知事の記者会見
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平成30年12月26日(水) 午前10時
1 知事発言
(1)平成31年度政府予算案、平成30年度第2次補正予算案について
 おはようございます。それでは、12月26日水曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。今週は月曜日がお休みで、昨日は午前中は愛知県競馬組合議会ということで、今日の定例会見ということになりました。定例会見としては今年最後のね、定例会見でございます。よろしくお願いをいたします。
 平成31年度の政府予算案、そして平成30年度の2次補正予算案、税制改正といったものが、政府の案が12月21日金曜日、閣議決定されましたので、私からちょっとコメントをですね、併せて申し上げたいと思います。
 今回初めてですね、一般会計総額101兆4,564億円ということで、100兆円を超えました。
 中でも、道路、港湾などの整備、今年の自然災害を踏まえての防災・減災、国土強靭化に係る予算が大きく伸びておりまして、産業活動を支え、安全・安心を確保するインフラ整備の予算が確保されたというふうに思っております。
 あわせて、平成31年度の地方財政対策が決定されました。地方税が増収となる中で、地方交付税総額も増額されまして、臨時財政対策債を大幅に減額させつつ、地方一般財源総額が確保・充実されたことは、地方の財政運営への一定の配慮があったものと考えております。
 臨時財政対策債をですね、一番たくさん割り振られている、率でね、私ども愛知県といたしましては、方向としてはですね、より良い方向に向かっているのではないかと思っております。交付税分身替わりのですね、借金を抱えろというのは非常に理不尽だと思っておりますので、臨時財政対策債は早く廃止しろということは申し上げているところでありますが、方向としてはそういう方向で予算を組まれたということは大変結構なことだと思っております。
 そこで、本県に関するものを何点か申し上げます。
 リニア中央新幹線の建設促進ということで、スーパー・メガリージョンの広域調査が盛り込まれました。
 そして、広域幹線道路網の整備促進ということで、東海環状自動車道など三大都市圏の環状道路、また、併せて中京圏の新たな高速道路料金体系の検討、道路整備の予算も増額されたということで、また効率的な物流ネットワークなどしっかり取り組んでいきたいと思います。
 中部国際空港につきましては、来年度半ばにですね、LCC専用ターミナルビルがオープンいたしまして、それにつきまして、国際線にはこの通関等のですね、CIQ施設は不可欠でありますので、その整備に係る予算が大幅に増額されて盛り込まれました。これは設置をしていただかないと国際空港として運用できませんので、それが盛り込まれたということであります。
 それから、これは中部国際空港だけではありませんが、主要な空港の浸水対策なども盛り込まれました。
 それから、自動車産業の振興では、税制改正ということで、自動車税がですね、恒久的に減税されたということは評価したいと思いますが、財源はエコカー減税とかグリーン化特例の見直しなどで捻出されておりまして、実質的な減税規模は期待していたとこまではいっていないということなので、今後更に検討課題だということで、引き続き強く申し上げていきたいと思います。
 そして、MRJについてはですね、安全性審査の実施の予算が盛り込まれました。年明け1月からアメリカで最終飛行試験が許可されたということで、21日金曜日発表されました。1年、若しくはプラスアルファだろうと思いますが、一日も早くね、これが、ゴーサインが出るようにですね、大いに期待したいと思います。
 私も今年9月、アメリカ・ワシントン州シアトル、モーゼスレイクに参りまして、実際現地に参りましたが、現地での飛行試験は非常に順調だということがよく分かりました。総飛行時間が2,400時間を超え、最初2,500時間と言われていたのがもうほぼほぼ、達成されたということなので、いよいよ最終的なですね、型式証明を取るための試験機が2機ですか、これからアメリカに向かって行き、いわゆるいろんな最後の設計変更のものを盛り込んだものが行って、最終飛行試験ということなので、一日も早いですね、目的達成を期待したいと思います。
 さらに、技能五輪の国際大会招致ということで、選手強化策パッケージなどの策定費などが今年度とほぼ同額で盛り込まれました。
