知事の記者会見
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平成29年3月13日(月) 午前10時

1 知事発言
(1) 名古屋市会における空見地区大規模展示場についての市長答弁への抗議
 おはようございます。3月のですね、13日月曜日10時ということで、定例記者会見を始めさせていただきたいというふうに思っております。
 一言私から発言を申し上げたいと思います。
 名古屋市会における「空見地区大規模展示場」についての市長の発言について、抗議を申し上げたいということでございます。
 3月7日、先週のですね、名古屋市会におきまして、「空見地区における大規模展示場」についての代表質問が行われましたが、その際の、河村市長の答弁内容につきまして、事実と異なる部分がありましたので、ここで正確なことを申し上げますとともに厳重に抗議をいたします。
 大きくは2点であります。
 まずは共産党田口議員への答弁で平成29年度の調査予算について、私が、「調査をやってちょーよ」と言ったと市長は答弁をしておりますが、そういう事実は全くありません。私が市長から平成29年度に調査を考えているということを聞いたのは、今年の1月30日、東京で、MICE懇談会で、その立食パーティー、立ち話、二人で、彼はふらふらっとこっち寄って来て、こう、ぼそぼそっと私の耳元でささやいたということでございまして。その際、私は、ほんとにそんなことやるのか、と。まあやめとけーと言って、ぼそっと返したということはありました。その後、2月1日に河村さんには「空見にはできない」ということを直接電話で連絡をし、明確に否定をいたしております。その後、2月15日、名古屋市の予算発表と併せて、記者会見でも私が明確に、それはできないと否定をさせていただいたということは、皆さん御案内のとおり。この県政記者クラブの皆さんの前で記者会見をさせていただいたということでございます。したがって、「やってよい」と私が言ったという事実はありませんので、改めて否定をしておきます。もし、仮に、市長がそう主張されるなら、これ一般社会の常識でありますけれども、証拠を示して主張しないといけないと思います。ただ単に自分がそう思った、思っただけでですね、発言するというのは、一般社会、ましてや公人としては許されるものではありません。猛省を促すとともにですね、厳重に抗議を申し上げたいというふうに思っております。
 また、もう1点。自民党成田議員への答弁で、「昨年来、丁寧に話をしており、協力してやっていこうということになっており」という点です。そもそも昨年2月3日、市が空見の構想を発表した際に、空見という場所、アクセス、用途規制など、数々の問題を県から指摘をいたしましたが、その後、市から一切の回答はありません。したがって「丁寧に話をしている」、「協力してやっていこう」ということを答弁をされておりますが、事実と異なります。これが2点目であります。
 以上、市議会での市長の答弁は非常に重い発言でありますから、そこで事実と異なる答弁をされたということは、私としては容認できません。即刻、代表質問の翌日、3月8日の昼、市長に電話で厳重に抗議をいたしましたが、改めてこの場で厳重に抗議するものであります。

(2) マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2017の結果について
 昨日行われました名古屋ウィメンズマラソンを含めて、金・土・日、10日、11日、12日で「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2017」が盛大に開催されました。そのことについて、私からも触れたいと思っております。
 今回、第6回大会、2012年の3月からということで第6回大会でございますが、結果はですね、もう既に組織委員会の方から発表があったかと思いますが、名古屋ウィメンズホイールチェアマラソンは11人の参加ということでございまして、昨年9人なのでちょっと増えたと。ウィメンズマラソンは、エントリーが2万1,701人でしたが、出走されたのが1万9,857人ということで、ギネスの世界記録でございます昨年を200人、昨年が1万9,607人だったので、250人上回ったということで、ギネスのレコードを書き換えたと、更新したということで、大変めでたいことでございました。完走もですね、1万9,328人で、97.3%の完走率ということでございました。
 併せて行われた名古屋シティマラソンは、ハーフ、クオーター、チャレンジランと三つありましたが、全部で1万7,645人の出走者、完走者が1万7,160人ということで、これも97.3%の完走率ということでございました。
 二つ併せまして、二日間でですね、3万7,513人の出走、完走が3万6,499人、97.3%の完走率ということで、大変これはですね、素晴らしい大会ではなかったかというふうに思っております。
 マラソンEXPO、ドームのね、マラソンEXPOの来場者は、三日間で12万6,252人。そして沿道観衆は、実行委員会発表で43万人、ボランティアは9,543人。ほんとに多くの皆さんにね、こうして支えていただき、御参加いただいたことに心から感謝申し上げたいと思います。
 なお、昨日のフェアウェルパーティーで申し上げたんですが、昨日のウィメンズで、残念ながらですね、2万人というのはこういうことかなと思いますが、心肺停止で倒れられた方3人おられたんですが、医療救護チームの適切な治療によりまして、3人の内AEDを二人使ったということなんですが、ちゃんと元気になられてですね、大過なかったというふうに聞いております。関係、医療関係者の皆さんにも心から感謝申し上げたいと思います。ちなみに野口先生、愛知医科大の野口先生には私から昨日、夜ね、フェアウェルパーティーで感謝状を差し上げたということでございまして、また引き続きよろしくお願い申し上げたいと思います。
 なお、結果はですね、優勝がキルワ選手で3連覇、2時間21分17秒。リオ五輪銀メダリストの世界レベルの実力を見せていただいたということで、素晴らしかったです。2位がすい星のように出てきた安藤友香選手、2時間21分36秒。陸連のですね2時間22分30秒の派遣設定記録を突破しましたので、文句なし、8月のロンドン世界陸上への代表というふうになられるのでしょう。是非、活躍をしていただきたいと思います。
 安藤選手は岐阜県海津市出身で豊川高校、そして今のスズキ浜松アスリートクラブで活躍をしておられるということでございます。豊川高校時代、高校駅伝、確か2回優勝の主力メンバーということでございました。
 そして3位は、同じくスズキ浜松アスリートクラブの清田真央選手。去年も活躍されましたかね。清田選手は愛知県田原市出身で、高校は中京大中京ということでございますが。5,000m、10,000mで活躍して、陸上選手ということで、これからも大いに活躍していただきたいと思います。
 なおですね、ティファニーのペンダントは、いつも大体最後のフェアウェルパーティーで、私が来年はこれにしてちょうだいねということを言っておるんですが。もう6回やってきましてね、1回目は普通のスティックティファニーペンダント。2回目がユリ、名古屋市の花。3回目がカキツバタ、愛知県の花。そして4回目がサクラ、これは日本の花。で、去年5回目がラン、オーキッド、これは愛知が圧倒的な生産の日本一。今年はバラ、ローズ、これも愛知県が圧倒的な生産日本一。じゃあ、7回目、来年どうするかと言って、昼もティファニーの、ティファニージャパンの社長から聞かれたんですけど、ちょっとI’m thinking nowだと。夕方まで考えとくわと言って、必死に、一生懸命考えたんですが。
 昨日申し上げたんですが、キルワ選手は10歳の男の子を連れてきてね、ゴールに。ゴールでこう、家族でなんか喜んでいたのが印象に残ったので、やっぱりね、そんなことも含めてですね、来年は「カーネーション」でどうだということを申し上げました。カーネーションの花言葉は「愛」、「Love」でありましてね。色がいろいろあるんですよね。赤いカーネーションは「母への愛」、白いカーネーションは「純粋な愛」、「Pure love」、ピンクのカーネーションが「女性の愛」「Woman’s love」と、こういうことでございまして。これでどうだということを申し上げましたら、乾杯の後、ティファニージャパンのですね、社長なり役員さんと話したら、いや大変いいサジェスチョンいただきました、しっかり検討しますということだったので、たぶんそうなるのではないかと思っておりますが。来年、こう御期待ということでございます。

