知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成29年7月24日(月) 午前10時

1 知事発言
(1)熱中症の注意喚起について
 皆さん、おはようございます。7月24日月曜日午前10時のですね、定例会見を始めさせていただきます。
 熱中症のですね、注意喚起について申し上げたいというふうに思っております。熱中症の予防ということでお願いをしたいと思います。
 愛知県における熱中症による救急搬送患者数は、今年の5月1日から、5月以降毎週ウェブでですね、公表していることになりますが、5月1日以降7月21日、先週金曜日の午後4時までの速報値として1,413人ということであります。
 7月に入りまして、愛知県内では連日30度を超す厳しい暑さが続き、地域によっては35度を超える猛暑日も記録されており、7月1日から21日午後4時までの救急患者の搬送者数は、これまで1,055人に上っております。要は、7月に入ってからやはり増えてると。5月から1,413人ですが、7月に入ってから3週間で1,055人ということであります。
 名古屋地方気象台は、東海地方は7月19日頃に梅雨明けしたとみられるということを発表いたしました。また、20日に発表された東海地方の1か月予報ではですね、向こう1月の平均気温が平年よりも高い確率は50パーセントということであります。これから猛暑の時期を迎え、引き続き熱中症に注意をしていただく必要があります。
 愛知県では、熱中症予防の注意喚起のため、5月1日から土日祝日を除く毎日、熱中症による救急搬送者数を、県内消防本部の協力を得て、県のウェブサイトに公開をいたしております。また、各種会合等の機会を活用し、県民の皆様方に広く熱中症の予防啓発、注意喚起をしていきたいと考えております。
 なお、今年の2月にですね、愛知県と大塚製薬株式会社との間で、健康づくり等に関する包括連携協定を締結をいたしましたが、特に熱中症対策につきましては、大塚製薬株式会社に注意喚起のポスターを作成をいただきました。引き続き、このポスターを市町村、学校、関係施設等に掲示をし、注意喚起を図っていきたいというふうに思っております。
 このポスターはですね、全部で4,550枚で、今言いました市町村、学校、関係施設等約830か所にですね、小中高、市町村役場、公園、もちろん県のいろんな施設ですね、それから県営住宅などに貼ってですね、注意喚起をしたいというふうに思っております。
 また、高齢者の学びの場であるあいちシルバーカレッジでは、大塚製薬株式会社に協力をいただいて、熱中症の予防の講話を6月と7月に開催をし、直接高齢者に呼びかけも行わせていただきました。
 ということでですね、このポスターを、この大きさで大塚製薬さんに作っていただいて、全部で4,550枚、830か所にですね、掲示をして、アピールをしたいというふうに思います。
 ちなみに、このポスターの女の子は鈴木梨央さんですね。タレント、12歳で、大塚製薬のポカリスエットのコマーシャルに出てる子ですね。ということでございます。
 是非ね、この熱中症、これから、大相撲名古屋場所も終わりましたのでね、いよいよ本格的な夏ということなので、どうかですね、熱中症に気を付けていただきたいと思います。県民の皆様には、熱中症を防ぐため、できる限り暑い中での無理な外出は避け、小まめな水分の補給をいただくようにお願いします。暑い日はエアコン、扇風機をお使いいただいて、体調管理に十分に気を付けていただきたいと思っております。
 毎年、愛知県はですね、熱中症による救急搬送が全国でも大変多いと。もともと高温多湿ということとですね、各市の消防本部が連絡すればすぐ来てくれるということもあってですね、非常に多いということでございまして。5月から7月半ばまででいきますと、東京都、何だ、東京都、埼玉県に次いで3番目かな、ということでございまして、これからも増えてくると思いますので、是非お気を付けいただきたいというふうに思っております。

