知事の記者会見
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平成30年1月4日(木) 午前10時

1 知事発言
(1)年頭所感
 皆様、新年明けましておめでとうございます。1月4日、仕事始めのですね、日でございます。
 先ほど9時から、愛知県庁仕事始め式を行わせていただきました。また、10時からですね、今年初めての定例の記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
 平成30年のですね、年頭に当たりまして、県民の皆様に御挨拶を申し上げたいと思います。
 昨年2017年は、愛知総合工科高校専攻科の公設民営化、また、一般県道・公道での自動運転の実証実験、あいち航空ミュージアムのオープンなど、日本初、全国に先駆けての取組がどんどん進んだチャレンジの1年でありました。
 また、国際交流でも、アメリカのインディアナ州、ケンタッキー州との友好交流協定、また、トランプ大統領の大統領就任式への出席、また、ベルギーのブリュッセル始め3地域との友好交流協定、インドネシア政府との相互協力等の協定を結ばせていただくこともありました。また、中国・江蘇省とも、11月に愛知県と江蘇省で共同の書道展も開催をし、大いに盛り上げることができました。海外とのパイプを一層強固にした1年でありました。
 また、5月には、2020年代初頭のオープンを目指して、ジブリパークを万博公園に創るという構想を発表いたしました。ジブリパーク構想の実現に向けて、11月には推進室も作りました。しっかりと、こうした夢をね、昨年は、2017年は立ち上げましたので、今年2018年、平成30年は、この夢を現実のものにしていく、そういう1年にしていきたいと思います。となりのトトロに出てくるセリフでね、サツキとメイのセリフで、「夢だけど、夢じゃなかった!」という言葉があります。そういう1年にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 そして、今年の、平成30年、2018年の干支(えと)にちなんだ言葉として、今年は「鶏犬相聞(けいけんあいきこゆ)」と書かせていただきました。
 「鶏犬相聞」ということでありまして、これは、中国の詩人・陶淵明、日本人が古来から大変好きな詩人でありますが、「桃花源記」という、著した書物の中での言葉でありまして、桃源郷のですね、由来となったものでございます。
 鶏の鳴き声と犬の鳴き声があちこちに聞こえる村。平和な、平和な田園風景、理想郷の象徴を表しております。桃の林をかき分けていったらね、そこは、「土地は平曠(へいこう)にして、屋舎は儼然(げんぜん)たり。良田、美池、桑竹の属(たぐい)有り。阡陌(せんぱく)交り通じ、鶏犬相聞こゆ。」と、こういうことでございまして、世の中の戦乱をよそにして、ここだけはですね、理想郷ができて、ユートピアができているという、そういう意味であります。
 転じてね、私どもは様々な施策を進めて、全ての愛知県民が平和で、豊かで、幸せな生活を送ることができる「日本一住みやすい愛知」を、こういう、愛知県中に、この鶏犬相聞という形で聞こえるような、そういう平和で楽しい理想郷、そうしたものを創っていきたいという意を込めて、この言葉とさせていただきました。よろしくお願いをいたします。
 そして、まずそのためには、まず中京大都市圏づくりでございます。
 リニア・インパクトを生かす、名古屋駅のスーパーターミナル化、鉄道ネットワークの充実・強化、名古屋環状2号線、西知多道路、名豊道路などの基幹道路の整備、物流の拠点となる港湾の強化、社会基盤、インフラの整備、着実に進めて、世界の中で存在感を発揮できる中京大都市圏をつくってまいります。
 そして、産業首都あいちであります。
 昨年、全国に先駆けての、一般公道での自動運転の実証実験。今年は更にですね、レベルアップさせて、複数台の車両を同時に使った高度な実験でありますとか、高度な通信環境の活用など、より実用化レベルの運用に即した形での実証実験を実施をしてまいりたいと思います。
 また、航空宇宙産業も、特区を活用したアジアNo.1のクラスターの整備、そして昨年11月にオープンしたあいち航空ミュージアムを情報発信・産業観光・人材育成の場として、更に付加価値を加え、大きく育ててまいります。
 また、ロボット産業につきましても、引き続き、産業空洞化対策減税基金を活用した研究開発・実証実験の支援、また、特区を使った近未来技術実証プロジェクトの推進などで、更に前進をさせてまいります。また、2020年のワールドロボットサミットにもつなげてまいります。
 そして、人材育成。愛知総合工科高校専攻科では、昨年秋にはですね、生徒さんが「東京モーターショー」、「あいちITSワールド」に電気自動車の出展もいたしました。今年の春には卒業生が誕生いたします。更に愛知の産業を支える高度人材を育成をしていきたいと思います。
 また、2019・2020年度、2年連続で技能五輪全国大会と全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)を開催をいたします。2023年には技能五輪国際大会の招致も目指します。引き続き愛知の産業人材の裾野を一層広げていきたいと考えております。