(3) 東日本大震災の発生から6年に当たって
 震災6年目を迎えまして、コメントを申し上げたいと思います。
 3月11日土曜日が東日本大震災からまるっと6年ということでございました。東日本大震災の発生から6年を迎え、改めて犠牲となられた方々に対して、哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。
 私ども愛知県では、「被災地域支援対策本部」を立ち上げて、一日も早い被災地域の復旧・復興に向けてですね、その生活再建支援などなど、全力で取り組んでまいりました。
 また、現地にもですね、職員の、東北三県にも職員の長期派遣もずっと行わせていただいておりますし、今もですね、被災地からの愛知県へ避難をされておられる方々は405世帯、1,006人ということでありまして。最も多かったのが平成23年8月の1,287人でありますから、正直言ってそんなに減っていないということでございまして、引き続きですね、この被災者の皆さんへのきめ細かな生活支援、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
 また私ども、やはり東北地方とは自動車産業、産業面で大変結びつきが強いわけでありますので、愛知の産業が元気になることがですね、被災地域の経済産業復興を支援するということに直ちにつながるということだと思っておりまして、そういう面でも、愛知の経済・産業をしっかりと回していきたいというふうに思っております。
 また、愛知県もですね、防災面では、こうした東日本大震災を踏まえながら、平成26年5月、「愛知県地域防災計画」を改定をし、平成26年12月には「第3次あいち地震対策アクションプラン」も策定をし、着実に取組を進めております。安心・安全な愛知、日本を引き続き作っていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