(2)「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の更新について
 「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の更新についてでございます。
 私が平成27年2月の知事選挙の際に県民の皆様にお示しをいたしました政策集「あいち重点政策ファイル300プラス1」に掲げました300の政策について、その年の7月に、平成30年度までの4年間における施策・取組内容や手順をお示しするロードマップを作成し、全庁挙げて各取組を推進をしているところであります。
 ロードマップは、毎年度、事業の進捗状況を踏まえ、その内容を更新をしていくこととしており、この度、平成28年度、平成29年度の取組を反映したロードマップの更新をいたしましたので御報告をいたします。
 お手元の概要版、「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の平成27年度から平成29年度の主な取組には、300項目のうち主立ったものを記載をしております。この概要版の中から、新しい取組を中心に御説明をいたします。
 まず、1.リニア・インパクトを生かし、世界に発信する「中京大都市圏」づくりの取組であります。
 この概要版をね、御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいと思います。本体はこんな大部なので、またお時間があれば御覧をいただければと思いますが、この概要版で御説明をいたします。その中でも、全部というわけにいきませんので、ピックアップをいたします。
 まず、5番。昨年10月から日本初の有料道路コンセッション事業を開始をし、愛知道路コンセッション株式会社による有料道路の運営を行っております。この事業開始に併せて、中部国際空港の連絡道路の料金を半額にいたしました。また、知多半島道路、半田から名古屋の方面にかけてですね、朝6時から9時、夕方はですね、5時から8時、3時間3時間、3割引きという形にいたして割引もしております。
 今後は、各パーキングエリアにおける地域の特色を生かした取組、沿線開発など、地域の活性化に向けた事業も進めてまいります。
 次に、13番です。名古屋港や三河港、衣浦港などの港湾機能の強化。岸壁や埠頭用地、海陽ヨットハーバーの整備、港務船「みかわ」の更新などの取組を着実に進めてまいります。
 続いて、2.産業首都あいちの取組です。
 まずは17番です。次世代自動車の取組については、昨年度、15市町において自動運転のために必要な高精度3Dマップを作成し、実証実験を実施しました。今年度は、遠隔型自動運転システム等を活用した公道実証実験を全国に先駆けて10市町で行い、5市でモニター調査を実施してまいります。
 次に、18番と19番です。航空宇宙産業の振興については、アジアNO1.航空宇宙産業クラスター形成特区の取組や、県営名古屋空港とその周辺地域における民間航空機MRJの生産・整備拠点の整備等を着実に進めてまいりました。
 今年度は、エアロマート名古屋2017に出展する中小企業の販路開拓支援やシンポジウムの開催など、一層の産業集積と航空宇宙分野の人材育成に取り組んでまいります。
 次に、22番です。ロボット産業の分野では、2020年ワールドロボットサミットを愛知で開催することが決定いたしました。この大会の開催をロボット産業の国際競争力強化につなげ、航空宇宙、自動車に次ぐ第3の柱として大きく育ててまいります。
 37番です。産業空洞化対策減税基金の取組。これまで企業立地では224件を採択し、総投資額4,081億円、3万9,000人を超える雇用維持・創出効果を上げ、研究開発・実証実験では、平成29年度までの累計で451件を採択いたしました。
 65番です。農業分野では、今年3月に「西尾の抹茶」が愛知県から初めて地理的表示(GI)保護制度に登録をされました。また、名古屋コーチンについては、生産拠点である畜産総合センター種鶏場の機能を強化するため、コーチン発祥の地と言われる小牧市内への移転整備を進めております。今後も、愛知の農産物のブランド力強化と生産振興に力を注いでまいります。
 続いて、3.人が輝くあいちの取組です。
 80番です。公立高校入試については、入試日程を短縮し、三河学区を一つの群にまとめるなど、受験生の立場に立った制度の見直しを行い、今年度の入学者選抜から新しい制度で実施しております。
 82番と85番です。愛知総合工科高校専攻科では、今年4月から名城大学による全国初となる公設民営がスタートしました。今年5月には、あいちSTEMハイスクール研究指定校とあいちSTEM教育力強化事業研究指定校合わせて13校を指定し、STEM教育の充実に向けた支援を行っております。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マセマティクスということで、理数工学教育といいますかね、これを今年度新たに打ち出して進めております。ものづくり愛知の未来を担う人材育成にしっかりと取り組んでまいります。
 90番です。今年4月、県内初の複数部制単位制高校(ステップアップハイスクール)として、愛知工業高校の敷地内に城北つばさ高校を開校しました。個々の状況に応じた多様な学びの場を提供し、生徒の学ぶ意欲にしっかりと応えてまいります。
 102番です。子育て支援の取組として、子供の生活実態を把握し、子供の貧困対策の推進につなげるため、昨年12月に「愛知子ども調査」と「ひとり親家庭等実態調査」を実施しました。今後、調査によって浮き彫りとなった課題等を分析し、その結果を踏まえた支援策を検討いたします。
 125番です。認知症対策として、現在、あいち健康の森及びその周辺地域を対象として、認知症に理解の深いまちづくりのモデル、オレンジタウン構想に関する調査を行っております。今年度中に構想を策定し、認知症の人が自分らしく暮らし続けることができる社会の実現に取り組みます。
 134番です。特別支援教育の充実については、大府市と瀬戸市において特別支援学校の建設工事を進めております。西三河南部地区の新たな特別支援学校について、整備計画案の検討を進めております。
 137番です。重症心身障害児者施設については、今月、豊川市で社会福祉法人明世会による信愛医療療育センター64床が開所いたしました。その病床数が、平成25年時点の382床から2倍近い694床となりまして、ここ数年で大幅に拡充をいたしております。
 138番です。再編整備を進めている心身障害者コロニーでは、昨年3月にリハビリセンター棟、7月に重症心身障害児者施設こばと棟が供用を開始し、現在は、平成30年度の供用開始に向けて本館棟の整備を進めています。
 146番です。昨年10月に、「手話言語の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例」を制定しました。今年度は、軽度・中等度難聴児への補聴器購入費の助成制度も創設いたしました。聴覚障害のある方々のコミュニケーション環境の充実に向けた取組をしっかりと進めてまいります。
 148番です。愛知県では、2019年9月の開業に向けて、常滑市の空港島において愛知県国際展示場を整備をいたしております。この展示場の運営はコンセッション方式により行うこととしており、今月7日に運営事業者の公募を開始いたしました。
 149番です。技能五輪全国大会については、2019・2020年度と、2年連続して愛知で開催をされることが決定しました。2020年度には、全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)も愛知での開催です。これをステップに、ものづくりを支える人材の裾野を広げ、産業人材育成を一層進めてまいります。
 151番です。創造力豊かな人材の育成を図るため、今年度、世界青少年発明工夫展2017、「愛知の発明の日」記念講演会等を開催するとともに、愛知・名古屋ゆかりのノーベル賞受賞者を顕彰する施設の整備の具体化に向けた調査を実施をいたします。
 続いて4.文化・スポーツ・魅力発信、「あいち観光元年」の取組です。
 143番、159番、160番です。昨年は、芸術・アートの年として、8月から12月にかけてあいちトリエンナーレ2016、国民文化祭・あいち2016、全国障害者芸術・文化祭あいち大会を連続して開催しました。愛知の芸術の力、文化の力を国内外に大きく発信をいたします。
 164番です。郷土の偉人の一人である杉原千畝氏の功績を広く県民に伝え、郷土への誇りの醸成や地域の活性化につなげるため、母校の瑞陵高校において顕彰施設の整備を進めてまいります。
 167番から169番及び173番です。国際的なスポーツ大会の積極的な招致について、引き続きラグビーワールドカップ2019の開催支援、FIFAフットサルワールドカップ2020の招致実現に取り組むとともに、2026年に愛知・名古屋での開催が決定した第20回アジア競技大会について、着実に準備を進めます。
 今年度は、10月にセーリングワールドカップ愛知・蒲郡大会、ISUグランプリファイナル国際フィギュアスケート競技大会2017は12月、愛知で開催します。開催支援や大会の盛り上げをしっかりと行います。
 178番です。県営公園を活用したにぎわいづくりについては、昨年7月に大高緑地において開設したディノアドベンチャー名古屋に続き、今年度末には新城総合公園においてフォレストアドベンチャー新城(仮称)の開設を予定しております。愛・地球博記念公園では、万博の理念を継承するジブリパーク(仮称)構想の具体化に向けて調査を開始をいたします。ディノアドベンチャー名古屋は、昨年7月からオープンをして1年で、目標が10万人と言っていたんですが、それをはるかに上回る18万人かな19万人かな、何せ20万人ちょっといきませんでしたがね、大変にぎわっておりまして、有り難いことでございます。また大いに盛り上げていきたいと思います。また、フォレストアドベンチャー新城(仮称)も大いに期待をされるところであります。
 次に、182番と184番です。あいちの観光振興については、“Heart” of JAPAN〜Technology&Traditionのキャッチワードのもと、今年11月のオープンに向けて、あいち航空ミュージアムの整備を着実に進めるとともに、今年度から3か年にわたり、愛知県大型観光キャンペーンを実施し、愛知の魅力の創造発信に積極的に取り組んでまいります。
 5.あいちのグローバル展開の取組です。
 206番と207番です。昨年は4月にアメリカ・テキサス州、9月にベトナム・ホーチミン市、10月にアメリカ・ワシントン州と相次いで相互協力の覚書を締結しました。今年の2月には、インドネシア経済担当調整大臣府と経済交流に関する覚書を締結するとともに、5月にはベルギーを訪れ、ブリュッセル首都圏政府、フランダース政府、ワロン地域政府のそれぞれと相互協力に関する覚書を締結しました。今年の11月には、友好提携先である江蘇省と共同で、「愛知県・江蘇省友好書道展」を開催します。
 引き続き、こうした経済面、文化、人的な交流を含めた地域レベルの関係強化を図ってまいります。
 続いて6.安全・安心なあいちの取組です。
 217番です。今年6月、名古屋大学と共同で、あいち・なごや強靱化共創センターを設置しました。産学行政が一丸となって大規模自然災害の発生に備え、調査・研究や人材育成など、この地域の強靱化を戦略的に推進します。
 242番です。昨年は、車両運転中にポケモンGOのアプリを利用していたことが原因の交通死亡事故が、愛知県内で2件発生しました。ポケモンGOの運営会社にはシステム上の安全対策を、国には、ながらスマホ行為に対する対策の強化を要請しました。こうした痛ましい事故が二度と起こらないよう、引き続き強く訴えてまいります。
 7.環境首都あいちの確立です。
 257番と263番です。昨年12月にメキシコで開催されたCOP13のサイドイベントにおいて、国外の先進的な広域自治体と共同し、世界の生物多様性保全の取組を促す共同アピールを行いました。昨年11月に矢作川浄化センター、今年2月に豊川浄化センターにおいて、下水汚泥の消化によるバイオガスのエネルギー利用を開始いたしております。引き続き環境首都あいちの確立に向けて取り組んでまいります。
 続いて、8.地方分権・行財政改革についてです。
 269番です。国家戦略特区の区域指定を受けて、愛知県では、有料道路コンセッションや愛知総合工科高校専攻科の公設民営化を始め、農業、医療、雇用などの分野で特区制度を活用した取組を積極的に推進しています。昨年度は自動車の自動運転、ドローンなどに加え、新たな農業分野への外国人材の受入拡大、医療ツーリズムの推進のための規制改革、水素スタンドにおけるセルフ充填の可能化などを提案しました。引き続き、愛知らしい特区や規制緩和の提案を積極的に進めてまいります。
 最後に東三河の振興です。
 285番です。昨年度、新東名インパクトを活かした地域振興〜広域観光の新展開〜をテーマとする主要プロジェクト推進プランを策定し、その先導事業を実施しました。今年度は、「人が輝き活躍する東三河の実現」「世界・全国レベルのスポーツ大会等を活かした地域連携」の二つをテーマにプランの策定を進めます。引き続き、東三河県庁を核にして、東三河8市町村及び東三河広域連合等と連携し、東三河振興ビジョンを着実に推進します。
 以上が今回更新を行ったあいち重点政策ファイル300プラス1のロードマップの概要であります。この政策集に掲げた300項目一つ一つについて、スピード感を持って着実に実行していくことが、県民の皆様の信託、負託に応えていくことだと思っております。
 愛知の経済・産業力を強化し、若者・女性の雇用を増やし、人づくりを進め、全ての人が活躍し、人が輝く愛知をつくっていく。そして、更に地域を元気にするという好循環を前進させ、日本一元気な愛知と豊かさを実感できる県民生活を実現してまいります。
 そのために、引き続きこのロードマップに沿って、適切に進行管理をいたします。この300の項目は全て着手済みということでありますが、もちろん様々に、もう既に達成したもの、今やっているもの、仕込んでいるものなどなどありますが、この300項目の政策を着実に実行をしていきたいと思っております。

