知事の記者会見
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平成27年6月29日(月) 午後4時30分
1.

知事発言

(1)

ソーラー・インパルス2の離陸について

【知事】  皆さん、こんにちは。今日は6月29日月曜日ということで、定例記者会見を始めさせていただきます。
 まずは、午前10時という定例記者会見でございましたが、今日、急遽東京に上京いたしまして、菅官房長官、そして世耕官房副長官のところに県の関係の色々な仕事、予算、そしてまた様々な、サミット関連閣僚会合などにつきまして要請をするということで、急遽日程が入りましたので、ちょっと時間を午後にずらさせていただきました。大変恐縮でございました。そのことをまず申し上げたいと思います。
 まず、昨夜といいますか今朝でございますが、かねてから県営名古屋空港に駐機をいたしておりましたソーラー・インパルス2の太陽光発電エネルギーで世界一周するという、まさにチャレンジでございますけれども、このソーラー・インパルス2がずっと、今か今かということでハワイに向けて飛行するのを待っておりましたが、昨日連絡が入りまして、我々は当初は今朝4時半にテイクオフと聞いていたのですが、現地におきまして航空管制の方から3時に出るようにということで、3時に飛び立ったとお聞きいたしております。
 その後ずっと、報告が随時ありまして、今日の12時29分にノーリターンポイントを通過したということで、もう戻ってこないと。これはそのままハワイに向けて飛ぶということになりました。今日12時29分にノーリターンポイント、これは八丈島の東南海域だそうでございますが、これを越えたらもう戻らないという。それまでは何かあったら戻ってくるかもしれないということでしたが、そこを通過しましたので、今のところ順調にハワイに向けて飛行しているとお聞きいたしております。
 5昼夜、115時間の予定ということでありますから、大変な難事業だと思います。ビッグチャレンジでございますが、ぜひ成功していただきたいと心から期待をしたいと思っております。またいずれ、ぜひ帰ってきていただければと思っております。
 ちょっとこぼれ話ですが、先週火曜日の夜、ちょうど議会中でありましたが、私、向こうに行きまして3時過ぎまでいたのですが、その間色々お話を聞きましたら、機長を始め、あとスタッフが50人ぐらいですか帯同して、ずっと名古屋でホテル住まいしておられましたけれども、食べるものも非常においしくて、非常に快適なステイであったということで、また戻ってきたいと言っていただきましたので、それはぜひ期待をしたいと思っております。
 ちなみに、着陸料は1,000円プラス時間外50円の1,050円をいただきました。駐機料は1日810円ということでございまして、これは8日以降はその2.5倍なので、その2.5倍をいただいたということでございますが、ソーラー・インパルスの着陸料と停留料で1か月間で締めて、4万9,295円を頂戴したということでございます。今度はまあちょっと条例を変えて、まあちょっとたくさんとらないかんなと思いますけど、ということでございました。
  
(2)

BOYS AND MENへの「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について

【知事】  BOYS AND MENのLOVEあいちサポーターズの委嘱でございます。
http://www.pref.aichi.jp/0000084285.html
 この度、東海地方を中心に、テレビ・ラジオ・ライブコンサートなどで幅広く活躍し、人気沸騰中のエンターテイメントグループ、「BOYS AND MEN」の皆さんに、愛知県のPRを行っていただく「LOVEあいちサポーターズ」の「あいちエンターテイメント大使」を委嘱することといたしました。ボイメンの皆さんには、テレビ・ラジオ出演や雑誌取材など様々な機会に、愛知県をPRしていただくことをお願いしてまいります。
 委嘱式は、7月5日日曜日に、ささしまライブ24にあります「Zepp Nagoya」で開催されるライブコンサート、「BOYS AND MEN夏フェス」の中で行います。私からメンバーに委嘱状をお渡しいたします。今回の「BOYS AND MEN」への委嘱で、「LOVEあいちサポーターズ」は22組となります。今後もその輪を広げていきたいと思っております。
 資料はまたご覧をいただければと思いますし、また、ぜひ当日は「Zepp Nagoya」に取材に来ていただいて、そのままコンサートを楽しんでいただければとも思います。
 テレビ番組などの出演は、資料の裏に書いてあります。地元を中心に様々な番組に出ていただいておりまして、人気グループということでございます。若い女性だけではなくて、子どもから大人まで幅広く人気があるということ。それから、今年の4月に愛知県警察の広報大使にも任命されております。
 2年以上前ですけど、県の交通安全のホームページのネットの配信のビデオなどに出てもらったのが最初だと思います。去年はESDの世界会議などにもPRで活躍もしてもらいました。名古屋、愛知を代表する人気グループということで頑張っていただきたいと思っております。
  
