知事の記者会見
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平成28年5月30日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

伊勢志摩サミット関連の一連の行事を終えて

【知事】  おはようございます。5月30日月曜日の午前10時、定例記者会見を始めさせていただきます。
 まずは、先週開会、そして閉会いたしました、無事終了いたしました今回の伊勢志摩サミットについて振り返りながら、これにつきまして何点か申し上げたいと思っております。
 まず、この度の伊勢志摩サミットの成功、そして歴史的なオバマ大統領の広島訪問を始め、各国首脳、関係国際機関の代表者の日本訪問中のいろいろな行事が無事に、そして大きな成果を挙げられたことを心からお喜び申し上げたいと思います。
 サミットのゲートウェイである愛知では、G7の首脳、アウトリーチの国、国際機関の方々を中部国際空港でお迎えし、また名古屋にお泊りになった方々とは、実りある交流をすることができました。これだけ多くの首脳が、一堂に愛知を訪問され、交流することができたのは、県政の歴史上も初めてのことでありまして、大変意義深いものでございました。
 サミットの開催地が決定して以降、各国首脳の受け入れ、歓迎、おもてなし、そしてセキュリティに万全を期すべく準備を進めてまいりました。そして、その全てにおきまして、期待以上の成果を挙げることができましたのは、政府、関係機関はもとよりでありますが、警察始め警備に当たられた方々、そして、伊勢志摩サミット東海会議を始めとする地元経済界の皆様、さらには、地域の産業や歴史文化の展示を始め本県の取組に御協力いただいた県民の皆様方、事業者の方々の、全ての方々のおかげでありまして、まずは改めて、関係の皆様、全ての皆様に感謝を申し上げたいと思っております。
 この一連の行事の中で私は、サミット参加国、国際機関の首脳、あるいは駐日の大使と、直接お話しする機会もたくさん持つことができました。G7首脳始めサミット参加者のほとんどが25日、26日の水曜日、木曜日にセントレアへ御到着になりまして、到着機から降りられた首脳に、私から直接歓迎の言葉を申し上げました。
 あわせて、知多の5市5町を始め県内各地の新成人、児童の方々から、各国首脳に花束を贈呈していただき、あいちの花を贈呈させていただいて、地域を挙げての歓迎ができたと思っております。また、26日の夜には、名古屋にお泊りになったアウトリーチ国、国際機関の方々をお招きし、「愛知・名古屋歓迎レセプション」を開催いたしました。
 インドネシアのジョコ大統領始め6か国の首脳、首相、大統領、そして国連の潘基文事務総長始め4機関の代表、約150人の海外の方々に御参加をいただいて、私も会場内を御案内しながら“Heart” of JAPANを存分に楽しんでいただいたわけでございます。
 さらに、ベトナムのフック首相、インドネシアのジョコ大統領、スリランカのシリセーナ大統領、ラオスのトンルン首相とはバイの会談をすることができました。
 日本経済を牽引する愛知の企業は、アジアに大きなネットワークを築いておりまして、一連のバイ会談では、愛知への注目度が非常に高いことを実感いたしました。
 会談では、これらの国々と愛知が、人的・経済的・文化的交流を更に深めていくことを確認し合い、また、愛知への直行便の開設などもお願いすることができました。サミットを捉えて、各国首脳と直接お話をする類いまれな機会となったということでございます。関係の皆さんに感謝したいと思います。
 そうした中でも、この5月13日に、名古屋市と共同で立候補いたしましたアジア競技大会への支援のお願いをできたことは、招致活動として本当にさい先のいい、すばらしい機会であったと思っております。
 アジア競技大会の招致に向けては、この後、JOCへ開催構想を提出し、JOCでの正式立候補の手続を経て、OCA(アジア・オリンピック評議会)での開催決定に挑むということになります。そうした絶妙のタイミングで、歓迎レセプションはもとより、バイの会談でアジアの4つの国の首脳の方々に、直接アピールすることができて、「日本、愛知・名古屋での開催を期待する」、「関係機関にサポートの指示をする」といった心強いメッセージもいただくことができたということで、大変実りが多かったと思います。
 申し上げましたようにサミットのことでは、サミットの様々な行事が、まずは成功したということで関係の皆さんにお礼を申し上げ、そして様々な愛知・名古屋で交流行事ができて、そしてアジア大会の招致の要請、お願いもできたと。
