知事の記者会見
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令和元年5月20日(月) 午前10時
1 知事発言
(1) 知事の中国渡航の成果について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/2019china-kekka.html)

皆さんおはようございます。5月20日月曜日のですね、定例記者会見始めさせていただきたいと思います。
先週ですね、12日から17日まで6日間、中国を訪問をしてまいりました。6日間で7都市を訪問するということでですね、大変ハードなスケジュールでありまして、ひたすら飛行機に乗り、車に乗り、次の面談先、アポイント先を巡るということでありましたが、大変有意義なものではあったと思いますし、非常に自分自身もエキサイティングになりました。
 まず12日、日曜日でありましたが、河北省の方の御好意でですね、北京市から南百数十キロメートルのところにあります雄安新区(ゆうあんしんく)、習近平国家主席が国家千年の大計として自ら構想・提起した国家プロジェクトである雄安新区を視察をいたしました。ここはスマートシティ構想ということでですね、やっているということで、この雄安新区の主任であり、河北省(かほくしょう)副省長の陳(ちん)副省長が、日曜日でありましたが案内をしていただいたということで、引き続きですね、これから愛知県と河北省との交流を更に深めていくことで合意をいたしました。
 続いて、13日月曜日午前は、北京市において、中国の大学を管轄する政府機関である中国教育部を訪問し、田(でん)副部長と面談をいたしました。私からは、清華大学を始めとする中国の有力大学との連携により中国から多くの大学生に来県をしていただき、日中友好に資する青少年交流を促進するべく支援、協力を要請をいたしました。田副部長からは、本県の青少年交流の取組に対して支援していくということと、大学、企業の相互交流、スタートアップ支援の交流、AI分野の技術交流、介護人材の育成、大学生の交流などの分野における相互プラットフォームの設置の提案をいただいたということであります。
 続いて清華大学を訪問いたしまして、陳(ちん)書記と面談をいたしました。私からは、本県と清華大学間における大学交流や学生交流、スタートアップ支援の交流をより深めていきたいと申し上げるとともに、本県と清華大学の将来的なMOU締結について提案をいたしました。陳書記からは、青少年交流やスタートアップ支援は重要視している分野であり、愛知県との交流を進化させていきたいという発言があり、MOU締結については具体的な分野をフォーカスをして前向きに検討していきたい。要は、やるということをですね、言っていただいたということであります。また、来年6月に愛知県で開催される「アジア大学サミット2020」について清華大学の参加を要請いたしまして、参加したいというコメントがありました。
 この「アジア大学サミット2020」は、来年6月に藤田医科大学を事務局として日本で初めて開催するもので、来年で5回目。今年はUAEのアブダビでやったということであります。企画はですね、イギリスのタイムズ・ハイヤー・エデュケーション、あの世界大学ランキングをやっているところがどうしても日本でやりたいということでですね、それがなぜか藤田医科大学が指名されたということでありますので、またしっかりとね、我々も取り組んでいきたいと思います。
 午後は、宋慶齢(そうけいれい)基金会を訪問し、王家瑞(おうかずい)主席と懇談いたしました。主席は中国共産党中連部のですね、部長を12年間務めたのかな。そういう意味では、そのリタイアした後のですね、ここで、青少年交流をやるそういう基金会の主宰ということであります。「中国と日本の交流促進において愛知県はますます重要になる」と発言されて、同行いただいた鳩山元首相から、「優れた日本一の科学技術を有する愛知県と中国の学生が様々な分野で交流を広げていくことを望む」という発言がありました。私からは、「日中両国の青少年交流が更に盛んになっていくことを期待すると、青少年交流の分野で県と基金会との連携を期待する」ということを申し上げました。
 続いて、中国のスポーツ政策を所管する国家体育総局を訪問いたしました。面談した苟仲文(こうちゅうぶん)局長は中国オリンピック委員会の主席でありまして、2022年杭州アジア競技大会組織委員会の主席でもあります。私からは、2022年の杭州大会と2026年の愛知・名古屋大会が連携し大いに盛り上げ、両大会の成功につなげていくために、国家体育総局とも連携していきたいということを申し上げました。苟局長からは、「それぞれの大会の組織委員会の会長同士が会談できることは大変意義深く、相互に協力していきたい」と発言があったと。それに対して私は感謝の意を表するとともに、「中国の大会も参考にし、愛知・名古屋大会を大成功させたい、浙江省、杭州大会組織委員会とも更に連携を深めていきたい」というふうに申し上げました。