(3)

第32回全国都市緑化あいちフェア スタジオジブリとのタイアップ特別企画「ジブリの大博覧会」開催決定について

【知事】  第32回全国都市緑化あいちフェアのスタジオジブリとのタイアップ特別企画「ジブリの大博覧会」開催決定についてご報告をいたします。
http://www.pref.aichi.jp/0000084387.html
 愛知県では、愛知万博10周年の節目となる今年、愛・地球博記念公園をメイン会場として、9月12日の土曜日から11月8日の日曜日の58日間、花と緑のイベントであります第32回全国都市緑化あいちフェアを開催いたします。
 愛知万博では、スタジオジブリにご協力をいただき「サツキとメイの家」を公開し、大変好評を博しました。また、万博閉幕以後も全国から多くの方々に観覧をしていただいておりまして、現在でも非常に人気の高い施設となっております。本フェアでは「自然と人間」をテーマに数多くの作品を生み出してきたスタジオジブリの皆様と再びタイアップをいたしまして、特別企画「ジブリの大博覧会」を開催することといたしました。
 「ジブリの大博覧会」として「思い出のマーニー×種田陽平展」と「ジブリの大博覧会展」の2つの展覧会を同時に開催いたします。地球市民交流センターの体育館では、最新作「思い出のマーニー」をテーマにした展示、「思い出のマーニー×種田陽平展」を行います。ここでは、この映画の美術監督を務めた種田陽平さんが実写の映画のセットのように創り上げた「マーニーのいる世界」を体感することができます。
 そして、愛・地球博記念館では、その一部をちょっとあけまして、全国初公開の「ジブリの大博覧会展」を開催いたします。愛・地球博記念館というのは万博の色々な当時の思い出の品が展示してあるところでございます。「風の谷のナウシカ」から「となりのトトロ」や最新作「思い出のマーニー」まで、スタジオジブリの設立から30年間歴史を積み重ね、生み出してきた貴重な資料を一挙公開ということでございます。
 明日、6月30日から全国のローソンチケットにおいて「ジブリの大博覧会」と「サツキとメイの家」がセットになったチケットの予約を受け付けるということでございます。応募多数の場合は抽選となります。また、「ジブリの大博覧会」単独のチケットは7月18日から発売を開始いたします。
 これは何で明日から予約受付するかというと、サツキとメイの家が予約制だから、セットにすると、そっちの方に引っ張られて予約ということになりますので、よろしくお願いをいたします。
 世代を問わずに楽しんでいただける内容になっておりますので、多くの皆様のご来場をお待ちいたしております。
 今申し上げましたように、スタジオジブリさんは創設以来一貫して人間と自然、自然と人間をテーマにした数多くの作品を手がけておられます。万博の理念とも共有できると思っております。自然や人のつながりの大切さということで、そういうのをコンセプトにしたスタジオジブリの大博覧会展をぜひやって、また大いに盛り上げていければと思います。
 ちなみに、サツキとメイの家は今も大体年間12万人ぐらいの入場者がございまして、10年たっても、最初よりますます増えてきているという感じがあります。1日最大マックスは800人ということでございますが、土日、休日はマックスほぼいっぱいということで、平日がちょこっと空いているというぐらいの感じでしょうかね。
 この緑化フェアの期間はほとんど、まず間違いなくいっぱいになるんじゃないかと思いますが、大いに期待をしたいと思います。引き続き、これはまたしっかりとやっていければと思っています。
 種田陽平さんという方は日本を代表する美術監督でありまして、「思い出のマーニー」もやられましたが、私どもの絡みでは2012年に三谷幸喜監督の「清須会議」の美術監督もやられたということでございまして、三谷さんの作品が多いんですね。「ステキな金縛り」とか「ザ・マジックアワー」とか「THE有頂天ホテル」とかいったのもやられたということであります。
 思い出のマーニー展は、これまでに東京と愛媛で、これは巡回展で開催しておりまして、それがこちらにやってくる。あわせて開催するジブリの大博覧会展は、鈴木敏夫総合プロデューサーがこれまでのジブリの歴史を全部集めてつくったものでありますので、今回初ということでございます。セットでやって、大いにまたこの緑化フェアを盛り上げていければと思っております。
 ジブリの大博覧会は10万人ぐらい入っていただければいいのではないかと思っておりまして、あいちフェアの目標入場者数が70万人ということですから、そのぐらいを目指して、しっかりPRをしていければと思っております。
  
(4)

