知事の記者会見
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平成27年8月24日(月) 午前10時00分
1.

知事発言

(1)

第43回技能五輪国際大会受賞者への愛知県知事表彰について

【知事】  皆さんおはようございます。8月24日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。
 第43回技能五輪国際大会の受賞者への愛知県知事表彰についてでございます。
 技能五輪の国際大会は2年に1回でありますが、今年はブラジル・サンパウロで8月11日から16日まで開催されました。第43回の今大会では、日本を含む59の国と地域の1,189名の選手が参加いたしました。競技は50職種、日本から45名参加のうち愛知県からは13職種16名の選手が参加。そして、4職種で4つの金メダルを獲得してもらいました。「製造チームチャレンジ」、「自動車板金」、「電子機器組立て」、そして「移動式ロボット」の4つということでございます。金メダルが4つ、銀メダルが2つ、銅メダルが2つ、敢闘賞が3つということで、合わせて14名が入賞する大変すばらしい成績を収めていただきました。
 これは、昨年11月末から12月1日にかけて行いました「技能五輪・アビリンピックあいち大会2014」で優勝もしくは準ずる成績の方が世界大会に出て活躍していただいたということでありますから、これまでの世界大会、国際大会と比べますと、あいち大会で頑張った方が出てくれたということで、私も先週の頭はこれまでになく、結果がどうだというのが非常に気になりましたけれども、大変結果がよかったので、よかったなと思います。
 8月27日木曜日には、大会の受賞選手が私のところに結果報告に来てくださいますので、私からはこのたびの栄誉を称え、受賞選手の皆様に表彰状を授与したいと考えております。選手の皆さんにお会いできることを大変楽しみにいたしております。
 日本一の産業県である愛知が、モノづくりの高い技能をもって経済を牽引していくため、こうした技能五輪大会を盛り上げて、今後も次世代のモノづくり人材の育成にしっかりと取り組み、人財力を強化するとともに、「人が輝く」愛知を作っていきたいと考えております。
 お手元に資料がございまして、2年前もそうでしたが、1階の議会ラウンジで結果報告と表彰ということでございます。
 その裏面に、金、銀、銅、敢闘賞の選手が書かれておりまして、金メダルはデンソーさんが2つ、トヨタ自動車さんが2つ、銀がデンソーさんとトヨタで1つ1つ、銅が豊田自動織機さん、そして名古屋製菓専門学校の洋菓子製造の、彼女は21歳ぐらいじゃなかったかな。去年全国大会で優勝して世界大会へ行って、見事銅メダルを取って。パティシエですね。本当にうれしい限りでございます。こういった方々がさらにまた色々な面で活躍していただけるように期待をしたいと思っております。
 なお、今回の技能五輪国際大会は、韓国が金メダルを12個取って1位、第2位がブラジルで11個、第3位は日本とあと3か国が5つで並んだのですが(速報値)、3位ということで、前回日本は4位でありましたので、何とか前回よりはちょっとよかったということかなと思います。
 なかなか最近は韓国に勝てませんで、2007年に日本の静岡県で開催したときに日本が1位になった後は、2009年、11年、13年、15年と韓国がこの技能五輪国際大会4連覇なので、こういったこともやはり、我々としてはしっかり、真摯に受け止めてやっていかなければいけないのかなと思います。
 いずれにしても、こういった技能五輪の国際大会を、いずれかの日は、やはり日本というか愛知でやりたいなと。メダルを取った選手は圧倒的に愛知県の選手が多い。日本を代表するモノづくり、技能王国愛知の名を世界にとどろかせていくためにも、この大会をいつの日かはやりたいと思っておりまして、それに向けてまた、色々調査研究はしていきたいと思っております。
  
(2)

