知事の記者会見
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平成29年12月11日(月) 午前10時

1 知事発言
(1)フィギュアスケートグランプリファイナル愛知・名古屋2017について
 皆さん、おはようございます。
 12月11日月曜日午前10時の定例記者会見を始めさせていただきます。
 昨日まで開かれました、日本ガイシホールで開催されました、グランプリファイナル愛知・名古屋についてということでございます。
 グランプリファイナル2017の主な競技結果ということで、女子シングルですね、6人、宮原知子さん、樋口新葉さん、5位、6位ということでありました。そして、男子シングルは、宇野昌磨選手が0.5の差で2位ということでございましたが、とにかくね、平昌オリンピックの最有力候補だと思いますので、大いに頑張ってね、メダルを取っていただきたいと思います。そして、ジュニアのね、紀平さん、須本さん、それぞれ御活躍をいただきました。
 そして、フィギュアスケートのグランプリファイナルの盛り上げ事業ということで。 まずは、「フィギュア応援宣言!GPファイナル2017」ということで、オアシス21・豊田合成リンク内のステージでこういった形でステージイベントを金曜日、土曜日やらせていただきました。
 また、名古屋駅に「ウェルカムプラザ」を設置をし、「キス・アンド・クライパネル」、「大会メダル」、「大会ビクトリーブーケ」、そして浅田真央さんのコーナーなどなどやりました。
 また、中部国際空港セントレアにも「ウェルカムパネル」等々も設置をしたということでございます。
 そして、4番目として、「グランプリシリーズ2017出場選手写真展」、日本ガイシスポーツプラザとか中部国際空港セントレアでやりました。
 それから、グランプリファイナルの「バックヤード&観戦ツアー」、それから日本ガイシホールの見学ツアー等々やりました。
 それから、あいちのスポーツリージョナルマガジン「aispo! GPファイナル特別号」。これはですね、これは「aispo」ということで、フリーペーパーを愛知県が事務局になって、県も予算出して、御協力もいただいて、こういう形を四季折々に、年に4回フリーペーパー出して、これ2万部。この秋の号で宇野昌磨君の表紙。それから、この中を抜粋したもので、グランプリファイナル特別号という薄いものをつくりました。これも2万部で、直ちに多くの方にね、取っていただいたということでPRをしております。
 それから、半田高校新聞部による大会取材といったこともさせていただきました。
 いずれにしても、昨日最終、夜8時から、国際スケート連盟の会長さん始め役員の皆さん、そして日本スケート連盟はね、橋本聖子さん会長さんですが、とそして出場選手とコーチ、監督等々みんな集めて、合わせてですね、クロージングバンケットということで打ち上げパーティーやりましたが、大変にぎわっていい締めくくりでありました。
 次はいよいよね、平昌オリンピック。その前に日本選手権がありますので、是非ですね、皆さん頑張って、オリンピックを目指して頑張っていただきたいと思います。日本選手のテーブルにも私参りまして、宇野選手始め皆さんにね、オリンピック頑張ってちょうだいと、頑張ってください、ということを申し上げさせていただきました。
 よろしくお願い申し上げます。

(2)愛知県知事の「今年の漢字」について
 私の今年の漢字一文字について申し上げたいと思います。
 これはですね、明日、清水寺の貫主様が日本漢字検定協会の選んだ漢字をですね、明日、清水寺の貫主様の字で発表するということでありますが、この定例会見に合わせて申し上げさせていただければというふうに思っております。
 これまで私、知事になって6回やりましたが、今年も書かせていただきました。今年の私の漢字一文字は、この「夢」ということでございます。
 これはですね、何といっても今年は5月にですね、スタジオジブリと私ども愛知県とで合意をいたしまして、万博記念公園にですね、愛・地球博記念公園に「ジブリパーク」を創るということで合意をいたしました。まさにね、夢とファンタジーの「ジブリパーク」を創っていきたいという思いで、夢ということでございます。