愛知県高校生訪問団のバンコク都派遣及び知事表敬について

【知事】  愛知県高校生訪問団のバンコク都派遣及び知事表敬訪問についてでございます。
 タイのバンコク都とは、平成24年7月に「相互協力に関する覚書」を締結いたしまして、一昨年からバンコク都の高校生の訪問団を受け入れております。また昨年9月は、私がバンコク都を訪問し、スクムパン都知事と会談するなど、相互交流を続けております。また名古屋市内には、タイから贈られた釈迦のご真骨を納め、日本とタイの友好を象徴する日泰寺がありまして、もうこれで110年になります。1904年の開基ですね。ですから111年ということになろうかと思います。
 また先に先週タイフェスティバルもありましたが、毎年12万人を超える方が来場されるということもございまして、私ども愛知とタイの関係は大変深いということでございます。
 そうした中で、今回初めて県内の高校生10名を夏休み期間中の8月5日から11日までの7日間、バンコク都に派遣をすることといたしました。派遣先のバンコク都では、現地高校での授業体験やバンコクの生徒とのグループワーク、一般家庭でのホームステイなどを予定しております。これらの活動を通じて、派遣生徒には異文化に対する理解を深めていただくとともに、多くの外国人が在住する国際都市を体感してもらうことで国際感覚を育んでいただきたいと思っております。また、今回の訪問を通じて、両地域の若者が、より強い友情を育むとともに、ぜひ、派遣生徒には、愛知県の魅力をバンコクでもPRしていただくなど、両地域の交流の担い手となっていただきたいと思います。
 出発前の来週7月7日火曜日に私のところに訪問をしていただけるということなので、しっかりと激励したいと思っております。
 10人はあいちスーパーイングリッシュハブスクールの12校に在籍する生徒さんの希望の方から選ばせていただいたということでございまして、資料のところにスケジュールがありますので、またご覧をいただきたいと思います。名簿も、10名付けてございますので、ご覧をいただければと思っております。
 なお、バンコクの方からは、平成25年の4月にまず高校生10名が愛知県に来られました。県立高校での授業体験だとか部活動への参加、また、企業や大学の訪問、ホームステイといった体験をしていただいて、大変好評だったので、去年はその倍になって20人。去年は4月に20名来られました。今年は同じく20名に10月にタイの方から来ていただくということで、予定をいたしております。また、そういった形で交流がしっかりと進んでいければと思っております。
2.

質疑応答

(1)

首相官邸での菅内閣官房長官へのサミット関連等の要望について

【記者】  サミットの関係閣僚会合について、今年のドイツのサミットでは、エネルギーやサイエンスミニスターの関係閣僚会合が行われましが、愛知・名古屋として特に誘致を目指したい会合があれば教えてください。また、今日、菅内閣官房長官からは、特にどんなお話がありましたか。
【知事】  どういうふうな関係会合があるか私もよく分かりませんのでね、報道でお聞きするぐらいなので。それは特に私から申し上げることはありません。そういった形でご協力ができればということで、お話をさせていただきました。
 あと、あわせて、今日官邸を出てきた後にも申し上げましたが、中部国際空港が当然拠点になりますので、そこでどういうふうに、地元として対応していくか。警備が一番大きな課題でありますけどねという話もさせていただきました。
 こちらは中部空港もあれば県営名古屋空港もありますから、バックアップとして両方用意しながら対応するということになろうかと思います。いずれにいたしましても、しっかりとやっていくということは申し上げましたし、この際、閣僚会合として世界の首脳に来ていただくときに、伊勢志摩の自然や、また伊勢神宮をどうされるかわかりませんが、そういった自然や日本の良さを感じていただく、見ていただくというのは、これは大事だと思います。あわせてやはり日本の最先端のテクノロジーを見ていただくということも、当然あるべき姿だと思いますので、そういうことからいたしますと、この愛知に日本の最先端のテクノロジーの粋を集めたものがあるわけですね。
 世界初の燃料電池自動車FCVもあれば、また日本初のジェット旅客機MRJも、当然来年の今ごろには飛んでいますし、中部空港にはもうボーイング787が来ているしね。さっき私も春秋航空のテープカットで行ってきましたけど、ああ、あそこに置いてあるなと思いました。そういったこともありますので、やはり色々なものを我々としては提供できるのではないか、そんな話もさせていただきました。
 いずれにいたしましても、これは政府が決めることなので、我々としてはしっかりとそういった面も含めて色々協力ができるということを申し上げたということであります。
【記者】  今日、首相官邸に行かれた時に、サミットに関連して色々な形で協力できればと話をされたとのことでしたが、どのような関係閣僚会合が行われるかは分からないが、何らかの閣僚会合の開催の誘致を働きかけられたということですか。
【知事】  もちろん閣僚会合について協力できますよと申し上げたということで、要請と受け取っていただければいいと思います。そのこととサミット本体について、各国首脳が直接賢島に舞い降りるということはあり得ないので、間違いなくほとんどの方がそれぞれ首脳の専用機で、羽田とか成田経由じゃなくて、直接こちらに来るんでしょう。他のサミットはみんなそうですよね。
 今回もエルマウサミットはドイツに行ったからといってベルリンに寄ったわけではなくて、そのままミュンヘン空港に降りて、ミュンヘン空港からヘリで行かれたんですよね。そういう意味では、間違いなく中部空港と、そのバックアップという意味での名古屋空港、二つ空港を用意しているという我々の責任は非常に重かつ大だと思いますから、我々としてはそのことにしっかり対応しなければいけないという、そういう話もちょっとさせていただきました。その思いとあわせて、その際に愛知で様々な日本を代表する最先端のテクノロジーの結晶みたいな、プロジェクト、事業、そういった製品を見ていただけるわけですから、そんな機会もぜひできたらいいですねというような話はさせていただきました。
(2)

