知事の記者会見
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平成31年4月22日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)本県の養豚農場で発生した豚コレラ(患畜)について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/chikusan20190422.html)
 おはようございます。4月22日月曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 先ほどは、午前9時30分から豚コレラ緊急対策会議を開催をさせていただきました。昨日に続いてですね、昨日は日曜日でありましたが、昨日に続きましてのですね、連日の開催ということで。愛知県内でこれで9例目の豚コレラが養豚農場で発生をしてしまいました。極めて残念でなりませんし、痛恨の極みでありますが、これは、発生した以上はですね、とにかく直ちに防疫措置に入り、抑え込んでいきたいというふうに思っております。関係の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。

(2)統一地方選挙後半戦及び衆議員議員補欠選挙の結果について
 昨日、統一地方選挙の後半戦ということで、市町村長さんの選挙、そして市町村議会の選挙が行われました。
 当選された方にはですね、心からお祝いを申し上げたいというふうに思っております。また、負託をいただいた皆さんにはですね、これから4年間しっかりと市民の負託を受けて、それぞれ選挙でお約束をした公約の実行、そしてまた市民の皆さんの市民福祉の向上、全力で取り組んでいただきたいというふうに思います。
 私どもも一体となってですね、愛知県政、まあ愛知県の一つひとつのピースである54のですね、市町村の皆さんと一体となって連携してですね、しっかりと前進をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 また、沖縄県と大阪府で衆議院議員の補欠選挙が二つありました。これにつきましてもですね、当選された方には心からお祝いを申し上げたいと思います。また、選挙中にお訴えをされたこと等々の実現に向けてですね、また全力で取り組んでいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)県庁さわやかエコスタイルキャンペーンの実施について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ondanka/ecostyle.html)
 4月18日木曜日に記者発表済みでありますが、県庁さわやかエコスタイルキャンペーンの実施についてであります。
 愛知県では、毎年度、温暖化対策の一つとして、軽装やノーネクタイを推奨し、省エネに取り組む「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」を行っております。
 今年度の実施期間につきましては、4月18日の木曜日に記者発表したとおり、5月の1日から10月31日までといたします。
 服装につきましては、例年どおりノーネクタイ、上着なしのクールビズを始め、ポロシャツ、チノパンなど、カジュアルなものについても、全期間を通じて認めることとしております。
 このキャンペーンに合わせて、事務室の昼休み時間中の消灯や使用していないパソコンの電源オフ等、省エネの取組も徹底をしていきたいと考えております。
 また、県民や企業の皆様に対しましても、県のWebページや会議の場など、様々な機会を通じてこの取組を広く周知し、県民や企業の皆様の省エネ行動を促していきたいと考えております。御理解、御協力をよろしくお願いを申し上げます。
 ということでございまして、今年も5月1日から10月31日まで県庁さわやかエコスタイルキャンペーンを実施をいたしますので、関係の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いします。多くの皆さんにね、県民の皆さんにしっかりと周知をしていきたいと思います。
 気温が25度を超える夏日がですね、大体4月の下旬から10月下旬ぐらいまで発生をいたしますのでですね、その期間ということで、私ども県、国、名古屋市、岐阜県がこの5月1日からということで、三重県さんは連休明けの5月7日と聞いておりますが、大体似たようなもんですね。ということでやりますので、よろしくお願いをいたします。