 まさに日本初、日本オリジナルのですね、コンテンツ、オンリーワンのね、日本を代表する夢とファンタジーのゾーン、そうしたものをこの「ジブリパーク」で実現をしていきたい。まさにね、これは私自身の夢でもあります。多くの県民の皆様にとっても夢のあるプロジェクトではないかというふうに思います。そういう意味も込めまして、夢というふうに書かせていただきました。
 また、夢にまつわることはね、今年は、たくさん愛知はあったかと思います。
 6月には瀬戸市出身の将棋の藤井聡太四段が、プロ初戦から負けなしで公式戦29連勝の偉業を達成をいただきました。最多の連勝記録を、最多連勝記録を達成をいたしました。この藤井四段の前人未到の躍進に、日本中が夢を膨らませたということでもありました。
 また、7月末にはね、「ロボカップ2017名古屋世界大会」。そして、「愛知の発明の日」、そして「世界青少年発明工夫展」、セットで行わせていただきました。今年は豊田佐吉翁生誕150年ということでありまして、そういう意味で、夢の新技術にチャレンジをしていく、そういう思いも込めさせていただきました。
 また、この12月14日にはですね、全国初の公道における遠隔型自動運転実証実験等でですね、夢の技術にチャレンジしてまいります。夢の新技術の実現に向けてしっかりと挑戦をしていきたいというふうに思います。
 また、今年はですね、長年多くのね、県民だけではなく、国民、そして世界中のファンの人に夢を与えていただいた浅田真央さんがですね、4月引退表明され、そして私ども愛知県の県民栄誉賞第1号を8月にお贈りさせていただきました。夢に向かってひたむきに努力をされた浅田真央さん、さらにね、大いに御活躍をいただきたいというふうに思います。
 そして、11月30日には、空への夢を広げる「あいち航空ミュージアム」がオープンいたしました。これも夢のプロジェクトの一端だと思っております。またこうしたものもしっかりとね、盛り上げていきたいと思います。
 またこうした夢を追いかけてですね、また2018年、明年も、産業力、経済力、文化力、そして人財力、地域力といった愛知の総合力を一段と磨き上げ、高めて、愛知から夢のあるプロジェクトを発信するとともに、県民の皆様一人一人の夢の実現を目指して、しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。
 何といっても冒頭ですね、今年この字にしたのは、やはり「ジブリパーク」をね、実現をしたいと、そういう思いをね、込めて、「夢」というのを書かせていただきました。今も精力的にですね、この構想を今作っている、練っているところでございまして、「ジブリパーク構想推進室」も作りましたしね、是非前に向けて進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)あいちの山里MAXの開催について
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiiki/aichiyamazato2017.html
 「あいちの山里MAX」の開催についてということでございます。
 愛知県では、過疎化が進む三河山間地域の活性化や移住・定住の促進を図るため、都市地域の皆さんが観光で山間地域を訪れる「交流人口の増加」、それから、「移住・定住人口の増加」を促すための取組を行っております。
 今回、その一環として、三河山間地域6市町村、岡崎市、豊田市、新城市、そして設楽町、東栄町、豊根村の観光PRと移住・定住の促進を目的としたイベント「あいちの山里MAX」を開催することとしました。
 このイベントは、三河山間地域で活躍する方々から、現地の魅力や暮らしぶりを語っていただき、「あいちの山里」の良さを感じていただくということで、観光や移住・定住への関心を深めていただこうというものでございます。これは、地元の観光協議会で働いている方や、実際に移住をしてゲストハウスなどを経営している方などに来ていただいてですね、「あいちの山里」の良さをね、アピールをしていただこうというものでございます。
