知事の記者会見
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平成26年12月1日(月) 午後2時
1.

知事発言

(1)

第52回技能五輪全国大会における愛知県選手の成績について

【知事】  皆さん、こんにちは。今日は12月1日。いよいよ12月、早いもので師走となりました。月曜日でございますが、今日、午前中は愛知県体育館におきまして第52回技能五輪全国大会の閉会式と表彰式がありましたので、大変恐縮でありますが午後ということにさせていただきました。よろしくお願いいたします。
 第52回技能五輪全国大会における愛知県選手団の成績についてご報告をさせていただきます。お手元に資料がありますので、ご覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。(https://www.pref.aichi.jp/0000078435.html
 先週の金曜日、28日から本日の12月1日月曜日にかけまして、県内8市13会場で技能五輪全国大会あいち大会を開催させていただきました。41の競技職種が実施されまして、全国から1,200人の選手が参加いたしました。愛知県からは34の職種に229人の選手が参加いたしまして、お手元の発表資料のとおり12名が金賞、33名が銀賞、27名が銅賞、43名が敢闘賞を受賞いたしました。さらに愛知県選手団は、最優秀技能選手団賞も獲得し、地元のあいち大会で10連覇達成ということになりました。選手並びに関係者の皆さんの健闘に敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 私も、この土日、多くの会場に足を運びまして、選手を激励いたしてまいりました。若い人が、競技に真剣に、そしてひたむきに取り組む、そうした姿を見まして、胸が熱くなりました。その選手並びに指導者、ご家族、同僚の方々の熱い思いを改めて感じたわけでございまして、この地域のモノづくりに対する熱い思いに感銘を受けたところでございます。
 またあわせまして、今大会に、モノづくり分野で活躍する女性を応援するということで、女性選手の割合と、あとは女性の選手がとったメダル数をポイントにして総合評価いたしますが、それで1番になったところ、女性が一番活躍した選手団に、技能五輪・アビリンピックあいち大会2014推進協議会の会長賞、これは私でございますが、会長賞をつくらせていただきまして、これは障害者の技能競技大会、全国アビリンピックも愛知県選手団がとりましたが、今回、技能五輪も愛知県選手団が獲得いたしました。愛知県におけるモノづくり分野で女性が活躍しているということが全国に発信できたのではないかということで喜んでおります。
 また、全国アビリンピックと技能五輪全国大会をあわせて28万9,000人の方にご来場していただきました。モノづくりに対する興味を深めていただきますとともに、障害者に対する理解も深まったのではないかと思っております。
 また、アビリンピックと技能五輪ともに、来年度開催される国際大会の選考会を兼ねておりますので、あいち大会で金メダルを獲得した選手が国際大会でも大活躍をしていただくことを期待いたしたいと思います。
 技能五輪の世界大会は来年8月にブラジルのサンパウロ、障害者の技能競技大会、アビリンピックの世界大会は再来年の3月にフランスのボルドーで開かれるわけでございます。大いに期待したいと思っております。このあいち大会の成果を、次代を担うモノづくり人材の育成確保と障害者雇用の促進につなげていきたいと考えております。
 なお、資料をご覧いただければと思いますが、229人のうち115人が敢闘賞以上ということで、金、銀、銅、敢闘賞に入賞していただきました。大変皆さん頑張っていただいたと思います。
 また、来場者の内訳ですが、技能五輪全国大会は22万人、障害者の技能競技大会は6万9,000人ということで、本当に多くの皆さんにお越しいただきましたことに心から感謝を申し上げたいと思います。
 ちなみに、これまでで一番たくさんの来場者は、技能五輪全国大会では、平成18年の香川大会が13万5,200人。今回、それをはるかに上回る22万人ということでございます。それから、全国アビリンピックは、平成21年の茨城大会が4万4,300人。これをはるかに上回る6万9,000人ということに相なりました。多くの皆さんの応援に心から感謝したいと思います。
 また、特に技能五輪全国大会では、県内の小学校、中学校、高校の53校に学校行事として取り組んでいただいて、1万人を超える団体見学の子どもたちに来ていただきました。心から感謝したいと思いますし、日本一の技を競う場面を直に見ていただき、触れていただくことで、モノづくりに対する関心がグッと上がってきたのではないかと確信いたしておりますし、大いに期待したいと思っております。
 今後とも、この技能五輪全国大会、全国アビリンピックの成果を、さらにさらに、日本一元気な愛知をつくっていくために生かしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
     
(2)