愛知万博10周年記念博覧会展・一市町村一国フレンドシップフェスタについて

【知事】  愛知万博10周年記念博覧会展・一市町村一国フレンドシップフェスタについてであります。
http://www.pref.aichi.jp/0000085779.html
 今年は万博10周年ということでありまして、これを記念する全国都市緑化あいちフェアを開催いたします。そこで、愛知万博及び一市町村一国フレンドシップ事業を振り返りまして、その理念と成果を未来に継承していくためのイベントを開催いたします。
 これは、ご案内のように、万博開催時に盛り上げるという意味で、名古屋市を除く、当時71の市町村を公式参加国120か国のホームシティ・ホームタウンと位置づけて、それぞれの市町村でおもてなしをしていただくと、草の根交流を進めていくという事業でございました。BIE(博覧会国際事務局)からも高く評価をされました。それを今回、万博10年ということで振り返る。振り返ってその意義を再確認し、再認識し、また交流を進めていくということで、その10周年の事業を進めていくことにいたしました。
 愛知万博を映像で振り返るシンボル展示「まなざしの森」を9月12日から27日まで、市町村がフレンドシップ相手国から寄贈を受けた貴重な記念品を展示する「市町村万博記念品展示」を9月13日から27日まで、ともに地球市民交流センターにおいて実施をいたします。
 イベントといたしましては、「メモリアルステージイベント」及び「メモリアルブース&マーケット&フードコート」を9月26日、27日の土日で、公園内の大芝生広場で開催いたします。「メモリアルステージイベント」では、モリゾー&キッコロとキッズダンサーによる「モリコロフレンドシップライブ」、愛知県・江蘇省提携友好35周年を記念して来日する「中国江蘇省演藝集団愛知県公演」、地元アイドルOS☆Uによる「民族衣装ファッションショー」などのプログラムを実施いたします。また、「メモリアルブース&マーケット&フードコート」におきましては、県内市町村・国際交流協会による「ブース展示」、世界各国の民芸品、雑貨、食品のお買い物や体験型ワークショップによる異文化体験ができる「世界の民芸グッズ・文化体験ブース」を設置するほか、世界の料理と愛知グルメが味わえる「フードコート」を開設いたします。
 愛知万博の感動を改めて思い返していただくことができ、また、大人から子どもまで楽しみながら国際交流を体験していただけるイベントとなっておりますので、ぜひご家族、ご友人でお出かけくださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 市町村の万博記念展示では、県内39の市町村からの貴重な記念品170点余りを一堂に展示いたしますので、よろしくお願いを申し上げたいと思っております。
  
(3)

「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」の愛称とロゴマークの決定について

【知事】  「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」の愛称とロゴマークの決定についてでございます。(http://www.pref.aichi.jp/0000085910.html
 このたび、来年12月9日から11日まで愛知県で開催いたします「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」の愛称とロゴマークが決定いたしましたので、お知らせをいたします。
 大会の愛称でありますが、既に発表させていただきましたとおり、5月11日から6月30日まで公募を行い、応募のあった1,243点の中から、岩倉市の平松悠さんの作品を最優秀作品とし、「ゲイジュツのチカラ・あいち」と決定をいたしました。ロゴマークにつきましては、この愛称をもとに、地元のデザイナーであります株式会社RW代表の稲波伸行さんに作成依頼をいたしまして、きのことかどんぐりとか、あと落ち葉とか、あと鉛筆とか絵の具とかはけとか色々ありまして、芸術の秋を感じさせるかわいらしいデザインといたしました。今後は、この愛称やロゴマークをチラシやポスター、ホームページ等に幅広く活用しながら、あいち大会開催の機運醸成を図り、多くの方にご参加、ご来場していただけるようにしたいと思っております。
 また、本日午後2時45分から、愛知県公館におきまして、大会愛称の最優秀作品応募者への表彰式を行います。副賞として、最優秀作品には一色うなぎ漁協さんから「一色産うなぎ」、優秀作品には、三河一色えびせんべい工業組合さんから「三河一色えびせんべい」、そして西尾茶協同組合さんから「西尾の抹茶」を、それぞれご提供いただきました。
 愛知県では来年は、国内最大規模の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」を夏から秋、そして「第31回国民文化祭・あいち2016」を秋、11月、そしてこの「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」を12月に開催ということで、「アートの年」として連続的に切れ目なく大きな芸術祭を進めてまいりますので、何卒よろしくお願いを申し上げます。
 ゲイジュツのチカラというのは、芸術を通じまして障害のある人やそうでない人、作る人や見る人などの心を変える大会にしたいという思いが込められておりまして、本大会の目的を的確に表現したものということで、そういうキャッチワードにさせていただいたわけでございます。そして、それをわかりやすく、芸術の秋と絡めて表現させていただいたのが、この今回のロゴマークということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。
 今回のこの障害者芸術・文化祭は、作品を出品し、そしてまたあいち大会に参加することで、障害のある方の喜び、励みになったり、また、作品を観にきた方が、展示作品・芸術に触れて作品の意図、制作の過程を知って、障害への理解、認識が深まる大会にしたいと思います。
 障害者の芸術大会として、去年の秋に「あいちアール・ブリュット展」の第1回をやり、今年もやりますけれども、そういった形で障害者の芸術活動を通じての交流、そして参加意識の深まり、そしてまた健常者との交流、そうしたものをさらに進めていければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
2.