 例えば、金城愛さん。沖縄出身ですが、平成24年度、5年前にですね、「あいちの山里で暮らそう80日間チャレンジ」のチャレンジスタッフとして、東栄町で活動していただいた方でありまして、体験型ゲストハウスdanonをですね、今経営をしていただいているという方でございます。そういった方も予定をしております。
 当日はですね、テレビ等でおなじみの東貴博さん、やまもとまさみさんをスペシャルゲストに迎え、現地の皆さんとのトークライブを行うほか、関係市町村の観光PR・移住相談会やキャラクターとの記念撮影なども行う予定でございます。
 東貴博さんは「東MAX」の愛称で親しまれておりまして、東さんの出演で、愛知県の「山里の魅力創造発信事業」の一環として制作・放映する、番組名「旅MAX」としておりまして、これも放送されているもんですから、今回は「山里MAX」という名前にさせていただきました。そうした形でゲストに迎えてPRをしたいと思います。
 会場はですね、会場はイオンモールナゴヤドーム前にて、新年1月27日土曜日に開催をいたしますので、よろしくお願いいたします。是非多くの方にお足を運んでいただいて、「あいちの山里」の魅力に触れていただきたいというふうに思っております。
 これはですね、今年3月に、これは総務省ですね、総務省の「「田園回帰」に関する調査研究中間報告書」によりますと、愛知県の過疎地域への移住者の約6割が愛知県内の都市部からの移住者ということでありますので、そういうことも含めてね、このイオンモールナゴヤドーム前で開催をするということにいたしました。
 詳細等々資料は、別添の資料にですね、書いてあります。1月27日土曜日午前11時半から午後5時までということでございますので、よろしくお願いをいたします。ドーム前のセントラルコートというところでございますね。ということでございます。
 それから、出ていただくのは、東さん、やまもとさん、それからモエモエさんという方ですかね。この方は新城市出身ということでございます。やまもとまさみさんは名古屋出身ということでございます。
 ということでやりますので、よろしくお願いをいたします。
 ちなみに、三河山間地域というのは、新城市、設楽町、東栄町、豊根村の北設の4地区と岡崎市の額田地区、豊田市のですね、合併した6地区ですね、旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡と。そこの人口がですね、平成29年現在10万6,000人余りということで、平成22年の人口と比較すると、7年間で約1割減少したということでございますので、またしっかりとこうしたところの振興に旗振りをしていきたいというふうに思っております。
 あいちの山里MAXの開催、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)フィギュアスケートグランプリファイナル愛知・名古屋2017について
【質問】 フィギュアスケートグランプリファイナル愛知・名古屋2017で、地元名古屋の宇野昌磨選手が2位だったことをどう思いますか。また、昨日知事から宇野選手に声を掛けたとのことですが、どのようなやりとりでしたか。併せて、愛知県のスポーツ振興にとって、グランプリファイナルが愛知・名古屋で開催されたことの意義について教えてください。
【知事】 昨日のですね、最後のクロージングバンケットでも、橋本聖子会長からも御挨拶の中で触れていただきましたが、まさにね、この名古屋の地はフィギュアスケートの聖地だという発言もね、いただきまして。
 国際スケート連盟の会長さんとかね、この大会、グランプリシリーズの責任者の理事さんとかとも同じテーブルで話をいたしましたが、この名古屋出身のね、名古屋というか愛知出身の選手がこれまでのね、バンクーバー、ソチとね、過去2回大会、女子3人選手は全部愛知の選手でありましたが、その名前を挙げただけでね、もうアメージングと、ザッツグレートという発言がありました。何といってもその中でね、マオアサダですよね、浅田真央さんの知名度はもうとにかく抜群だという発言がありましてね、やっぱりここはすごいとこですね、と。