ソーラー・インパルス2の離陸について

【記者】  ソーラー・インパルス2が1か月ほど県営名古屋空港で待機していましたが、ようやく今日、飛び立ちました。この間、見物や追っかけの方など県民の皆さんも楽しまれたようですが、改めて、知事のご感想をお願いします。
【知事】  6月1日の深夜に急遽飛来をされまして、その翌々日だから3日に私も激励及び訪問してきました。近くで見て、色々な構造も見させていただきましたが、本当にまさにハイテクノロジーの極みのような機体でありました。また、機長さんもこれから5昼夜飛んで、自分で寝るのが1回20分で、ヨガもやり、あと自己催眠もかけながらやってという。あの場所で用も足しながら5昼夜ずっとというのは、並の人間じゃできないことなので、まさに大変な冒険家というか、ご本人は冒険家でありますが、大変なアドベンチャーだなと思います。
 ですから、そういったソーラー・インパルスが世界一周の中で、まさに想定外ではありましたけれども、我々名古屋空港に飛来をしていただいたというのは、大変光栄なことだなと思います。それでもって大変気に入っていただいたようでありますから、これを御縁に、まずは世界一周を必ず成功させていただいた上で、またぜひ、色々な意味で交流もできればなと思います。そういう意味では本当に、我々としていい機会をいただいたんじゃないかなと思います。
 県営名古屋空港をこれから飛行機産業のまさにメッカにしていくというところに、機種は違うとしても、世界で一つしかないものに飛んできていただいたというのは、一つの本当にいいメモリアルになりますので、そういう意味ではありがたいことだったなと思います。あとは本当に大成功を祈るということに尽きると思います。
【記者】  ソーラー・インパルス2の駐機料について、先ほど知事は条例を改正するとおっしゃいましたが、これはどこまで現実味のあるお話ですか。また、条例を改正するなら、いつの議会での改正を考えられていますか。
【知事】  いやいや、冗談で言いました。最近冗談で言ったというのがはやっているかもしれないけど。余り気にしていただかないように。
 ああいう飛行機はもう来ないでしょう。あとは、着陸料と駐機料は重さでとっているんですね。1機400トンのジャンボジェットから、その何分の1かの今のFDAだとか、その重さでとっているので。こんなたった2.3トンのものが来るのは全く想定外だと思いますから、ということでございます。また来ていただいたら、今度はただにしてもいいけどね。ということです。失礼しました。
(3)