 夜は、横井駐中国日本国大使とも面談をさせていただきました。
 そして、翌14日火曜日の午前は中国国際航空を訪問し、北京線、上海線の更なる供給拡大と上海市からの貨物便の開設を要請をいたしました。これに対し、饒(じょう)副主任からは、「中部は東京、大阪に次ぐ重要な地域と考えており、今後作成予定の路線全体計画で前向きに検討していく、貨物便を運航するグループ会社にも要請を伝える」と回答がありました。
 続いて、空路で上海へ移動し、14日午後は、まず上海交通大学を訪問し、黄(こう)副学長と面談をいたしました。私からは、「本県と上海交通大学間の大学や学生、研究開発、スタートアップ支援など幅広い分野での連携・交流をより深めていきたい」と申し上げ、本県と上海交通大学の将来的なMOU締結を提案をいたしました。また、来年6月にあるアジア大学サミット2020にも参加を要請いたしました。これに対し黄副学長からは、「実質的な成果を出せる連携・協力に向けて愛知県とMOU締結できるように努力したいと、また、アジア大学サミット2020には積極的に参加したい」というコメントがありました。
 ちなみに、清華大学は習近平国家主席、胡錦濤国家主席の出身校、上海交通大学は江沢民国家主席の出身校ということでございます。
 そして、夜は磯俣(いそまた)駐上海日本国総領事と面談をさせていただきましたと。磯俣さんは名古屋市の出身の方でね、非常にフレンドリーでございました。
 そして、15日水曜日の午前は、藤田学園の星長(ほしなが)理事長らとともに上海市の陳(ちん)常務副市長と面談をいたしました。陳副市長からは、「両地域は国の経済の中心地であるという共通点を有していると、これからの両地域の友好交流が促進することを確信している」と述べていただいて、また引き続き上海市ともしっかりと連携をしていこうということでありました。これを受けて私からは、この度の渡航で上海交通大学と清華大学と連携協力を進めることを紹介したほか、藤田医科大学が上海健康医学院と共同で医療・看護分野の人材育成を進めることをいろいろ協議を進めておりますので、これを県も全面的にバックアップする旨を発言をし、上海市の支援を要請いたしました。この上海健康医学院というのは上海市政府が持っている大学でありますので、そういうことに相なるわけでありますが、黄副市長からは、上海市民、そして愛知県民に幸福をもたらす素晴らしい取組であるということで、全面的に賛同ということでありまして、引き続き両地域で交流を重ねて、友好交流を更に深めることを確認をしたということであります。
 続いて、陸路で浙江省(せっこうしょう)へ移動し、15日午後、紹興酒の紹興ですけどね、紹興市(しょうこうし)で袁家軍(えんかぐん)省長が待っていると、是非会いたいということでありましたので、杭州の前に紹興に寄ってまいりました。私からは、「杭州大会組織委員会と愛知・名古屋大会組織委員会がアジア大会を共同でPRすることなどにより、2022年杭州大会は日本から多くの方々に行っていただいて、2026年愛知・名古屋大会は中国、浙江省からも多くの方々に訪れてほしい。両大会の開催地同士として連携協力していきたい」というふうに申し上げました。これに対して、2022年杭州アジア大会の組織委員会主席である袁家軍省長からも、「アジア競技大会を通じた交流について組織を挙げて全方位で取り組み、双方の発展につなげたい」との発言があり、両者で合意いたしました。
 さらに、私から中部国際空港と杭州国際空港の直行便開設について要請したところ、杭州―中部の直行便開設については検討を進め、国の航空部門にも打診すると、心強い返答をいただきました。さらに袁省長からは、「両地域に共通する自動車、航空宇宙などの発展、教育研究分野における浙江大学や省内の研究機関との連携などについて具体的に提案できる。省と県がサポートできるよう、愛知県との友好交流を進めていきたい」との発言があり、包括的な友好交流ができるようMOUの締結について協議していくことで一致をいたしました。その方向で検討していきたいというふうに思っております。