 ですから、このフィギュアのね、フィギュアスケートのやはり聖地であるこの愛知・名古屋でね、フィギュアスケートのスケートシーズン通して最高の大会であるグランプリファイナルをですね、開催できたということは大変うれしいことだというふうに思っております。ですから、そういう意味で是非ですね、これはまたこれで一回こっきりということではなくて、やはりさらにね、またこれをつなげていけるようにやっていければというふうに思いました。改めてそんな思いを強くいたしました。
 やっぱり、今回日本ガイシホールでね、名古屋市にも大分頑張っていただいてね、一緒にやらせていただきまして、愛知県と名古屋市が共同でサポートしたイベントでありましたが、今回グランプリファイナルで特設のスタンドとか造ってあれしましたけど、ガイシホールで席がね、シート6,000なんですね。やっぱりこういう大会って、やっぱり1万以上というのが大体今の世界水準でありますので、そういう意味ではね、是非、私の個人的な思いでもありますけども、やはりそういった大きなね、器がある程度、やっぱりこういう大きな国際大会やるためには必要なのかなというふうにも思いました。
 ですから、今年の夏、8月に愛知県体育館でね、浅田真央さんに県民栄誉賞を贈呈させていただいたときに3日間、真夏にね、アイスショー、「THE ICE」というのを愛知県体育館でね、行われましたが、是非ね、この今愛知県体育館の移転整備といったことをですね、今検討中でありますが、是非ね、大相撲名古屋場所のまさに器といいますかね、舞台としてももちろん整備したいと思いますが、こういうフィギュアスケートといったようなね、大きな大きな大会で、1万人ぐらいの規模のね、観客が入れるようなね、そういったものもね、整備できたらね、いいんではないかなと。その上でこういう大きな大会をね、誘致というか呼んできたいなと。
 また改めてね、このグランプリファイナル、本当みんな喜んでいただきましてね、素晴らしい大会だったということなので。是非ね、これをまた折々というか、定期的にとまでは言いませんが、折に触れてといいますか、何年かに一回はね、やっぱりこういう大きな大会が名古屋にやってくるというような形にね、是非していきたいなというふうなことを改めて思ったということであります。
 大体、ですから、あとはもう、お客さんはね、やっぱりもうこれあれでしょ、チケットもネット販売。ネットで抽選でしょ、ネットで登録して抽選で。ですから、どう考えても全国から、広域からね、来られたという感じが、すぐそんな感じがわかりますので、それだけ素晴らしい人気だったかなというふうに思います。是非そういった形でね、これからもこういったフィギュアスケート等々盛り上げていければというふうに思いました。
 そして、地元のですね、宇野昌磨選手が本当にあと少しでね、2位ということでありましたが、御本人いろんなこと、今シーズンはけがもあったりしてね、なども乗り越えてのこのグランプリファイナルでの演技だったと思います。ただ、完全なベストではなかったかと思いますが、これも一つのね、大きなステップとして、次は日本選手権、それから何といっても2月のね、平昌のオリンピック本番ですから。
 私からはね、宇野選手には、とにかくオリンピックまで2か月、とにかく仕上げていってね、必ず金メダルね、取ってくださいね、と、期待してますよ、ということを申し上げさせていただきました。
 ちょうど日本選手が一つの同じテーブルだったんで、この後あれですね、日本選手権というのがあるんですな、今月中にね、20日ぐらいからかな。そこで、そこが最後のあれで、そこでオリンピックの選手が決まるんだね、その後ね。ですから、女子選手には宮原さんとも、宮原選手も樋口選手もおられたけど、まだまだあれだね、オリンピック代表はこれからだね、と、頑張ってね、という話を申し上げたりね。その中で、男子は宇野さんと羽生選手の2人は当確だろうなとかね、軽口たたきながら、とにかく皆さん頑張ってね、ということで激励させていただきました。
 大体試合が終わった後のね、クロージングのそういうパーティーなんで、本当にみんな和気あいあいでね、どこの国の選手も何かにこにこでね、やれやれと、済んだ済んだという感じのね、何かそういう解放感がありましたね。大変素晴らしい会だったと思います。
 いずれにしても、今回のね、愛知・名古屋大会グランプリファイナル大変成功だったと思います。多くの方に喜んでいただいたかと思います。関係者の皆さん全員に感謝申し上げたいと思いますし、また、是非こういったね、大きな大会を節目節目でね、またやっていけたらというふうに思っております。