質疑応答

(1)

知事の総理大臣官邸訪問について

【記者】  先週の8月19日に知事は官房長官にサミットの案件で面会されましたが、どのようなやり取りがありましたか。
【知事】  官邸ですから、出てきたときに記者さんがおられるので、そこでも申し上げましたが、先週は、世耕さんと杉田さん、まず最初に2人とお話し、サミットの実務責任者はその2人なのかな。事務的には杉田副長官、警察のOBですけどね。ということで、よくよく話をさせていただきました。先般、7月の頭には、外務省に伊勢志摩サミット2016について、中経連、名商さんと一緒に、この愛知・名古屋の関係の要請をさせていただきました。それは、様々なことを愛知で受けなければいけないので、色々な意味での支援と、また愛知・名古屋、この地域の色々なものを見ていただきたいということでございました。私からは、それも含めてですが、さらに具体的に、各国首脳が大方というか、ほぼ全員なんでしょうけど、基本的には中部国際空港に政府専用機でそれぞれ来られて、そしてそこで乗りかえて賢島の方に行かれるということになろうかということでありますから、サミットの玄関口、ゲートウェイはこの中部国際空港セントレアになるわけであります。そういうことからいたしまして、そこでどういうふうに受入し、歓迎していくのかということについて、色々意見交換をさせていただいたということでございます。
 同じく、その後官房長官の菅さんにも同じ話をさせていただきました。当然、どういうふうな受入、歓迎をするかということとあわせて、やはり当然、警備が問題になります。我々は中部空港があり、そして多くの、世界中からのプレス関係者は当然、空港に来られる方もおられますし、新幹線で来られる方もおられますが、どっちみち陸路をつたって、船というよりも、多分間違いなく新幹線で名古屋駅で乗りかえて、近鉄で賢島まで行かれるんだろうと思います。あと名古屋市内にも多くの方が泊まられるだろうと思いますので、そういった意味での様々な、警備だとか段取りとか色々なことが想定されますので、そういったことの意見交換をさせていただきました。
 政府としても、三重県と同等にこの愛知での対応とか受入、そして警備については重視をしている。警察庁の、このサミット対策本部の名称は「伊勢志摩サミット」ではなく、「三重愛知サミット対策本部」という名称なんですね。先般、別途のところでちょっと私も話しましたけれども、今回警備局長になった沖田というのは、1年半前まで愛知県警の本部長でもありましたし、そういう意味ではここに土地勘もあります。そのことも含めて、もう来年5月なので綿密に打ち合わせをしていかなければいけませんので、我々としてはその体制をしっかり組んでいきますが、その前提として、官邸、政府からは、愛知県に受入と警備も含めて全般的に、全面的に協力を願いたいという依頼、要請があったということが、その点が一番のポイントだと思います。それに加えて、どういう形のものが想定されるかということを、色々意見交換させていただきました。大枠についてはそういう方向になろうかということなので、あとは具体的に、さらに詰めていこうということにいたしました。
 その後、外務省にも行きまして、全く同じでございますが、外務省は特にサミット全体を彼らが責任を持って仕切りますので、どういう形にするか。いずれにしても、時間が限られ、大変時間がタイトであり、外務省はああいう組織なので、非常に人員が限られていて、彼らは非常に頭を痛めておりましたので、よく連携、協力してやっていきましょうということを申し上げさせていただきました。
(2)