 そして四つ目はですね、この愛知の物産、そしてまた愛知のテクノロジー、Technology&Tradition、“Heart” of JAPANを大いにアピールすることができたと思います。中部国際空港ではMRJを2日間展示し、FCV・MIRAIを車列の先導車として使用いたしました。MIRAIは歓迎レセプションでも実車を展示いたしました。各国首脳等へのアピールはもとよりでありますが、空港でのお出迎えを待つ間には、各国の駐日大使と様々にお話しをする機会がありまして、我々が待機する貴賓室、と言ったってプレハブですけどね、コンテナハウスみたいなものですが、そのすぐ隣にMRJの実機を置きましたので、間近に見ていただいて、十分御説明ができたと思います。
 また、この空港の貴賓室で待つ間に、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの大使などに「花の王国あいち」をアピールしながら、それぞれ花束の贈呈者も待っていてもらったので、子供たちね、それから新成人も来てもらって紹介をし、一緒に写真も撮りました。
 この花束贈呈者の新成人女性に着ていただいたのが有松絞りの振袖ということでございまして、大変好評でございました。「so beautiful」ということを言っていただきました。特にケネディ大使が非常に、時間もたっぷりあったということもありましてね、有松絞り、念入りに説明させていただきました。実際に触ってもらってね、これがこれ、一つ一つこのドットが全部手づくりですよというような話もさせていただいて、大変好評でございました。愛知の伝統産業、テクノロジーのすばらしいプレゼンの場になったと思っております。
 また、有松絞りのほかにも、愛知の伝統については、歓迎レセプションの場で忍者隊のアトラクション、甲冑の試着、茶の湯の体験など精一杯のおもてなしを楽しんでいただき、“Heart” of JAPANをしっかりとアピールすることができたと思っております。
 サミットはそういうことでございましたが、あわせて、今回の一連のサミット行事の中で最も私自身として印象に残っているのは、何といってもオバマ大統領に出迎えと見送りの2回、直接お話しをすることができたということでございました。まずは、25日の夜お出迎えのときに「I hope you will make the Summit a big success」と申し上げたところ、大統領からは「sure」という形で、必ずということで力強い返事もいただきました。
 そして、何といっても広島訪問の途中、サミットからの帰りに中部空港でエアフォースワンに乗りかえるときに、帰りですから本当の少人数で見送りしたわけでありますが、そのときに私としてはサミットの成功おめでとうございますということと、あわせて広島訪問に感謝すると、「I appreciate your visit to Hiroshima. Have a safe trip. Thank you」ということを申し上げさせていただきました。大統領からも「Thank you」ということでお言葉をいただきました。被爆者の方が、広島訪問では握手をずっとしながらということでありましたが、私もずっと握手をさせていただきながらお話をさせていただいて、直接広島訪問への感謝の念を伝えることができたというのは、大変うれしく思っております。
 また、それに至る前の25日、オバマ大統領の訪日を待つ間に、空港の貴賓室でケネディ駐日大使夫妻と1時間以上お話をすることができました。テキサス州やシアトルなどの先般の私のアメリカ訪問に関連して、トヨタの北米本社の移転の話、またダラス−ヒューストン間の新幹線プロジェクトの話、またMRJの話題等々、日米の経済関係についても有意義な意見交換ができたと思っております。
 そして、その中でも、これもケネディ大使には直接、特にお伝えしたいと思っておりまして申し上げたのが、「オバマ大統領による広島訪問は画期的であり歴史的なことだ」と、「私からもお礼を申し上げたい、大使の御尽力に感謝する。人類初の被爆地で世界に向けて大統領から平和のメッセージをぜひ発してほしい」と、「人類の歴史に新たな1ページを開く歴史的な記念となる日にしてほしい」ということを申し上げさせていただきました。ケネディ大使からも「全く同感です。私もそのように期待している。歴史に残るメモリアルな日になるように、強い平和のメッセージが世界に届くように期待している」というお返事がありました。終始和やかな雰囲気の中での談笑、懇談ということでありましたが、このときだけは大使の思いもあったと思います。一転して真剣な表情で力強い言葉をいただきました。