 なおですね、今年はまだ夏日は名古屋では出ておりませんが、今日が夏日になると。今日は27度ですかな、名古屋地方気象台の予報はね。今日、初めての夏日ということで予報が出ております。去年は早かった。去年、3月25日なんだね、夏日が。驚き。大体ね、4月のね、その前が、2017年が4月16日、その前、16年が4月14日、15年が4月23日と。こういうことでありますから、大体4月の後半に出てるので、まあ今日がね、22日なので、大体こんなもんかなという気はしますが。
 ということなので、5月1日から県庁さわやかエコスタイルキャンペーンということで、ノーネクタイ等々のですね、カジュアルなスタイルで執務いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。

(4)渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会の設置・開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shizen/shizen-atsumi.html)
 先ほど9時30分から第11回の愛知県豚コレラ緊急対策会議を開催をいたしましたが、それとは直接リンクしないというか、その前にずーっとこれは準備をしてきましたので、たまたま発表が今日ということに重なってしまいましたが、それはそれ、これはこれでやっていきたいということで申し上げたいと思います。
 渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会を設置・開催をいたします。
 愛知県では、豚コレラ対策として、養豚場における防疫対策に万全を期すとともに、豚コレラウイルスを拡散させるおそれのある野生いのししの捕獲と個体数の削減について強化をしてきております。
 こうした中で、渥美半島(田原市・豊橋市)では、野生いのししにおける豚コレラウイルスの感染は確認されておりませんが、本県の豚の飼育頭数の半分を占める一大養豚産地であります。豊橋市から田原市にかけての渥美半島が半分以上を占めるですね、大養豚地域。33万頭強のところに、二つ合わせて17万頭おりますので、半分強でございますが、大産地であります。
 その渥美半島にはですね、20年前にはいのししの生息は確認されておりませんでしたのでですね。これは2年前、2017年3月に鳥獣保護管理法に基づいて愛知県が策定をした「第二種特定鳥獣管理計画(イノシシ管理)」について、5か年計画ですが、これにおきましても、近年まで生息していなかった田原市を「根絶エリア」に指定し、生息域が拡大している豊橋市を「拡大防止エリア」に設定をし、捕獲の強化による個体数の削減をですね、これは重点的にこれまでもやってきましたが、元々これはおりませんでしたので、この際ですね、豚コレラのウイルスというのは豚及びいのししという、その豚、いのしし類に寄生するというか、そこで繁殖するといいますかね、わけでありまして、豚、いのししがいなければウイルスは生きていけないわけですね。共生関係にあるので、その対象となるいのししを。
 渥美半島はですね、山塊が切れておりますので、元々いなかった。どうもですね、これはやはり人が運んだんではないかと、面白半分にですね、というふうに言われておりますので、これはですね、根絶できると思っております。根絶をして、その分だけでもリスクを減らそうというふうに思います。
 現に知多半島には野生いのししはおりません。おりません。豊明市からですね、野生いのししの生息は確認されておりませんのでですね、それだけでもやはりリスクは減るのではないか。
 例えば西三河南部のですね、ちょうど幸田町でもですね、幸田町でも東海道本線、国道248号だな、岡崎市からの、あの谷より北の山の方、三河の山間部の方は、野生いのししは確認されておりますが、南には確認されておりませんので。あちらの方から西尾市にかけてはですね、養豚場が、これは一つの産地になっておりますから、そちらには絶対に行かせないということでね、我々は全力で取り組んでおります。
 この渥美半島にはですね、20年前はいなかったのが、今ですね、じゃあどのぐらいおるかといいますと、豊橋市で、こっち側ですよ、いわゆる北の山塊ではなくてこちらの南の方だね、切れてる方で360個体、田原市で380個体、合わせて740頭が最大推定個数ということで。毎年捕獲件数がですね、2018年度は565頭捕っておりますので、それだけ捕っても減っていかないんです。ですから、740頭全部捕り切れば根絶できる。ですから、あと200頭ですね、捕るということを目指したいということでございます。
 これは田原市さん、猟友会、それからJA、農協等々と関係者一丸となってですね、有害駆除、それから個体数調整。いわゆるわなを増やして、わなを増設して、そしてですね、捕り切るということをやっていきたいというふうに思います。