(4) 「2023年技能五輪国際大会基本構想」及び「国際アビリンピック基本構想」の策定と国への要請について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinzai/gorinkuniyousei290313.html)
 「2023年技能五輪国際大会基本構想」及び「国際アビリンピック基本構想」を策定をいたしました。そして国へ要請をしてまいりますので発表いたします。
 この構想は、技能五輪関係者、経済団体、企画・広報の有識者からなる基本構想策定委員会の検討を踏まえ、策定をいたしました。
 今日の午後、夕刻でありますが、もう一つ資料がありますので、そこの一番最後に「3 大村知事から国への要請について」でありますが、今日の午後5時15分から午後6時まで、厚生労働省職業能力開発局長と堀内政務官に提出をすることといたしております。
 これはですね、内容は手元にもう一つ横のですね、「2023年技能五輪国際大会基本構想説明資料」という、表紙にアイチータが載っているものがありますので御覧をいただきながらお聞きをいただきたいと思います。
 A4横の基本構想でございます。まず、2ページ。1枚めくって2ページでありますが、大会の基本コンセプトは「技能をめぐる対話 Dialogue over Skills」であります。技能の価値に対する理解と共感を獲得する、国際的な対話と交流の場を目指します。「対話と交流のテーマ」は、「創造性」、「多様性」、「持続可能性」でございます。
 そして3ページを御覧をいただきたいと思います。競技大会を核に、参加体験価値と社会的価値を拡大をしていきたいというふうに思います。左の上にありますように、国際大会にふさわしい競技環境や参加者の思い出に残るおもてなしの提供のほか、右上にありますようにですね、競技の「見える化」、競技を分かりやすく伝える工夫、そしてモノづくりを体験できる「教育プログラム」などの導入により、参加体験価値の拡大を図ります。
 そして左下。左下にありますが、グローバルな課題をテーマとするフォーラムやシンポジウムの開催。そして右下、全国大会との連携などによる持続的なムーブメントとレガシーの形成を図るなどし、社会的価値の拡大を図ります。
 そして4ページが、この競技大会のイメージを文書でまとめたものでございます。今の3ページを文書でまとめたもの。公平・公正な競技運営、思い出に残るおもてなしが@。Aとして参加体験価値を拡大。Bとして社会的価値を拡大。そしてDとしてですね、技能尊重機運の醸成、そして国内外に継承されるレガシーを追求するということであります。
 そして5ページを御覧をいただきたいと思います。開催時期と場所であります。開催時期といたしましては2023年10月から11月頃で、会場は、空港島に建設中の愛知県国際展示場といたします。競技は4日間で、約50職種を実施します。
 開会式と閉会式が各1日ずつで、会場は、ナゴヤドーム又はポートメッセなごやを想定をいたしております。
 その他に、国際大会の統括団体であるワールドスキルズインターナショナル(WSI)関係の会議等を始め、全体で十数日間の日程となります。
 国際大会では、競技に10万平方メートル程度の広さが必要だということでありますので、国際展示場の他、仮設建築物を設置をし、対応いたします。
 これにありますように真ん中のね、このまんじゅうで言うとあんこの部分が競技、それを挟むように開会式、閉会式。その前後にWSIの関係会議など、前後ということでございまして、そういう意味では十数日間の大変大きな大会・会議になるのではないかというふうに思っております。
 なおですね、これまでの経過を申し上げますとね、これは最初に私は技能五輪国際大会を招致したいと申し上げたのが、平成26年の10月28日の記者会見でございました。技能五輪国際大会を本県に誘致したいということで研究を開始するというのを、平成26年の10月28日に申し上げました。で、その秋にですね、その翌月、平成26年11月の後半から全国アビリンピックと技能五輪の全国大会をやったということ。そして、翌、1年少々過ぎてですね、平成28年の3月30日にですね、これ補正予算は出したのか。
【労政局長】 補正予算には出していません。当初予算に挙げさせていただきました。
【知事】 当初予算だな。平成28年の3月30日に、当初予算を平成28年度予算に500万円出したと。
 去年の平成28年の6月2日に政府が日本再興戦略を閣議決定をし、そこで、平成29年度の年央、半ばまでにですね、この技能五輪の国際大会へ手を挙げるかどうかを政府として決めたいと、やりたいと、こういうことを載せていただいて。それを受けて、平成28年の10月にですね、9月補正で、2,000万円の技能五輪国際大会基本構想策定費の予算をして、その成果物が今日御説明してるこれ、ということでございます。それを受けて、今日ですね、国の方へは持っていくということでですね、手を挙げていくということで、が、これまでの経緯ということでございます。
 ちなみにですね、これは要は技能五輪国際大会の前提条件と言いますかね、やっぱりあの、ここんところずっとと言いますか、基本的には10万平方メートルを超える競技会場というのが最低条件という形で、50職種を一遍にやるとなるとそのぐらいいるということでありまして。私どもとしてはですね、最初は、既存の施設を使えればいいかなということなんで、うちの、県の6万平方メートルと金城ふ頭にある名古屋市の施設と併せて10万平方メートルぐらいでもできないかというのを、最初2014年の時にはね、そんなことも一つの検討というか、可能性、選択肢ですかね、というのは申し上げた覚えありますけども、ワールドスキルズインターナショナルから国の方には、1か所でやんなきゃダメだと、ということで。要はですね、分散すると見学者の利便性が損なわれるとか、輸送計画が複雑化するとか、運営経費がかさむとか、とにかくアピールしないということがあって、1か所で10万平方メートルを超えるものということで、主催者からそういう指示と言いますかね、そういうお達しと言いますか、そういう話があったということなので、これはもう、そうでなければ手も挙げられないということなので、いかんともしがたいということかなと思います。したがって6万平方メートルのものに、おかげでここは29万平方メートルありますから。半分以上が駐車場とイベント広場ということになりますので、そこに仮設を立ててやるということで、10万平方メートルのもので作っていきたいと思います。
 最近、プレハブというか、テントですよね。最近テントでもまあ非常に空調もあれだし、立派なものですね今は。皆さん国際的なイベントに行けばお分かりになると思いますが、どういう形になるかはあれですけれども、そういった形での仮設を作るということで対応をしたいと思います。なおですね、仮にそうであるというのは、技能五輪の大会には火を使うものとかね、粉じんを伴うものということで、そういうものでやっぱり、テントとか仮設の建物でやった方がいい、そもそもですよ、というものもありますので、そういった形でやっていければというふうに思っております。
 はい。それがまず第1点。
 そしてですね、続いて6ページでございます。6ページはですね、技能競技については、創造性・多様性・持続可能性をテーマとするユニークな職種を提案をしていきたいというふうに思います。まあ大体50職種、アブダビでは51ということでありますが、愛知の特性を生かしたエキシビション職種。エキシビションはね、いくつかやれますので、例えばロボット、航空宇宙。それからAI、3Dプリンター。それから障害者と健常者が共同して取り組む職種。それから持続可能性ということでソーラー、蓄電、水素、炭素繊維、壁面緑化、水耕栽培、地球環境の持続可能性に関連する職種とかね。陶芸、絞り、盆栽など、伝統を彩るそういった職種、そういったものも考えていきたいと思います。
