報までいきましたけど、注意報までは至らなかったということでございます。引き続き、これは注意をしていきたいと思います。
 なお、光化学スモッグというのはですね、工場のばい煙や自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)、また揮発性有機化合物(VOC)などが、太陽の強い紫外線を受けて化学反応を起こして「光化学オキシダント」と呼ばれる物質になり、大気が白く、モヤがかかった状態になるということでございまして。
 そうすると喉とか目とかがチカチカするということでございまして、注意報になれば、やはり外に出て運動するのは、ちょっと控えていただきたいということの予報、注意報でございます。
 一方で、黄砂は、これは中国の方から、ゴビ砂漠とかタクラマカン砂漠から飛んでくるものでございますが、これは直接の関係はありませんが。
 一方で、PM2.5という微小粒子状物質との関係はですね、これも直接ということではありませんけれども、その発生機構、広域的な高濃度現象については、現在、その関連については、国において調査研究を進めているということでございますが、県としては、それぞれにそういう測定体制をつくっておりますから、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。
 これから、ちょっと梅雨に入ればね、こういった高温、紫外線はちょっと減ると思いますけれども、夏に向けてですね、これはしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
  
(2)

熱中症の予防及び救急搬送者数の公表について

【知事】  関係いたします熱中症につきまして、お手元の資料をご覧いただきたいと思います。
 熱中症の予防に関しまして、県民の皆様にお願いをさせていただきたいと存じます。先週の土曜日は、愛知県内でも35度を超す猛暑日を記録いたしました。東海地方で猛暑日を記録したのは、日本気象協会が統計を始めた1976年以後、最も早い年となりました。愛知県内では、この土日に、92名が熱中症によって救急搬送され、このうち1名の高齢者の方が亡くなられております。ご冥福をお祈りしたいと思います。
 また、昨日6月2日月曜日の速報値でございますが、11名の方が救急搬送をされております。今年の本県における5月19日から6月1日までの熱中症による搬送者数は148名でございまして、そのうち58名が65歳以上の高齢者で、約半数を占めております。
 本県といたしましても、熱中症予防の注意喚起のため、熱中症による救急搬送者数を、今年も県のウェブサイトにおきまして、公開いたします。例年、6月中旬から公開しておるわけでございますが、当初は6月16日の月曜日から公開ということで準備を進めておりましたが、こういう状況になりましたので、準備を1週間前倒しいたしまして、来週月曜日9日から8月29日の金曜日まで、土日を除きまして毎日、県内消防本部の協力を得て救急搬送者数を集計し、当日の午後5時半までに公開いたしたいというふうに思っております。
 これは、国の方は大体1週間まとめてですね、我々の集計したのを各県から消防庁に送って都道府県別の集計をし、前の1週間分を月曜日に発表するということなんですが、我々は去年もやりましたが、毎日毎日、そういった形で救急搬送者数を発表していきたいというふうに思います。そして、そのことによりまして、熱中症への注意喚起を促していきたい、予防を促していきたいというふうに思っております。
 熱中症を防ぐためには、暑い中での無理な外出をできるだけ避け、小まめに水分補給することが必要でございます。また、暑い日にはエアコン、扇風機をお使いいただいて、体調管理に気をつけていただきたいというふうに思っております。
 熱中症は、ちょっとした心遣い、行動により防ぐことが可能でありまして、県民の皆様には熱中症に十分お気をつけいただきたいというふうに思っております。
 参考資料もお配りしておりますが、この参考資料の2枚目の裏面の方にですね、5月26日から6月1日までの1週間の、熱中症による救急搬送人数都道府県別というのがありますが、ご覧いただきますように東京都が第1位でございまして、愛知県は第2位、同じ1週間で去年18人だったものが、先週1週間で126人ということでございます。それだけ暑かったということだというふうに思います。
 去年もですね、たしか初夏の段階で、愛知県の熱中症の救急搬送者数が日本で一番多いという、そういう状態がありました。これは確かに暑いということとですね、あとはですね、我々愛知県の各市町村の消防、救急の皆さんが、電話一本で直ちに駆けつけて搬送してくれるという、そういうこともあると思います。
 ですから、私はね、少なきゃ少ない方がいいと思いますが、それだけそういった方々が医療機関などなどに運ばれて治療を受けているということですから、私は、そのことは消防関係の皆さんにも感謝申し上げたいと思います。
 併せましてね、やっぱりそうはいいましても、この地域はやはり、伊勢湾、三河湾が内湾みたいになっておりましてね、どうしても盆地みたいな気候なので、やっぱり、東京に比べて非常に暑いというのも事実ですから、ぜひ熱中症にはお気をつけいただきたいというふうに思っております。
 ちなみに、国が決めておりますのが、7月1か月は「熱中症予防強化月間」ということでございますので、そのことも含めて、この夏もですね、ぜひ熱中症にお気をつけいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
  