 今現在、愛知県内で野生いのししの豚コレラ検査で陽性確認されたのは13件。犬山市が10件、春日井市が3件ですから。瀬戸市でも野生いのしし、まだ確認されておりませんので、今回非常に我々は痛恨の極みでありますが、まずはですね、この渥美半島において捕り切るということをですね、やっていきたい。それだけでもやはりリスクは相当減らせるのではないかというふうに思っております。
 昔ですね、これは聞いた話ですけど、昔、江戸時代にですね、渥美半島で徳川幕府がですね、これは秀忠将軍の時だったと聞いておりますが、初期だな、渥美半島ずーっと武士がですね、1列になって、どわーっとあの半島の奥へ奥へ、山もあれも全部こう乗り越えてですね、行って、鹿狩りをやったという記録があるそうですが。渥美半島から鹿を全滅させたと。当時の武士は世界最強だったと言われておりますので。
 ということもありますので、今回これは、私は根絶できるのではないか。是非、関係者の皆さんにですね、頑張ってといいますかね、御理解と御協力をお願いしたいと思います。
 この度、県、豊橋市、田原市、地元関係団体、有識者で構成する「渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会」を立ち上げることとし、今週4月25日の午前10時から、東三河総合庁舎において第1回会議を開催します。
 この協議会において、「渥美半島野生イノシシ捕獲根絶方針」を決定し、地域ぐるみの総合的な取組を進めていきたいというふうに思います。
 本県といたしましては、渥美半島始め県内の養豚産地を何としても守ることを第一に考えて、野生いのしし対策についてしっかりと取り組んでいきたいと思います。
 ちなみに、愛知県全県で、今、野生いのしし、年間捕獲は9,000頭で。県内でですね、三河山間部等々入れて、専門家によりますと、どうも1万5,000頭ぐらいの生息数ではないかと言われておりますので、これをもっとぐっとこれ、そのほかの所もですね、ぐっと上げて、一番いいのはゼロにすると、全部捕り切るということだと思います。
 岐阜県もですね、私は農林水産省に言っているのは、そのワクチンをやるのは、これはいろんなことをやればいいかと思いますがね、一番のあれはもう、いのししをゼロにすると、根絶すると、もうそれに全力を挙げるべきではないかと。できるかどうか分かりませんよ、あの広い山塊の中ですから。だけども、それは是非取り組んでいただきたい。我々としては、渥美半島は元々いなかったので、これはゼロにしたいということで、強い決意で取り組んでいきたいというふうに思っております。

(5)2020年4月の職員採用について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinji-syokuin/31-1kai-happyo.html)
 2020年4月の職員採用について申し上げます。
 愛知県では、2020年4月の採用に向けて、大卒程度の第1回試験の採用予定数を、例年とほぼ同じ規模の約260人として実施をいたします。
 なお、第1回試験においては、警察職員につきましても約25人を採用する予定であり、県職員、警察職員を合わせた採用予定数は約285人ということになります。
 例年と同様に多数の職種で募集いたしますが、今年度の新たな取組として、心理と社会福祉の区分につきまして、受験資格と試験方法の見直しを行うとともに、30歳以上を対象とした特別募集を行ってまいります。
 県では、児童虐待の防止対策として、これまでも一貫して、専門職員の心理職、社会福祉職を増員し、体制の強化を図ってきたところでありますが、近年、児童虐待の相談は、複雑、困難なケースが増加し、相談対応件数も著しく増加していることから、専門職員の質と量の確保が重要であります。
 虐待相談対応に当たる児童福祉司の任用要件を厳格化する国の方針などを踏まえまして、本県におきましても専門性の高い職員を着実に採用するため、大学等で専門的な課程を勉強された方や、既に福祉に関する資格をお持ちの方に受験資格を絞るとともに、第2次試験の口述試験におきまして、面接のほか、相談対応能力を確認するための模擬相談を実施をすることといたしました。
 あわせて、発表資料の裏面の2にありますように、受験資格が29歳以下の第1回試験に加え、新たに30歳から59歳までを対象とした特別募集を行います。
 これは、本県の心理職、社会福祉職のうち、現在、採用10年目以下の若い職員の割合が5割を超えておりまして、年齢構成に偏りが見られる状況にあることから、より経験豊富で専門性の高い人材に来ていただくため、幅広い年齢層の方に受験いただく機会を設けるものでございます。よろしくお願いをいたします。