 それから7ページ。公式行事としては開会式、閉会式。開会式はね、日本の山車を起点に愛知の伝統と粋をね、表したらどうか。それから閉会式はダイバーシティを表すアトラクションをやったらどうか。ま、いろいろ考えていきたいと思います。
 それから8ページ、公式行事でありますが、国際会議、カンファレンス。創造性、多様性、持続可能性に関連するカンファレンスを併催をする。それから視察ツアー。産業観光をね、標榜しておりますから見ていただくところは幾らでもあるというふうに思っております。
 それから併催イベントとしてですね、解説プログラム、展示プログラム、それから教育プログラム。技能入門、ジュニア、キャリア相談、そういったものも含めですね、あと、職業訓練施設の公開、企業見学、こういったものまで十重二十重にやっていければというふうに思っております。
 そして10ページはですね、こういったものを集大成をし、技能の力で世界を発展させるムーブメントを作っていきたいと思いますし、技能競技の中心地、この愛知がですね、技能競技の中心地としてのステータスを獲得するとともに世界に発信するムーブメントの拠点にしていきたいと思っております。
 今後のスケジュールでございますが、2016年度、ここにあります、愛知県がこれで基本構想を作って国に提出する。それ受けていただいて、国の方が2017年度年央に検討をし、招致を決定をしていただく。それから国としての構想を作っていただいて、そして2018年度に提出。要はこれ、5年前に出せと、大会のですね、ということになっております。で、そして、2019年度ロシアのカザンでの大会の時にですね、この理事会、総会やりますので、そこで2023年の開催国を決定するということで、2019年に開催地決定ということで進めていければというふうに思っております。
 私どもはまず、愛知県を候補地としていただいて、国とともに経済界等と連携を取りながら、推進組織を設置し、招致活動、開催準備を進めてまいります。
 なお、この最後12ページでありますが、国際アビリンピックについては、国で招致について検討されていないため、具体的な年は入れておりませんが、障害者雇用促進と協働社会の実現のため、意義深いものと考え、県としての基本構想を策定をいたしました。国に、招致に向けて協力をしていただけるよう、国際アビリンピックの構想も合わせて、今日、提出をしていきたいと思います。
 日本と愛知における「モノづくり」と「技能価値」の発展のため、関係者の皆様とともに、技能五輪国際大会の招致を実現させていきたいと思っておりますので、なにとぞよろしくお願いを申し上げます。
 あとはちょっと大部のものが、資料が付いておりますが、また、詳しくは御覧をいただければというふうに思っております。
 なお、補足して何点か申し上げますが、今、最後に申し上げた国際アビリンピックはですね、障害者のこの技能競技大会は、4年に1回でありまして、これまではですね9回行われておりまして、実は9回のうち5回アジアでありますし、これまで日本も東京都と静岡県でやっておりまして、地理的、地域的なね、偏りとしてということがあるんじゃないかというのも、ちょっと国の方は気にしているようでありますが、我々はね、せっかくこれはやるので、やっぱり我々としては是非、併せてやっていきたいということをですね、申し上げていきたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。これ、今後の、アビリンピックの方は今後の展開ということで御理解をいただければというふうに思っております。
 改めてもう一度申し上げますが、技能五輪国際大会は22歳以下の青年技能者の技能水準の向上と国際交流、親善を図ることなどを目的に2年に1回開催される技能の祭典であります。愛知県は製造品出荷額等が38年連続日本一。技能検定合格者は延べ33万人を超えております。要は、技能士の資格を持っている人が、愛知県人口750万人のうち33万人を超えるという、正に技能王国でありますし、技能五輪全国大会では12連覇をしております。経済のグローバル化とか少子高齢化の中でね、日本、そして愛知の産業競争力を高めていくためには、この産業人材の育成・確保は大変大きな課題だということでありまして、正にモノづくりで日本をリードする産業首都あいちが、国際大会を通じて、こうした技能を普及・発展させるムーブメント、技能を尊重する雰囲気を醸成するということと、そしてまたその技能を発展させる、そういうムーブメントを是非この技能五輪国際大会を機に興していきたいというふうに思っております。
 ちなみに2019年、2020年と技能五輪全国大会、2020年は技能五輪全国大会とアビリンピック全国大会、そして2023年が技能五輪国際大会ということで、ホップ・ステップ・ジャンプでですね、この2020年東京オリパラがある前後の年にですね、この愛知から産業を盛り上げていきたいというふうに思っております。
 なお、当面の状況ですが、2017年がアブダビ。2019年がロシア・カザン。そして2021年はですね、今のところ中国の上海とスイスのバーゼルが立候補していると聞いておりますが、分かりません。これが今年決まるんだな。アブダビ大会で決定をすると。そして2023年は競合国があるかどうかは現時点では分かりません。分かりません。だってまだ2021年が決まっとらんでね。ということでございます。
 国は平成29年度年央までに、具体的な方策、技能五輪国際大会の日本への誘致に向けた具体的な方策を検討し、結論を得ると、去年の日本再興戦略に書いております。
 そして、今回予算面のことは書いておりませんがね、これは国が事業計画作って、国が決める。正確に言いますと、国と言いますかね、WSIのメンバーである中央職業能力開発協会が、これは国の外郭団体だね。中央職業能力開発協会が、これは技能五輪の全国大会の主催者だな。だからそういう意味で、そこが手を挙げるということだから、ここが計画を作り、出していくということでありますので、予算面は書いておりませんが、これまでの実績からするとですね、2013年のドイツ・ライプツィヒでの大会は約72億円。2019年のロシア・カザンでの、これ予算ですが、計画しているのが大体82億円ということになっておると聞いております。それを国、州政府、それからスポンサー、それからいろんなグッズとか入場料の収入等々でこう割り振っていくということでありますので、今後ですね、地元負担額等々については、この予算面については、国としっかりと協議をしていきたいと思います。
 そして、入場者とかどのくらいになるんだということでありますが、2015年のサンパウロ大会等、実績からすると、大体26万人ぐらい。サンパウロ大会がそのくらいだったんで、まあ大体26万人ぐらいではないかと。もっと来ると私思いますけどね。2014年の技能五輪全国大会・アビリンピックで愛知県、29万人来たんだな。29万人。技能五輪の全国大会22万人、アビリンピックがほぼ7万人なんだな。7万人。で22足す7で29万人。これは今までで一番多かった神奈川県が15万人だったので、倍来ましたので。正直言って、26万人、まっと来るような気がしますけどね。サンパウロ並みであればそのぐらい。選手は、サンパウロ大会の実績からすれば1,200人。ということで、想定をしております。
 参加選手はね、だから、2007年の静岡大会、日本でやった最後の大会、静岡大会800人でしたから、大分やっぱり大会としては大きくなってきているということではないかというふうに思います。
 後、ちなみにですね、去年のブラジル・サンパウロでの大会の時に、技能五輪大会、日本選手は金を五つ取りましたが、その内金メダルの五つの内、四つは愛知県選手が取ったということで。参加選手45人の内、16人が愛知県選手であったということもありまして、私はね、やっぱりこれこそやっぱり愛知でやる価値があるのではないかというふうに思っております。我々としては全力で取り組んでいきたいと思います。