 また、27日午後、大統領の後に大使が一緒について政府専用機・エアフォースワンに乗り込まれたわけでありますが、その折も、ケネディ大使に、先ほどオバマ大統領に私は、プレジデントに広島訪問のお礼を申し上げましたということをお伝えできました。広島訪問と平和のメッセージにつきましても感謝の気持ちをお伝えできたということは大変うれしく思っておりまして、このことは愛知県民の気持ちをお伝えできたと思っておりまして、愛知県民とともに誇りに思っております。
 このようにサミットに関連する一連の行事の中で、県政史上においてもかつてない各国首脳が一堂に会する国際交流の舞台に愛知が立って、“Heart” of JAPAN、愛知のアピール、そしてアジア競技大会のお願い、そして平和へのメッセージをお伝えできたことは愛知にとっても私にとっても大変意義深く、光栄に、また誇りに思っているところでございます。
 また、これらの経験は県にとりまして大変貴重な財産となりました。今回のサミット対応で培った愛知のプレゼンス、国際的なネットワークを生かして、グローバル化がどんどん進んでいく中でこれからも愛知の発展に向けて前進してまいりたいと考えております。
 なお、サミット関連の一連の行事が終了したことから、2016伊勢志摩サミット対策室、昨年9月に設置した対策室はこの31日、明日付けで廃止をし、残務は政策企画局の国際課で処理することといたしまして、今18人体制かな、名古屋市さんからも2人来てもらってますが、それぞれの部署に帰るということでございまして、短期間で対応作業をやっていただいた皆さんには感謝したいと思っております。
 こういった形で大きな国際会議、国際舞台で出会いがあり、こういう形で交流することができたということは大変有意義だと思います。ビジネスもそうですけど、やはり直接人と人がね、どんなデジタル化、そしてネットの時代になっても、人間と人間がやるのがビジネスであり政治でありますから、直接会って話をするというのは大変意義深いと思います。
 今回のオバマ大統領、ケネディ大使にこの広島訪問、平和への思いを申し上げたことも全くシナリオは、何もありません。まさにアドリブそのもの、そのときに私が思ったことを直接、少しもちろん準備はしましたが、心づもりはしておりましたが、全部自分の言葉で思いを伝えさせていただきました。そういう意味では、こういった形でまた愛知の思いを伝えていければと思っております。
 なお、お手元にお配りしている資料は、一連のものがお出迎えの一覧と、お見送りの一覧と、そして歓迎レセプション、アウトリーチ国首脳との面談、出席者、レセプションも6人の首脳と4人の国際機関の代表、首脳とは4人の方とバイ会談ができたということ。
 そして最後に、御参考までに、なかなか首脳トップというのはそう時間があるわけではありませんし、今回は特にアウトリーチ国、国際機関の方々は配偶者の方をお連れしてという形にあまりならないものですから、そういう意味では我々も、可能性としてそういう様々な御視察を用意いたしましたが、なかなか難しかったということもあったかと思います。
 それと、やはりこちらに6人の首脳と4人の国際機関の代表がありますと、我々ではなくて彼ら同士でバイ会談をやるのですね。当たり前のことですけどね。こんないい機会はないので。その国々がそれぞれに行ったり来たりするよりも、こういう集まったところ、マルチの会合の場でそれぞれのバイ会談をするということは大変彼らにとっては有意義だと思います。それは日本が行ったってそうしますからね。
 ですから、そういう中で、これは我々が確認をしたものでございますが、例えばベトナムのフック首相は、我々は横山農園というトマト、メロン農家を御案内しましたが、その前に、私もこれ初めて知りましたが、源頂山情妙寺、東区筒井にあるお寺に寄られまして、このお寺所蔵の滝見観音、これは500年前にベトナムから渡来した観音像があるということで、これ見てきたよと。フック首相が直接お昼の会で「寺見てきたんだ」と言われたので、「それは何の寺ですか」と言って聞いたのがこれでございます。そういう意味では、文化交流もしていただいたということ、感謝申し上げたいと思います。それと、パプアニューギニアのオニール首相が名古屋城天守閣に登っていただいた。それから、フランスの総領事、京都にいる総領事に聞いたんですが、ルーヴル美術館の館長が徳川美術館を見に行って大変感激していたよということも直接、中部空港で待っている間に聞きましてね。そういう意味ではこういった形での文化交流もすることができたということを御報告させていただきたいと思います。
 サミットの関係では、まずは以上でございます。
  