 次に、杭州に参りまして、杭州市内の浙江(せっこう)大学を訪問し、何(か)副学長と面談いたしました。私からは、本県と浙江大学間での連携・協力を深めていくため、将来的なMOU締結を提案いたしました。また、来年6月のアジア大学サミット2020も参加を要請いたしました。これに対して、何副学長は、名古屋大学や名古屋工業大学との連携実績にも触れ、「更に連携する分野を広げ深めていきたい。MOU締結に向けて具体的な協議を進めたい」とのコメントがありました。また、アジア大学サミット2020は、今年もアブダビの大会に参加して何か賞をもらったと、来年も行きますよという発言をいただいたということであります。
 夜は、杭州アジア大会組織委員会副主席、事務総長である徐(じょ)杭州市長と面談いたしました。徐市長からは、「アジア大会の開催を契機に、経済力の大きな愛知県との経済的な協力を合わせて進めていきたい」という発言がありました。私からは、愛知・名古屋大会組織委員会の今月末の設立について説明をし、OCA総会における共同PR、また共同PR動画の作成など具体的な連携について改めて提案をさせていただきました。また、「アジア競技大会を日本と中国で盛り上げるよい機会でありまして、杭州との交流も深めていきたい」ということをお伝えをし、今後の更なる連携を推進していくことで一致いたしました。
 続いて木曜日、16日は空路で杭州から深圳(しんせん)に、国際空港に参りました。
 まずは、深圳市政府主導の下で整備されたスタートアップ支援の拠点である深圳湾創業広場を訪問いたしました。時間がなかったので、挨拶して、あとは車の中でいろいろな説明を受けましたがですね、このいわゆるスタートアップ支援の場ですけれども、そりゃすさまじいものでありましてね。大きさどのくらいだと言ったら、ビル12棟で188万平米と言ってましたからね、延べ床。3,000億円の投資ということでありまして、桁違いのですね、中国の国家資本主義のですね、何ていうか、先兵の役割を果たしているんだなというのは目の当たりにいたしました。スタートアップ支援でいけば世界一に近いといいますかね、まさにそういうレベルではないかと思います。
 そういったものを拝見をした中で、また続いて深圳市に、陳(ちん)深圳市長と面談をいたしました。陳市長からは、スタートアップ支援の取組などについて紹介があり、「スマートシティの開発始め、経済、文化、産業などの幅広い分野で交流を深めていきたい」という発言がありました。私からは、その同日の夜に行う広東省との友好提携の締結に触れまして、「締結後は科学技術やイノベーション、スタートアップ支援の各分野での連携、協力が期待でき、特にスタートアップ支援で先進的な深圳市と連携交流を深めていきたい」というふうに申し上げ、ITやスタートアップ支援の分野で交流していくことを合意をいたしました。
 続いて、広州市で広東省との友好提携を締結をいたしました。本県が友好提携というか姉妹提携と言うんですな、日本ではね。ということで、私になってから友好協力及び相互協力のですね、MOUは幾つか、10幾つ結んでおりますが、こういう形で姉妹提携、友好提携を協定として結んだのはですね、1980年のオーストラリアのビクトリア州、中国・江蘇省に次いで3地域目、39年ぶりということでありました。広東省の方も大変喜んでいただきました。これがそうですね。同じものが2冊あって、これを私の方で置いておきます。
 広東省とは、2013年にMOUを結んで以来、高校生訪問団の相互派遣等の人的交流、経済交流を中心に進めてまいりました。この友好・協力関係を、経済貿易、先端製造、科学技術イノベーション、環境保護、文化観光、教育などの幅広い分野で更に発展させることを目的に、友好提携を締結をしたということでございます。
 馬興瑞(ばこうずい)省長からは、「今日は歴史に残る日となったと、今後様々な交流分野でプラットフォームをつくっていきたい」との発言があり、私からは、「中国最大の経済地域である広東省と日本経済の成長エンジンである愛知県が協力関係を深めて、日中の未来を更に明るいものにしていきたい」と述べて、今後一層の関係強化を約束をしたということであります。
 先月、4月の8日にですね、この広東省の馬興瑞省長は日本を訪問され、私のところに来られて、先方からですね、「是非友好提携を締結したい」ということを言われたので、私は「是非やりましょう」と即答して。普通は北京政府の承認とるのに1年ぐらいかかるんだそうですが1か月でとって、私の訪問に合わせてサインがしたいということでありました。やっぱりさすが広東省の政治力はすごいなと思いましたけれども、そういうことでございます。