 そして、新たな外国人材の受入れでは、法務省関係でこうしたですね、関連予算、それから多文化共生の総合相談ワンストップセンターの設置などが盛り込まれたと。これ、どうするかは、これからよく情報を、まだまだどういうふうな形で具体化するかは、私どもにはまだ十分見えておりませんので、それはまた引き続きですね、情報を、多分国の方も走りながら考えていると思いますので、その情報をしっかりつかみながら対応していきたいと思います。
 それから、同じく文部科学省、厚生労働省、そうした予算が盛り込まれたので、しっかりと情報収集しながら対応していきたいと思います。
 それから、設楽ダムの建設。本体工事などで予算を大幅に増額をされております。
 ということで、また引き続きですね、国の予算は大体枠組み予算なので、あとは実際は、これから年明けて2月、3月の個別の事業のヒアリングを経てですね、新年度になってから箇所付け等々が決まっていくということになります。大体、しかし、そんなんでいきなり決まってたら仕事できないので、大体こう予定しながらですね、やっていきますが、引き続き必要な事業費、事業量の確保をしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。

(2)愛知県武道館におけるレスリングの振興について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/budokan-wrestling.html)

 愛知県武道館におけるレスリングの振興について申し上げます。
 先週の12月20日から23日日曜日まで、東京都の駒沢体育館でレスリングの天皇杯全日本選手権が開催されました。愛知県ゆかりの至学館高校の稲垣柚香選手が女子59キログラム級で、類家直美選手が65キログラム級で、至学館大学の向田真優選手が53キログラム級で、川井友香子選手が62キログラム級で、さらに東新住建所属の土性沙羅選手が68キログラム級で優勝いたしました。
 川井梨紗子選手は、惜しくもね。伊調馨選手と大変な名勝負なんでしょうね。達人同士がやるとああいう形になるのかなと思いますが。大変名勝負でありましたが、また次はね、必ず雪辱を果たしていただければというふうに思いますが、大いに日本の女子レスリングを盛り上げていただければと思います。
 こうした選手が優勝されましたが、この5名の選手は、いずれも本県の2020年東京オリンピックあいち強化事業の指定選手であります。是非、東京大会の日本代表の座も勝ち取って、大活躍をしていただきたいと思います。
 まさにレスリング王国と言える愛知県でありますが、更にレスリング競技の普及・発展を図るため、名古屋市港区に愛知県武道館、これは国民体育大会で造ったもんでありますが、武道のメッカでありますけれども、そこに、愛知県のレスリング拠点としてそこを位置付けまして、新たにレスリングマットを配備をし、レスリング教室等で活用をしてまいります。
 このレスリングマットはですね、世界レスリング連合の公認を受けたマットでありまして、世界選手権、ワールドカップなどの国際大会でも使用されているものでございます。今年度の予算で対応しておりますが、移動式のものでありますけど、この武道館、愛知県武道館を拠点にですね、レスリングの拠点を作り、大いにその選手の発掘も含め盛り上げていきたいと、レスリング競技人口の裾野拡大を図っていきたいと思います。
 そして、来年1月20日にですね、日曜日、愛知県レスリング協会主催による第1回ゴールドメダリストカップ愛知県レスリング選手権大会の、この愛知県武道館での開催が決まっております。この大会はですね、去年までは刈谷市のアイシン精機の体育館で中学生以上を対象にしておりましたが、これを幼年・小学生のKIDSの部まで拡大をして、装いも新たにね、この愛知県武道館で開催されるというものでございまして、「愛知県で一番強いレスラーは誰だ」を大会コンセプトとして、競技力を競うだけでなく、新たな人材の発掘にも資するものだというふうに思います。大体ですね、参加選手は100名ぐらいを予定しておりますが、大いに盛り上がっていければというふうに思います。
 そこに併せましてですね、更にレスリング競技人口の裾野の拡大を図るための方策を検討させていただき、その中で、愛知、日本のレスリングをけん引されてこられました、元至学館大学レスリング部監督であられます栄和人氏のお力をお借りをしたいということでございます。
 ということで、この度、栄氏本人に御相談をし、栄氏からも愛知県のスポーツ振興に貢献したいという御返事をいただきましたので、愛知県武道館を始め県の多くのスポーツ施設の指定管理者であります、公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに、来年1月から就任をしていただくこととなりました。この1月20日の大会にもね、お越しをいただくということでございます。大変実績のある方でありますので、レスリングはもちろんでありますが、スポーツ全般にわたって指導をしていただきたいというふうに思っております。