(2)

自動走行実証推進事業の実施について

【知事】  自動走行の推進事業の実施について御報告をいたします。
(http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/jidousokou.html)
 愛知県は昨年8月、国家戦略特区のメニューの一つであります近未来技術実証特区において、自動走行の実証プロジェクトの実施地域として指定されました。このプロジェクトでは、無人タクシーによる高齢者の輸送サービスなどを目指した実証を行うことといたしております。
 特区における規制緩和の内容については、現在、国において議論されておりますが、県といたしましては、まずは自動走行の実績を積み重ね、その機運を高める必要があると考え、今年度新たに、自動走行実証推進事業に取り組むこととしております。
 事業内容といたしましては、自動走行に必要となる高精度3Dマップを作成して、実証実験を実施するとともに、無人タクシーを疑似体験できるアプリケーションを作成の上、県民の方に乗車いただき、自動走行のニーズや社会受容性についてのモニター調査を実施したいと思っております。
 アプリケーションとしては、乗客と実証車両をつないで、乗客に必要な情報を正しく案内できるように、タブレット端末などを乗客が操作することで、会話をしたり、「いらっしゃいませ」とか「どちらまで行きますか」ということ、そうした会話をしたり、目的地や所要時間などを画面表示するものを作成いたします。
 また、モニター調査では、実際に乗車いただく県民の皆様を募集し、ヒアリング方式でアンケート調査を実施いたします。
 県の予算としては1,500数10万円ということでありますが、県内市町村の実証エリアで自動走行に必要な高精度3Dマップを作成し実証実験をすると。あわせて無人タクシーを疑似体験できるアプリケーションをつくると、モニター調査をやると。
 要は無人タクシーを想定したモニター調査であるため、ドライバーは乗るのですよ、ドライバーが乗らないと運転できない。乗るのですが、いないという想定なので後ろに乗ったお客さんとはしゃべらないと。ただ、後ろに乗った、体験試乗した方がタブレットを持って、そのタブレットで会話をしたり、どこまでとかいうような形でやるというそういうものを、このアプリケーションというのはそういう意味でございまして、それをつくると。ですから、そこのタブレット端末で会話をしたり、目的地や所要時間を言うか入れるかという形のものをつくって。ドライバーは乗っているのですけどドライバーはいないということで、しゃべらないと、対応しないというやり方をするということでございます。
 その上で、実際に乗車いただく県民の皆さんを募集して、ヒアリング方式でアンケート調査。無人タクシーの利便性とか安全性とか活用方法とか様々なことを、1か所で20人、30人、全体で80人から120人のアンケート調査を実施したいと思っております。
 先月15日から今月の9日にかけましてこの事業の実施主体を募集いたしましたところ、アイサンテクノロジー株式会社から、配付資料に示してある体制のとおり名古屋大学、アイシン・エィ・ダブリュ株式会社、そして株式会社ZMPと連携して事業を実施するという提案をいただきまして、この度実施主体として決定したところでございます。