2 質疑応答
(1) 「2023年技能五輪国際大会基本構想」及び「国際アビリンピック基本構想」の策定と国への要請について
【質問】 技能五輪国際大会について、2点伺います。
 先程知事から、愛知県の選手が大会の中心になっていくとの説明もありましたが、これから中学校や高等学校等の教育現場において、技能五輪に出場するような若者たちをどのように育てていくのか、考えがあれば聞かせてください。
 また、大会の「見える化」についての話がありましたが、具体的にどのようなことをするのか、もう少し具体的に説明してください。
【知事】 人材の、産業人材の養成については、様々な施策をやっております。
 例えば我々、一番分かりやすいのは、例えば高校で、愛知総合工科高校を昨年4月開校いたしました。今年の4月からは専攻科を、日本で初めて公設民営、名城大学に運営をしてもらい、技能五輪のメダリストとか、赤ア先生始めそういうノーベル賞級のですね、学者、研究者の皆さんからも手ほどきをいただく。また高大連携もね、どんどん進めて行く。そういったことに、正に日本一の産業人材育成校、工業高校を作っていくということも一つあります。
 また平成29年度からはSTEM教育ですね、理数科教育の底上げという形で、スーパーサイエンススクールとは別にですね、理数科教育の底上げという形でのものもやってまいります。
 そしてまた、企業さんとの連携でね、こういう技能五輪の全国大会に出ていくようなスーパー技術者、エリート技術者は、各企業さん、特に大企業さんがね、しっかり養成されると思いますが、これ年齢制限があるのでね。22歳、国際大会22歳、全国大会23歳なので、もう若手は、最低でも高卒でなきゃ無理なんですね。高校卒業してすぐ仕込まれ。ですから、町工場・中小企業などはそこまでいかないので、我々としては年齢が少し行ってもですね、様々な職種ですね、板金だとかそういった技能のそういった職種で、町工場のそういった若手の技能人材の大会も、愛知県独自で、もうやっております。また、小牧にあるポリテク中部等々でコラボしながら、様々な技能実習、検定等々もやっております。
 ですからそういう意味では、今回は世界大会に向けて、人材育成をしていくということは、やっぱりこれは大きな課題なので、まだ引き続き、産業界と連携しながらやっていければと思います。
 ちなみにですね、技能五輪の全国大会は二日間なんですよ。技能五輪の国際大会は四日間なんですよ。競技時間は倍なんですね。職種はね、少し違うんですよ。ですから、私はね、この際やっぱり、仮に2023年日本に決まるということになりますとね、やはり、そこでやっぱり名を挙げていく。勝利だけが全てではありませんがですね、やっぱり地の利を得て、やっぱりかつてない程のね成績を得るというのも、一つの大きなね目標だと思いますから。そこはやはり、そういった企業さんとか、そういった人材養成される方々とよくよく相談しながら、やっぱり国際大会向けにね、やっぱり訓練等々もやっぱり仕立てていくというのも必要ではないかなあという感がしますね。
 やっぱり日本の企業さんは、まずは毎年ある技能五輪の全国大会でねメダルを取るという形でね、行くんですね。国際大会はその職種が違う、時間が倍だということなんで。韓国なんかは、ここんとこずっと韓国は世界1位を取っておりますけど、韓国なんかは、やっぱり世界大会向けにですね、ポイントゲッターを養成しですね、金メダル取りに来てるということなので、そういったことをね含めて、やっぱり少し考えていかなきゃいけないのではないかというふうに思っております。
 そしてもう一つのですね、「見える化」のところですが、競技の面白さを分かりやすく伝える解説や説明を導入ということで、この資料のね、資料のこれは9ページだわね。併催イベントで解説プログラムとか展示プログラムとかね、教育プログラム、こういったものをですね、ここにありますこういったものを、より丁寧にですね、より幅広くやることで、一般の方がなかなか見てたってそりゃ、これ何やってるかっていうのはあれなので、やっぱり解説を充実させていく。それからいろんな展示ですね、世界の技能、日本の技能・愛知の技能、そういったものをパネルとか映像も含めて、こういった技能があるんですということを見ていただくようなイベント。それから教育ということで、技能入門。子どもたちね、子どもたちへの技能入門とかジュニア・スキルズ。それから、そういったのをやってみたいという人に、キャリア相談するとか。また、様々な企業見学、工場見学、職業訓練施設。そういう意味で、できるだけ広く広く、この国際大会、競技大会を機に、できるだけ多くの一般の県民の、市民の皆さんにね、参加し、肌で触れていただけるようなイベントをですね、用意したいというふうに思っております