 栄元監督にお願いするのは、この愛知県教育・スポーツ振興財団とのいわゆる雇用契約ということになろうかと思います。非常勤のスポーツアドバイザーでですね、愛知県教育・スポーツ振興財団事務局との雇用契約ということになろうかと思いますが、そこでですね、例えば財団の指定管理施設のスポーツ施設の運営へのアドバイスでありますとか、この財団が開催するレスリング教室、愛知県武道館でのレスリング教室での指導でありますとか、愛知県スポーツ会館のウエルネスルームを活用しての財団が開催するスポーツ相談会、初心者講座の指導などなどをですね、お願いできればというふうに聞いております。
 来年4月からはですね、この愛知県武道館でレスリング教室を開催予定ということでありまして、そこではですね、栄氏のアドバイスを受けながらこのレスリング教室を開催をしていくと。主体は、ナゴヤレスリングアカデミーが主催をするということになりますが、そこに栄さんにアドバイスをしてもらいながらやっていくということになろうかと思います。活動期間は来年1月から再来年の3月までの15か月でありまして、勤務は週2日程度、月8日程度を想定しているというふうに聞いております。
 ということで、その分の一応、契約内容等々、雇用内容を聞きましたら、報酬日額という、出日当という形ですね、という形で報酬を、栄氏のこれまでの実績からすればささやかということではあると思いますが、お気持ちぐらいの報酬はお支払いするということで用意していると聞いております。
 いずれにいたしましてもですね、これからといいますか、先の週末のですね、全日本レスリング選手権大会も大変盛り上がりました。やはり女子レスリングがね、アテネ大会以来、常設の種目になって以来ですね、日本が女子レスリングではほぼメダル、金メダルを独占しておりますので、そういう強い競技にね、やはりますますそういうアスリートが集まってくる、そして2020年ね、何といっても日本での東京オリンピックでありますから、是非それに向けてね、また愛知県ゆかりの選手もね、大いに活躍をしていただきたい。そういう中での人材の育成、裾野の拡大ということにつなげていければというふうに思います。
 2020年東京オリンピック、2026年の第20回アジア大会に向けて、そうしたスポーツ人材の育成、強化にしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)平成30年を振り返って〜愛知県政10大ニュース〜
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/seisaku/2018news.html)

 平成30年を振り返りまして、愛知県政10大ニュースを申し上げたいというふうに思います。
 お手元に資料が3枚お配りしておりますので、御覧をいただきながらお聞きをいただきたいと思います。
 今年の10大ニュース、愛知の「愛」を知る一年、私の漢字一文字が「愛」ということでありましたので、「愛」を知る一年ということでございます。
 一つは、何といってもジブリパーク構想が大きく前進をいたしました。3月に確認書を結び、4月に基本デザインを発表し、その五つのエリアを盛り込んだ開業時期などを先週21日、12月に整備構想を発表いたしました。着実に進めていきたいと思います。
 そして、杉原千畝広場 センポ・スギハラ・メモリアルを10月にオープンをいたしました。瑞陵高等学校のですね、校門横のですね、駐車場等を活用したポケットパークを作りまして、杉原千畝さんの等身大のブロンズ像、そして杉原千畝さんが書いた2,256名のビザリストを全て陶板で焼き付けて、永久保存という形で展示をさせていただき、また、様々なパネル展示で、その杉原さんの世界平和、そして人道に対する功績、そしてまた、幼少年期、青年期のね、瑞陵高等学校、旧制第五中学校時代の活動などなど、そうした人となりが、そこに行けば杉原千畝さんの全てが分かるという施設として整備をさせていただきました。多くの皆様、リトアニアのね、首相にもお越しをいただき、またイスラエル大使にもお越しをいただき、多くの皆さんにお越しをいただいて、にぎにぎしくオープンすることができました。
 また世界中にね、この杉原さんが育ったこの愛知・名古屋も含めてしっかりとアピールをしていきたいというふうに思います。多くの皆さんにね、国内外問わず多くの皆さんにお越しをいただいて、この杉原さんの人道的な功績をまた多くの人に知っていただきたいというふうに思います。