 また、全体を委託したのはアイサンテクノロジーさんでございまして、アイサンテクノロジーさんは高精度の3Dマップやアプリケーションを作成する、またモニター調査もやるということでございます。ZMPは車両を提供するという、技術支援ですね。ここが日本の、こういう無人走行のハード・ソフトの大もとでありますので、そこが技術支援と、このZMP所有のエスティマを改造したそういう無人走行タクシーを提供する。
 それから、アイシン・エィ・ダブリュさんは岡崎市での自動走行の実証を実施し、ベース車両としてアイシン・エィ・ダブリュさん所有のプリウスを使うと。それから、名古屋大学はあま市、豊田市での自動走行の実証を実施して、ベース車両として名大所有のプリウス、自動走行のプリウスを使用すると、こういう形でアライアンスを組んでやっていただくということに相なったということでございます。
 あわせて県内市町村の御協力を得て、離島、山間地、道路周辺環境が異なる様々な地域15か所を実証エリアに決定いたしました。それがこのA3の表の右側でございまして、15か所と、15市町ということでございます。そのうちここに網かけがしてありますが、整理番号6番の春日井市、9番の設楽町、12番の豊田市、14番の南知多町、これは日間賀島でございますが、の4か所でモニター調査を実施いたします。
 市町の取組と連携いたしまして、あま市では七宝焼アートヴィレッジ内を自動走行のテストコースとして整備し、実証実験及び体験試乗会を行うことから、体験試乗会にあわせて県は公道で実証実験を実施する予定でございます。この体験試乗会にあわせて公道での実証実験。これは具体的な日にち、段取りが決まりましたら御報告をいたします。
 そして、まず一番最初にスタートするのは幸田町。幸田町におきましては、来月22日の水曜日、アイサンテクノロジーが幸田町全域で、道路で作成した高精度3Dマップの完成発表会及び町民会館駐車場内での自動走行の体験試乗会を開催するということでありまして、その数日後、県が公道で実証実験を実施したいと思っております。同じ日にやるとちょっとかぶって混乱しますので、まず幸田町でやった、その数日後に公道での実証実験という形でやりたいと思っております。
 ということで、来月下旬以降、順次実証実験が開始される予定でありまして、私も夏から秋にかけまして実証車両に試乗し、また無人タクシーを体験したいと思っております。自動走行は究極の安全技術と言われておりまして、技術開発競争が加速しております。そうした中で、県といたしましては、市町村や企業と連携し、実証実験フィールドの整備などに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 あわせて、国のほうでも、警察庁が5月26日に自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドラインを取りまとめたということ、IT総合戦略本部では5月20日に官民ITS構想・ロードマップ2016が決定して、この自動走行も盛り込まれております。
 国におきましては、今年度から技術開発、実証事業の公募と実施場所の選定を開始するといたしておりまして、こうした国の動きに、我々はいち早く、先行してやっていくということでありますので、さらにこれはしっかりと取り組み、進めていきたいと思っております。
  