(2)リニア中央新幹線関連工事の入札を巡る不正疑惑について
【質問】 リニア中央新幹線に関連する建設工事の入札を巡って、株式会社大林組が東京地検特捜部の捜索を受けました。名古屋市内の非常口の建設工事で不正の疑いが持たれていることに対して知事はどのように受け止めていますか。
【知事】 今回の件でですね、大林組のこのリニア関連工事、この地域でいいますと、JR東海の公表資料によりますと、名城非常口工事と名古屋駅の新設工事中央西工区というのが大林組を始めとするJVで実施をされているという情報には接しております。
 こうしたことを踏まえ、新聞報道等々も踏まえましてね、どのような状況なのか私どもとして、県として、JR東海へ問合せを行っておりますが、現在のところ、報道された情報しか入手しておりません。したがって、現段階で私どもとしては、詳細は不明だということでございます。これにつきましては、今後のですね、工事への影響がどうなるかも含めまして、情報収集に努めていきたいというふうに思っております。
 なお、名城非常口工事は、現場はね、やはり決められた工程をね、粛々やっていくということでありますから、報道されております名城非常口工事についても、本日も通常どおり作業を行っているというふうに聞いております。現段階では、私ども、それ以上の情報には接しておりません。
 したがって、引き続きですね、状況を注視しながら、情報収集進めながらですね、適切に対応していければというふうに思っております。

【質問】 リニア中央新幹線の10年後の開業に向けて、関係機関が一丸となって取り組んでいるところだと思いますが、その中でこのような不正が明るみに出ることについて、どう思いますか。
【知事】 これは我々行政のサイド、それからJR東海さんのサイドということではなくて、それを受注される企業グループの側のですね、問題ということだろうと思います。
 ただ、もちろんこれはですね、一民間企業の事業ということではなくて、財政投融資もそうでありますが、我々行政としてもですね、やはり用地買収、それから残土の処理、様々な地元の環境対策等々、これは大変公共的な性格が強い事業でもありますので、やはりこうした事業はですね、適正、公正にね、進められていかなければいけないと思いますので、そういった面でね、やはりまずは事実関係を明らかにしていただく、解明をしていただくということを前提に、やはりしっかりと適正にね、公正にやっていただけるようにね、我々としては注視をし、対応をしていきたいというふうに思っております。
 なお、今申し上げたように、我々は地元の行政としてですね、一番の最大の大きな課題でもありました名古屋駅周辺のね、用地の確保、それから名古屋駅周辺の利便性の確保を踏まえ公共投資、名古屋駅のスーパーターミナル化大改造、こうしたことについては、引き続きですね、名古屋市、JR東海さん等々と一緒になってね、これは全力で取り組んでいきたいと思っております。また、そしてあわせて、建設残土等々の処理、それから様々な環境問題、そうしたことについても適切に対応をしていけるように、我々としてもJR東海と緊密に連絡をとって取り組んでいきたいというふうに思います。
 様々にまだ課題ありますが、今回のこの件がね、そうした2027年度の東京−名古屋のですね、開業に悪影響ないようにね、影響ないように、またしっかりと対応していただきたい。そのことを我々としても注視をし、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。

(3)平成30年度税制改正について
【質問】 今月14日に税制改正大綱が取りまとめられるとのことです。その中でも地方消費税の問題に関し、これまでの議論の推移を知事はどのように受け止めていますか。
【知事】 税制改正というのは、その時々のね、様々な行政課題に対応するために、幅広く論点はたくさんありますから、そうした点が議論をされていくということだと思っておりますし、今の課題に対応していただけるようにね、しっかりとやっていただくということではないかというふうに思っております。