2 質問事項
(1)熱中症の注意喚起について
【質問】 愛知県の今年の熱中症による救急搬送者数は、例年と比較して多いのですか。
【知事】 あんまり状況というか、比較というのがあれですけれども、昨年にすると、ちょっと多いですかね、昨年よりは。
 1,217人、これが7月16日までのデータとして1,217人ですから。昨年994人なので、ちょっと多いかなという感じですかね。特に7月に入ってからが多いんではないのか。やっぱり暑いということだと思います。
 ただね、やっぱりこれまでのね、あれからいくとですよ、去年はね、6月から9月までの救急搬送が2,904人で、その前、平成27年は3,502人でね、多かった年があれだな、平成25年ここだけが、平成25年が4,090人なんで、去年がちょっと少なかったということなのかもしれませんけどね。ですから、ちょっと凸凹ありますけど、去年よりはちょっと多いと。
 ですから、今年はちょっと猛暑だという予想なので。ですから、特に愛知県は、さっき申し上げたように東京都、埼玉県に次いで多いのでね、さっきの、今年の7月の16日までの数字でいくとあれか、東京都が1,440人ね、埼玉県で1,258人、愛知県が1,217人ということなので、もちろん人口が多いからっていうのもありますけど、やっぱり気候的にもなかなか夏は厳しいとこなんで、是非皆さんね、御注意いただきたいと思ってます。