愛知県地域強靱化計画の策定について

【記者】  先程の会議で愛知県地域強靱化計画が策定されましたが、それについての今の考えを聞かせてください。
【知事】  これはずっと、特に2011年の、4年前の東日本大震災の後、私どもは直ちに、国の調査よりもより詳細な形での南海トラフ巨大地震を想定した地震と津波の被害想定の調査を、2か年以上かけてやりました。そして、それを踏まえて対策をつくるということで、昨年12月に地震対策アクションプランを改定させていただきました。それを踏まえて、この6月には、愛知県の地域防災計画も改定をさせていただいて、そういったことをもろもろ加えて、今回、愛知県と名古屋市とで国土強靱化法に基づいて、愛知・名古屋、この地域の強靱化計画を検討し、今日、県の本部会議で県の計画をつくらせていただいたということでございます。多くの皆様のご意見をいただきながら、対策はもちろんこの前出ていたとおりでありますが、海岸堤防とかそういったもののハードをしっかり整備していく、それから建物の耐震化を進めていく、それから幹線道路の周りの建物の耐震化、耐震診断をし、その耐震をやっていく。それから家具の固定化をしていくとか、色々ハード対策をやりながら、あわせて迅速な避難だとか地域での対応だとかいったソフト対策。ハード、ソフトを取り混ぜた対策を今回盛り込ませていただきました。
 何といっても、私は先ほどの会議でも申し上げましたが、この地域は、愛知・名古屋は特に人口も集中している。日本の三大都市圏の一角を成しているところでもありますし、人口以上に産業集積がある。まさに日本の産業の中枢、中核ということでもあります。そして何といっても東海道新幹線、それから東名・名神、新東名・名神高速道などなど、国土軸のまさに中央、要でありますから、そういったことをもろもろ考えますと、この地域が大規模災害で大きな打撃を受けて活動が停止をするということになりますと、日本の国民生活、それから日本経済にとって計り知れない打撃、ダメージになることが容易に想定されるわけであります。ですから、そういうふうにならないように、常に日頃から備え、防災をしっかりやり、そして減災対策をしっかりやり、そして災害が起きたのであれば、それから一日も早い復旧、復興をしていくと、事業継続をしていくという形のものを盛り込んだ、そういう強靱化計画を今回つくることができたと思っております。
 あとは、今度8月30日にも、今月末にも総合防災訓練をやりますし、また、秋には津波の防災訓練もやりますし、各地区で様々な皆さんが防災、減災の訓練をやっていただいておりますので、そういった日常の訓練、意識の高まりを含めて、こういった計画を実践していければと思っております。
 そういう意味では、今回の強靱化計画は一つの大きな節目だったのではないかと思っています。
(3)

全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果について

【記者】  全国学力テストについて、知事は学校別等の結果を公表すべきではないという方針をこれまで示されてきましたが、今回も変わりありませんか。
 また、大阪府が学力テストの結果を公立高校の入試の内申点に反映させる取組をするようですが、それについてはどのようにお考えですか。
【知事】  まず1点目の学力テストの結果の公表、これは、前から申し上げているとおりなんですが、それぞれの地域とか学校の平均、要は子どもたちにやってもらって平均点を出していくということについては、その地域、その学校側が、国語なり算数なり理科というところで、ここが強い、ここが弱いという傾向を見ながら、そして学力をアップするために指導していくというのは、私は大変有意義だと思いますから、そういったことに活用していただくという本来の趣旨ですね、それはいいと思いますけれども、それを公表することには全く意味を持たないということを、私は前から申し上げております。
 何となれば、平均点という子どもは世の中に一人もいないわけです。平均点を出して何か意味があるかと。平均点を上げるために何をするかというと、成績の悪い子を外すとか、かつて昭和30年代に横行したことがまた行われかねない。まさにそんなことは、教育上プラスがあるわけはない、マイナスしかない。だから、我々大人がそういったことをやってはいけないということだと思っておりますし、そもそもそんなもの議論している意味がないと私は思っております。色々な意見がありますが、ちょっと考えればそういうことだと思います。だから、全くそんな気はありません。
 それと、そういった形で高校の入試とかに使っていくということは、私はいかがなものかと思います。そういう趣旨でやっていませんからね。そういう趣旨でやるのであれば、また別の観点で大阪府さんが独自でおやりになったらいかがじゃないでしょうか。人のふんどしで相撲を取るというのは、いかがなものかと思いますよ。もうちょっとよくよくお考えになった方がいいんじゃないかと思います。私はこういった形のことで別に力んだってしようがないと思いますがね。私は反対です。
(4)