(3)

かがやけ☆あいちサスティナ研究所の研究員(第2期生)の募集について

【知事】  かがやけ☆あいちサスティナ研究所研究員(第2期生)の募集についてであります。
(http://www.pref.aichi.jp/soshiki/kankyo/28sustaina-ken.html)
 愛知県では、持続可能な未来のあいちの担い手となる「人づくり」を推進するため、日本一の産業県である本県の特徴を生かし、県内の企業に御協力をいただきながら、大学生向けの「人づくり」プログラムである「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」を昨年度からスタートしております。この度研究所の第2期生となる研究員を募集いたします。この研究所は私が所長を務め、未来の愛知を担う大学生に研究員となっていただいて、様々な業種の企業に派遣し、企業から提示された環境課題に対して解決策を提案していくものでございます。
 今年度は、研究員となる大学生を昨年の20人から40人に倍増いたしまして、パートナー企業も5社から10社に増やすことにいたしました。環境面の「人づくり」により積極的に取り組んでまいります。
 大学生の派遣先として御協力いただく企業は、環境活動に先進的に取り組んでいる企業でありまして、資料を御覧いただきますと一覧表が出ておりますが、昨年度に引き続き御協力をいただく、モノづくりからのアイシン精機、ソニーグローバルマニュファクチュアリング&オペレーションズ、そしてエネルギー分野は東邦ガス、金融から三井住友銀行、小売業からユニー、この5社と、今年度から新たに中部国際空港、ホテル業でナゴヤキャッスル、食品業からはMizkan Partners、金融行は三菱東京UFJ銀行、旅行業から名鉄観光サービスの5社に加わっていただいて10社ということでございます。
 こうした大学生と企業などが連携した研究所の取組をきっかけにいたしまして、多様な主体のネットワークが形成され、環境活動の輪が地域全体に広がっていくことを期待いたします。環境マインドを有し持続可能な地域づくりに主体的に関わっていこうという意欲のある大学生の皆さんの積極的な御応募をお待ちいたしております。
 10社のうち今回は8社で4人ずつ大学生を公募します。ソニーさんと三井住友銀行さんは昨年度から継続してこの研究所に御協力をいただいておりまして、この2社さんは更に昨年度からの研究を深掘りしていくために、専門性を有し環境活動に熱心な大学の研究室と継続的に取り組んでいきたいという要望がありまして、学生の一般公募というのではなくて、研究所での昨年度の取組においてつながりの出てきた大学の研究室と直接、そこから募集すると。それもまた応募があったものを県が決定しますが、一般公募ではなくて、そういった形でつながりのできたところの学生さんとやりたいと。上の8社は一般公募でまたやりたいと、こういうことでございまして、両方とも県が募集をして決めていきたいと思っております。
 環境面での「人づくり」につきましては、小中高生にはユネスコスクールがあり、社会人向けにはあいち環境塾というのがありまして、大学生を対象とした取組はこのあいちサスティナ研究所ということでございます。
 研究課題の詳細につきましては、7月2日土曜日の開所式におきまして企業から研究員に向けて発表される予定となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。また、研究成果につきましては、今年度はより多くの大学生に聞いていただけるよう、大体300人ぐらいの交流シンポジウムも予定いたしておりまして、大いに発信をしていきたいと思っております。
  
(4)

産業廃棄物処理業者への行政処分(改善命令)に係る動きについて

【知事】  産業廃棄物の処理の問題について経過を御報告いたします。
 ダイコーにつきましては、その排出事業者に対して処理困難通知書を発出させ、撤去作業を促しているというところでございますが、現在の処理困難通知書は74社というのは先週から変わっておりません。
 引き続きその撤去を促しておりまして、先週時点では廃棄物の回収状況は45社509トン、約509トンの回収ができましたということを御報告いたしましたが、その後この1週間で回収作業が更に進んで、これまでに50社で合計約733トンが回収されたということでございます。引き続きこの廃棄物が一刻も早く回収できるようにダイコーと排出事業者に対して回収を指導、促してまいりたいと思っております。
 現在は、ほぼ毎日廃棄物の回収作業が進められておりまして、この1週間でも200トン以上の廃棄物が撤去されております。引き続き排出事業者に早期に回収を促すとともに、ダイコーに対しまして悪臭の発生、廃棄物の飛散、流出がないように保管状況をしっかりと指導していきたいと思っております。
2.

質疑応答

(1)

