知事の記者会見
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平成28年4月11日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

第1回名古屋市・愛知県調整会議の開催について

【知事】  皆さんおはようございます。4月11日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。
 第1回名古屋市・愛知県調整会議の開催についてでございます。
 地方自治法の一部改正法が今年の4月1日に施行されまして、指定都市及び当該指定都市を包括する都道府県は、事務の処理について必要な協議を行うため、指定都市・都道府県調整会議を設置することとされました。この法改正に伴いまして、愛知県と名古屋市は「名古屋市・愛知県調整会議」を設置することとし、4月19日火曜日の午後2時から県庁本庁舎6階の正庁におきまして、第1回会議を開催いたします。出席者は、私と河村市長でありまして、主な議題は調整会議運営要領や県・市の連携事業についてでございます。また、会議は公開で行うことといたします。
 名古屋市とは日頃から緊密に連携・協調して様々な事業に取り組んでおりますが、法で調整会議という形が制度化されましたので、速やかに会議を立ち上げ、まず運営等について話し合いたいと思います。この会議も生かしながら、愛知県と名古屋市がベクトルを合わせて機能強化を図り、引き続き、強い大都市圏づくりに一致協力して取り組んでいきたいと考えております。
 資料にもありますけど、今私が申し上げたとおりということでございます。4月19日火曜日の午後2時からということでございます。第1回でありますから、基本的には運営要領で、店開きをやって、基本的に自由討議ということだろうと思います。今回これをつくったのは、地方自治法の改正によりまして、この4月1日からそういう調整会議ができるということでありまして、去年、大分早い時期から、こういうのは施行になったらさっさとやろうという話で、私どもの方から、県の方から声かけをさせていただいておりまして、こういう形で調整をしたということでございます。
 なおですね、この調整会議の構成員につきましては、必須の構成員は知事と市長と定められておりますが、知事及び市長が必要と認めるときは、協議をして、議会の議員さんとか、あと学識経験者等を加えることができるとされておりますので、こういった構成員についても話し合っていきたいと思っております。最初の店開きは、私と河村市長でやりますが、そこで話をして、その後、案件等々によって加えていくという方向で調整ができれば、と思っております。
 他県の状況でありますが、政令市を擁する県というのは、全部で15県ありますが、新年度になってすぐ開催をするというところは、お聞きをしたところ、今のところは私ども以外にはないということでございました。こういうのはできるだけ、制度がスタートしたらまずは店開きをやって、それからまた色々なことで協議をし、進めていければと思っております。
 ただ、日常的に協議、議論をしておりますので、こういう形をとってかみしもを着てやるということにどれだけ意味があるか、ということはあるのですけどね。通常は個々の様々な事業について、日常的にそれぞれの部局でしっかりやっているということでありますから、そういうことも含めて、こういう形で議論、協議をしていく場があってもいいのかもしれません。これはしっかりとやっていければと思います。
 なお、当日も話題にはなろうかと思いますが、例えば一緒にやっているもので、リニアの整備促進、名古屋駅のスーパーターミナル化の事業。これは名古屋駅のリニアの駅ができるかできないかがこの事業の成否の相当部分を握っておりますから、それをしっかりと県・市で全力でやっていくということ、こういったものも話題になろうかと思いますし、また中部国際空港の機能強化、2本目の滑走路とか新たな路線の開拓。これも、エアポートセールスにつきましては、私、そして河村さんも、海外へ行った折には空港の方までお願いをして、手分けをしてエアポートセールスをやっておりますので、そういった形のことも話題にはなるのではないかとか。あと防災体制ですね、防災についても、これも愛知県と名古屋市で強じん化の計画を共同でつくっているというところもありますし、そういったことをこれからも進めていければと思います。また、産業立地、それから航空宇宙産業の振興、それから観光プロモーションなども愛知県と名古屋市とで共同でやっておりますし、MICEの誘致の強化とかそういったことも共同でやっておりますから、そういったこともやっていければと思いますし、あと、なごやめしの普及促進とか、そういう地域の魅力をもっと盛り上げていくといったことも、これもこれからも進めていければと思っております。また、芸術文化の振興ということで、あいちトリエンナーレも、これも私どもの愛知県と名古屋市の共同事業という形で今年もしっかりと進めていければと思っておりますし、スポーツ大会についても、マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知、これも共同事業という形でしっかりと応援をしておりますし、今年6月にはちょうど節目の、第100回日本陸上競技選手権大会、リオデジャネイロオリンピックの最終選考大会ということになりますけれども、これも愛知県と名古屋市の共同事業という形でやっておりますから。そういったことで様々な事業がありますが、そういったことをまたしっかり進めていくということが話題になるのではないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
(2)