(3)

がんセンター愛知病院の「地域緩和ケアセンター」のオープンについて

【知事】  がんセンター愛知病院の「地域緩和ケアセンター」のオープンについてということでございます。
 がんセンター愛知病院では、三河地域におけるがん治療の拠点病院として、これまでも緩和ケア病棟を設置するなど、緩和医療の充実・強化に努めてまいりました。そうした中、平成20年度からは、県内の病院として初めて、緩和デイケアの取組も始めたところでございます。
 今回新たに整備いたしました「地域緩和ケアセンター」は、がん患者さんがご家族とともに可能な限り質の高い生活を営みながら、住み慣れた地域で診療を受けられるように配慮した施設でございます。そして、がんと診断されたときから治療と並行して行う、専門的な緩和ケアを提供するものでございます。
 また、緩和ケアの専門職による在宅訪問支援も含めた地域連携の拠点とするほか、緩和ケアに関する情報発信、緩和ケア従事者の教育研修などの機能を持つわけでございます。こうした機能を発揮することにより、地域の医療・福祉の向上にも貢献できると考えております。
 この「地域緩和ケアセンター」は、外来診療を行う診療部分と、患者さん同士の相互交流や研修を行うデイルーム部分からなっておりまして、病院施設としては珍しい、木造平屋建ての施設でございます。
 その建設には、樹齢80年を超える4本のヒノキの丸柱を始め、主要な構造材、内外装材は、切り出しから加工まで全て愛知県内で行った県産材をふんだんに使った施設でございます。
 このたび7月14日の月曜日にオープンする運びとなっておりますが、オープンに先立ち、私も出席して、7月8日火曜日午前10時から、がんセンター愛知病院において開所式を開催したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 2枚目以降が資料でございますが、これが写真、それから当日の開所式の次第などなどということでございますので、よろしくお願いいたします。
 これまで、がんの緩和ケアというのは終末期の患者さんという感じでありましたが、今はですね、がんと診断されたときから、がんの患者さんと家族の皆さんにですね、それは様々な問題が直面するわけでございますので、その段階から切れ目なく支援できる施設・体制を整える必要があるということでございます。
 今回のこの「地域緩和ケアセンター」では、専門的緩和ケアの提供、緩和デイケアの運営、そして地域連携・在宅支援、専門職の教育研修、住民への情報発信の5つの機能を持たせることといたしております。
 緩和デイケアの利用者がだんだん増えているということで、今回、その専門施設をつくったということでございます。
 愛知県内で緩和ケア病棟を有する医療機関は、がんセンターの愛知病院を始め15の施設、15の病院ということでございまして、まだまだ専門的な緩和ケアを行うところは少数にとどまっておりますから、今回のこの新しいセンターをつくる意味はですね、外来患者さんや在宅患者さんとそのご家族を対象にして、がんと診断されたときから切れ目なくサポートするということでございまして、そういった形でですね、つらさ、痛み、そして心に対するケア、そうしたことも含めてやっていければというふうに思います。
 がんの治療というのは様々ありますが、注射とか点滴とか化学療法もありますが、やはり今は入院というよりも通ってやるということもありますし、在宅でそういう治療を受ける、そういった方々に対するケアも、しっかりとやっていくということだと思っております。
 これが最近医療で言われているQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上ですね。医療、治療を受けながら生活の質を高めていくQOLの向上、それから在宅でのケア、そういったことの今の方向性、流れをしっかりサポートできる施設だというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
  
(4)