 いずれにしてもですね、中国の言葉で「中国四大都市」という言葉がありましてね。「北上広深」、要は北京・上海・広州・深圳、これを四大都市という造語ですけれども、彼らはそう呼んでおりますが、そのうちの二つが広東省にあるということで、北京周辺の、雄安新区を含めた北京周辺の経済区域と、上海、浙江省、江蘇省の長江沿岸区域と、あと珠江デルタのですね、この湾岸区域、深圳、広州、マカオ、香港、この三大経済域をやるというのが中国の大方針でありますので、その三つとも今回回ってきて、大変エキサイティングでありました。非常に前向きな話ばかりをさせていただいたので、大変心強い思いがいたしました。しっかりやっていきたいと思います。
 そして最後、17日午前は中国南方航空を訪問し、肖(しょう)副社長と面談をし、広東省との友好提携締結に伴って、今後両地域間の交流を更に深めるために広州との路線が重要だということで、広州直行便のデイリー化などの路線の拡充を要請をいたしました。これに対し先方からは、「友好提携の締結を機に両地域の企業間の交流はますます盛んになる。広州直行便のニーズが増えるので、今後直行便を増やす方針だ」と。「広州だけでなく、中国各地と中部を結ぶ路線も増便をしていく」という回答がありました。日中の航空協議を受けて、中部国際空港の路線も大きく増やしたいということで回答をいただきました。
 ちなみに、この肖副社長はその前の日のですね、広東省との締結の後の懇談会も、面談の場もですね、広東省政府から言われて、多分序列が10番目ぐらいだと思いましたけど、中国南方航空と、あとトヨタ、ホンダと合弁をやっている広州汽車の曽慶洪(そけいこう)もですね、序列が11番目ぐらいだと思いましたけれども、はべっておりましたので、「また会ったね」という話で非常に雰囲気がよく、盛り上がったということであります。
 結びでありますが、6日間で7都市を訪問する駆け足での渡航でありましたが、広東省との友好提携を始め中国の地方政府との関係強化、本県と中国の主要大学との連携。まさに、私が今回行ったのは、河北省と上海市と浙江省と広東省、それから市長でいえば深圳市の市長だとか杭州市の市長だとか、そういった皆さんともお会いできたので、大変有意義ではなかったかと。それから、清華大学、上海交通大学、浙江大学とですね、全て連携をしていこうということで合意をいたしました。それから、アジア大会の連携もですね、合意をし、そしてエアポートセールスも、中国国際航空、中国南方航空ともですね、話をし、増便するというお約束もいただいたので、大変有意義だったと思っております。また引き続きですね、この躍進する、いろんな課題はもちろん、米中貿易戦争とかありますが、中国との連携はしっかりと深めていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。

(2)「あいちトップアスリートアカデミー」の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/topathlete.html)

 あいちトップアスリートアカデミーの参加者募集についてであります。
 愛知県では、2026年にアジア競技大会を開催します。オリンピックなど世界で活躍できる地元選手を発掘・育成するため、あいちトップアスリートアカデミーを新しく開設します。
 アカデミーでは、小学校4・5年生を対象とした「キッズ」、小学校6年生から中学校2年生までを対象とした「ジュニア」、中学生以上を対象とした「ユース」の三つのコースに分けて育成プログラムを実施します。
 育成プログラムは三つで、まず競技体験プログラムは、キッズ及びジュニアを対象に、様々な競技の体験を通して潜在的な運動能力を引き出し、本人の適性に応じた競技に導くことを目指すものです。次に、専門競技プログラムは、ユースを対象に、現在取り組んでいる競技からより適性がある競技へ転向してトップアスリートになることを目指すものであります。最後にスポーツ教養プログラムは、各コースの共通のプログラムとして、スポーツ栄養学などのアスリートとしての必要な知識やトレーニング方法などを習得するものであります。アカデミー生の募集人数は、キッズ、ジュニアが各学年最大30名、ユースは最大30名。
 この度、7月に2019年度アカデミー生の選考会を実施するに当たり、参加者の募集を行います。受付は本日5月20日から6月19日まで1か月。詳細は、アカデミーWebページ及び各学校に配布するチラシ、ポスターを御覧ください。
 7月の選考会で選ばれた子供たちは、10月に開校するアカデミーで2020年の6月まで原則毎週土曜日にプログラムを受講していただきます。
 あいちから世界へ羽ばたくアスリートの活躍が県民の皆様に元気を与えます。未来のトップアスリートを目指すたくさんの子供たちが参加してくれることを期待をいたします。