2016伊勢志摩サミット対策室の拡充等について

【知事】  2016伊勢志摩サミット対策室の拡充についてということであります。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/section-improvement.html
 伊勢志摩サミットの開催まで、本日で45日ということになりました。アウトリーチ国につきましても、先週の金曜日に発表がありまして、私もコメントを出させていただきました。大いに歓迎をしたいと思っておりますし、その受入れ、歓迎、おもてなし、そしてセキュリティにつきましては、万全を期してやっていきたいと思っております。
 私ども愛知県といたしましても、ゲートウェイとして全力で取り組んでまいります。そのため、4月1日から2016伊勢志摩サミット対策室の人員を15人体制から18人体制に強化をするとともに、中部国際空港での歓迎準備を具体的に推進するための「空港対策グループ」を新たに設置いたしました。このグループは、今後、サミットの開催間近になりましたら、受入・歓迎の取組を現地で迅速に行うため、中部国際空港に常駐する予定であります。サミットの成功に向けまして、またサミットを契機としたPRによる本県の国際的な知名度の向上に向けて、しっかりと準備を進めてまいりたいと考えております。
 それから、アウトリーチ国につきましては、今日この後、ラオスの大使が来られますので、サミットのゲートウェイの役割を担う本県が、万全の受入体制を進めているということを説明し、歓迎レセプションや県内の視察に向けまして、愛知の魅力をPRしていきたいと思っております。また、ベトナムにつきましては、明日、私が東京大使館を訪問することになっておりますので、よろしくお願いいたします。
 他の国につきましても、私の日程が合えばですけど、ちょっとなかなか日程的にはあれでございますので、まずは事務方から各国大使館に働きかけをして、私どもの歓迎レセプションへの参加、それからまたこの際の県内の、愛知の視察、そうしたことについて働きかけをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 セントレアには、今月末までには常駐できるようにしていきたいと思います。空港内の会議室を借上げる予定で、今打合せをしているところでございます。様々な受入・歓迎をしっかりとやっていきたいと思っております。
  
(3)

産業廃棄物処理業者への行政処分(改善命令)に係る動きについて

【知事】  ダイコーへの対応でございます。この1週間の対応ということでありますが、私どもは、廃棄物の撤去について、ダイコー及びその排出事業者について、指導及び働きかけをしているところでございますが、この1週間の間に2回、4社がまた27トンを回収いたしまして、これまでに18社で合計86トンが回収されたということでございます。引き続き、こうした廃棄物が一日も早く撤去されるよう、ダイコーと排出事業者に対して回収を働きかけていきたいと思っております。そして現場の状況は、県の職員が毎日巡回して確認をしているところでございます。まずは廃棄物の速やかな撤去を、引き続きしっかりと指導していきたいと思っております。
 なお、一部報道におきまして、今回ダイコーに壱番屋が一般廃棄物の処理を依頼していたとされましたが、これにつきましては、県としては最初に、1月13日に初めての立入検査をしたときに、口頭で、同社の愛知工場、いわゆる壱番屋の愛知工場の社員食堂から発生した残飯をダイコーに処理を委託していたと聞いたため、社員食堂から発生する残飯は一般廃棄物に該当するということを指摘しておりました。その後、1月22日の壱番屋からの報告、廃棄物処理法の報告に対する回答におきまして、食堂からの残飯は県からの指摘以降、一般廃棄物として適正に処理している旨の回答を得ているということでございます。一般廃棄物は市町村の権限であるため、1月の時点で壱番屋にはその指摘をし、以後、そこから一般廃棄物としての処理に切り替えたという報告を受けているということでございます。
 こうしたことにつきましては、廃棄物処理法の体系というか、そういう法律によれば、一般廃棄物は、その専門の許可を受けた業者がやるということになっておりますから、そういう許可を受けていないダイコーがやる、そのダイコーに委託をしたということにつきましては、法令に違反をしているということでありますから、極めて遺憾だと思っております。引き続き法令遵守の徹底を、これはこの件に限らずしっかりと指摘し、指導をしていきたいと思っております。
 今回の件についての経緯はそういうことでございます。
  
(4)