消費増税の時期の再延期について

【記者】  消費増税の時期が、仮に再延期された場合に衆議院を解散すべきかどうかの話が与党内で出ているようですが、それについて知事の所見を伺います。
【知事】  消費税の、来年4月の消費税増税、8%から10%ということについては既に既定といいますか、決まっていることということでありますが、それをどうするかについても大きな政治課題になっているということは承知いたしております。いつの段階でどういうふうに判断するかということを、私としても大変大きな関心を持って注視していたところでありますが、このサミットが終わってすぐ、土曜日の夜ですか、安倍総理からそういう形で政府与党首脳にそういう意思、更に2年半先延ばしするということが伝えられたという報道も、私も報道でお聞きをしたということであります。
 私は、一つは、トータルのところから申し上げますと、やはり2年前に消費税が上がった後、国内消費が冷え込み、落ち込んで、日本経済全体に結構な、大きな重荷になっているということは、これは事実だろうと思います。それでもって、日本経済全体の状況を見ると、東京のような大都市、これは国際都市なのでどんなことがあっても景気は悪くならないと、それとこれから2020年東京オリンピックに向けて様々な投資が行われるということもあり、非常に調子がいい。
 また、私どもこの愛知は、何とか付加価値の高いものづくり、製造業で何とか踏ん張っている、踏みとどまっているということだと思いますが、それをならして全国平均を見ると、決して安閑としている状態ではないということですから、私は今の日本の経済の状況、そして国際経済も、産油国とか資源国、新興国、中国、そういったところが、この十数年来世界経済を引っ張ってきた、そういったところが非常に現状も、そして先々も経済的には厳しい状況、あまり明るくない状況だということが見込まれます。今のところ、アメリカを始めとした先進国が好調だということでありますが、世界経済全体としては、なかなか先々明るいという感じではないということからすれば、私はやはり今回は少し、この消費増税については慎重に考えるべきではないかということを前から思っておりましたし、前からそういうことは申し上げてきたと思っております。ですから、今回の安倍総理の発言といいますか、お考えというのは、理解はできると思います。
 ただ、これだけ大きな話ですからやはり手順を踏んでね、手順を踏んでやっていかなくてはいけないということではないかと思いますし、来年の話をこの5月の段階でというのはちょっと早いのではないかなと。サミットで、ああいう形で世界経済がリーマンショック級の何とかだという状態にあるということをさんざん言ったことを受けてのことなので、サミットの舞台をそういうふうに利用しよう、活用しようということでこの一連の流れということなのでしょうけれども、私は、ちょっとまだ早いのではないかなと、もうちょっと状況を見てもいいのではないかなという気はいたしましたけどね。そういった形で持っていこうというシナリオなのでしょう。
 ただ、いろいろな新聞、テレビ、マスコミ報道等々、海外の報道も含めてですけども、サミットの場で安倍総理が今がリーマンショック級の大変な資源・コモディティーの価格が、半分以下になって急激に下落して大変な状況なんだということを力説されておられましたけど、それは正直言ってちょっと違和感があるなと。非常に強引というかね、全然違うのではないかと。それは皆さんそう言っておられますし、私もこれは、こじつけとまでは言いませんけど、ちょっと強引過ぎないかなという気がいたします。
 ですから、このタイミングなのか、参議院選挙で言わないと増税するとかってばんばかばんばか言われるのは耐えられないということで、参議院選挙前にということなのかもしれませんが、ちょっと5月というのは早いのではないかなという気がいたしますけどね。いずれにしても注視をしていきたいと思います。
 あと愛知県財政がどうのこうのって、これはまた、それは要は全体の枠が決まった後で、我々はいかようにでも対応していくということでありますから、しっかりとやっていきたいと思いますが、引き続き注視をしていきたいと思っております。
【記者】  確認になりますが、今後国が再延期を決めた場合、衆議院の解散総選挙をすべきか否かについて、知事の所見を伺います。
【知事】  それは私が答える話じゃないと思いますけどね。衆議院を解散するかどうかは内閣総理大臣の専権事項でありますから、時の総理大臣がどういうふうに考えるかということではないかと思います。ですから、それはそういった状況も含めて注視をしていきたいと思っています。
(2)