長良川河口堰の開門調査について

【記者】  長良川河口堰の運用が間もなく20年を迎えますが、知事が前回の知事選挙でもマニフェストに掲げられた開門調査についてお聞かせください。
 まず1点目として、専門家の検討委員会で検討を続けていますが、未だに開門調査の実施に至っていないことについての知事の所感をお伺いします。
 2点目として、開門調査の実現をめぐる現下の情勢を、どのように受け止めているのかお聞かせください。
 3点目として、開門調査の今後の進め方や見通しについて、どのようにお考えか教えてください。
【知事】  長良川河口堰について、これで20年ということでありますから、そのことについてご質問をいただきました。
 長良川河口堰の開門調査につきましては、私は4年前の選挙のときのマニフェスト、そしてまた今回の選挙でも公約に掲げさせていただいて、それを踏まえてプロジェクトチームや専門委員会をつくりまして、濃密な議論の上で色々な意見集約をしていただき、5年間の開門調査や、国と県との合同会議の設置というのをご提言いただいたわけでございます。
 これまで積み重ねてきた議論は、もう既に皆さんもご案内のとおりだと思います。平成23年、24年、25年、26年、今年、平成27年もチーム会議とか色々な検討会議をずっと積み重ねております。そういう提言に基づいて、県庁の中の庁内検討チームとか外部有識者による愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会をつくって、知見を集約し、議論を進めております。
 国との合同会議につきましては、中部地方整備局や水資源機構に対しまして設置を提案しておりますが、残念ながら準備会を2回開催したというところで現在止まっています。
 今のところはそこまでということであり、なかなか動いていないというのが現状だと思いますが、私どものスタンスは変わっておりませんので、引き続き働きかけをしていきたいと思っております。
 そして、開門調査をめぐる現下の情勢でありますけれども、現在はこの私ども愛知県の最適運用検討委員会が国や水資源機構に対し、開門調査の具体化に向けた検討を進める上で確認が必要な質問事項について質問し、回答を依頼いたしました。それについて回答を受けたところでございます。1月に文書で質問させていただいて、5月末に国から回答の提出がありました。
 当面は、この最適運用検討委員会の中でその回答の内容をしっかり議論するなど、この開門調査の具体化に向けた検討を進めていくことになると考えております。来月の後半にも、この最適運用検討委員会の開催を予定いたしているところでございます。そこで議論をしていただければと思っております。
 この回答は、資料を含めてA4で400ページ以上の大部なものでございまして、これはホームページに載せさせていただいたので、ご覧いただいていると思いますが、大変大部なものなので、内容を検証しながら、分析しながら、また議論をしていただくということでございます。
 改めて治水、利水、環境、それから塩害防止といった色々な、また水質、魚類などへの影響、様々な論点がありますから、そういったものをまた検証していくこということが必要ではないかと思っております。
 現状をどう受け止めるかということでありますが、正直言って、我々愛知県の中のものであれば、私が申し上げて、そういった方向に進めていけるということでありますが、関係者が愛知県だけではなくて隣県にも渡るということ、そしてまた運用しているのが国直轄の水資源機構ということでもございますので、そういった方々と十分議論をしていかなければ進んでいかない。そういった皆さんに理解をしていただかなければ進んでいかないということでありますから、粘り強くやっていくということに尽きると思っております。
 私はこうした大型の公共事業については、別にこれを止めてしまえと言っているつもりはないので。やはり色々なご意見がありますから、色々なご意見を踏まえて検証していくということが必要ではないかと思います。とにかく造ってしまったのだから、まあいいじゃないのということではないのではないかと。やはり、常に常に、公共事業というのは、別に個人のお金で造ったわけでも何でもなくて、多くの国民、県民の皆さんの税金で造っているわけですから、それについて、本当にこれが今どういう状況で、どういう機能を果たして役に立っているかということを検証しながら、その検証したものをまたフィードバックして、また次なる様々な公共、いわゆる税金でやる、国民、県民、市民のためにやる事業にどう生かしていくかということを議論してやっていくという、やっぱりそういう姿勢が必要なのではないかと思います。ですから、引き続きこの点については粘り強く働きかけをし、粘り強く申し上げていきたいと思っています。
【記者】  知事は今、公共事業については、フィードバックやどのように役立っていくかの検証が必要だとおっしゃいました。長良川河口堰は来月で本格運用から20年が経ちますが、長良川河口堰が果たした役割について、良かった点、悪かった点は何だと思われますか。
【知事】  これは多くの方が言われておられるし、国も水資源機構も各県も、そして私ども愛知県がつくった最適運用検討委員会でも、その前のプロジェクトチームでも大分議論をして、その一定の報告で、様々な観点で治水、利水、それから環境面などについて分析しておりますから、それを私は率直に受けとめるということだと思います。私があまり評価めいたことを言わない方がいいのではないかと思いますから、そういったものをまたご覧をいただければと思っております。
 そういう上においても、そういった様々なご意見がある中においても、これができて良かったという声もあれば、これができてやっぱり環境面にちょっといかがなものかという意見もあれば、じゃあ利水の点で十分その想定分を使っているのかというご意見もあれば、いやこれは塩害がどうなんだというご意見もあり、様々な意見がありますので、それを総合して検証していただくのが必要ではないかということを申し上げているので、私の立場ではそれについて評価めいたことを申し上げるのは控えたいと思っています。
【記者】  良かった面も悪かった面もあるので検証したうえで、ということですか。
【知事】  そういう関係の方々、多くの利害関係の方々、それから多くの有識者の方々から色々なご意見をいただいていますから、私としてはそういったものを率直に、真摯に受けとめて、それを踏まえて検証をすることが有意義ではないかということを、私の意見としてはそう申し上げたいと思います。
【記者】  知事は初当選した2011年と今年2月の知事選挙で、開門調査を公約に掲げられました。今もまだそれが必要だというお考えは変わらないと思いますが、4年経ってそれがまだ実現していないことについては、どのように思われますか。