(2)「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の更新について
【質問】 「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の重点政策は、全て着手済みであるとのことですが、手応えはいかがですか。
【知事】 それぞれに手応えはあります。ですから、もう既に実行したもの、それから今まさにね、かかっているもの、それから、これからかかろうということで、今、仕込み・段取りをしているもの、調査計画をしているものということで、進捗状況はそれぞれにね、段階がそれぞれありますけれども、全て取りかかっております、着手しておりますし、これをですね、任期4年間の間に着実に実行していきたいというふうに思います。ですから、どのくらいの進捗度合いというのはですね、ちょっと数字には表せないと思います。大体、事の性格、政策というのがそういうもんでありましてね、ですから、全てかかっており、手応えはあるということ、それから、この公約作ったのが2年半前ですから、そういう意味では、その後に出てきたものもたくさんドンドン追加をしておりますので、それが今日むしろ発表したもの、今さっき私が申し上げたのはそれ以後の新たに追加したものが多かったんじゃないかと思いますが。
 そういったことを含めね、やっぱり世の中は常に常に移り変わっておりますしね、状況は大きく動いておりますので、そういった世の中の動きに合わせてね、積極果敢にやはり取り組んでいきたい。行政もチャレンジだと思いますから、しっかりとチャレンジをしていきたいというふうに思っております。

【質問】 「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の重点政策について、ここは少し弱いというような項目はありますか。
【知事】 いや、大体ですね、大体それぞれの分野に自分なりに大体こう目配せをしながらこれとこれとこれと、こっちが今進んでいるなら、こっちをもうちょっとやろうかという形で、常に進行管理、チェックしてやってますので、大体どこの分野もですね、大きなプロジェクトはあるんではないか、また動いてるんではないかというふうに思っております。
 ですから、もちろんその分野の中での進行の違いというのはありますが、事業っていうのはそういうもんですから。引き続きですね、まさに愛知県はやっぱりね、人口753万人でね、日本一の産業県でもあるし、大農業県でもあるし、様々な要素がたくさんありますので、常にね、オールラウンダーでね、しっかり目配せしながら県民の幸せのために、それからまたやっぱり日本経済の成長のエンジンですから、そこをね、エンジンをふかしていくことをね、常に考えてやっていきたいと思います。

