知事の記者会見
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平成30年10月29日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)FIFAフットサルワールドカップ2020の他国開催決定について
 おはようございます。10月29日月曜日午前10時のですね、定例記者会見を始めさせていただきます。
 FIFAフットサルワールドカップについて、私から一言申し上げたいというふうに思っております。
 これはですね、先週のですね、金曜日、26日の金曜日の夜ですね、アフリカのルワンダの首都キガリで開催されたFIFA評議会におきまして、FIFAフットサルワールドカップ2020の開催地が協議をされ、決定されたということで、リトアニアに決定をしたという報告を受けました。この評議会はですね、日本からは田嶋会長がですね、理事として参画をして、そこからの報告ということでございました。
 私ども日本/愛知が選ばれなかったというのは大変残念でありますけれども、リトアニア大会の成功を心からお祈りしたいと思います。
 そして改めて、これまでですね、招致に御尽力いただきました日本サッカー協会始めフットサル関係者の方々、そして応援をしていただいたフットサルファンの皆様に、全ての皆様に感謝を申し上げたいと思います。そしてまた、私ども、開催会場と予定をしておりました名古屋市、小牧市、そして刈谷市、岡崎市の皆さんにはですね、市長さん始め皆さんに心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 これはですね、これまでの経過を少し申し上げますと、2014年の4月ですね、今から4年半前でありますが、私ども愛知県が日本サッカー協会、JFAに対しまして、2020年の秋、フットサルのですね、ワールドカップの招致の意向表明をさせていただきました。その後、県の研究会を6月、7月、8月と行って、2014年の8月26日に県からJFAに対して構想概要書を提出をしたと。その後、10月9日にですね、JFAが愛知県を日本の開催地としてFIFAに対して招致を行うことを決定をしたと。そしてですね、それからまあ満を持してといいますかね、招致活動をしっかりやろうということでありまして。普通はですね、2016年の秋にコロンビアでフットサルワールドカップがありましたので、そこの理事会・評議会で決定をするということなんで、ちょうど2年準備があるからその間に活動してというふうに思っておりましたら、翌2015年の5月にFIFAのですね、様々な、会長始め役員さんの疑惑が報道、発覚されですね、そして役員さんが全員いなくなったということで、結局その間、この活動がフリーズをしてしまったというのは御案内のとおりでございまして。
 その後、新たな役員体制ができですね、2016年の3月にFIFAの方から、2020年フットサルワールドカップを開催意向のあるところは手を挙げてほしいという話がですね、あり、そして2016年の3月にJFAがFIFAに対して立候補の意思表明書、文書を提出をしたということであります。そして、2016年8月にですね、JFAとしての招致ブックを作ってですね、そして様々な書類、招致ブック、開催契約書、開催都市契約書、そして政府保証などですね、そうしたものを提出をしたということでございますが、結果、2016年には開催地決定ならずにですね、2017年、そして2018年この10月というふうに延期がされてきたということであります。
 そして、最初はですね、8か国が立候補、名乗りを上げたんですが、最終的には、日本、イラン、リトアニア、ニュージーランドの4か国が最終的に立候補をしたということでございました。今回、このルワンダのキガリでですね、行われたFIFAの評議会で決められたということでございますが。
 今回、ここまでですね、多くの皆さんに御支援をいただいてね、やってまいりまして、様々なフットサル大会も我々はやってきましたし、いろんな民間団体でもフットサル大会も開かれたと。名古屋オーシャンズもですね、非常に日本のサッカー、フットサルをリードしているということもこれあり、フットサルを通じた地域の盛り上がりというのは、大いに盛り上がって出てきたのではないかというふうに思っております。関係者の皆さんに大いに感謝をいたしますとともにですね、またこれからもしっかりとこういうスポーツのね、輪を盛り上げていければというふうに思っております。
 なおですね、様々な要因があるかとは思いますが、日本サッカー協会、現地でですね、ルワンダに行った日本サッカー協会の国際部長などなどの連絡によりますとね、今回は、その途中段階でですね、FIFAの方からは、とにかく一切招致活動はするなと、事務局で決めるということで、どんどんどんどん送られてきてですね。ということは少し気が抜けたような、気が抜けたサイダーのような感じの、何というか雰囲気もちょっとあったかもしれませんけれども。結果ですね、彼ら、FIFAの方の事務局の理由というか言い分としてはね、一つは、やっぱりリトアニアはそういうFIFA大会を開催したことはないと。そして、フットサルワールドカップはですね、過去20年以上ヨーロッパで開催をされていないと。最後に開催されたのが1996年のスペイン大会でありましてね、その後はグアテマラ、台湾、ブラジル、タイ、コロンビアということなんで、アジアと南米を行ったり来たりしているということもあって、ヨーロッパが手を挙げたということは有利に働いたということ。