(2) 名古屋市会における空見地区大規模展示場についての市長答弁への抗議について
【質問】 3月8日の河村市長との話は、知事はどう言って、河村市長からはどういう返事があったのですか。
【知事】 3月7日の発言、市議会での答弁でありましたから、3月8日の昼、昼飯時ですね、昼時。12時20分か30分ぐらいだったと思いますが、昼時に電話でつないで、電話で、いや昨日の本会議での答弁は事実とは異なる、いかんのではないかということをね、今日申し上げたことを、しっかりと申し上げさせていただきましたということでございます。

【質問】 返事はあったのですか。
【知事】 返事は、特に。ここで申し上げたように、そういうふうに私はね、そういうことを言うのであればだ、私は言ってないということを言うのであれば、それを言ったということで、普通一般社会では証拠を出さなきゃいけないわねと言ったら、まあテープなんかとってないしな、とか言って。それはないわな、元々言ってないからな、というような話はありましたね。
 いろいろしゃべったけど、最後は、「まあ、そんなことよりも、とにかく15万平方メートルで、まあ一緒にやってこまい。」とか言うから、そういう問題ではない、ということは申し上げたということであります。

【質問】 以前は、よくテレビ等で「村村コンビ」と言われていましたが、今「村村コンビ」と呼ばれることに対して、知事は、うれしいとか違和感を感じるとか、何か感想はありますか。
【知事】 いや、特にそれはありません。皆さんね、何かいろいろ、まあ皆さんね、新聞、記者さんだからいろいろ筆が立つので、いろんなストーリーを作られて書かれるのは得意ですしね、何書かれてもこの世界自由なので、いろいろ書かれるなと思って見ておりますけれども。
 この展示場の件はね、申し上げますけど、これは政治の話ではありません。行政実務の話でありますから、誰がやっても、誰がどういうふうにやっても、できないものはできない、という行政実務の話、ということを僕は最初から申し上げてると思うんですね。それ以上でも以下でもありませんので、どういうふうにストーリーをね、作られるか、それは御勝手でありますけれども、そういうことではないということだけは申し上げておきたい。それでも書かれるだろうけどね、皆さんね。全く関係ありませんね。河村さんとの友情とかね、そういったものは変わることはありません。ただこれは行政実務の話なんで。
 私は2月15日に申し上げて、今日も申し上げましたがね、一つは、これは県の許認可権限に関わることでありますから、それはできない。できないものはできない。5年、10年、20年たってもできないものはできないということを申し上げたい、申し上げております。それが一点。
 それから、東邦ガスさんは、県と市が一致しなければ貸さない。私も何度も確認しておりますが、土地は貸さないということを確認をいたしておりますから、それもできないということではないでしょうか。
 他にも、ちょうど1年前の2月にね、私どもが、県の方から空見ふ頭はこんないろんな問題があるけどいいか、というような話ね。工業地帯であり、周りは倉庫、工場だということ。それからまた、金城ふ頭、それから空見ふ頭は物流の拠点だしね。もう大型トラックがぼんぼん走る。自動車と機械の輸出の拠点なわけですよ、金城ふ頭はね。そういったところで大型集客をするようなところになるのかねということ。それからそこにはね、高圧ガス導管が残り、無線鉄塔が残り、それから、ガス圧力調整器というのも残る。それから当然でありますけれど、今豊洲等々で言われているような土壌汚染の問題もね、これも懸念されると。それは完全に、完全にそれは払しょくされるというんであれば、それは全部調べな分からんでね。そういったことも懸念されるし、駅もない。駅作ってね、デッキ、当然あそこは目の前の道路は6車線で、トラックびゅんびゅん、6車線だよねあれ、知らないか。3車線・3車線か4車線・4車線だったかと思いますが、トラックびゅんびゅん走ってね。あれ外ならデッキも作らないかん、いくらかかるんだねというような話をね、言ったけれども、それについての答えは今日までないということですから。私は、ここはですね、ふさわしい場所ではないということを、2月15日に申し上げたわけでありまして、そういったもろもろのことを含め、最終的にもう1回申し上げますが、許認可権限が私どもにあるということ、それから、土地を東邦ガスが貸さないということでありますから、できない。ですから、そのことはですね、行政実務であるということをですね、申し上げたいというふうに思っております。
 そういう中で、名古屋市会で事実と異なる答弁をされたので、これは極めて遺憾だと思っております。名古屋市会での発言は重いと思いますよ、公人として。私は、この点については、猛省を促したいということと、厳重に抗議をしたいと思っております。以上です。

【質問】 今の知事の話の中に「どうストーリーを作られるかは勝手だが」とありましたが、その「ストーリー」というのは、名古屋市長選挙を指しているのですか。
【知事】 違う違う、あなた方だ。僕の発言に対してだよ。