【質問】 「あいち重点政策ファイル300プラス1ロードマップ」の重点政策に、ジブリパーク(仮称)の調査を開始するとの記載がありますが、新しく専門の担当課を設置する等、調査に向けての体制づくりがあれば教えてください。
【知事】 今は建設部の公園の担当のところがね、やっておりますが、それが、だんだん事業化が具体化をしてくれば、更に体制は拡充していきたいというふうに思います。今は建設部の公園担当のところを窓口にして、今ジブリ側とですね、精力的に協議を重ねてると、こういう状況です。

【質問】 ジブリパーク(仮称)の調査開始の件ですが、現段階では、新しく専門の担当課を設置することは考えていませんか。
【知事】 何ていいますかね、今現段階ではまだ、今申し上げたように、公園、建設部公園の担当のところでですね、窓口にして、精力的に協議をしているということであります。

(3)H2Aロケット打ち上げ視察について
【質問】 知事はJAXAの申出により、8月11日の鹿児島県でのH2Aロケット打ち上げの視察を予定していたのに、その後、JAXAから内閣改造を理由とした断りの連絡があったということです。JAXAの対応は極めて非常識ではないかと感じますが、JAXAのその後の反応等を教えてください。
【知事】 これは宇宙航空研究開発機構、JAXAですね、国立研究開発法人さんとはですね、これまでも、私ども愛知県は航空宇宙産業の集積地だということもありまして、様々に連携をしてですね、様々な事業を進めてまいりました。
 例えばですね、JAXAの試験機である「飛翔」ですね、ジェット機の試験機は、初めてこの私どもの県営名古屋空港のところに愛知県が格納庫を作り、そこの実験施設を整備をして、これは平成24年からやっていただいているということでございますし、そしてJAXAともしっかり連携をし、当然ここに三菱重工始め航空宇宙産業集積しておりますので、しっかりと協働でやってきたというふうに私どもは思っております。
 昨年6月からですね、そういう中で、特にロケットH2A、H2Bともにですね、三菱さんの飛島工場で作って船に乗せて種子島に送って打ち上げてるということもありまして、このロケットを是非見てほしいという話がありました。
 なかなかそうは言ってもですね、すぐ行けるようなところでありませんので、スケジュール的に合いませんでしたが、今般、今年の6月15日にJAXAより、8月11日にこの打ち上げが決定したので、このH2A35号機の打ち上げをね、見てほしいという申し入れがあって、私はそのときは日程が入っていましたけども、いろいろやりくりしてそれは代理で行ってもらって、この際視察をしようかということで段取りを進めてきました。
 そういう中でありますけれども、しかしながら、7月11日に突如としてですね、JAXA側から、8月初旬に内閣改造が想定されると。そこで、文部科学省の新大臣始め自民党の国会議員がたくさん視察の要望があるということなので、今回は御遠慮願いたいという連絡が一方的にありました。秋以降でどうですかということでありましたが、そういうやり方はないだろうと。
 正直言いましてね、私ども決して暇なわけではなくてね、決して暇なわけではなくて、JAXAからの熱心な申出があったから、多忙なスケジュールの中、それは何度も何度も日程が合わなかったので、今回は少し調整をし、やりくりして行こうじゃないかということでやってきました。
 しかし、そういったことが一顧だにされずですね、一方的に日程変更と断りの連絡があったということは極めて遺憾だと思っております。これはこれまでの信頼関係を壊すものであり、また、一般社会常識に照らしても当然にあることではないと思っております。ですから、極めて遺憾だということです。
 我々はね、これからも日本の航空宇宙産業をしっかりと振興していく、そういう役割をいの一番に果たしていきたいと思っておりますし、そういうふうに行動してまいります。ですからね、JAXAにおいては、こうしたね、内閣府とか文部科学省の意向のみを受け入れる、まさにそんたくをしてね、自民党の国会議員さんがたくさん来る、文部科学省の新しい大臣をどうしても見せたいと。
 僕は行けないと思いますよ、事実上、就任してね、1週間もたたずにポーンなんて。普通は勉強せにゃいかんのじゃないのですか、それは。ましてや、今の文部科学省の、今日も審議やってるんでしょうけど、文部科学省のこの状況でしょ、そりゃ新しいね、閣僚は、代わるのかどうか知りませんがね。どうも何か代わるらしいよ、何かこの内閣府のあれからすると。だから、新しくなった人にね、とにかく見てもらってね、覚えをめでたくしたいということだそうですけどね。
 だとするとですよ、こういうやり方はね、まさに今の現政権の何ていいますかね、傲慢さ、おごり高ぶりがそのまま出てるということじゃないでしょうか。それと、そういう偉いさん側のね、自民党の国会議員なのか何なのか知らんけど、そういう方々の意向をそんたく、まさにこういうのそんたくしてんでしょうな、きっとね。そんたくをして覚えをめでたくしたいということなんでしょう。極めて遺憾だというふうに思います。大いに反省してもらいたいというふうに思いますね。
 何か知らないけど、反省だとか謙虚にやるだとかいろいろ言われてるようですけど、そういう雰囲気はみじんもないと。まさに今の政権のね、傲慢さ、おごり高ぶり、それからこの役所のそんたく。これ、役所のそんたくね。
 今回の一連のあれを見てると、はっきり言って笑っちゃいますけどね、私は。その程度のレベルのやつらかということですね。今のあれじゃないでしょうか。文部科学省が今日明日としっかり国会で正されるでしょうから、よう説明してもらったらええんじゃないでしょうか。と思いますね。
 いずれにしてもですね、今私が申し上げたような内容の文書を、これはですね、7月19日付でJAXAの方には送らせていただきました。
 今後はですね、今申し上げたように、内閣府、文部科学省の意向のみを受け入れる、そんたくするのではなく、一般社会常識を十分踏まえ、日本の航空宇宙産業を支える多くの関係者の意見にも十分に耳を傾けられて、公正かつ適切な運営をなされるように強く申し入れますという文書を送らせていただきました。
 文書ありますから、御覧いただきたい方、差し上げますけど。別にこんなん隠す文書じゃありません。ただ、私の名前で送っているから、公文書だから、情報公開では差し上げますけど。ということでございました。
 そういうことをあれしましたらね、7月20日の午後3時40何分のですね、メールで何かうちの担当者に、そのJAXAの担当者が、いやいや我々はそんなあれじゃありません、すんませんとか何か、また愛知県殿の御意向踏まえ調整させていただきたくとかいうようなメールがポッと来たようですけども、まあ言いわけか、アリバイ作りってのはこういうこと言うんでしょうな、これ。ということでございます。
 事前には一言もありませんでした。事前に、我々は7月11日にそういう話がJAXAからあったので、私が言って、7月14日、もういい、断っとけと。そんなもん、こっちは好きで行きたい行きたいって言ったわけじゃねえわと。いや、来てくれ言うからですね、日程まで調整してあれしたんだけど、それが要らんちゅうんだったら行くかそんなもんということで断りの連絡と、あと、18日の火曜日には極めて遺憾だと、一方的に断ってきたのは遺憾だということを担当者から連絡させてありますけれども、そのときには何にもなかったと反応は。僕は19日付で文書を送ったよということを、郵送ですから20日にね、20日の昼ぐらいにこういうの送りましたよと言って連絡したら、途端にそういうメールがですね、いやいやそんなことじゃ、それは違う、そうじゃなくてちゃんと、我々すみません、我々の本意でありませんでしたというメールが来たということなんで、まさに取って付けたようなアリバイ作りというのはこういうことを言うんでしょうということでありますので。
 今政府はこういうことだと。何かこれ文科省じゃなくて、内閣府が主導したらしいけどね、これはね。内閣府の宇宙担当というかロケット担当のですな。内閣府に宇宙開発戦略推進事務局ってのがあるんだね。あるある。科学技術の担当のところあるんだ。昔、私もやったことあるから。あるある。ただ、JAXAの所管は、文部科学省の研究開発局ですけどね。
 こういうことがまかり通るような政府ではいかんと、政権ではいかんということを今問われてるんじゃないでしょうか。
 大いに、反省もせんだろうけどね、この人たちはね、きっとね。何があって今の政権でどういうことが行われてるのかということを国民の皆様には、特に県民の皆様にはよく分かっていただきたいというふうに思います。