名古屋競馬場の愛称などについて

【知事】  名古屋競馬場の愛称などについてということでございます。
 名古屋競馬場の愛称を、このたび「金シャチけいばNAGOYA」に決定いたしましたので、お知らせいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000072759.html
 2月から3月にかけまして、愛知県競馬組合が名古屋競馬の愛称を募集いたしましたところ、全47都道府県、海外からも応募があり、応募総数2,342件の中から、厳正な審査の結果、「金シャチけいばNAGOYA」に決定いたしました。
 愛称と併せて、マスコットキャラクターも作りました。金シャチと馬が掛け合っておりますが、若干ちょっとグロテスクな感じがしないでもありませんけど、「きもかわいい」と言っていただけるとありがたいかなと思いますけれども、これを前面に打ち出しまして、全国のファンから愛される競馬場を目指していきたいと思います。
 また、「金シャチけいばNAGOYA」では、キャラクター名がまだ決まっておりません。このキャラクター名とプロモーションビデオを募集する企画を行いますので、ぜひご応募いただきたいと思います。
 なお、愛知県競馬組合の平成25年度の決算見込みがまとまりまして、JRAとの相互発売が順調に推移したことなどによりまして、平成25年度は5億円を超える黒字となりました。黒字の一部を経営再建事業推進基金に積み立てたほか、累積赤字を2億7,000万円減らすことができました。今後も黒字を継続して、着実に経営改善を進めていきたいというふうに思っております。
 ということでございまして、2枚目以降が「金シャチけいばNAGOYA」に決定した理由、それから採用者、当選者は名古屋市中村区の小寺光雄さんという方でございます。金シャチという名前と、金運・幸運をつかむ縁起の良さを連想させるということでつくったということでございます。
 その次のページに、キャラクター名の募集とプロモーションビデオの募集ということがございますので、よろしくお願いいたします。
 おかげさまで、去年は本当に、特にJRAとのインターネット販売があって、さすがJRA、恐るべしと思いますが、そのことなどにもよりますし、あとまた、JRAの金山の場外馬券売り場が今工事中でございますので、そういった方々が土日に来ていただいて、フルスクリーンでスタンドで観戦しながら買っていただくということもありまして、そういった意味での委託収入も増えて、5億円を超える黒字になりました。5億円を超える黒字になったのは、平成3年度以来22年ぶりということでございます。
 ということでございまして、引き続き、黒字の経営ができるように、しっかりやっていきたいと思います。
 なおですね、平成26年度はどうかといいますと、第5回開催までの21日間の実績を見ますと、対前年比126.8%と引き続き増えておりまして、この基調が継続するように、しっかりやっていきたいと思います。
 何せ今まだ、平成25年度末で37億円という累積赤字を抱えておりますので、我々としては引き続き、この赤字の解消、そして堅実な経営の継続、こうしたことを、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。
  
2.

質疑応答

(1)

光化学スモッグ予報等の発令の際の協力依頼について

【記者】  光化学スモッグ予報に関連して、ばい煙の排出量の削減協力をお願いしている工場があるとのことですが、具体的にどういった工場があって、どれだけの数がありますか。また、光化学スモッグ注意報発令の際に所要の措置をとることを要請するとのことですが、具体的にどういったことを要請するのか、詳しいことを教えてください。  
【環境
 部
 技監】
 削減協力をお願いしているのは、中部電力さんとか、ある程度規模の大きい所です。また、注意報が出ますと、排出量が多く、予め、光化学スモッグ注意報を出した時にご協力をいただけるとお約束いただいた企業・工場さんに対し、ばい煙の排出量を2割削減していただくようお願いしています。強制力を持つものではなく、お願いです。
(2)