海上の森隣接地における太陽光発電施設の建設に係る動きについて

【知事】  海上の森隣接地における太陽光発電、ソーラーパネルの建設ということについてでありますが、この1週間の動きは、4月6日の水曜日にこの事業者に対しまして文化財保護法第93条に基づいて埋蔵文化財の調査等を指示いたしました。これは3月24日に事業者より文化財保護法第93条の届出が提出されておりますので、それに基づいてこういう調査をしろという指示をしたわけでございます。
 事業地は、この場所は事業者により整地が行われ、砕石が敷かれているため、現地に所在する大平窯跡と大平縄文遺跡への影響が確認できない状態でございます。そのため数箇所の試掘をし、工事による遺跡への影響の調査をするように指示をいたしました。更に、大平窯跡については掘削され、一部窯が露出している状態でありまして、そのため、露出部分に土のうを積んで窯の保全を図るように指示をいたしました。窯の保全は今月中に完了と、試掘の調査は来月完了の予定と聞いております。
 なお、調査等を事業者へ指示をいたしましたが、事業者にはその調査をする能力がないため、瀬戸市教育委員会が調査等を行って、その費用を事業者に負担させるということになると思っております。また、県も瀬戸市教育委員会の調査に立ち会いまして、その進捗状況を確認していくことにいたしております。
 瀬戸市の件につきましては、この1週間の経緯は以上申し上げたようなことでございます。
 私からの報告は以上でございます。
2.

質疑応答

(1)

2016伊勢志摩サミット対策室の拡充等について

【記者】  2016伊勢志摩サミット対策室の拡充について伺います。増員した3人は、新設した空港対策グループの担当ですか。
【知事】  そういうことです。 5人が向こうへ。
【記者】  2016伊勢志摩サミット対策室の職員は18人とのことですが、外務省の伊勢志摩サミット準備事務局に派遣されている職員は何人ですか。
【知事】  2人です。2人は変わらないということです。
【記者】  伊勢志摩サミットに関連して、広島でG7外相会合も始まりました。サミット開催までいよいよ50日を切りましたが、改めて意気込みを聞かせてください。
【知事】  我々は、かねてから申し上げておりますように、8年に1回アジアで開かれる唯一のG7、サミットでありますから、これはやはり、私は日本国民として、日本の政治家として、これは成功させていかなくてはいけないと思っております。
 ですから、G7本体の会合は、これは政府でも総理御本人が企画をされ、意図され、そして実行していくということでありますから、私どもがとやかく言うものではありませんが、とにかくその受入れ、歓迎、おもてなし、そしてセキュリティ、これについては万全を期したいということをかねてから申し上げておりまして、その体制は、着々と準備を進めてまいりました。ですから、いよいよ1か月後ということでありますから、是非これは成功させていくように、引き続きその準備をしっかり仕上げてやっていきたいと思っております。
 なお、先週金曜日に、アウトリーチ国7か国と5つの国際機関がお越しになるということも発表されました。その皆様方の多くはこの名古屋に宿泊され、名古屋を拠点にサミットへ臨まれるということでありますから、その受入れ、歓迎、そして歓迎のレセプションとか、また私自身も直接そういったアウトリーチ国・関係機関の首脳の皆様とはしっかりと、できましたらお会いをさせていただく。そして私どものこの愛知、名古屋の魅力をしっかりとアピールをする。そういったことも含めて、この成功に向けての支援にしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
 それと、この7か国の中に、例えばインドネシアは昨年3月にジョコ大統領が御来県になり、私もお会いしておりますし、昨年10月に私もインドネシアに渡航いたしましてユスフ副大統領を始め関係閣僚にもお会いさせていただいておりますので、また再びお会いできることを楽しみにいたしております。
 そしてベトナムにつきましても、私ども愛知県とベトナムとで経済交流に関する協定、覚書も結んでおりますし、ベトナム政府の計画投資省に愛知デスクもつくっておりまして、経済関係を含めて非常に深い交流をしております。ただ、ベトナムはズン首相が代わられたのかな、代わられるのかな、ズン首相とはお会いしておりますので、首相が来られたらまたお会いできるのを楽しみにしておりますし、それはどなたが来られても我々はしっかりと歓迎、受入れをし、そしてまたそういった首脳にお会いできることを楽しみにいたしております。  
(2)