【質問】 打ち上げ視察の断りの連絡があった件ですが、7月20日午後のJAXAからのメールは、8月11日の打ち上げの視察に知事に来ていただくよう調整しますといった内容であったということですか。 
【知事】 いやいや。愛知県殿の御意向を踏まえ調整させていただきたくということです。

【質問】 打ち上げ視察には行かないということですか。
【知事】 行かない、行かない。

(4)大相撲名古屋場所について
【質問】 大相撲名古屋場所で白鵬関が39度目の優勝を果たしました。知事の感想を聞かせてください。
【知事】 名古屋場所の始まる前にも白鵬関のですね、横綱白鵬関の激励会にも私まいりました。そして、昨日も優勝力士にですね、愛知県知事杯と副賞、名古屋コーチン100キロ、卵1,000個を贈らせていただくのとともに、こんな大きな、持ち切れないよう大きな花束をですね、あいちの花を土俵上でね、贈らせていただいて、また、昨日の夜も最後、優勝祝賀会、打ち上げにもちょっと顔出して激励の、お祝いの挨拶もしました。
 前から横綱白鵬関はいろいろ親交がありますので、そういう意味では、昨日私が土俵上でね、最後申し上げた言葉、けがを乗り越えて前人未到の大記録を打ち立てたと。名古屋のみんなにね、本当に感動を与えていただいた、心からね、お祝い申し上げたいというふうに申し上げました。もう昨日申し上げた言葉に尽きると思います。すばらしい、まさに平成の歴史に残る、世に残るね、大横綱だと思います。
 ただ、まだまだこれからね、まだまだこれ過程ですから、まだまだ様々な記録をね、打ち立てていただけるというふうに思います。
 何といってもね、2020年東京オリンピックにはね、やっぱり世界中にね、すばらしい土俵入りをね、新国立でね、披露していただけるものと思っておりますし、本人もそれをやはり目標にしてると思います。なかなか年齢も上がってきてね、けがもあれだし、つきまとうね、過酷な競技ですけども、是非これからもですね、体をいたわって頑張っていただきたいたなというふうに思います。