また、先ほど、開門調査の実現は愛知県だけの問題ではなく、岐阜県や三重県の近隣県が関係してくるとのことでしたが、愛知・岐阜・三重の合意が得られないと国への合同協議ができないと思います。特に、三重県は塩害への懸念が根強く開門調査には反対していますが、三県の合意を得るために、愛知県として具体的にどのようなことをすべきかについて、お考えがあればお聞かせください。
【知事】  私はこれは県ではないと思うんですね。国ですよ。国の姿勢だと思います。地元の地域の県単位で協議して合意する、それは難しいでしょう。国の姿勢ですよ。国がやるかどうかということなので。
 塩害といったって、別にずっと開けてしまうわけではなくて、調査をして、色々な前提を置いてそういうことにならないように調査したらどうかということを、この委員会は申し上げているんですね。私はやっぱり国の姿勢に尽きると思いますよ。
【記者】  三県が同じような方向で一緒になって国に働きかけたりすることはないのですか。 
【知事】  いや、違うと思います。私はそういうふうには思っていません。国です。国がやると決めればやれることだと思います。それは県同士で話をしたって、話はつかない。そりゃそういうものですよ。あくまでも国がそういう姿勢に立つかどうかということにかかっているでしょう。そういう意味で私は、これはずっと申し上げていきますけど。それは検証するのが正しいと思っているから、政治家として申し上げているのであってね。私が言わなくなったら、これはこれでもう無しと。やれやれと、済んじゃったということになるのでしょう。でも、それではいけないと思っていますから、私はずっと申し上げていきたいと。政治家としてずっと申し上げていくということです。 
【記者】  他県に働きかけていくかとか、三県同士でということではないということですか。
【知事】  それは余り意味がないと思う。そういうことじゃないと思います。国です。国がやると言えばやれるだけのことです。私も国の役人をやってきたからよく分かりますけどね。別に止めてしまうとかなくなってしまうとか、そういうことを言っているわけじゃなくて。
 例えば諫早の干拓事業のように、あれはもう開けちゃえとか、違う判断の裁判が出てあれしていることとは違う。あれは開けるか閉めるかという話になっているわけでしょう。そうじゃなくて、これは検証したらどうだということを申し上げているので、それは、国がやる気になればいつでもできる、すぐできる。そんな難しい話ではないと思いますね。
 だから、何でそれをしないかというと、それはやりたくない理由があるのでしょう。そこのところを、私はよく国民の皆さんとか県民、有権者の皆さんによく見ていただきたいなと。それを、もう何年たっても動かないから、じゃあもう止めたらどうだというのだったら、誰が喜ぶかということだと思いますよ。だから、そういうふうにならないように頑張るということですね。 
【記者】  先ほど知事は長良川河口堰のご所感の中で、国の姿勢の問題だと思うとおっしゃいましたが、国の姿勢で一番問題だと感じている部分はどこですか。また、開門調査に向けて、あるいは検証作業の過程で、国を同じ土俵の上に乗せるために必要なことはどんなことだと思われますか。
【知事】  粘り強く申し上げていくことに尽きるのではないのでしょうか。今回、今年の1月に出した質問に対して5月に、何か月もたちましたけど、400ページという大部なものなので、これも大変だったんだろうなと思いますが、そうやって回答いただいたということなので、それは私は大変評価をしておりましてね。やはりこういった形でキャッチボールをしながら、そこを検証していきましょうということを積み重ねていければと思っております。
 ですから、そういう意味では粘り強く粘り強くやっていくと、そういう声を上げていくということに尽きるのではないでしょうか。 
【記者】  今回のように書面でのやり取りが続くのは仕方ないのですか。 
【知事】  国との合同会議は、提案していますけど、それは拒否されていますからね。準備会を2回やって終わりなので。だとすれば、こっちが物を言ったって門前払いなら、その後、文書を投げて、返してちょうだいよということを、とにかく積み重ねていくということではないでしょうか。
 それも止めてしまえば、それで終わりですよ。国民とか県民、市民は、それはそれでいいよと望んでいるとは思わないね。やっぱり検証した方がいいんじゃないかと思っている人の方が私は多いと思いますよ。民主主義なので、多くの国民、市民の、有権者の声を受けた形で検証したらいいのではないかということを引き続き申し上げていくということだと思います。 
【記者】  長良川河口堰ができて20年が経ち、河川法が改正されたり、公共投資のやり方も変わってきたりしていると思いますが、国の長良川河口堰に対する考え方は変わっていないと思われますか。
【知事】  私が言う話ではないと思うけども、大分変わってきたと思いますよ。やはり長良川河口堰の利水の面では、使っているのは16%ですしね。その分我々はもう既に愛知県の県民の税金を払っちゃっているわけですよ。そこのところも含めて検証していくということが、その姿勢が必要なのではないかということだと思います。もう造っちゃったから、もう済んじゃったからいいじゃないかと、何を今さら言っているんだと。国民、市民はそんなこと誰も望んでいないんだと。おまえが言っているだけだと。何ひとり芝居しているんだと言うのだったら、私もしませんよ。だけど、僕は違うと思うから申し上げているのであってね。
 ただ、残念ながら日本では大型の公共事業を後で検証するというシステムがないでしょう。そういう意味ではそういったものも含めて、私は色々議論をしていくということが必要なんではないかということを申し上げているんですけどね。
【記者】  知事が開門調査は必要だとお考えになる中でのフィードバックの必要性について、環境や事業の費用対効果など色々な観点があると思いますが、どのような点が最も重要だとお考えですか。
【知事】  全ての面だと思います。今は治水がメインだというのだったら、その治水の観点でどうなんだということも、1,500億円かけたあの事業が一番良かったのですかということも含めて、やっぱり色々な角度から検証できるのではないでしょうか。
 それから利水に至っては、現に圧倒的に多くを使ってないわけですから、それをどういった形で積算してやってきたのかと。今後どうするんだということとかね。
 あとは環境の問題については、魚類への影響とかを含めて、どう考えるんだと。アユの遡上が何か減ってきたというような話もちょっと聞きますけど、そういった面をどう考えるのか。色々な面で議論、検証は必要ではないかと私は思っています。
 