【質問】 名古屋市長選挙の対応に、何か変化はありますか。
【知事】 ありません。コメントはありません。
 いや、私がこう言うとさ、なんか今言ったあなたが言った、なんか河村さんとの関係がどうのこうのとかさ、何とかって、そういうストーリーを、サイドストーリーを作ってだ、補強して、どうせ書かれるんだろうと。それも事実と違うけど。何書いたって自由だしな、あんた方、ということです。という意味ですから。止めてね、だから書くのは。そういうの書くのは。

【質問】 河村市長は、市会の答弁の中でもう一つ、「空港島は遠い。東京ビッグサイトへみんな行ってしまうのではないか。」と、県の計画に非常に否定的な発言もされています。県全体の経済発展を考えると極めてエゴ的な発言だと思いますが、これについて知事はどう考えますか。
【知事】 そんなことは別に言わなくても、みんな分かっていると思っておりますので言いませんが、その点も事実と異なりますので、明確に申し上げたいと思います。
 空港島へのアクセスは、名鉄、高速、いずれも30分で行けるという場所でありますから、金城ふ頭と何ら遜色はないと申し上げたいというふうに思っております。
 それが事実でありますから。そのように言われるというのはね、県、我々がやっている仕事に対して、そういう否定的なネガティブな発言をされるというのは、何を根拠にされるのかという、極めて不愉快と言わざるを得ないですね。
 じゃあ、我々が名古屋市のやっている仕事をこういうふうに評価すると、こんなもんなんだと言って良いのかと。そういうことは言いませんよ。言わないよ。それは礼儀じゃないですかね、普通の。これも社会人としての常識だというふうに私は思います。
 ですから、事実と違うということを申し上げたいというふうに思っております。
 関係者はみんな分かってますよ。関係者はみんな分かってますが、そういうふうに聞かれれば、やはり事実と違うことを申し上げたいと思います。

【質問】 空見で計画する名古屋市の展示場事業について、県でも独自に、総事業費はこれくらいかかるのではないかという想定をつくっているようですが、どうですか。
【知事】 そういうことはありません。

【質問】 名古屋市長選挙の告示まで1か月となりましたが、知事のスタンスなど、市長選挙にはどう臨みますか。
【知事】 いや、特にコメントはありません。以上です。

【質問】 知事は、河村市長に抗議をしたとのことですが、引き続き翻意を促すとか、説得の場を持つなど、今後の予定はありますか。
【知事】 いや、それは分かりません、今後のことは。
 ここで明確に申し上げるということが、一つの大きな抗議ではないかというふうに思っております。必要であれば、また考えたいと思います。別に先々のことを、こう組み立てて考えてやっているわけではありませんので。
 まずはですね、先週、河村さんには抗議を申し上げたということと、やはりそのことは、市が本会議で答弁されたということなので、そこは明確にしておいた方が良いと思いましたので、今日この記者会見の場で申し上げていると。事実を申し上げていると、事実を申し上げていると、事実を申し上げているということなので、それ以上でも以下でもないということなので。引き続き必要があれば、事実は申し上げていきたい、事実を申し上げていきたいというふうに思っております。
 人間ですから誰が何を言おうがね、日本は世の中自由だけども、事実というのは一つですからね。それが違うと言うんであれば、それは証拠を示していただかなきゃいけない。
 でもって私は2月15日に記者会見してるんですよ、できないと言って。その後3月7日に、名古屋市会の本会議で、知事は「調査をやってちょーよ」と言ったと、言ってるんですよ、名古屋市議会の本会議で。じゃ何を根拠にそう言われたのか。言う方がそれを証明しなきゃいけないでしょ、それ。私が言うんですか、それ。違うでしょ、それ。私は、2月15日に記者会見で、できませんと、これできないんですというふうに言ってるんですよ。それが違うと言うならば、何があったのか、何が違うのや。実は大村はこう言っているんだと、こういうことを言うんだったら、それは証拠を、証拠を示して言われなきゃいけないんじゃないですか。
 それは私は、社会人として最低限のルールだと思いますよ。何言ったって自由にはならないんですよ。ましてや市議会ですよ。議会ですよ。本会議ですよ。私は事実を、だから必要であれば事実をこれからも申し上げていきたいというふうに思います。事実以上のことを申し上げるつもりはありませんが、事実ははっきりと申し上げていかなければいけない。それは私の使命だと、それは私の責任だというふうにも思っております。

(3) 次期衆議院議員選挙について
【質問】 先週の土曜日に、自民党の衆議院議員選挙の愛知2区の候補者が決定し、これで自民党の県内の選挙区の候補者が全て出そろい、自民党、民進党、共産党といった主要な政党の候補者が決まりました。これについての知事の受け止めと、新年度以降に衆議院議員選挙が行われるかどうかについての知事の感触を聞かせてください。
【知事】 別に、特にコメントはありません。それは、候補者はね、政党ですから、次の国政選挙は衆議院選挙ですからね、やっぱりそういう準備を進めて、候補者がいなければ候補者を決めていくということをできるだけ早くやろうというのは、それはそういうことだろう思いますので、そういうふうに決められたんだろうということでしょう。
 いつ選挙があるかどうか、そりゃ、いろんな要素があってあれでしょうけど。それは、安倍総理本人が考えて決められるということではないかというふうに思っております。
 ただ、これで折り返し2年が過ぎましたのでね、この後いつあってもおかしくないという状況ではあるのは間違いないと思いますが。
 ただやはり、国会が開会中とかね、やっぱり本会議の予算とか予算関連法案とかいろいろやっている時に、何かこう3月、4月に途中でぱっなんてことは、昔はありましたけどね。今はそれはできないので。そうするとおのずとね、やはりいつやるかというのは、そうたくさん選択肢はないのかもしれませんね。ただ、それは、総理大臣本人が、自分で苦心惨たん考えて決められるということではないかというふうに思っております。
 あとは、候補者が誰がどう決められるかというのは、そう関心はありませんが、国政選挙があればね、その時の国政の大きな課題をですねテーマにして、しっかり論戦を戦わせていただいてね、国民、県民、市民、有権者にしっかりとした政治の選択肢を示していただく。そういうことを大いに望みたいというふうに思っております。