産業廃棄物処理施設設置許可取消処分に係る損害賠償請求事件の検証結果について

【記者】  今年の3月に名古屋高等裁判所で県と名成産業との和解が成立した訴訟の検証結果について、今月の上旬に環境部から議会へ説明があったようですが、それに関して3つ伺います。
 1つ目は、検証結果についての知事の所見又は評価を伺います。
 2つ目として、検証結果の内容を聞くと、基本的に1審判決の判断を受け入れるという前提に立っているようにみえます。そうだとすると、違法性が認定されたことに関して、もし関係者の処分を検討されているのであれば、その現状を教えてください。
 3つ目は、この検証結果について、環境部として公表しないという方針のようですが、これに関して考えがあれば伺います。
【知事】  名成産業との訴訟の件についてでありますけど、これは廃棄物の焼却場に許可を出し、それについて設備ができ上がり、その後色々な試験を経ていく中で、基準値をクリアすることができなかった、どうも様々な運用について、その焼却炉に合った運用がされてなかった。色々なそうでないものを色々燃やしていたとか、何とかということがあって、基準値を達成していなかったということを総合的に勘案して、当時、その手続を踏みながら許可を取り消したということでありますが、それについて、この焼却炉を設置した事業者の方から、その許可の取り消しが違法ではないかと訴えられた裁判ということでございました。
 県としては、そういったものを適正に、手続を踏んできたということを主張し、裁判の過程でも、公判の過程でもそれは訴えたということでありますけれども、一審、二審と、特に一審判決で全くそれが受け入れられなかったということで、県側が敗訴ということになったわけでございます。今回、裁判所から二審で和解ということで、そういう勧告を受けなければ、当然、相当な確率でというか、ほぼ間違いなく県が負けるということであったので、そういった形での結果になったということでありますけれども、一言で言えば、まずは行政としての主張が裁判所に容れられなかったというのは残念だと言わざるを得ないと思っております。
 ただ、残念ということとあわせて、一審の裁判におきまして、地裁において我々のというか県の主張が容れられなかったことは、これはやはり真摯に反省をしていかなければならないということで、今回、私が指示をして検証しろという形にしたということでございまして、この検証を県議会の方には、こういうことだと説明をしたということでございます。
 当時のことでありますから、色々な経過はあると思いますが、行政の手続としては、国、環境省とも個々にそれぞれの時点で相談しながら、協議といいますか、質問というか、法解釈なりそういった段取り、そういったものを聞きながら対応してきたということで、手続自体に大きな、明白な瑕疵があったということではないのではないかと思います。しかし、そうした主張が裁判所には容れられなかったということは、率直に反省をしなければいけないということで、報告書を書かせていただいていると思います。こういった個々のものについては、もっときちっと、何度も何度もさらに回数を重ねてやるべきではなかったかとか、より慎重な対応が求められたのではないか、というようなことだったと思っております。
 ですから、私としては、評価、所見は、裁判所にその主張が容れられなくて残念だったということと、ただ、その裁判の結果は真摯に受けとめて、今後の行政の手続にはきっちりと反映していかなければならないということだと思っております。
 これを受けての関係者の処分ということでありますけれども、これは当時の責任者、幹部ははっきり言ってもう県庁にいません。もうみんな退職しちゃっているわけですよ。役所っていうのはそういうところがありまして、そういった人たちにはやはり、なぜこういうふうになったかということについて、胸に手を当ててよく考えてもらわなければいけないと思います。はっきり言って、下っ端と言っては言葉が悪いかもしれないけど、部下の面々が、上がこういうふうにすると言ったやつをひっくり返すのは、なかなかそう簡単にいきません。ですから私は、そういう意味では、正直言って、処分という形のことは難しいと思います。
