知事の記者会見
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平成27年3月2日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

「あいち地域安全戦略2017」の策定について

【知事】  皆さん、おはようございます。3月2日10時の定例記者会見を始めさせていただきます。
 「あいち地域安全戦略2017」の策定についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000080867.html
 この会見の前に「愛知県安全なまちづくり推進本部会議」を開催いたしまして、「あいち地域安全戦略2017」を策定いたしました。
 本県の刑法犯の認知件数は、平成15年に戦後最多の22万6,000件になりました。この状況に対処するため、「平成17年に約20万件発生している刑法犯の認知件数を平成27年までに半減させる」ことを目標に掲げまして、3次にわたる地域安全戦略を策定・実施し、県民総ぐるみで刑法犯の認知件数の減少に努めてまいりました。その結果、平成25年に約9万7,000件まで減少して目標を達成することができまして、平成26年は約8万5,000件とさらに減少いたしました。
 現行の「あいち地域安全戦略2015」は2年前倒して、去年目標を達成いたしましたので、1年早く区切りまして、新たに3か年戦略を策定し、引き続き県民総ぐるみで安全なまちづくりに取り組んでいくことといたしました。
 新しい戦略の主な内容でございますけれども、目標として、「刑法犯認知件数を毎年減少させ、安全に安心して暮らせる社会の実現を目指す」ということを掲げております。これは、平成26年、去年が8万5,000件ということで、昭和59年以降最も少ない件数になりましたので、過去31年間で一番少ないということなんで、そういう意味では、目標の数値というよりも、とにかくこれをさらに減らしていくことにさせていただくということでございます。
 「@防犯意識の高揚と地域防犯力の向上」、「A犯罪の起きにくい社会づくり」、そして「B県民の安全・安心を脅かす犯罪への対策」の3つの基本戦略のもと、24の重点施策と85の主要事業を位置づけておりまして、全体の体系は資料1の別紙ということでございますので、ご覧いただければと思います。
 特徴といたしましては、8年連続の全国ワースト1位の住宅対象侵入盗と、昨年再びワースト1位となりました自動車盗、そして急増している振り込め詐欺等の特殊詐欺を合わせた3つの犯罪への対策を最重点として取り組むことといたしております。
 なお、住宅対象侵入盗と自動車盗につきましては全国的に突出した件数となっているため、この戦略期間中にワースト1位の返上を目指した目標値を初めて個別に設定いたしました。数値目標としては、住宅対象侵入盗は3,500件以下ということで、平成26年から33%、3分の1減少させる。自動車盗は2,000件以下ということで、平成26年から27%減少させるということにいたしております。
 その他、従来、地域安全戦略とは別に取り組んできた児童虐待、ストーカー・DV、犯罪被害者支援につきまして、新たに戦略に位置づけをいたしました。さらに、危険ドラッグなどの薬物乱用対策やJKビジネスから青少年を守るための少年非行防止対策なども強化をしていきたいと思います。この戦略に基づいて、県、警察、教育委員会が一層の連携を図り、「犯罪がなく安心して暮らせる地域社会の実現」に向けて、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 刑法犯の認知件数、犯罪の件数は、皆さんのご努力によりまして大分減りました。8万5,000件というのは31年前の数字よりも低いということなので、本当に多くの皆さんのご尽力をいただいたと感謝いたしますが、それでも、愛知県は自動車保有台数が510万台ですかね、日本で一番多いので、第2位の東京都が440万台ですから圧倒的に多いので、どうしてもそういった点がありますが、それを減らしていく。それから、住宅対象侵入盗、いわゆる空き巣狙い。ほんのちょっと昔は、外へ出ていくのに家に鍵なんかかけなかった。それじゃいかんということでありまして、鍵、窓にはダブルロックといいますか、ツーロックをやっていただくとか、そういったことをやっていただくということではないかと思います。
 私も今から10年以上前に、まだ議員として若いころというか最初のころ、戸別訪問を日常よくやりましたけど、回ると、家に鍵が半分かかってない。開いとるんだわ。「用心悪いよ」と言って自分のビラを置いて帰ってくるんだけど。それだけ平和ということなんでしょうけど、それではちょっとね。今はそういう時勢ではないので、そういった点で、簡単なというか、基礎的、基本的なことでありますけれども、ぜひそうした形で気を付けていただきたいと思います。
 なお、様々な対策を講じておりますが、例えば県警では、窃盗については「組織窃盗グループ撲滅プロジェクト」。何か忍者みたいな、覆面みたいな格好をして自動車盗とか空き巣狙いをするチームがありますけど、これは組織的なものなので、断固撲滅するためにそういうプロジェクトをつくって対応していただいておりますし、「特殊詐欺対策緊急プロジェクト」というのも、つくってやってもらっておりますので、我々も広報啓発を引き続き、しっかりやっていきますけど、よろしくお願いを申し上げたいと思っております。
 また、少年非行防止ということで、JKビジネスを規制する条例を、この議会にも出しております。またそうした面でもしっかりとやっていければと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
  
(2)

「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2015」における警備体制について

【知事】  ちょうど今日、「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2015」のジャンパーを着ておりますので一言申し上げますが、今月の6日、7日、8日、6日は前夜祭なんであれですが、7日、8日で「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2015」が行われまして、前の日が一応ジョギング大会とかそういったもの、そして8日がウィメンズマラソンと市民マラソンが行われますが、この間の東京マラソンでも大分警備警戒がしっかり行われましたが、今回、最近のテロ情勢などを踏まえまして、県警としてはナゴヤドームなど各会場に警戒車両を配置して監視を強化する。それからマラソンコース内をマウンテンバイクに乗った警察官、バイシクルポリスが警戒に当たる。東京マラソンではランニングポリスが走ったそうでございますが、今回の名古屋ウィメンズマラソンではバイシクルポリスということで、マラソンコース内をマウンテンバイクにより流動警戒をする。12個班24名ということで、ずっとついて回る。それからあと、マラソンコース沿道に制服の警察官を配置し、徒歩による流動警戒もするということなどなど、警戒をしっかりとやっていくということでございます。
 また、不測の事態に備え、NBCテロ対策部隊ですね。NBCというのは、核・生物・化学兵器ということでございますが、NBCのテロ対策部隊、それから爆発物処理班を待機させることもやるということでございます。そういう形でしっかりと全力で対応し、そして安全な大会にしっかりとしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。