桶狭間の戦いを巡る名古屋市緑区と豊明市の状況について

【記者】  昨日の中部圏知事会議でも知事や名古屋市長のご発言にありましたが、桶狭間の戦いに関して、名古屋市緑区と豊明市の間で主張が相容れず、イベント等も共同で開催できないという状況のようです。これについての知事のご所感と、秋に「あいち合戦ワールド」を控えている中で、どうしていったらいいか、お考えがあればお聞かせください。  
【知事】  かねてからですね、私は、愛知県はこれだけの歴史、文化、遺産があるにもかかわらず、どうもそれが十分に発信できていないのではないかという、そんな思いをしておりました。多くの有識者の皆さんに聞いてもね、「そうだそうだ」と、「もっともっと発信して、注目してもらってもいいんじゃないか」という話がありました。
 そういう中でね、特に愛知は、信長さん、秀吉さん、家康さん三英傑の出身、そして、その足跡もたくさんあるにもかかわらず、そうしたものが十分発信されていないのではないかという思いがございまして。
 その中の一例としてね、何といっても1560年の桶狭間の合戦というのは、日本の歴史を変えた、まさに信長さんが天下統一の足場をつくったということで、小学校の社会の教科書にも、桶狭間の戦いというのは出てくるわけですね。戦国の戦いでいえば、桶狭間の戦いと、長篠の戦いと、関ヶ原の戦いと、大坂の陣ぐらい覚えておけば、大体いいんでしょ。
 その中でも一番ドラマ的なというか、劇的なのが、この桶狭間の合戦だと思いますが、当時のことだから別に、名古屋市だ豊明市だとか、そんな行政の区域なんかあるわけなくて、あの辺一帯でブワーッと何万の軍勢が入り乱れて戦ったということなんでしょうから。今はほとんど宅地化しちゃったので、当時のものを再現するということは難しいのでしょうが、年に1回か2回ぐらいは、そういったものに思いをはせながらですね、やっぱりここが日本の歴史を動かした桶狭間の古戦場、合戦場なんだということを、もっともっとアピールしたらどうかということでね、戦国の合戦の、今申し上げた戦いの一番の起点になるのが桶狭間の合戦なので、それはもっともっとアピールできないかということでね、合戦ワールドみたいなのをやれたらということで申し上げました。
 現在、豊明市さんと緑区鳴海の方で桶狭間古戦場保存会が2つありまして、私は両方ともそれぞれ、正しいと思うんですね。両方ともそれぞれ、歴史、史実に基づいた、そうしたアピールとか活動をやっていただいているということなので、私は両方とも、ぜひ頑張ってもらってね、これからも大いに発信をしていただきたいというふうに思いますが。年に1回ぐらいはね、みんな一堂に会して、みんなで勝ちどきを上げるとか、エイエイをやったらいいじゃないかという、極めて単純、シンプルな発想で申し上げているんですが、なかなか、それぞれの皆さん、双方にこだわりがあってですね。僕は一本化しようとかそんなことを言うつもりはなくて、それぞれ活動してもらえばいいんですが、年に1回ぐらいは集まってきてもらって、シンポジウムだとか講演会とかそういう、それらはそれぞれやってもらえばいいのであって、そういう理屈抜きで一堂に集まって、みんなで勝ちどきを上げると。ここがやっぱり日本を変えたところなんだということをやっていただきたいなということでね、お話をさせていただきました。
 本当は今頃、桶狭間の合戦は旧暦の5月20日でしたかね。ですから今でいうと6月、1か月ぐらい後でしょ。梅雨のときだよね。本当は、この5月か6月ぐらいにやれたらいいかなと思ったんですけど、それぞれ緑区の方も、それから豊明さんの方もね、両方ともこの時期は自分たちの大きなイベントがあるので、それは何としても自分たちでやるということですから。結果、それがちょっと季節外れの秋になっちゃいましたけど。まずは、最初なので、一回やってみて。それぞれがばらばら、俺が俺がと言っててもいけないと思いますからね、お互いやっぱり両方で盛り上げていくということで、ぜひお願いができればいいかなというふうに思います。
 ちょっと長くなりましたけど、私の気持ちは以上です。
(3)