 そういう中で地方消費税の清算基準の見直しということについてでありますが、我々としてはですね、一部に議論があるように、これを都市部と地方の財政調整とかね、税の偏在是正のそうした手段に使うということは、これは本来の税の趣旨から外れるものだということを主張してまいりました。
 あくまでも消費税の税収というのは最終消費地に帰属をするということ。消費と税収、消費にかける税ですから、消費と税収の帰属が、これは一致するようにどうするかということで、理屈でね、理屈で議論してほしいということをずっと申し上げております。
 関係者は全員ですね、いやもう税は理屈の世界だから理屈でしっかり進めてまいりますということを言っていただいておりますので、そうした議論を引き続き注視をしていきたいというふうに思っております。我々は、そういったことをずっと申し上げておりますから、これからも言っていくということに尽きるということだと思っております。
 何度も申し上げますが、税の世界は、これは法律で決まっている。税というのはやはり民主主義の原点でありますからね、議会制民主主義の原点でもあると思います。「代表なくして課税なし」ということでイギリスの議会も始まり、アメリカの独立戦争も始まったと、独立も起きたということでありますから、そういったことを含めればね、日本においては、やはりこの租税法定主義という形でね、法律でしっかりと決めるということでやっておりますから、その理屈に合わないようなことはね、やってはいけない。そのことをね、これまでもずっと申し上げておりましたが、これからもずっと申し上げていきたいというふうに思っております。
 そのことはしっかり言っていくということでありますが、そのほかはね、いろいろ様々に、所得税関係の改革のね、議論、それから事業承継の議論、法人税のですね、いわゆる賃上げとか設備投資に対するそうした減税の議論等々なされておりますが、引き続き、今の現状ね、日本経済の現状等々、社会構造の現状等々をしっかり踏まえてね、目的に向かっての税のあるべき姿をやはり作っていただければというふうに思っております。
 その中で、私自身が更に関心を持っているものの一つとしてね、やはり中小企業の事業承継の問題はやはり大変大きな問題ではないかというふうに思います。
 大手企業さんに対するね、賃上げというか、あと、インダストリー4.0のね、いわゆるIoTのそうした先端設備等々への投資、これは政策誘導としてのね、減税措置とか税の特別措置という、これは昔からずっとやられていることなんで、それは時代に合わせてね、やっていただければいいと思いますが。ただ、ある程度、何といいますかね、骨太なものにしないと、それは投資するかしないか、賃金をどうするか、それは企業が自らの経営判断で行うものでありますからね。それを誘導する、したいというのであれば、きちっとインパクトを持った、そういう措置にしなきゃいけない。そのことは注文つけておきたいというふうに思います。
 それはそれとして、やはりもう一つといいますか、一番私は今、日本経済、産業といいますかね、これは日本全国、別に地方だからということじゃなくて、東京でも大都市部でも一緒だと思いますが、やはり中小企業の事業承継の問題というのはね、これは本当に大きな課題ではないかというふうに思いますね。
 やっぱり経営者が60代を超えて、様々なデータ、数字がありますけどね、中小企業の経営者の半分以上は60代、60歳以上でありね、それでもってその多くの方、半分以上がやはり後継者が決まっていない。特に経営者が70歳以上の中小企業で、これも半分以上が後継者が決まっていないというデータがね、調査で出ております。
 そうなりますと、今後10年の間にね、日本は、起業・創業と言いながら、廃業ラッシュになってしまうのではないかと。要は、日本自体がね、もう活力がなくなってくるということにつながってしまうんではないかと。それは、私は5年10年先に考えればいいということではなくて、今みんな考えているんでしょうけれども、それに処方箋を書くと、そこに対策を作るということであれば、やはり相当思い切ったインパクトのある手を打たないと、これは効果が出てこないのではないかというふうにね、思います。