産業廃棄物処理業者への行政処分(改善命令)に係る動きについて

【記者】  ダイコーに関して、廃棄物の撤去は少しずつ進んでいると思いますが、撤去が完了するめどはありますか。
【知事】  めどはちょっと、まだ全部という、そのめどは立っておりません。
 ですから、我々としては一刻も早くということで、回収を促していくということを引き続きやっていくということでございます。
【記者】  現場では、県職員が毎日巡回しているということですが、大分暖かくなって気温も上がってきています。食品なので、何かその影響はありますか。
【知事】  やはり食品といいますか、そういったものですから、当然、もう3月でも、だんだん暖かくなれば、当然、腐敗というか、そういった形も出てこようかと思います。そうした状況は、しっかりと注視をし、把握をしていきたいと思っておりますし、引き続き、その撤去を関係者に促していきたいと思っています。
【記者】  仮定の話ではありますが、最終的にダイコーが廃棄物の撤去を完了することができなかった場合、撤去は県が行うことになるのですか。
【知事】  それはあれですね、そのままというわけにいかないでしょうね、それはね。そのままというわけにいかないので、いずれは、どういう形にするかは判断しなければいけないのではないかと思います。
【記者】  県の予算を使って廃棄物を撤去することも検討するということですか。
【知事】  先程の質問にもありましたが、仮定の話のお答えは控えた方がいいと思いますけれども、では誰がやるのかという話になったときに、誰もやる人がいないということになったときに、どうするかということについては、その会社とか倉庫がある地元の市町村ともよく相談をしながら、全くそのままほったらかしにするかということにはならないと思いますので、そこのところは、よく協議をしていきたいと思っております。
【記者】   一部報道で、壱番屋がダイコーに対して残飯の処理を無理強いしたとありましたが、県はどのように把握していますか。
【知事】  無理強いしていたということは、我々は把握をしておりません。ですから、先程申し上げたように、1月に立入調査をしたときに、壱番屋さんから食堂の残さ、社員食堂から発生する残飯について、これもダイコーに処理委託していたということを県の職員が聞いたものですから、ビーフカツ云々のものは、これは製造過程において出る産業廃棄物ですが、食堂から出る残飯は一般廃棄物になるので、それは一般廃棄物を処理する業者に委託していかなくてはいけませんよという話を指摘したところ、その後、1月22日の廃棄物処理法第18条に基づく報告で、食堂からの残飯は県からの指摘以降、一般廃棄物として適正に処理をしておりますという報告があったと、それだけです。我々県との関係はそれ以上でも以下でもないということですので、その実態がどうだったかということについては、我々が把握していることではありません。 
(3)

第1回名古屋市・愛知県調整会議の開催について

【記者】  大規模展示場や愛知県体育館について、愛知県と名古屋市で議論のずれがあるように思いますが、第1回名古屋市・愛知県調整会議でそれらについても調整していくのですか。
【知事】  そういうことはテーマにならないのではないかと思います。特にそのことについて、そういう場で協議をするということにはならないと思っていますし、例えば愛知県体育館の話は、全く何も聞いていませんから、我々は。
 前から申し上げているように、河村さんがそういう場で好き放題に言われることはありますけど、そういう具体的な話には全くなっていないわけです。だとしたら、私がいつも申し上げているように、普通は、移ってくれと言うのだったら、場所はここですよ、移転費用はこう負担しますということがあるのが当たり前ではないですか。それとも、やめろと言うなら、そういう意味では一つの御意見ですけれども、あれを廃止しろということを望んでいる名古屋市民はおられないのではないでしょうかね。と思いますけど。あれを廃止しろと、名古屋場所もやめろと言うなら、それは一つの御意見として堂々と主張されたらいいと思います。私は全くそういういうふうには思っておりませんから、そういう御意見には耳を傾ける気はさらさらありません。
【記者】  担当者同士が協議すれば良いこともあれば、トップ同士の議論が必要なこともあると思いますが、調整会議ではどんなことを議論することになるのですか。
【知事】  それは分かりません。要は、地方自治法の改正でこういう仕組みが、会議をつくるということが4月からスタートしたので、ではいち早く店開きしましょうかと、こういうことでございます。ですから、どういう形にしていくのかは、はっきり言って、あまりはっきりしていないので、多分、4月にすぐ店開きするのはうちだけだと。やはり、こういうのは普段から色々なことで話をしているから、とにかく店開きをして色々あれしましょうかになるんだと思います。多分ね。よそはあまりそういう話をしてないから、どうしたらいいのかという話になって、多分すぐ店開きするという話にならないのではないかと思います。だから、まずは制度がスタートするので店開きをして。もちろん日常色々、話をしていますけど、そういう制度ができたのだから、まずは開こうかということです。