岡崎市議会での女性議員に対するセクハラ問題について

【記者】  岡崎市議会で、女性議員に対するセクハラが問題となっているようですが、知事の所見があればお願いします。
【知事】  岡崎市議会でのセクハラうんぬんのことについては、これについては私も報道等でしか内容を承知しておりませんが、何度か報道されておりますので、新聞報道されるということは、取材せずに報道することはないでしょうから、それも実名入りで。ですから、そういう意味では、こういう事案、事実があったのだなと私は新聞報道を拝見いたしておりますが、これが事実だとすれば、私は大変な問題だと、深刻な事態だと思います。
 セクハラというのは女性に対する人権侵害だと思います。ですから、これが事実だということであれば、岡崎市議会は、岡崎市議会始め関係者は、これはもっと真剣に受けとめて、深刻に考えるべきだと思っております。ですから、この件は当事者間の問題にとどまらないと思います。市議会全体で受けとめるべき問題だと思います。ですから、市議会として真剣に受けとめて、深刻にもっと考えて、そして市議会として速やかに事実関係を明らかにするとともに、やはり適切に対処すべきだと思います。普通の、これ新聞報道等でも書いてありましたけど、普通の会社、企業なら、こういった問題がセクハラだと言われたら、その会社の社員の方は相当なダメージというか、普通はもういられないということになるのではないでしょうか。
 ですから、そういう意味では、私は、これはもっともっと真剣に、深刻に受けとめて、その上で早急に対処していただく必要があるのではないかと思います。特に岡崎市議会というのは市民の代表ですからね。ですから、そういった市民の代表である議会がこういった問題について真剣に受けとめないということになりますとね、私は岡崎というところがそういう風土なのかというふうにもとられてしまうんじゃないかと、それは大変深刻な問題だと思いますよ。ですから、市議会は市民の代表だということを肝に銘じてですね、真摯に対応していただきたいと思っております。

(3)

ヘイトスピーチについて

【記者】  ヘイトスピーチについて、対策法が成立する中で、29日に、名古屋市内の繁華街で、在日コリアンへの差別をあおる内容のデモがありました。朝鮮学校への補助金廃止を求めるような内容で、中には、過激な発言もあったようですが、それに対する知事の所感を伺います。
 また、名指しで、河村市長の姿勢を評価し、大村知事に対する過激な発言もあったようですが、知事の所感をお願いします。
【知事】  ヘイトスピーチの団体の皆さんに私の名前まで出していただくのは大変光栄に思っております。笑いますけども。
 ヘイトスピーチというのは、先ほどの話題とも同じかもしれませんが、人権侵害だと思います。表現の自由を逸脱していると思います。これは先日も申し上げたとおりだと思います。ですから、今回こういったヘイトスピーチを、解消を目指す法律が成立したということは大変有意義だと思いますし、こういった形のものが頻発するということになれば、我々としては更にそれに踏み込んだ対応をしていかなければならないのではないかと考えております。
 ですから、そういう意味ではこれは引き続き、表現の自由でも何でもないと、人権侵害だと、国際的には恥ずべきことだということを多くの皆様に、国民のほとんどの皆さんはそう思っていますよ。ですから、そういう意味では、こういった形のことを公の場で、こういう公道でやられるということについて、私はこうした形でやられる方々には自粛を、自粛というかやめていただきたいということを申し上げたいと思いますし、何らかのこうしたことについては法律ができたということだけではなくて、更にどういう対処ができるのか、もっと踏み込んだ対処が必要ではないかと思いますし、それは他の自治体の動向などなども注視しながら検討したいと思っております。
 もう一つ、朝鮮学校うんぬんの件でありますが、我々は、北朝鮮の様々な核開発の問題等々、これは断固許せない、認めるわけにいかないものでありますけれども、それと子どもたちの教育ということについて、そこも連動させるということは、これは適切ではないと思っておりますので、私ども県としては引き続きといいますか、予算どおり粛々と執行していくということでございます。
【記者】  他の自治体を見ながらという話がありましたが、川崎市では、市が管理する公園でヘイトスピーチに関連する集会は許可しないという検討を進めているようですが、愛知県としてはどうですか。
【知事】  これ川崎市の話ですね。市でありますから、そういった形のことは、私はあってしかるべきだと思います。県の施設がどこにあるかと、名古屋市内の真ん中、名古屋市内にないですね、あまり県の施設は。名古屋市は政令市だから。川崎市さんのそういう対応は、大変よく理解できると思います。多くの市民の皆さんの賛同を得られるのではないでしょうか。
 私は、県の施設がということになれば、当然それは私も、もしそういう使用許可みたいなものがあれば、申請があればそれは許可しないという方向で対応すべきだと思います。名古屋市内だから名古屋市さんがどう判断されるかあれですけど、私はやはり公共団体が持っている施設については使用を許可しないという対応があるべき姿だと思います。望ましいと思います。ですから、県の施設にもしそういう許可申請があれば、許可はしません。