 こうした取組に加え、インドネシア・ジャカルタへのサポートデスクの開設、県内企業の海外展開支援、企業立地の促進、中小企業の人材の育成・確保、女性の活躍促進、農業の国際競争力の強化などにもしっかりと力を入れてまいります。農林水産物とブランド化、日本一の花・野菜といった園芸王国愛知を更に前進をさせてまいります。
 また、愛知県国際展示場を今、建設中でございますが、更に整備をいたします。
 昨年12月には、その運営権(コンセッション)の優先交渉権者として、世界トップレベルの見本市企業であるGL eventsを選定をいたしました。この展示場は、2019・2020年度の技能五輪全国大会、全国アビリンピックの会場、2020年のワールドロボットサミットの会場にもなります。国際会議、イベント、コンベンションなどMICEを誘致をして、世界中から多くの人が引きつけられる国際観光都市を目指してまいります。
 また、環境首都あいちも大きな目標であります。
 COP10で採択された「愛知目標」の達成に向けて、国際先進広域自治体連合も立ち上げました。また、地球温暖化対策、低炭素社会づくりなど進め、環境首都あいちを目指してまいります。
 「人が輝く愛知に向けて」であります。
 認知症に理解の深いまちづくりのモデルである「あいちオレンジタウン構想」も具体化してまいります。子どもの貧困対策についても、「愛知子ども調査」の結果を踏まえ、実効性のある取組を進めて、学習支援など、子どもたちが家庭環境にかかわらず、等しく将来の夢、希望を実現できる社会を目指します。
 また、今年2月、愛知県精神医療センターに、児童青年期、成人発達障害など、民間の病院では対応困難な医療に対応する専用病棟がオープンいたします。引き続き、県内の精神科医療の中核的病院としての機能を果たして、地域医療の充実に取り組んでまいります。
 そして、知的障害特別支援学校についても、今年4月、「大府もちのき特別支援学校」を開校いたします。
 そうした環境の整備、そして英語教育の充実、外国人の日本語教育、教員の資質向上などにも取り組んで、愛知の教育の充実を図ってまいります。
 そして、東三河地域の振興であります。
 そのポテンシャルを最大限に発揮し、魅力ある地域として発展していけるよう、地域活性化と将来の担い手育成に力を入れてまいります。
 そのためには、2020年度を目標に、時習館高校における「あいちグローバルハイスクール」の指定、豊橋工業高校における愛知県初のロボット工学科の設置など、東三河地域の県立高校において、特色あるプロジェクトを進めてまいります。
 さらにこれに加えまして、観光振興、ラグビーワールドカップ2019、2026年のアジア競技大会の開催機運の盛り上げ、国際交流の推進、地震防災対策、交通安全対策、地方分権・規制改革の推進など、県政のあらゆる取組に全力を注ぎ、愛知の総合力に更なる厚みを加えてまいります。
 そして、今年は、JRグループとタイアップした大型観光キャンペーン「愛知デスティネーションキャンペーン」の本番年ということでありますので、しっかり盛り上げてまいります。また、今年9月には、知的障害の方の「スペシャルオリンピックス日本・夏季ナショナルゲーム」の開催も決まっておりますので、盛り上げてまいります。
 そして、ジブリパークであります。
 昨年5月に合意し、11月1日にジブリパーク構想推進室を設置をし、今、総勢10名で精力的に作業を進めております。現在、公園の利用状況調査や自然環境に関する現状分析など、構想の具体化に向けた調査を進めております。この春には、ジブリパーク構想の基本デザインをお示しできればと思っております。
 ジブリ作品は、世界に通用する日本オリジナルのコンテンツの代表であります。夢とファンタジーあふれるジブリの世界を再現した、子どもから大人まで楽しめるジブリパークを目指し、スタジオジブリさんと二人三脚で更に取組を前進してまいります。
 昨年2017年は、夢のプロジェクトがスタートした年でありました。今年は、夢を形にし、一回りも二回りも大きくしていく年だと考えております。そして、この愛知から、もっともっと夢や希望にあふれる、わくわくどきどきの仕掛けをね、更に創っていきたいというふうに思います。
 そのためにはですね、県政を担う職員の皆さんと一緒になって、とにかくこの1月4日からロケットスタートで県民の皆様の幸せのために、日本一元気な愛知、全ての人が輝く愛知、日本一住みやすい愛知の実現にまい進をしてまいりたいと思います。
 どうか今年1年も何とぞよろしくお願い申し上げて、年頭の御挨拶といたします。ありがとうございます。
 私からはとりあえず以上でございます。よろしくお願いいたします。

2 質疑応答
(1)自動運転の実証実験について
【質問】 複数台車両の同時使用による自動運転の実証実験は、いつ頃実施する見込みですか。
【知事】 年頭なので、自動運転について更に深化をさせた取組をということを、一例として申し上げました。現在、そういったことを念頭に置いて、今、予算編成やっておりますので、それは新年度のですね、事業として、今組み立てているということであります。

【質問】 複数台車両の同時使用による自動運転の実証実験は、日本初を目指すということですか。
【知事】 それはそうですね。