 詳しくはお手元の資料を御覧いただきたいと思いますが、ユースのですね、指定競技については6競技ということで、資料の3ページにね、ありますけれども、この六つということであります。水泳、ボート、レスリング、ラグビー女子、アーチェリー、トライアスロンということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 この指導者はですね、指導者の選定は各競技団体に一任をいたします。ユースにつきましては、この6競技団体の指導者及び中央競技団体のトップコーチの協力を得て専門的な指導を行っていくということ。それから、体育スポーツ振興に関する協定を締結している県内の3大学、中京大学、至学館大学、東海学園大学からも講師を招き、アスリートに必要な知識を身につける指導を行っていただきたいと思います。
 この6競技は何でかと言いますと、昨年度に県内の競技団体に対してアカデミー事業に指導者を派遣していただけるかについてアンケート調査、ヒアリングをやったところ、この6団体がですね、受入れ可能だと、指導環境ができているということを表明していただいたので、この六つをですね、選んだということでございます。
 アカデミー生は毎年度選考会を実施いたしますが、引き続きですね、これは継続してやっていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)第1回高齢社会懇談会の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/koureikon1.html)

 第1回高齢者懇談会の開催についてです。
 愛知県では、これからの高齢社会の高齢者施策について有識者の方から広く御意見をお聞きする高齢社会懇談会を開催することといたしました。第1回を5月24日に開催します。
 この懇談会はですね、私、さきの知事選挙の後ですね、会見等々でも申し上げ、県庁内部でも申し上げましたが、県内各地をきめ細かく回った際にですね、人口構成が若いと言われる愛知県、そういう都市部でありましても高齢化が予想以上に進んでおり、かつてのにぎわいが失われているということを身にしみて実感をしたことがきっかけということでございます。
 具体的に言いますとね、私の地元で知立市というところがありますけど、知立駅から、あそこに弘法さんというお寺さんがあってですね、弘法大師ゆかりの寺だということで月命日には市が立ってですね、ずっとにぎやかい。僕が子供のころからにぎやかかったのを覚えておりますし、私が議員になった20年前もですね、月命日はよくのぼりやたすきを持って行きましたけども、20年前はもう、駅から1.何キロあると思いますが、お寺まで店がぶわっと立って、真っすぐ歩けなかった。ところが今年は、1月で寒かったというのもありますけれども、もう、もうそのまますっと歩けるといいますかね、本当に人通りが少なくなってですね、それこそ半分どころではない、1割切ってるぐらいかなという感じがしました。
 確かに、考えてみますとね、もう40年前に亡くなった私のじいさんも死ぬまで、2時間かけて碧南市から自転車で、片道2時間かけて80歳まで、毎月行くのを楽しみにしておりましたんですが、それもいない。うちの父母もですね、2人で月命日毎月行ってですね、あそこでウナギ食うのを楽しみにしてて、ずっと行ってきたけど、もう数年前からもう行けなくなりました。ということなので、そういう時代が来ているのかなと。
 一方で、知立市という町は人口は増えているんですよ。増えている。増えている。人口構成も非常に若い。増えているけれども、しかし、そういう高齢化がひたひたと忍び寄ってですね、そういう地域でのにぎわい、お祭りが失われているというのは、愛知県で人口が増えている西三河でもそれだということになると、ほかは推して知るべしではないかという気がひしひしといたしまして。
 そういう思いでですね、じゃ何をするかということなんですが、まずはですね、これまで高齢者施策については、医療・介護分野を始め、就労支援、まちづくりなど様々な分野において所管の各部局がそれぞれの立場から推進をしてきて、高齢者を取り巻く広範かつ多岐にわたる課題に対してそれぞれの部局はやっているんです。やっている。きちっとやってきている。メニューもみんなそろっている。しかし、どうもですね、それぞれのところがやればよしということにしていたんではないかということなので、今回、縦割りの発想ではなく、総合的な観点から各施策を関連づけて取り組んでいきたいと思います。