(4)

県営名古屋空港見学者受入拠点施設での展示について

【記者】  県営名古屋空港の見学者受入拠点施設の関係ですが、MRJの展示施設にあわせて零戦の展示を検討されているかと思いますが、地元の豊山町長や県議会の委員会などでも、展示しない方が良いのではないかという意見もあります。集客に繋がる一方で、複雑な思いを持っている方もいらっしゃると思いますが、知事として、どのような展示をすべきだとお考えかお聞かせください。
【知事】  展示内容といいますか、MRJの量産工場と見学施設ができるということとあわせて、これまでの様々な飛行機産業で、特にここは三菱さんが色々なものを、戦後たくさんつくっておられ、そういったものが結構ありますので、そういったものを含めて色々な展示内容をね。
 試験をやっている間はなかなか難しいけど、MRJの試験機や、あとはYS-11も何機かありますし、MUという飛行機も、民間のジェットの小型のものとか、色々なものがあるので、そういったものを展示したらどうかと。
 そういう中の一環として、何でここで航空機産業が大きくなったかというと、やっぱり戦前に一番たくさん量産したのは零式艦上戦闘機、零戦ですから、そういった歴史があることは事実であるという調査の報告書がこの春に出たので、それを受けて、こういった見学施設をつくりたいということを、この間提案させていただきました。ですから、内容についてはこれから検討していけばと思っています。
 今言われましたけど、豊山町長は私には、いや私は賛成ですということをはっきり明言しておりまして、kそういうことは申し上げておりませんと。取材で、私が言ったことと違うことを書かれたので非常に遺憾だということを、私のところに来て、言われていきましたけどね。そこはこれから中で検討してやっていければと。いいものをつくっていきたいなと思っております。
 ただ、あえて申し上げれば、零戦については、今申し上げたように、この地域の飛行機産業として、戦前あれだけ量産したわけです。それも三菱がつくったけど、その後、中島飛行機でもライセンス生産をして、そういった形で汎用性を持ってつくった飛行機というのは、零戦が一番たくさんつくられたし、他には無いということなのでしょうね。そういう意味では、一つのベースということではあると思います。
 一方でもう一つ某朝日新聞にも去年かな、書いてありまして、なるほどなと思いましたが。あれ自体が、第二次世界大戦、太平洋戦争の主力戦闘機であったということの歴史と、やはり最後は何といっても特攻機に使われたということもありますから、若い人の多くの命が失われたという歴史でもあります。そういう意味では戦争の悲惨さとか、戦争についての悲しい思い出とか、そういったことも詰まっている。
 そういった意味で、一つの飛行機という物づくりの大きなベースになったということもありますし、あわせて戦争の悲惨な歴史を記録しているものでもありますから。今現在、豊山町の三菱の史料室にも現に復元したのが1機ありますし、あと確か、日本国内に十何機ぐらいあるのではないでしょうか。色々なところで展示はしていますよね。そういったことも、両面あるということを客観的に見て、そういう目で私自身は見ています。
【記者】  展示される場合も、その両面を説明された上での展示となりますか。
【知事】  展示するかどうかもわかりません。まだこれからですから。あくまでもあれは日本科学技術振興財団が調査したものであって。
 ただ、全体の建屋からすれば、何に制約を受けるかというと、やっぱり大きさはMRJの試験機が一番大きいわけです。ボーイング787も一緒にこっちに持ってきてと思ったけど、あんなに大きいやつは入らないわけです。60メートル掛ける60メートルなんていうのは。あとYS-11はもっと小ぶりだからあれですけどね。それより零戦だとか、あと他に戦後三菱がつくった色々な戦闘機も、民間の飛行機も、もっと小さいでしょう。建屋をつくるんだったら、やっぱり大きいやつを基点にということになるから、中身については、まだこれからどうするかをよく検討してということだと思っています。
 