 次に、発表資料の3を御覧ください。
 社会人を対象とした採用試験につきましては、今年度も引き続き実施してまいります。
 この試験は、就職氷河期等の影響によりやむなく非正規雇用にとどまっている方の正規雇用化を県としても率先して取り組むために、学歴や勤務経験を不問として行っている試験でありまして、2016年度から始めた取組です。
 開始から3年が経過したことを受けまして、今年度の試験では、就職氷河期に新卒であった方の年齢と合わせるため、年齢要件を30歳から44歳までに拡大をし、幅広く募集してまいります。
 なお、社会人採用試験の詳細につきましては、7月初旬に人事委員会から発表する予定です。
 このところ、民間企業や国家公務員、他の地方自治体との人材確保に向けた競争も激しくなってきております。様々な機会を捉え愛知県の魅力を積極的に発信し、今後のビッグプロジェクトを見据えて、着実に有為な人材をしっかりと採用したいと思います。
 愛知県職員として、「日本一元気な愛知」を一緒につくっていくことに興味をお持ちの方は、是非、受験を検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 もう一度申し上げます。
 この表にありますように、採用試験、愛知県職員260人、警察職員25人、まずは285人で採用をしてまいります。この発表をですね、260人で、警察の25人を除いてですね、大体あと、第2回試験、高卒程度の第2回試験と民間企業等職務経験者採用試験、身体障害者を対象とした採用試験、全部合わせますとですね、260人を内数として350人ぐらいをですね、採用予定という形でしてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 なお、退職者の補充ということで大体、できるだけ年齢層は平準化をしていきたいというふうに思いますので、ここんとこ大体350人程度で推移しておりますので、そうした形で一定数をですね、確保をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
 なお、女性のですね、割合でありますが、昨年はですね、この4月1日の採用において、2018年度試験の受験者は、第1回試験の採用者272人中111人、40.8%が女性ということでございました。またそういった形で女性の採用ですね、更に増えていくのではないかというふうに思います。
 それから、最後の就職氷河期対応の社会人採用につきましては非常に倍率が高くてですね、昨年はですね、受験者数275人に対して最終合格者8人、採用者は6人。ほかの企業とかほかの地方公共団体との掛け持ちという方がおられますのでね、採用6人ということで、競争倍率34.4倍ということでございまして、当面は約5人という採用予定数でもって様子を見ていければというふうに思っております。
 非常に多彩なですね、職歴、多彩な人材の方にお越しをいただいております。大体採用が、30代の半ばから後半という方が多いですね。ということでございます。
 また、愛知県職員採用試験、是非ね、受験といいますかね、受験という形で応募していただけたら有り難いというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。


2 質疑応答
(1)渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会の設置・開催について
【質問】 渥美半島における野生いのししの捕獲根絶について、根絶を進めた場合、生態系への影響はありませんか。
【知事】 元々いなかったので。元々いなかったので、むしろいることの方が問題ではないかというふうに思いますのでですね、先ほども申し上げました、2017年3月に鳥獣保護管理法に基づいて愛知県が策定をした「第二種特定鳥獣管理計画」、計画期間が2017年4月から5年間においても、この田原市は近年まで生息していなかったということで、「根絶エリア」というふうに指定しておりまして。あと、豊橋市はですね、生息域が元の北の山の方だけだったやつが南の方にまで来ているので、「拡大防止エリア」に設定をしておりますので、そういう意味では、これまでもですね、個体数の削減には取り組んでいました。それを更に、更に踏み込むということでありますので、生態系への影響という点では問題はないと思っております。
 それはそういった学者の先生方、そういった専門家の皆さんの御意見も聞いてこの計画を作っておりますので、その個体数管理を更に加速するということではないかというふうに思っております。是非そうしていきたい。