 そして三つ目が、愛知デスティネーションキャンペーンを今、展開中。これで最終エンドだと思いますが、10月から12月、開催しています。「未来クリエイター愛知 想像を超える旅へ。」ということで、SKE48を起用して大いに盛り上げております。全国JRの主要駅、旅行会社店頭に公式ガイドブックを55万部、5連ポスターは1,200セット配布してPRをいたしております。盛り上げてまいります。
 そして右上、国際的なスポーツ大会の開催。アジア大会の開催都市契約を8月に結びました。8年後、ジャカルタ大会の次は、今年のジャカルタ大会も大変盛り上がりましたが、4年後は中国・杭州大会、そして8年後が愛知・名古屋大会ということで、4年後はもっと盛り上がると思いますね。多分、オリンピックに匹敵する巨大な盛り上がりではないかと思いますが、それに向けて我々もしっかり受け止め、盛り上げていきたいと思います。
 9月はISAワールドサーフィンゲームスなども田原市で行われ、これはもう日本が初めて優勝し、盛り上がりました。ラグビーワールドカップ2019に向けての準備も進めております。
 そして右下、「全ての人が輝く愛知」が更に前進いたしました。
 9月には、スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲームが行われました。
 あいちオレンジタウン構想も推進しております。あいち認知症パートナー企業・大学、認知症施策の推進条例の制定。
 そして子どもの貧困対策は、「子どもが輝く未来へのロードマップ」を2月に作り、子ども食堂マップ、学習支援などを進めております。
 教育としては、大府もちのき特別支援学校を4月に開校し、あわせて、児童自立支援施設に教育、学校をね、春日井市さんのお力をいただいて開校することができました。感謝しております。
 そして、医療・福祉では、愛知県精神医療センターが2月に全面オープン。そして4月は、児童相談所と警察の児童虐待に係る事案の情報共有の協定も結びました。全件情報共有をしております。7月、ヘルプマークを県内全域で5万セット用意をして、配布をスタートしております。
 芸術・文化では、愛知県文化芸術振興条例を制定し、計画を作り、「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」も9月に開催をし、これで5年連続でですね、開催をさせていただいているところでございます。途中、全国大会はもちろん挟んだということでございますが。
 そしてですね、女性の活躍促進を更に進めてまいります。女性の活躍促進サミットなどなど、プロジェクトも進めてます。
 そして2枚目が、日本一の産業集積によるイノベーション、愛知型成長モデルの展開であります。
 自動運転、遠隔型の操作の自動運転の複数台の実証実験を11月、豊橋市ののんほいパークで行いました。そして、併せて11月にはですね、豊田市の稲武町でドローンによる弁当配送の実証実験、スマホのアプリを使っての実証実験を初めて行いました。名古屋大学と自動運転を始めとする次世代自動車の開発に関する協定を結びました。
 そして、Aichi-Startup戦略ということで、会議を4月に作り、10月にAichi-Startup戦略を発表し、12月にそのスタートアップの予算を更に拡大をさせていただいたということでございます。
 そして、ノーベル賞の受賞者の顕彰施設の計画も4月に発表いたしました。
 そして、その下、愛知県国際展示場の愛称、ロゴマークを、Aichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)ということで9月に決定をし、来年9月の開業に向けてしっかり取り組んでまいります。
 そして、COP14の国際自治体会議で、愛知ターゲット2020年目標の達成に向けて大いにアピールをすることができました。国際自治体連合も作り、更に積極的に盛り上げていきたいと思います。年明け1月には、その検証会議をですね、世界に先駆けて1月後半、この愛知・名古屋で行うことといたしております。しっかり盛り上げたいと思います。
 そして、国際交流の推進として、G20外相会合を来年11月に名古屋観光ホテルで開催することを発表し、推進協議会も設立いたしました。
 そして、今年もですね、6月にフランス・オクシタニー地域圏政府とMOUを結び、8月にシンガポール国立大学と、これは2016・2017・2018年と3年連続ですね、総長とお会いし、更に協議を進め、MOUをですね、愛知県、そして名古屋大学とも結ばせていただきました。アジアナンバーワンの評価があるこのNUSとも引き続き連携をしてまいります。そして、9月にブラジル・サンパウロ州とのMOUも結ばせていただいたということであります。