リニア中央新幹線建設促進期成同盟会について

【記者】  明日、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会がありますが、何を中心に国に訴えられていくのですか。また、大阪までの延伸の前倒しが議論になっていますが、これについて知事はどうお考えなのか、お伺いさせてください。  
【知事】  リニア期成同盟会はかれこれ、これで40年近い歴史がある同盟会でありますけど、当初からですね、東京から大阪に至る9都府県の会長は愛知県が務めておりました。ですから、私もそのリニア期成同盟会の会長として、明日、もう既に事務的には、国に対する要請事項の調整は今も進めておりますが。
 ポイントは何といってもね、まずはJR東海さんがつくった環境影響評価に対して、我々各県が意見書を申し上げておりますから、そうしたリニアの推進と、そして環境の保全との、やはり調和、調整を、まずはしっかりやっていただいて、我々の意見を盛り込んだ事業計画をつくっていただきたいということが、まず第1点だと思います。その上でね、着実な推進ということだと思いますし、国に対しても、それに対するサポート、支援をお願いしたいということが、まず要請の第1位だと思います。
 そして、2年前に東京−名古屋のルートがほぼこのくらいということで発表されましたのでね、そのとき以来、やはり東京−名古屋は、まず着実にやっていく。それから名古屋以西、名古屋から大阪についてはね、これもできるだけ早くルートを決めて、できるだけ早く進めてもらいたいということは、前から要請しておりましたから、そういったこともまた要請の中に入ってくるのではないかというふうに思っております。
 ただ、ルートが決まっている、この東京−名古屋についても、まだ手続的にはこれからやらなければいけないことが山のようにあるわけですね。環境影響評価、それから我々が意見を申し上げたことを踏まえての事業計画を具体的にどうしていくかということ。それから、全てが地下ということではなくて、この名古屋では、名古屋駅周辺は地下に駅をつくらないけませんから、これは、用地の確保も含めて、大変な事業になる。
 それから、各県でいえば、品川−名古屋を、286キロずっと、ほとんど地下を掘り進むわけですから、大変な残土が出てくるわけですね、それをどういうふうに処理していくのか。超えなければならない課題は、それこそ山のようにあるわけですから、それを我々は着実に、地元の行政体としてJRさんと一緒になってね、解決していくということになろうかと思っています。
 ですから、そういうのがある中で、これから西へということですから。もちろん我々、同盟会としては最大公約数としてこれは要請していきますが、やはりそれは着実にステップを踏んでいって、ということだろうというふうに思っています。
【記者】  大阪への延伸に関して、大阪までの開通には、名古屋に18年のアドバンテージがあるということで、色々な施策を進めていると思いますが、それがあまり前倒しとなると、アドバンテージが少なくなります。期成同盟会の会長として、複雑な思いはありますか。 
【知事】  いや、あんまりそうは思ってませんでね。そこは自然体だと思いますね。そりゃ事業としては、やはり東京−大阪ができるだけ早く開業するということが、採算性も含めて、事業としてもいいと思いますし、全体的な経済効果としては、日本全体としては、東京−名古屋で止まるよりも、東京、名古屋、大阪3つが結ばれるということの方が、やっぱり事業効果が高い。それはもう事実だと思いますから、私はそれは、着実に進めていただくということが必要ではないかというふうに思います。
 ただ、東京−名古屋をやるだけでも、あと13年でやり切るだけでも、これだけといいますか、正直言って、相当な超えなければならない山がたくさんあるということですから、それと同時にですね、名古屋より西を同時にやっていくということについては、私は物理的にはそう簡単ではないのではないかというふうに思いますよ。だから、まだ次のステップだということだと思いますがね。
 だから、我々としては、それはできるだけ早くね、そういった手順も含めてやっていきましょうということを、明日申し上げていくということだと思っていますけど。
(4)

日本維新の会愛知県総支部の動向について

【記者】  先週、日本維新の会が分党したことを受け、昨日、日本維新の会愛知県総支部が会合を開き、橋本共同代表が作る新党に合流することで合意したとのことですが、日本維新の会愛知県総支部の判断に対する知事のご所感と、今後の日本維新の会との連携について、改めてお伺いします。    
【知事】  この維新の会の愛知県の支部の代表の重徳さんはね、もともと大阪維新の会の勉強会とか、そういった会合に参加していく中で、国政選挙、衆議院選挙に出られたという経過がありますから、こういった形で分党すれば、自然な形で、やっぱり大阪維新の会、橋下さんの方に所属していくということだというふうに思っています。ですから、それは僕は自然な流れではないかなというふうに思います。それが1点。
 それと、今後といいましても、それは今後、維新の会の皆さんがどういう政策を目指していくのかということになってこようかと思いますが、これから、維新の会も、結いの党とかみんなの党とか、民主党さんとどうなのか知りませんが、そういった形で野党再編を目指していかれるということであれば、そういった中で、どういうふうな政策をつくって目指していかれるのか、それはやはり、よくよく注視をしていきたいなというふうに思います。
 ですから、今この時点で、その方向性が見えておりませんので、これ以上のコメントを申し上げる材料がないという、これ以上コメント申し上げる段階ではないということかなというふうに思っています。
 あとは、あわせて、河村さんが前から、連携とか合流ということを言っておられたから、河村さんとどうなるのか、どうされるのか、それもよくよく見守っていきたいなというふうに思っています。