 このため、懇談会では、老年医療を専門とする名古屋大学大学院医学系研究科の葛󠄀谷雅文教授、地域福祉を専門とする日本福祉大学の原田正樹副学長、生活支援を専門とするNPO法人知多地域成年後見センターの今井友乃事務局長、まちづくりを専門とする名古屋学院大学現代社会学部の井澤知旦(ともかず)学部長、科学技術を専門とする名古屋大学大学院情報学研究科の安田孝美教授の5名の有識者の方に御参画をいただいて、それぞれのお立場から高齢社会をめぐる様々な課題やその対応方策について幅広く御意見を賜るなど、活発な議論ができればと考えます。
 また、第1回のゲストスピーカーとして、高齢社会の地域活性化やアクティブシニア論などを専門とされ、内閣府の高齢社会フォーラム企画委員などを務められた株式会社三菱総合研究所の松田智生(ともお)主席研究員にも御出席いただきます。
 第1回の懇談会では、テーマを決めずに、高齢社会の現状と課題について自由に御意見をいただく予定です。第2回以降は、第1回で出された課題などを踏まえテーマを絞り議論を深めてまいります。
 この懇談会でいただいた御意見、御提案については、今後の県の高齢者施策に生かしていくとともに、市町村などとも情報共有し、新たなモデル事業の実施につなげていきたいというふうに思っております。要は、それぞれの部局の仕事はやっていただいているんですが、これは横串を刺してですね、有機的なまちづくり、地域づくりにつなげていければというふうに思っておりますのでですね、よろしくお願いをいたします。もうそれぞれ5人の先生方、そして三菱総研のですね、松田先生など、その分野の第一人者にお越しをいただきますので、しっかりやっていきたいというふうに思います。
 今年度中にですね、4回ぐらい開催をし、とりあえず今年度に意見集約という形でまとめていきたいと思いますが、更に新年度はそれを深めてですね、来年度はモデル事業などもやっていきたい。
 これまでモデル事業は、高齢者関係では地域包括ケアシステムのモデル事業を2014年度から3年間やりました。6市に委託してやったと。認知症にやさしいまちづくりということで、あいちオレンジタウン構想のモデル事業は2018年度からの3年間で10市において今実施しているということなんで、更にそうしたものに加え横串に刺したものをやっていければというふうに思っております。

(4)「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2019年度採択案件の決定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ricchitsusho/3002ricchihozyo.html)

 産業空洞化対策減税基金に基づく新あいち創造研究開発補助金の2019年度採択案件の決定について申し上げます。
 愛知県では、次世代自動車、航空宇宙、環境・エネルギーなど今後の成長が見込まれる分野において、企業等が行う研究開発・実証実験を支援する制度である「新あいち創造研究開発補助金」を2012年度に創設しました。この度、2019年度採択案件を決定しました。
 従来から実施している研究開発・実証実験について112件、13億8,000万円の応募があり、このうち、今までに採択されたことがない中小企業を別枠で採択するトライアル型に22件、8,300万円の応募がありました。
 その後、外部有識者を中心とする審査委員会において厳正な審査を行った結果、83件、7億6,000万円を採択し、このうち、トライアル型は20件、7,300万円となりました。
 2018年度から実施しているサービスロボット実用化については9件、1億800万円の応募がありました。これは、2020年に開催されるロボカップアジアパシフィック大会及びワールドロボットサミットを見据え、会場となる中部国際空港島での社会実装に向けた取組を支援するものであります。こちらについても厳正な審査を行った結果、7件、7,600万円を採択しました。
 採択された案件の中から幾つか御紹介します。
 まずは研究開発・実証実験です。
 記者発表資料の別紙1、29番の杉浦味醂株式会社は、特産人参である「へきなん美人」を原料とし、米麹(こうじ)とのブレンド比や酵母の選抜等を行うことで個性的な香味を特徴とする地域ブランド焼酎を「醸造のまち碧南 焼酎特区」で開発します。
 次に、32番の中京油脂株式会社は、環境問題からプラスチック製の代わりに使用が進められている紙製のストローや器などの強化のため、耐水性、耐久性を高めるコーティング剤を開発し、脱プラスチックを促進します。
 次に、研究開発トライアル型から採択された案件です。
 記者発表資料の別紙2、13番の株式会社シーエンジは、通気性や耐久性が高く、リサイクル性があり、振動吸収性に優れた疲れにくい自動車用シートクッションを開発します。
 次に、サービスロボット実用化から採択された案件です。