 関連として、5月にはテキサス州を訪問し、ダラス・フォートワース日米協会から「サン&スター・レガシー・アワード」を私にいただいて、大変光栄でありました。また、江蘇省との友好書道展を6月。そして、ブラジル、アルゼンチンの県人会にも9月、5年に一回のものを訪問いたしました。そして最後に、愛知県県民栄誉賞・愛知県特別表彰をさせていただきました。今年の年明け1月になりますが、御逝去された星野仙一さんに、2月に県民栄誉賞を贈呈させていただきました。また、3月には藤井聡太七段に愛知県特別表彰を贈呈をいたしました。大いにこれからも御活躍をいただきたいと思います。
 そしてその他、これが10大ニュースですが、それに次ぐものとして、豊田・岡崎地区の研究開発施設用地造成事業。2月にですね、中工区の造成が完了し、トヨタ自動車に引き渡しました。日本で初めてのカントリー路であります。
 そして、第70回全国植樹祭の開催に向けて準備を進めました。6月は、福島県でのですね、全国植樹祭に訪問し、木製地球儀を引き取るなど、今、様々に準備を進めてます。
 そして、知多半島道路のコンセッション、有料道路のコンセッションで、7月に阿久比と大府のパーキングエリアをリニューアルオープンし、大変盛り上がっております。
 そして、防災・被災地支援ということで、日光川の水閘門完成でありますとか、今年もまた多くのですね、災害にも愛知県から多くの緊急消防援助隊を派遣をさせていただきました。また、様々な防災訓練も進めております。また、台風21・24号での農業被害に対しましては、迅速な復旧予算を12月に立てさせていただきました。
 最後に、技能五輪全国大会・アビリンピック2019・2020に向けて、しっかりと準備を進めてまいります。今年沖縄県で開催された大会では、14年連続で愛知県選手団は日本一、最優秀技能選手団賞を獲得をいたしました。来年、地元で15連覇を果たしたいと思いますし、その上で2023年技能五輪国際大会の招致委員会を4月に厚生労働省が設立をいたしましたが、私が招致委員長に就任をし、これからしっかりと引き続き招致活動を進めていきたいと思います。
 などなど、ほかにもたくさんありますが、今年の10大ニュース。大体足元といいますかね、愛知県は経済も順調に拡大をし、大阪府を抜いてGDPが2位になったということもありまして、拡大し、順調に来ておりますが、引き続きですね、2019年は更に愛知県が前進をしていく、そういう1年にしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。


2 質疑応答
(1)愛知県武道館におけるレスリングの振興について
【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、栄氏は伊調馨選手に対するパワーハラスメント騒動により至学館大学の監督を解任された経緯があります。栄氏がスポーツアドバイザーとしてふさわしいと考えるのはどのような理由からですか。
【知事】 このパワーハラスメント問題等々についてはですね、事実関係については裁判等もありまして、私も報道で知る限りでありますが、一般論としてレスリングに限らずね、こうしたパワーハラスメントを含めたハラスメントが許されるものではないということは当然でありまして、これは御本人にはね、真摯に受け止め、反省をしていただかなければならないというふうに思っております。
 そういう中で、8月には至学館大学も退職をされ、御本人も大いに反省をされておられるというふうにお伺いをいたしております。ということでありますので、その点については、御本人が大いに反省をしていただき、また、更に裁判等々も今、おやりになっておられるということなので、それは、事実関係はね、また御本人がしっかり説明をしていただくということではないかと思いますが。そういうことで、私どもとしては、十分御本人、反省されておられるということと、社会的なですね、何ていいますかね、ペナルティ等々も御本人としてはね、この件で相当受けておられるということ、そして大学も退職されたということでですね、相当な厳しい状況ではあるというふうに思っておりますし、反省されているということも踏まえた、そういった状況を踏まえた上で、一方でね、栄氏におかれましては、愛知県だけではなくて日本のレスリングをね、けん引をしてきたということでありまして、卓越した指導者であることは紛れもない事実でありますので。