(5)

報道の自由を制限するような発言等について

【記者】  自民党の若手議員の勉強会の中で、報道に対する圧力とも取られる発言があったり、作家の百田尚樹さんが沖縄の新聞はつぶさないといけないと発言されたりしたということですが、知事はどのようなご意見をお持ちですか。
【知事】  これは私もとんでもない事態だなと思いました。それ以来、25日が会合で、その日の夕方からずっと報道されていましたよね。夕方、それから26日、27日と、この週末も含めて、国会でも度々と取り上げられていましたよね。
 百田さんの発言が非常にクローズアップされていますけど、自民党の若手議員さんの会合の中で、あれは自民党の党本部の8階のリバティでしょう。あそこはドアが薄いから非常に壁耳がやりやすいんです。あれだけマスコミの皆さんが壁耳をやっているところで、よくあれだけ言いたい放題言うなと、そのことだけで私は彼ら若手議員の脇が甘過ぎるのではないかと。自民党の幹部の面々は頭を抱えているだろうなと思いますけどね。
 それはそれとして、要は各議員さんの発言要旨が、誰が言ったとしても、みんな議事録みたいなやつまで出ているわけですよ。自民党の国会議員がわーっと言ったことに対して百田さんが「そうだよね」と言って反応して、沖縄の二つの新聞がどうのこうのとか、そういう発言になったのが事実の経過ですよね。私はまずは百田さんの発言の前に、やっぱり自民党の若手議員さんの発言と、そもそもこの勉強会は誰が主導してやったのかということも含めて、それもこの時期にですよ。国会で安保法制が、さあこれから山場という一番のときに、何でこういう事態になったのかということをもっと掘り下げて議論していただかなければいけないのではないかと思います。
 今、安保法制をやっているわけですよね。国会の中で、これだけ国民が注視する中で、国民の中でも様々な意見がある中で、こういう発言が出ると。要はマスコミ報道が、この若手議員さんが思っている方向とは違う方向のものがこれだけ出るのはけしからん。だから、そこの報道規制をすべきだとか、そういうことをやっている新聞については広告をなくすべきだなんて発言は、はっきり言って、国会議員として、私もかつて国会議員を15年やった者として、一体この人たちは何だねと思います。民主主義の原点の言論の自由、報道の自由というのをどう考えているんだと思います。
 こんなことで、企業さんとか広告とか何とかのスポンサーが揺らぐことなんかあり得ないと思いますけれども、本当に閉じられたところの中で、内々で飲み話でやっているぐらいなら、それは何を言ったって自由かもしれないけど、こういう、マスコミ注視、国民注視の中でこんな発言を平気で言うということは、私はちょっと、国民の負託を受けた国会議員さんとしてはいかがなものかと。極めて問題だと。大いに反省をしてもらわなければいけないということだと思います。もうそれに尽きると思います。一番そう思っているのは自民党の幹部の皆さんじゃないですか。一番苦々しく思っているのは、それこそ官邸ではないでしょうか。親の心子知らずかと言って嘆いているのじゃないかと思います。
 ということと、もう一つ百田さんもちょっと、こういう雰囲気の中であおられてという感じの発言だったかもしれないけど、その後は百田さんは、何と言ってもベストセラーの作家であるし、ツイッターとか何とかで反撃までされておられるので、しばらくはこういうやりとりが続くのかなと思って、それはそれで私も興味深く見ております。
 ちょっと長話になりましたが、基本的にはとんでもないことだと。やっぱり民主主義の原点を揺るがす発言だと。それに尽きると。発言された皆さんは撤回して謝罪をされたのでしょうけれども、大いに反省していただきたいと思いますね。