(5)東京オリンピックについて
【質問】 本日で東京オリンピックまでちょうど3年です。知事の受け止めと県として東京オリンピックにどのように関わるか展望を聞かせてください。
【知事】 ちょうど3年、丸っと3年前ということなので。
 是非ですね、東京オリンピック・パラリンピックはね、成功をしていただきたいと思いますし、成功させていかなきゃいけないというふうに思います。これは日本国民全員、そしてオールジャパンでね、取り組んで成功させていきたい。そして、世界中にね、日本のスポーツ、それから日本のね、この社会、そして日本のね、まさにありよう、文化、伝統、芸術も含めてね、大いに発信をしていく機会にしていければというふうに思います。
 ですから、我々はね、サポートする立場だと思いますから、その成功に向けて盛り上げはもちろんですし、様々な競技等々で、事前の合宿とかいろんなことでね、今、ホストタウンも幾つかのところが手を挙げております。ですから、そういった愛知でね、やっぱりしっかりと準備をして、頑張っていただくところに、我々はもう全力でね、応援をし、サポートをしていきたいというふうに思います。
 もちろん、その2020年じゃなくて、2019年、2018年とね、その準備段階がありますから、そういった面については、我々もしっかりとですね、準備段階も含めてサポートをしていければというふうに思っております。
 ですから、この10月にあるセーリングワールドカップの愛知・蒲郡大会は、場所はね、違うということでありますが、日本でやる初めてのセーリングワールドカップですから、それはやはり、あれじゃないですか。そういったもので盛り上げていくということも一つの大きなサポートになるのではないかと思います。
 そしてまた、これは全国知事会等々でもみんなで申し上げ、申入れをしているわけでありますが、全国のね、やっぱりこの際、東京だけではなくてオールジャパンで支えるということですから、世界中から来た人、世界中から注目される情報を全国にね、全国から発信をできるようにしてもらいたいということですね。
 ですから、2020年には、我々もこの愛知にどうやって多くの方に来ていただこうかということを仕掛けもしていきたいというふうに思いますし、例えば、この優勝した方のね、ビクトリーブーケね、ビクトリーブーケ、花束はやっぱり愛知の、日本一の愛知の花でね、ビクトリーブーケを作ってね、やっていただく。そんなことをもう既にね、豊橋市、田原市、東三河の方多いですけども、関係の方多いんですが、申入れをしておりますから、そういった点でもしっかりとサポートができればというふうに思います。
 いずれにしても3年ですから。ソフト、ハード両方あると思いますけどね、ハードはやはり若干いろんな経過もあり、費用が膨らんだということもあって、東京都の関係を中心に少し、やや遅れ気味かもしれませんが、しっかりとね、ハードは整えていただきたいということ。
 それからソフト面、運営もそうですし、やはり選手強化ということについてもですね、我々は2020年の東京オリパラにらんでですね、愛知県内の選手、様々なジャンルでね、強化指定選手を去年から指定をしてですね、その運営、活動等々についてサポートいたしております。ですから、東京オリンピック・パラリンピックの強化指定選手もしっかり指定をして、愛知から一人でも多くのね、アスリートが、選手が2020年のね、世界のひのき舞台で活躍していただけるように、しっかりとサポートをしていきたいというふうに思います。
 いずれにしても、オールジャパンでしっかり取り組んでいくということではないかと思います。

(6)治療と仕事の両立支援について
【質問】 がん患者など、病気を抱えながら働く意欲のある労働者が、治療を受けながら働けるようにするための両立支援について、県や愛知労働局で「愛知県地域両立支援推進チーム」を設置し、本日初会合が開かれます。治療と仕事の両立について、県としてどのような支援に取り組まれますか。
【知事】 これはですね、がん対策の大きな柱の一つなんですね。
 平成18年に作ったがん対策基本法、当時、私は国会議員としてですね、自民党の厚生労働部会長と、そして衆議院厚生労働委員会の理事をやっておりまして、その取りまとめにですね、与野党の取りまとめに奔走した覚えがありますけれども。
 その中でね、国としてのがん対策の大きな柱立てとして、まずやはり治療ね、がん患者さんの治療方法をやっぱり確立をしていく。それから、その治療を大都市圏とかそういうところだけで受けられるんじゃなくて、全国にそのがんの拠点病院を作って均てん化をしていくということを中心にね、これは進めてまいりました。
 それと併せて、がんにかかった方のやはり治療と、治療だけじゃなくて、やはりその生活と仕事ね、そういった活動をサポートしていく。要は、治療しながら仕事をしていく、治療しながらいろんな活動していく。それから、そのがん患者さんの家族のサポート、そういったこともね、大きな柱立てにして対策を作るということで、がん対策基本法、それからその基本計画を作り、国が作って、全国の各都道府県に作っていただいているというのが今の実態でございます。
 ですから、そういう意味で、今日開催をされるそうしたがんの治療と並行しての、その職場での活動、それからまた日常の生活、これをしっかりサポートしていくということは大変大きな柱だと思います。
 ですから、我々としては、こういったことをしっかり周知しながらですね、特に経済界、産業界、それから労働組合、そういった職場の関係の皆さんに、そのがん患者さんに対するそういった理解を進めていただいてね、理解を進めていただいて、その職場でね、しっかりサポートをしていただく、ケアをしていただく。それは精神面のケアも含めてですね、ケアをしていただく、そういったことをね、やっぱり推し進めていきたいと思いますし、やはりさっき申し上げましたが、患者さん本人ももちろんですが、家族のケアね。その精神面も含めて。それから、地域でのやっぱりそうしたケア、そういったことをね、やっぱり進めていく、そういう対策を引き続き着実にやっていきたいというふうに思います。
 ですから、がんをやっぱり闘う、治療していくためには、やっぱりね、抗がん剤打てばやっぱり熱が出て仕事も休まにゃいけないとかね、やっぱり髪の毛が抜けるとか、いろんなことがありますから、そういったことを。いやそれでも大丈夫なんだよということを職場で、地域でね、みんなでサポートしていくということが必要じゃないでしょうか。
 そのためには、やはりこういうことを今我々取り組んでるんだということをね、情報としてしっかり周知し、展開をしていくということが必要だと思います。そういった面で着実にやっていければというふうに思います。