 私どもといたしましてはこれから、この週末での全日本レスリング選手権大会でもね、愛知県ゆかりの選手、至学館大学の現役、そしてまたOBの選手がね、基本的には中心として御活躍されておられる、そして、2020年の東京オリンピック、2026年アジア大会といったこともあり、やはり愛知県のゆかりの選手が非常にこのレスリング界で活躍してきていただいたということを踏まえましてね、その競技のね、競技人口の裾野の拡大を図り、更にそうした希望やね、夢を持っておられる子供たちをね、人材を指導し、育成をし、発掘してということで、栄さんのね、そうした実績、能力をそうした面で生かしていただければ有り難いのではないかという思いでですね、お話をさせていただいて、今回、快くお受けいただいたということでございます。
 先ほど申し上げましたように、愛知県教育・スポーツ振興財団事務局で非常勤のスポーツアドバイザーとして週2日間程度活動していただくということでありますので、そうした面でですね、競技人口の拡大、それからまた、日本のトップレベル、世界のトップレベルにね、挑戦したいという子供たちを含めてね、若い人たちのサポーターとしてね、活躍、活動していただければというふうに思っております。

【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、愛知県はパワーハラスメント的な指導を絶対に認めないということでいいですか。
【知事】 当然です。それは聞くまでもないです。今の御質問、お聞きになりたいということではあろうかと思いますが、そこは我々はね、行政なので、当たり前のことだと思いますね。
 当然のことなので、我々としてはそういったことはですね、全くそんなことはあり得ないというふうに思っておりますので、これまでのね、実績等々、そして栄監督のレスリング指導の手腕、そうしたものもね、やっぱり、ささやかではありますけれどもね、地域のそうした、特に子供たちなり若い人たちのサポーターとしてね、活動していただければ有り難いかな。ほんの一端でもね、そうした面で活動していただければ有り難いのではないかなというふうに思っております。
 一連の報道されているパワーハラスメント問題等々については、これは栄さんがね、栄氏が自分でいろんな、栄氏とその関係の方々との間の話なので、それはまたそれで併せてですね、これまで1年近くあれしましたから、大体、事実関係というのは大体出てきているのではないかと思いますが、まだ引き続き裁判等々もされておられるので、それはまたそういう面で明らかにしていただければと思いますが。
 一方で、これまでの間ですね、相当な社会的な制裁も受けておられるということ、それから大学も辞職しておられるということ、本人も大いに反省されておられるということなどなど総合的に考えればね、私は今回、それはそちらの方でやっていただくということでありますが、栄氏の能力のほんの一端でもね、こうした形で私ども愛知県武道館でこうしたレスリングマットも整備をし、レスリング振興もしていきたいという中で、ほんの一端でも力をね、発揮していただければという思いで、今回ですね、非常勤という形ではありますが、させていただいたということでございます。

【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、愛知県から栄氏に相談をした際に、栄氏からの反応はどのようなものでしたか。
【知事】 これは栄さんにそういった形でのですね、愛知県レスリング協会と相談しながらね、愛知県教育委員会が。もちろん直接じゃありませんよ。もちろん愛知県レスリング協会なので。
 この大会も愛知県レスリング協会主催でありますし、こうしたレスリング教室もそのナゴヤレスリングアカデミーという既存のところがやっておられるところに愛知県教育・スポーツ振興財団の事務局がですね、愛知県教育・スポーツ振興財団が栄さんと雇用契約ね、非常勤の契約を結んで、そしてアドバイザーとして派遣してアドバイスしてもらうという形での対応なので。
 そこで愛知県レスリング協会を通じて御本人にそういった面でね、アドバイザーといいますかね、できないかということで御相談をさせていただいたところ、先ほど申し上げましたが、御本人からも愛知県のスポーツ振興に貢献したいということで御返事をいただいたということでございます。

【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、既に栄氏はレスリングを教えているということですか。
【知事】 愛知県教育・スポーツ振興財団と1月にそうした契約を結んで非常勤で、いわゆる報酬日当、出日当という形での契約というふうに聞いております。

【質問】 愛知県武道館におけるレスリングの振興について、レスリングマットの配備に当たり、施設の改修は予定していますか。
【知事】 施設はないんだろ。施設はそんなにまだあれだな。耐震はできてるし。
 24年か、平成6年だからね。24年、23年半ぐらいなので、ちょっとその手直しはありますけど、ほかの施設と比べたらそんなに古くはないので。