 それから、これは私はちょっと違うと思うんですけどね、日本は2020年は東京オリンピック・パラリンピックの直後であって、フットサルに関心は向かないのではないかということも、そういう意見も出たということでありましたが、これはむしろ逆ではないかなというふうに思いますけどね。まあそういうふうに決めたということなんで、それは我々はですね、引き続きですね、フットサル始めサッカー、スポーツをしっかりと支援をしていきたいというふうに思います。
 なお、一部報道で、リトアニアの政府保証ということがありましたが、これちょっと、日本サッカー協会にもちょっと一言言っとかないかんと思いますが、全ての国際的なスポーツ大会を招致するに当たっての政府保証というのは、日本は法令の範囲内でこういう形で歓迎しますという政府のですね、レターでかえる。これ、全部横並びなので、全部横並びなので、それで日本という国ですから、それで歓迎の意向を示せば、各省はそれぞれ、みんなね、入国にしても何にしても全部きちっと対応しますので、それは何ていいますかね、特にそういう要因というか、特にそういうことではないというふうには私は思っております。
 いずれにしてもですね、支援をいただいた関係の皆様には心から感謝をしたいというふうに思っておりますし、引き続きですね、2020年はそれでなくても山のように仕事があるので、しっかりとやっていきたいと。
 オリンピック・パラリンピックはありますし、10月にはですね、ワールドロボットサミットがありますし、11月には、これはですね、2020年の11月にも技能五輪の全国大会と全国アビリンピックがありますので。そういった意味で、それとまた2020年、様々にですね、まだ企画検討中のものもたくさん、オリンピック・パラリンピックに絡めてね、様々に我々もしっかりとやっていきたいということもありますので、引き続きそういったことについて全力で取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(2)あいち航空ミュージアムにおける開館1周年記念イベントの開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kouku/1st.html)

 あいち航空ミュージアムにおける開館1周年記念イベントの開催であります。
 あいち航空ミュージアムにつきましては、来月11月30日にオープン1周年を迎えますので、その前後の期間に記念イベントを開催いたします。
 記者発表資料を御覧をいただきたいと思います。
 まず、参加・体験型のイベントとして、「やってみよう空のお仕事体験2018秋」では、空のお仕事適正テストやジェット旅客機パイロット体験といったこれまでのお仕事体験の内容に加え、飛行機に搭乗する際に使用するボーディングブリッジの操作体験コーナーや、未就学児の方が楽しめるエア遊具も新たに導入します。
 また、記者発表資料の3ページにあります「ポスターコンテスト展示」では、「家族で行く あいち航空ミュージアム」をテーマに、本日までポスター作品を募集しており、その優秀作品の展示と、12月1日の土曜日には最優秀賞受賞者への表彰式を行います。
 さらに、東京大学大学院教授である鈴木真二館長による講演や、三菱航空機の社員によるMRJについての講演など、航空機産業の最先端の動向に関する貴重なお話をいただくことができるものでございます。
 それはこの資料にね、ずっと、(1)、(2)、(3)ということ、それから、2の展示イベントでね、YS-11の機内公開とかポスターコンテスト展示、そして4ページの3 記念講演というところもございます。4が音楽イベントでね、このほかにも県内の芸術大学ですね、ここにあるような名古屋芸術大学とか県立芸術大学、それから三菱名古屋吹奏楽団の皆さんによるミニコンサート、航空会社と連携した企画、従来から人気の、これ今言ったね、YS-11の機内公開、紙ヒコーキ教室、フライングボックス特別上映など、多彩なイベントを用意をいたしております。
 なお、12月1日には私も会場に参りまして、SKE48の斉藤真木子さん、北川愛乃さんと一緒にですね、イベントを盛り上げたいと思います。
 是非この機会に、開館1周年を迎えるあいち航空ミュージアムを訪れていただいて、本県の航空機産業の魅力に触れていただきたいと思います。
 これはですね、ということでございまして、もうすぐこれで10か月が経過というか、11か月が経過をいたしましたが、これまでですね、本当に多くのお客様にお越しをいただき、また隣接する航空自衛隊、そして三菱重工業さん、地元市町、そして指定管理者、地域の皆様にもイベントで様々な協力をいただいております。
 今後とも、このあいち航空ミュージアムに、人材育成、産業観光、情報発信のコンセプトの下で、多くの方々にお越しをいただいて盛り上がっていけるようにですね、更に展示物の充実とかイベントなどに精力的に取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。


2 質疑応答
(1)FIFAフットサルワールドカップ2020の他国開催決定について
【質問】 FIFAフットサルワールドカップ2020の開催地がリトアニアに決まりましたが、愛知県は4年後以降の開催地として再び招致を考えていますか。
【知事】 いや、まあ何ていうんでしょうね、今回決まったばっかりなんで、特に現段階では考えておりません。今後、皆さんとよく相談してね、どうするかをやっていければいいのかなというふうに思っております。