 個々の手続をやって、一連の経過の中で検証して明々白々な、明白な瑕疵があったというところまではなかなか難しいのではないかということが1点と、当時の責任者は、県庁にもういません。ですから、そういう意味では処分というのはなかなか難しいと思いますが、そのことを踏まえてというかそのことも含めて、今回検証して、こういうことを繰り返さないようにしていくということが、私は必要だなと、今、率直に思っております。当時、その責任者だったという人たちは、やはりよくよく考えてもらわなければいけないということだと私は思います。
 私は役所の仕事もやってきましたが、国会議員の仕事を15年やりました。今の知事というのは、またまた行政の長という立場の仕事、政治家ではありますけど、むしろ行政の長としての立場でやっておりますと、議員というのはやはり行政と相対して問題点、課題を指摘し、より良い施策を進めていくという立場なんですね。日本は議院内閣制ですから、政府と与党が一体となってやりますけれども、そのときも、私が常に心していたのは、自分も当選5回までやりましたから、後輩の議員さんによく言っていたのは、やっぱり与党ぼけしてはいかんぞと。役所の味方をして何ぼなんていうのが議員の仕事だと思ったら全然違うぞと。我々はやはり国民の目線、国民の立場に立って、与党といえども、役所と相対峙をして、国民の権利を守るためにやっぱり常に相対峙をしていくんだと、その問題点をえぐっていくんだと。野党がえぐるよりも与党がえぐったほうが効くんだと。
 特に私は厚生労働の責任者をやっていたから、よりその思いが強くてね。その間ずっとやりましたよ。薬害肝炎訴訟の裁判の責任がないというやつを、議員立法で和解金というか賠償金というかそういったものを払うというのをつくったりとか、様々なものをやりましたが、そのときから、やはり常に国民の目線に立って役所と相対峙するんだということを思い、そういうことを申し上げてきた。私は今でもそのつもりでやっています。私は行政の長であるのと同時に、やはり県民の代表ですから、県民の皆さんの目線に立って、役所がやっていることが、これはいかがなものかということがあれば、今、私は指示命令できる立場にあるから、きちっとそれはやっていくということでやっております。
 そういうことからいたしますと、こういう廃棄物の処分施設という施設は、行政の許可がなければできないわけですね。許可を出した。しかし、ずっとやっていって、その許可を出したその施設がその前提どおりの運用をしないと。そこで燃やしてはいけないようなものを燃やしたり何とかして、数値が合わない、基準をクリアしないと。一方で地域の住民の方々は、そんなものを何で認めたんだ、そんなもの動かすなとかいう話でワァーとなる中で、手順を踏んでこれを取り消したということなんでしょうけれども、私はそこで、許可を出した者には、出したという責任があるんですよね。それで、それを取り消すということ、これも権力行政です。できないようにするわけですから。ということであれば、やはりより慎重な対応が必要だったのではないかということだと私は思っております。
 そう裁判でビシッとはっきり言われた、そういうふうになったということだと思います。役所というのは、本当に大きなものから小さなものから、権力行政でないものもありますけど、産業振興とか色々なものがありますが、やはりそういう、まさに規制、権力行政というものに携わるという場合は、やはり私はより慎重にやっていくということではないかと。
 今回の事案は、廃棄物の処理施設ということで、周辺住民の皆さんの反対意見とか色々なご意見もあったので、なかなか難しい事案ではあったと思いますけど、そうはいっても、その許可を出したのですから、それを取り消すということであれば、やはりより慎重にやっていかなければならなかったということではなかったかと思っております。
 きちっとそういったものをつぶさに検証して、一つの行政の反省の資料として残して、引き継いでいくということが必要ではないかと思います。これは行政の内部資料でありますから、全体の公表というよりも、あらかたのことを議会の方には説明をさせていただき、資料としても出させていただきましたので、それでもってご覧いただいてご理解をいただけばと思います。もちろん、これについて、さらにご質問等々があれば、それはお答えをしていきたいと思っています。