 今回新たにレスリングマットを追加をして、そういったレスリング教室をね、開いて、競技人口の裾野を拡大していきたいという中でのささやかに応援をしてもらおうということで位置付けております。

【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団と愛知県との関係を教えてください。
【知事】 公益財団法人なので、これはあれだね、出えんは県がしている。
【教育長】 愛知県が最大の出えん団体である公益財団法人です。
【知事】 愛知県武道館も指定管理をしているということですね。

【質問】 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに栄氏を任用することについてですが、レスリング教室で栄氏が直接子供たちの指導に携わるのですか。
【知事】 それは現場、現場でこれから御相談ということじゃないでしょうか。そういう場面もあると思いますよ、もちろん。
 そんな大人数のあれじゃないですもんね。入ってくる子供たちはそれを期待しているんじゃないですか、間違いなく。

(2)平成30年を振り返って〜愛知県政10大ニュース〜
【質問】 平成30年を振り返っての愛知県政10大ニュースの発表がありましたが、総括して知事は今年1年をどのように振り返りますか。
【知事】 先ほど併せて申し上げましたが、総じて、やはり順調な1年だったんではないかというふうに思っております。
 何といっても、この3月、4月にですね、各県別GDPの各県の数字が出そろって、初めて大阪府を抜いてですね、GDPが2位になったというのがデータとして明らかになりました。まだそれは2015年度の数字なんで、多分今はもっともっと差が開いているというふうに思いますけれども、それでもって、2010年度、私が最初に就任した時から17パーセントも伸びてですね、2桁伸びているのはうちだけでありますから、愛知県だけなので、そういう意味ではですね、私は総じて順調に来た1年だったんではないか。
 そういう中で、ジブリパークの構想もね、前進をいたしましたし、ここに書いてある様々な施策が前進をしてきたということではないかと思います。これを更にね、2019年につないでいければというふうに思います。
 2019年はね、全国植樹祭から、あいちトリエンナーレから、愛知県国際展示場のオープン、それからラグビーワールドカップからね、たくさんの様々なことがありますので、大変にぎやかな、結構忙しい1年になるかなと思いますが、それに向けてですね、その下ごしらえもしっかりできたという1年ではないかというふうに思います。
 また引き続きですね、日本の成長エンジンとしての愛知県をね、力を更にためて、そしてまた、発信をしていきたいと思います。

(3)大阪都構想をめぐる大阪府知事と大阪市長の辞職意向について
【質問】 大阪都構想をめぐり松井大阪府知事と吉村大阪市長が辞職し、統一地方選挙と同時の出直し選挙の可能性について言及されていますが、知事の所感をお願いします。
【知事】 私も報道で知る限りでありますが、元々あれですよね、今年の秋にやると言っておられましたよね。それを今年の春に橋下さんが、いや、そんなんやめとけという話でやまったという経緯があったんで。次は、来年の11月が知事・市長選挙なので、それに向けて再チャレンジということを言っておられたので、それまでの間のどこかでということでですね、公明党さんとは協議を、濃密に協議されておられるということは、それは聞いておりました、いろんな方面から。
 ただ、それが、協議が調わないということで4月にタブル選挙を持っていくということを言われたのは、正直言って驚きです。というのは、いろんなやり方あると思いますがね、ただ、それぞれお二方がそのまま知事と市長で選挙に出ると、11月まで残り任期しかありませんのでね。確か前、あれ橋下さんも1回やりましたね、それね。任期途中でね、辞職されて、選挙に打って出て。だから、また同じ感じなのかなということだと思いますが。
 あと、4月に、政令市なので、うちとも同じですけど、府議選挙、市議選挙があって、今の状況等々からすればですね、昨年の衆議院議員選挙なんかを考えると、なかなか状況は厳しいのではないかとか、いろいろマスコミ等々から言われておられるので、それにてこ入れするという意味でね、知事選挙、市長選挙をぶつければ、更に盛り上げて議席も伸ばせるんではないかという思惑もあるのではないかとは思いますが。
 いずれにしてもですね、私はそういうのを聞くだけなので、これからどうなっていくのかなということを関心を持ってね、見ていきたいというふうに思っております。私がとやかく言うことではないのではないかと思いますが、どういうふうになっていくかは注視をしていきたいなというふうに思ってます。