 ですから、これはもちろん税だけの話じゃありませんけどね、やっぱり様々な施策でやっぱりしっかり後押しをするということ。それと、いろんな団体ありますね、経済団体、これは中小企業が一番会員なのはやっぱり商工会議所、商工会さんだろうと思いますが、商工会議所、商工会さんにしてもどんどんどんどん会員がね、減っていくということであれば、もうそれは組織自体の、組織維持の問題にもなりますし、また、その地域の経済の活力という点でもね、大変これは大きな課題だと思います。
 みんな認識はね、これ大変なことになるぞというふうに思っているので、そこんところをやはり、今言われていることだとね、今言われている対応であればね、やはりちょっと小さいんではないかと。まだまだもっとやる手はあるんじゃないかと、足らないんじゃないかという気はしますね。それだけやっぱり事業が継続されていかない、事業承継がされていかないということについてですね、やはり相当な危機感をもっともっと持っていただく必要があるんじゃないかというふうに思いますね。
 ですから、事業所が未公開の株式のね、譲渡等々についても非課税の枠を増やす。これ昔、今からもう15、16年前ね、我々、国会議員のときに散々やって、非課税の範囲をね、相当拡大しましたけど。それだけじゃなくて、例えばそれを売って、会社を売って得たお金について、また所得税がドカンとかかったりすると全然手元に残らないと、それで本当にもういいかと、売る価値ないじゃんと、じゃあもう畳んじゃうか会社を、ということにもなっちゃいますよね。
 それとあと、実際、例えば自分はやめるから、じゃあ番頭さんとか従業員の方の誰かやってくれと言ったって、その人がその株式を買い取るだけのお金をどうやって確保するのか。そんなとても無理だということで、じゃあまあええ、しようがない、畳んじゃえということなのか。そういうことも含めてですよ、やっぱりもっともっとね。これは国の税だけって話じゃありませんがね、やっぱり単なる株式の譲渡だけちょっとあれすればいいかとかね、やっぱ固定資産税をちょっとまければいいかとかね、そんな話じゃなくて、所得税から何からでも全てのところに関係していくので、そういったことをもっと、もっともっとトータルでね、トータルで、それも近視眼的ではなくて、もっとトータルで広い目でね、やっぱり見て対策を講じないと。
 この点についてはあれですね、今のままの対応では、大方に評価をされるということにはならないのではないかという気がしますね。
 ですから、もっともっと深掘りをした突っ込んだ議論をして、この事業承継という議論はね、やっぱり更に深めていただきたいと思いますし、至急やっぱり対策をもっと深掘りして作っていただきたい。そういう思いで見ておりますし、そういった思いでこれまでも申し上げてきましたが、これからもしっかり注文つけていきたいと思います。

【質問】 中小企業の事業承継について、商工会議所、商工会等は県も深く関わっていると思います。愛知県としての今後の取組について何か考えはありますか。
【知事】 商工会というか商工会議所もね、商工会議所とか、商工会のいわゆる経営指導員とかそういった方々の人件費補助等々も含めてですね、相当やっぱり我々が地域の中小企業対策ということで相当突っ込んでやっておりますので、それはこれからもね、一体となって考えて対策を組んでいきたいというふうにも思っております。
 ですから、そのときにやはり、個別具体的な話になりますと、やはり税の話はこれはもう必須の話なんで、ですから私今申し上げたように、単なるあれですね、未公開株の譲渡のね、そこの税の特例の話だけではなくて、トータルでやはり、お金は全部回っていくわけですから、そこをトータルで事業がちゃんと、きちっと承継できるようにね、そういった手当てをね、やはりしていただく、そういうトータルの議論をね、やっぱりもっとしていただかなきゃいかんのじゃないかということを申し上げております。
 それはそれとして、それは大事なことですが、あとはやはりそれに加えて、事業承継対策というのは、我々もこれまでも商工会議所、商工会等々経済団体、又は中小企業の組合ですね、中小企業協同組合、それから中央会等々の皆さんとも、これも常に一緒に仕事やっておりますから、そういったことも含め、これからもね、きめ細かくこれはしっかりと対応していきたいというふうに思ってます。