 ただ、今回はですね、非常に日本の開催能力については、当然FIFAの事務方はよく知ってますから、大変高い評価をね、していただいたのは事実でありますし、途中段階で日程等々はあれですが、私もこのFIFAのですね、インファンティーノ会長とかですね、ボバン専務理事などなどにも直接お会いをし、あと、FIFAの副会長の皆さん等々も日本に来る機会をとらまえて直接お話をし、また小倉JFAの顧問ですね、日本フットサル連盟の会長、それから田嶋会長、それから日本フットサル委員長というのはですね、北澤さんですけどね、などなどにも度々お会いして、様々に一緒に活動してきましたので。引き続きですね、様々に、こういうフットサルも含め、サッカー等々ですね、愛知はやはり一つの大きな拠点がありますので、またしっかり盛り上げていければというふうに思います。
 今後どうするかは、これからよく相談して考えていきたいというふうに思います。

【質問】 日本がFIFAフットサルワールドカップ2020の開催地に選ばれなかったことについて、知事はその要因をどうみていますか。また、現在、愛知県は技能五輪国際大会など国際的なイベントの招致活動をしていますが、今回の結果をこれらの招致活動にどのように生かしていくか考えはありますか。
【知事】 いや、生かしていくもんなんか何もないじゃないですか。
 正直言って全く驚いたという話でね。事前に漏れ聞いていた話だとね、やっぱり最終的には日本とニュージーランドだろうと。ニュージーランドはオセアニアで初めてということ、それから何ていったって開催能力とマーケットは圧倒的に日本だわね、という話だったんで、イランとリトアニアは落っこちたというふうに聞いてたので、ええっと。
 ということなので、まあそれはそれでもそういうところでやりたいというなら、それはそれで我々がとやかく言うことではないのでね。我々としては、やればもう圧倒的にね、きっちりやって大いに盛り上げて、その輪がね、フットサルとかサッカー文化のね、輪がどんどん広がっていくということは自信がありますのでね、まあ引き続き。そういった点はもちろん評価されてますので、引き続きそういったことはね、しっかりやっていきたいなというふうに思っております。
 ただ、あくまで今回は招致活動を一切するなと、何もするなと、事務方で全部決めるということなので、そういうことだったのかなというふうに思います。
 ですから、これはこれということだと思ってます。

(2)国土交通大臣認定仕様等に不適合の可能性がある免震・制振オイルダンパーについて
【質問】 免震・制振オイルダンパーについて、先週、KYB株式会社から愛知県庁本庁舎に設置されている免震オイルダンパー14基の調査結果の報告があり、不適合は1基のみでしたが、14基全てで検査データの書換えが行われていたとのことでした。このことについて、知事の所感をお願いします。
【知事】 今回のですね、免震・制振オイルダンパーのですね、検査データの書換えについてはですね、10月の半ばにKYB株式会社等々からですね、そういったものがあったということに続いて、あと2社もですね、検査データを書き換えていたということが公表されたわけでございます。
 これはですね、日本はやはり地震国でありますのでね、やっぱり建築物の耐震性、安全性というのは大変大事な点だと思いますし、多くのですね、国民の皆様、利用者の皆さんはね、これはやはり大変な関心事項であります。
 ですから、そこはこういう大型の建築物に対する信頼性になっているわけですね、耐震性、免震性、それから制振性というのは。それがですね、データが改ざんされていたということはね、こういった建築物に対する信頼性をね、揺るがす、私は大変遺憾なことだというふうに思います。
 そういう意味でね、これはできるだけ早くね、事実関係を明らかにしていただくとともにですね、やはりそういったデータ改ざんされていた、それも特にその数値がね、基準に満たないということが明らかになったもの、そしてまた、それがね、不明なもの、分からないというようなものについてはね、もう速やかにやはり取り換えていただけなければいかんということだと思っております。
 そういう意味で、県庁の本庁舎は14基のうち、全部データが書き換えられていたわけですが、13基はしかし基準内であって、1基は不適合だったということなので、少なくともといいますかね、この不適合なものは、一日も早くこれは取り換えてもらわないかんというふうに思います。
 それから、警察本部の本庁舎の本館についてはですね、使われた14基全ての検査データが残っていないということなので、これはもう、これも全部やはり適合したものにね、取り換えていただかないといけないというふうに思います。
 それでもって、もう一つの県有施設でありますのは、あいち小児保健医療総合センターの救急棟ね、つい最近整備した。これはいまだに報告がありませんので、どうだったかということについて。これはやはり速やかに報告をしていただきたい。これは強く要請をしていきたいと思います。
 いずれにいたしましてもね、ほかにもまだたくさんの対象とする施設があるわけなので、これについてまだ報告が十分行われていない状況でありますから、まずは、やはり事実関係をね、しっかり報告してもらわないかんと。もうあれからね、2週間ぐらいたつわけですからね、そういう意味では、可及的速やかにね、まず事実関係は明らかにし、報告してもらうということ。そして、それに基づいてね、基準にね、満たないものであれば、これは速やかに取り換えてもらうということだと思っております。そうしたことを強く要請をしていきたいと思いますし、やはり国ともしっかりね、連絡しながらですね、これはきちっと対応していきたいというふうに思います。