(4)中京都構想や名古屋市との連携について
【質問】 知事の2期8年を振り返って、中京都構想や愛知県と名古屋市との連携について現時点でどのように総括されますか。
【知事】 中京都構想については、私も公約を掲げて、今もですね、その点について方向としてはですね、進めていきたいというふうに思っておりますので、いつでも議論はしていきたいというふうに思っております。
 ただ、相手がというか、名古屋市というよりも河村さんですけどね、公約を2回書かれてですね、言ったこと、その後の経過等々を見ればですね、正直言って残念な気はしますけれども、こればっかりはですね、それ以上私がとやかく言えば言うほど、多分また言われると思いますのでね、またそういった点について、公約等々を書かれた時の原点をね、また見詰めていただければ有り難いのかなということを申し上げるだけかなと思っております。
 一方で、名古屋市との連携はですね、全くうまくいっているということは申し上げておきたいと思います。日本中でどこの政令市よりもうまくいっていると思いますよ。私の申し上げることはほぼほぼ聞いていただけますので、大変順調にいっているということは申し上げたい。
 一番いい例は、リニア中央新幹線、名古屋駅のスーパーターミナル化等々でありますけれどもね。先般発表されました等々についても、私どもといいますか、私の意見と言った方がいいかな、大変よく聞いていただいておりますのでね、しっかりとそういった面で進めていきたいというふうに思います。
 あれは、一番の肝は何といったって、リニアの地下駅のね、用地確保でありますから。用地確保は、最終エンドは我々がきっちり対応しなきゃいけないことに制度的にはなっておりますので、それも含めね、まさに共同事業として取り組んでいるということで御理解いただければと思います。
 あと、もう様々なことについて、ノーベル賞の顕彰施設も含めですね、大体いろんなこと、あとアジア大会も含めてね、非常にうまくいっているということではないかと思いますし、これは昔から歴史的にね、やはり愛知県と名古屋市はお互いに大きな行政体でありますし、歴史もありますのでね、様々に協議をしてきたということの歴史の積み重ねの中で、今、非常によくお話を聞いていただいているので、非常にうまくいってるということだけは申し上げておきたいというふうに思います。それは皆さん、検証していただければお分かりになると思います。

(5)豚コレラウイルス拡散防止に向けた対策について
【質問】 豚コレラについて、愛知県でも感染した野生いのししが確認され、岐阜県では昨日、農場での6例目が確認され、歯止めがかからない状況です。愛知県内の感染拡大も懸念されていますが、知事の受け止めと今後の対策を教えてください。
【知事】 今回、特に昨日、岐阜県の関市で確認をされ、6例目ですか、豚コレラの発生が確認をされ、7,500頭の殺処分が行われるということ。その規模とですね、6例目ということで、いまだに終息していないということ等々を考えますとね、これは大変私は極めて深刻な事態だと思っております。
 何といっても地続きでもありますし、先日、土曜日22日にですね、野生いのししが1頭、初めて犬山市、県内でですね、豚コレラの感染が確認をされたということでございます。それも、可児市との県境ではなくて、大分入り込んだ入鹿池、明治村の、更に入鹿池の内側でですね、確認されたということについては、位置、場所も含めですね、大変深刻に受け止めております。でありますのでですね、私ども、これはやれる手立ては全てやっていくということだと思います。
 早速昨日はですね、愛知県豚コレラ防疫対策会議も開催をし、この現状の報告と県の防疫方針も関係者に周知をいたしました。関係者、国なりですね、岐阜県さんとも情報共有をしっかりしながら、県内のですね、養豚農家、そしてまた豚を飼育している様々な施設等々についてもですね、情報共有しながら、しっかりと適切に、防疫対策に万全を期していきたいというふうに思います。
 愛知県内247だったっけ、養豚農家ね。全ての農家の今、チェックを今一度、もう何度も何度もやっておりますので、それについてですね、万全を、防疫体制の万全を期していきたいというふうに思っております。
 それと、一日も早い終息をね、願っております。どうやったら終息するのか、これは何とも言いようがないので。また、感染経路も。今回の関市のね、養豚農家でももう防疫対策は万全を期していたということなので、一体何で感染したのか、これはもう何とも言いようがないですね。
 一日も早い終息に向けてですね、関係者の皆さんの努力をですね、万全の努力をお願いしたい。我々も全力を尽くしていきたいというふうに思っております。