 それと、全県的にもですね、昔どのぐらいのいのししが愛知県内に生息していたか、私、手元に数字はありませんが、どう考えても、この何年間で、この10数年とかでむちゃくちゃ増えているということだよね。ですから、そういう意味では、やはり個体数の管理をですね、更に厳格にやっていくということが必要ではないかというふうに思っております。
 その個体数管理、いわゆるその捕獲をしてですね、削減していかないと、何か1年で6割増えるんだろ、これ、放っとくと。だから、どんどん増えちゃうわけですよ、わーとかいって。ですから、もう、今、三河の山間部行きますとね、田んぼや畑は全部金網で囲ってありますよね。金網で囲った中で人間が農作業をやっているという、そういう構図ですもんね。
 あれ見ると、こんなことになるのかと。別に愛知県だけじゃなくて、岐阜県でも長野県でも、向こうの方はもちろん山塊が大きいから、もう全部ですよね、もう。ですから、もう長野県議会なんてもう、質問の3分の1は何かいのししとか鹿の鳥獣害被害対策。質問の3分の1だよ、というふうに聞きますのでね、やっぱりむしろその、いのしし、鹿が増え過ぎてね、そちらの方で何かこう、日本の山の生態系が完全に崩れちゃってんじゃないかという感じがしますので、この際、更に踏み込んでね、この野生鳥獣害被害等対策も相まって、やはり個体数管理をきちっとやってもらうということではないかというふうに思います。

(2)2020年4月の職員採用について
【質問】 社会人を対象とした職員採用試験について、国でも就職氷河期世代の方の就業促進が議論されていますが、改めて県の狙いを教えてください。社会人を対象とした職員採用試験は競争倍率が高いとのことですが、非正規雇用にとどまっている方の正規雇用化という点で、効果は出ていると考えていますか。また、今後の課題があれば教えてください。
【知事】 我々としてもですね、この時期ですから、今年ちょっと対象年齢を延ばして30歳から44歳という形にさせていただきましたが、バブルがはじけ、金融危機がありですね、大変厳しい経済状況の中で、そうした不本意な就業・就職をですね、余儀なくされた世代の方々をどういうふうに門戸を広げていこうかということで、これが決め手ということをね、我々県だけでできるということではありませんが、まずはやれることからだけでもやっていこうじゃないかということで、私が提唱して、特に30代から40代前半の方々にそういう採用の枠を作り、門戸を広げるという形でやらせていただきました。
 2016年度からですから、これで3か年採用させていただき、おおむねそれぞれの職場でも評判がいいと聞いております。様々な職歴があり、また、わざわざこれ、この年になってもう一回受けに来るわけですから、非常にモチベーション高い方も多いというふうにもお聞きをいたしております。
 いろんな職歴があって、そういう経験を積んだ上でまたこういう県庁で公務の仕事をやるというのも、私はそういう在り方もあっていいんではないかというふうに思います。そういう形で、また県庁の場、職場でまた力を発揮をしていただければ有り難いなというふうに思いますね。
 我々としても、先ほど申し上げたように、やっぱり20代の職員の方が非常に多いのでですね、団塊の世代の方の退職、それから高度経済成長期にたくさん採用した方の退職で、今から三、四年前までが大量退職の時代だったので、大量採用しておりますからね。特に学校の教員さん、先生方は、今、学校現場が大体20代が半分以上というのがどこもということなので。そうなると、子供たちを教えるスキルの問題だとか、そういう授業のあれの、こう伝承していくのでですね、非常に、現場も結構戸惑いがあるというのも事実なんですね。
 30代40代がばかんと少なくて、50代と20代がどんといるというのが今。ざっくり言うとこういうフタコブラクダみたいになってますので、我々としても、この30代40代の方々についても、そういった門戸を広げていくというのはあり得るべきではないかなというふうに思います。
 ただ、一方で、やはり県庁職員は総定数が決まってますのでね、それを野放図にどんと増やすっていうわけにはいきませんので、その範囲内でやれることからやっていければというふうに思います。
 あと、この対応はですね、やはり国全体としてですね、やはりしっかり考え、結局職業能力開発の職業訓練とか職業能力開発とかそういった形で新たなキャリアを積んでいただいて、そしてまたいろんな職種にね、いろんな仕事にチャレンジをしていただくということになってくるんですけれども、そういったことを是非国全体としてね、しっかりと取り組んでいただきたい。そういうふうに思います。
 我々は我々でやれることをまず、やれることをまず身近なところからきちっとやっていくという思いですけれども、国、そしてまた国の施策、そういった面でもですね、是非、取り組んでいただきたいなというふうに思います。