交通安全テレビスポットCMについて

【知事】  交通安全テレビスポットCMについてご報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000078062.html
 愛知県におきましては、愛知県交通安全条例の施行を契機といたしまして、改めて県民の皆さんに交通安全意識を高めていただくため、テレビスポットCMを放送することといたしました。このCMでは、過去に交通事故に遭い、心と体に大きな傷を負った2人の元スポーツ選手、シンクロナイズドスイミング北京オリンピック日本代表の石黒由美子さんと、元Jリーガーで車いすバスケットボールパラリンピック元日本代表の京谷和幸さんを起用いたしました。CMの内容は、お二人が、ご自身の体験を踏まえて交通事故の悲惨さ、悲しみを訴えながら、交通事故防止を呼びかける内容となっております。
 このCMは、12月と1月に2回に分けまして計10日間、5日と5日ということでありますけれども、民放5局で計74回放送をいたします。このCMによりまして県民の皆さんに今一度交通安全についてお考えいただきまして、悲しい交通事故に遭うことがないよう注意して行動していただければと願っております。
 なお、CMの放送に先立ちまして、CMにご出演していただいた石黒さんと京谷さんが、12月9日の火曜日に愛知県公館にお越しくださることになりましたので、今回のCMへの思いについてお聞きしたいと思っております。
 また、CMの放送初日の12月14日日曜日に、名古屋市港区にあるイオンモール名古屋みなとで、啓発イベントを行うことといたしております。CMにご出演いただきました石黒さんと私も参加して、来場者に直接、交通事故防止を呼びかけたいと思っております。ぜひ多くの方のお越しをお待ちいたしております。
 次の資料にありますように、この方が石黒さんと京谷さんということですが、放送日は12月14日日曜日から18日木曜日まで5日間ということでございます。民放5局で計37回の放送をいたします。同じ回数を年明けの1月にやるということでございますので、よろしくお願いいたします。
 この資料の2ページが、石黒さんと京谷さんのプロフィールということでございます。あとは様々な、行事、イベントの日時が書かれております。また、街頭ビジョン、動画配信なども行いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 参考がそのテレビCMのさわりということでございまして、こういった形で出てまいりますので、またぜひ、ご覧いただき、交通事故を防ぐということで思いをはせていただければと思っております。
 なお、交通安全テレビスポットCMはこれで3回目ということでございますが、平成24年度は、平成25年の3月に10日間、風見しんごさんをキャラクターに放送いたしました。そして平成25年度は、小林星蘭ちゃんとぎんさんの娘3姉妹で9月に行いました。年末年始というのは、今回が初めてということでございますので、よろしくお願いいたします。
  
2.

質疑応答

(1)

衆議院議員総選挙について

【記者】  衆議院議員総選挙が明日公示されますが、今回の選挙は何が問われている選挙だと考えていますか。また併せて、知事に各党からの応援要請があればどのように対応されるかお伺いします。
【知事】  衆議院総選挙というのは政権を選択する選挙でありますから、常に国政の課題、これは森羅万象にわたりますので、とにかく今、日本が抱えるありとあらゆる課題につきまして、各政党、そして候補者が論戦を戦わせて、国民の皆さんの信託を競っていただきたいなと思っております。
 ただ、あえて言いますと、色々マスコミ報道等々を私も拝見いたしておりますが、例えば一つは経済政策、アベノミクスがどうかと、あり方、やり方がどうなんだということも大きなテーマになるのではないかと思っておりますし、もちろんその中でエネルギー問題とか環境問題、原発の問題なんかも大きなテーマになるのではないかと思います。
 それからまた、当然、年が明ければ通常国会では安保法制が議論になると思いますので、外交安保ですね。中国・韓国との関係、日米関係をどうするのかといったようなこと、外交安保政策も当然、国の進路として問われているということになるのではないかと思います。
 それから、私もずっと国政、国会議員時代に取り組んでまいりました社会保障ですね。医療、年金、介護、少子高齢化に対してどういうふうに対応していくのか、社会保障問題、それから雇用の問題が議論になるのではないかと思います。
 そういう中で、この半年ぐらいずっと大きなテーマになっているのが、例えば人口減少問題と地方創生の問題ではないかと思います。これは、私は煎じ詰めれば、1点にこのポイントが集中されると思うんですね。東京一極集中をどう見るんですかと、東京一極集中をどう止めるのかと。止めなきゃいけないというのはみんなわかっていると思うんですね。わかっていない、東京一極集中でいいやと言う方も中にはおられるかもしれませんけれども、私は、それは日本の国益に全く逆行するものだと思います。
 というのは、東京は、人口が1,300万人を数え、年間6万人を超える社会増が、一旦3、4万人まで落ちたやつが、また今どんどんどんどん増えているわけですね。ますます若い人を大学、働く場で全国からかき集める。その一方で、もう自然減に入っていますね。東京に住む女性の合計特殊出生率は1.08で最低、47番目ですよ。全国平均が1.43で、愛知県は1.47ですけどね。何が起こっているかというと、東京に若い衆をバーッと、大都市の、世界の都・東京の魔力、魅力でかき集めておいて、少子化がどんどん進んでいくという構図になっていくわけですね。これを断ち切らない限り、私は、日本に未来はないと思っております。
 ですから、私自身の個人の思いも含めて申し上げれば、この地方創生というのは、東京一極集中にどうやってストップをかけて、歯止めをかけて食い止めていくのかということに尽きるのではないかと。我々愛知県とか大阪とか、三大都市圏がどうのこうのという話を時々言う方もおられますけど、全く違う。それは全くピントがずれている発想、発言ではないかと思います。ぜひ、私は、日本全体が発展していくために、バランスよく成長していくためには、東京一極集中の弊害をどう食い止めていくのか、そのことを大いに議論して、それも国民の皆様に示していただきたいと思っております。
 我々愛知県は東京一極集中に待ったをかけられる数少ない地域だと思っておりますから、こういう選挙があれば、各候補者にはやっぱりそういった意味での思いを、特に愛知県での候補者の方は、そういった思いをぜひ共有して発信していただければありがたいかなと思っています。
 応援要請は、各党から推薦をいただいておりますので、どこどこの党、候補者だけをというわけにはなかなかいかないと思いますが、明日から始まるということですが、具体的なお話は、まだいただいているわけではありませんので、そのときにまた考えたいなと思っています。