(4) 朴槿恵氏の韓国大統領の罷免について
【質問】 韓国の憲法裁判所が朴槿恵氏の大統領罷免を決定しました。県内からも韓国への進出企業があるなど、経済面での韓国との結びつきも強いと思いますが、今後の日韓関係について、知事はどのように見ていますか。
【知事】 韓国はね、やっぱり日本にとってかけがえのない隣国でありますから、日韓関係の友好協力、そして両国間、そして両国民の友情、これはですね育んでいかなければならないというふうに思っております。
 ですから、私ども愛知県は一昨年の11月にですね、2015年11月に、韓国京畿道、ソウルを取り巻く大きな自治体でありますけど、京畿道と友好協力協定を結ばせていただきました。
 私が行きました、その後、あそこの南景弼(ナムギョンピル)知事さんは、彼も国会議員を経て、今、大統領選挙にエントリーしているんだな、彼は。保守勢力の方でね。ハンナラ党の、だから改革派のというとこかな、そちらで。なかなかまだ、名前出てきてませんけどね。だけど、本当は去年、一年ぐらい前にこっちに来る予定もあったんですけど、ちょっとドタキャンになっちゃいましたが、行ったり来たりというのは大事なので。
 平成29年度はですね、韓国京畿道から高校生をですね、高校生12名を愛知県に来ていただいて、愛知の高校生と英語でディスカッションしていただく。ちょうど1週間ぐらいになろうかと思いますがね。そういう高校生の交流をですね、今、企画をさせていただいております。
 これは、これまでタイの高校生をね、ご招待をし、愛知からも行き、あと、広東省の高校生はこれでもう2回来てもらったかな、今度うちから行く番だと思いますが。それに次いで三つめかな。ということで、私は、こういう子どもたちの交流というのは、非常に先々まで広がっていく交流なんで、是非こういったことをやっぱり進めていきたいというふうに思っております。
 ただ、ちょうど先週ですね、韓国総領事さん、こちらの鄭総領事さんと、あと韓国民団の幹部の皆さんなどなどとも懇談をする機会がありましてね。その時はやはり、いろいろ話をしましたが、皆さんやっぱり総じてね、こういう形で大統領が不在になるというのは非常に心配をしておられました。
 それと併せて、日本と韓国、日韓関係に大変大きな影を差している例の慰安婦像、少女像の問題などなどね。もちろんこちらの行政の関係の方々、それから民団の方々は、我々は大変苦しい立場に立たされていると。ああいう形でね、やられるというのは、もう大変迷惑していると。何とかして欲しいということを、皆さん異口同音にね、言われております。これは皆さん取材すればお分かりのとおりだと思いますが。
 そういう意味でね、私、全く同じ気持ちでありましてね。やはり国際社会はね、やはり法とルールというのがありますからね。法とルールにのっとって、その範囲でやはりやっていただかないと、反日でいけば何でも許されるんだというようなね、ことではですよ、それはやっぱり両国間のその関係ももちろんだし、両国国民のね、やっぱり友情という点で、やっぱり陰りが出てきちゃいますよね。ですから、私は、法とルールにのっとって、やはりルールを守りながら、お互いをお互い尊重しながらね、友好交流、実を上げていくというのがあるべき姿だというふうに思います。
 ですから、総領事さんもね、民団の関係者も、全く韓国の雰囲気が違うと。ほんの一部のね皆さんが、あれは挺対協ですわね、挺対協の関係の皆さんだけがね、エスカレートして、ああいう慰安婦像とか少女像を作り、手続もなしにですね、大使館とか総領事館の前にどーんと置いてですよ、騒ぎ立てると。非常に残念だと。全くそんな韓国国民の中にそんな雰囲気は全くないというふうに言っておられて、私もそう思っていますよ。ですから、そういった形のことはね、やはり一日も早く収めて欲しい、収まって欲しいなというふうに思います。
 ただ、もう一つ、60日間で必ず大統領選挙はやってくるわけですから、その大統領選挙はどうなるのか。そして、その大統領選挙の最中にどういうふうなことが主張されるのか。今、北朝鮮の核実験なりミサイル発射等々で、大変私はですね、北東アジアの平和、安全保障にとっては、大変厳しい局面に来てると思いますので、やはり38度線で対峙している韓国、日本、そしてまたアメリカ、日米韓の3か国と中国、ロシアを含めて、6か国協議の枠組の中で、やはり北朝鮮をどういうふうにですね抑えていくか、そういう点でもやはり韓国は要なので、是非、大統領選挙中のキャンペーンも含めてですね、国際社会との融合、そしてアジアの平和、そういったことを各候補者しっかりと訴えていただけるように、切に願いたいなというふうに思っております。
 いずれにしても4月中には、4月中ですかな、大統領選は。5月の頭かね、頭だな。日本の連休明けか。あと2か月で結果出るので、新しい体制ができればですね、やはり日韓の関係を、更に何と言いますか、深めていく、強化していく、そういう方向でね、やはり進んでいくことを望みたいと思いますし、我々もできることがあればしっかりやっていきたいと思ってます。