(7)「西尾の抹茶」について
【質問】 西尾市の抹茶が地理的表示(GI)の保護制度に登録されたことに関連してですが、中国の企業が「西尾の抹茶」をEUと中国で商標登録しようとしているようです。登録されると地元の組合等が現地でブランド展開できなくなってしまうと懸念されていますが、県として今後どのように対応しますか。
【知事】 これは昔から、昔からという言い方あれですけど、前からですね、中国とか海外でですね、特に中国が多いと思いますけれども、日本のこうしたブランドを先に登録して囲い込んでしまうというような形のことはね、よくやられております。やられております。
 ですから、そういったことがないようにね、やっぱり様々にそういう産地だとかブランド。これは農産物、食品はもちろんですけど、それ以外の様々な工業製品でもそういったことがずっと前からね、行われているのはもう御案内のとおりでありますから、これはとにかくですね、そういったことにならないように、要はしっかりブランドを作る、作ったということは、そのブランドを作るまでに関係の方々の並々ならぬ努力がね、努力と時間がかかっているわけですね。
 ですから、それを我々はやはり、今回地理的表示制度という形でですね、知的財産として守るということを勝ち取ったわけなので、それをしっかりとこれが機能するように、当然これ、異議申立てという制度があるわけですから、異議申立てをしっかりやってですね、その権利を守っていくことをやっていきたいというふうに思います。
 まずはですね、生産者の皆さんの、この西尾茶協同組合の皆さんがそうした異議申立てをされることになろうかと思いますが、これは我々もですね、この状況をしっかり、そういった組合の皆さんからもお聞きしながらですね、相談をしながら、また、国、政府ともしっかり協議、相談して連携しながらですね、対処をしていきたいというふうに思います。
 ちなみに、EUの方はですね、今度、日EUのEPAが結ばれるということなんで、これはさすがに、向こう側のEUがGIも保護するって、向こうはお互いということで合意してますからいけるんだろうと思うんですけども、中国の場合はなかなかこれはね、過去にもそういった被害、実例というのはたくさんありますので。これ、過去に松阪牛もそうだったんですか、そういったこともありますしね、様々な工業製品でも模倣品だとかブランドをかたるようなことがずっとあるので、これはなかなか容易じゃない、容易ならざる事態だと思いますが、組合始め関係者の皆さんとしっかり協議しながらですね、どういうやり方があるかを検討していきたいというふうに思ってます。

(8)犬山市の中学生の死亡事案について
【質問】 先週の金曜日に犬山市で中学生がマンションから転落死しました。現在のところ自殺の可能性が高いとのことですが、学校側はこれまでの報告でいじめはなかったと言っています。知事はどのように思い、また県としてはどのように対応しますか。
【知事】 これはニュース報道等で知りましたけれども、この先週のですね、金曜日に犬山市で中3男子がマンションから転落死をされたということで、この若いですね、命が失われたということで、本当に残念でなりません。
 亡くなられたこの子にはですね、心からお悔やみ申し上げたいと思いますし、御家族にもですね、御遺族の皆さんにも心からお悔やみを申し上げたいというふうに思っております。
 その上でですね、これは私が聞いている話、聞いていることは、この中学校でですね、まず、全校集会等々で今現状報告をしたということは聞いておりますが、この中学校で、まずは全校のアンケートをとるというふうにも聞いておりますので、そういった学校現場、それから犬山市教育委員会でこの事実関係をですね、事実のしっかりとした把握等々ですね、まず現場でやられるということでありますので、その状況をまずは注視をしていきたいというふうに思います。
 その上でね、これは仮にいじめ等々ということであればですね、それは第三者できちっと見ていくという、実態明らかにするといったようなことはもうこれまでもやってきておりますので、そういったことをやっていくということになろうかと思いますが、まずはですね、この中学校、そして学校現場、そして犬山市の教育委員会で実態の把握、アンケート等行って、事実、実態の把握に努めるということでありますので、その状況を注視をしていきたいというふうに思っております。