 記者発表資料の別紙4、3番の株式会社シンテックホズミは、旅行者等が手荷物用カートで荷物を運搬する際にカートの移動をアシストするロボットを開発するものです。カートを押す力に合わせて最適なアシストを実現し、運搬者の負担を軽減します。また、既存のカートに後付けできるようにするなど汎用化を目指します。
 このほかの6件も含め、2020年10月に開催される2つのロボット国際大会の会期中に中部国際空港島で皆様方に披露できるよう、しっかりと後押しします。
 県といたしましては、今後とも企業が行う研究開発・実証実験への支援を通して世界の一歩先を行く付加価値の高いものづくりの維持・拡大を図り、産業首都あいちの実現を目指していくということでございます。
 資料でね、ありますように、1ページを見ていただきますと、トライアル型というのは、ここに書いてありますが、過去に当該補助金の採択がない中小企業を対象にした申請区分であります。
 サービスロボット実用化は、2020年10月のワールドロボットサミットで会場の中部国際空港島での社会実装に向けた取組を支援をするというもので、去年からやっております。
 裏の2ページを見ていただきますと、参考として、大体大企業、中小企業の区分では、中小企業が83パーセント。対象分野では次世代自動車、航空宇宙、環境、情報通信・ロボット、健康長寿。健康長寿が多いんですな、今回はね。あと、地域別では、名古屋32パーセント、尾張39パーセント、東西三河で29パーセント。大体地域的にも満遍なくあるかなということでございます。
 それから、別紙の4に、サービスロボット実用化のものというのは、ここにある①②③④⑤⑥⑦と、こういうことでありますので、こういうものをつくっていくということで、これを来年10月のワールドロボットサミットで中部空港島の会場及び空港島の中で実用化、実装化をしていくということで、それを後押しをするというものでございますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(5)豊島将之棋士の「第77期名人戦」制覇について
 将棋のですね、豊島さんがですね、棋聖、王位に続いて名人のタイトルも獲得されたということでございます。素晴らしいことであります。三冠達成ということでありますので、まさにですね、昨年、八大タイトルを8人で分け合う戦国時代になったというふうに言われておりましたが、一気に豊島さんがですね、豊島九段が三冠を達成して一気に抜け出した感があります。
 もう既にいろんな新聞報道等々で評されてね、大変称賛されておられるので、そういう記事を拝見して大変うれしく思っておりますが、愛知県の出身ということもあり、また地元一宮市でももう相当前からね、後援会、応援団もできておりますので、是非これからもですね、豊島九段の活躍を大いに期待をしたい。
 そして、藤井聡太七段とですね、是非一日も早く名勝負を繰り広げられるようなね、何か2人で日本の将棋界を分け合うような、そういうときが、多分もうすぐ、すぐ来るんじゃないかと思いますが、大いに期待をしたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)中華人民共和国・広東省との友好提携の締結について
【質問】中国・広東省との友好提携の締結について、経済での関係強化が主眼になると思われますが、具体的にどのような分野で更に関係を深めたいと考えていますか。
【知事】 もう既にですね、広東省にはトヨタ自動車始めグループ企業、愛知県から200を超える企業が進出をして活発にビジネスを展開しておりますし、トヨタ自動車、広汽豊田のですね、広州汽車との合弁の工場は50万台を超える製造能力でありますが、これを更に増やしていくということを決めて、もう第3工場までつくって、今度第4工場をつくり、また更につくるのかな。ということを発表しておりますので、そういう意味では、ますます、ますますですね、この愛知県との人の往来、交流は活発に、必然的になります。当然、そうなりますとそれに関連するサプライヤーの皆さんも更に能力増強するということになりますので、必然的にそういった形がこれからも更に。
 そうなりますと、先ほど申し上げたように中国南方航空さんで今広州便がですね、去年から再開したのは広州―上海・上海―中部という経由便だったのがですね、今年の2月か3月に直行便がですね、週2便復活をしたんですが、これをデイリー、毎日、週7便にしてくれということで、南方航空側は是非デイリーにしたいという話でありますので、そういったこともこれからやってくると、更に往来が盛んになっていくということだと思います。
 彼らはそうしたですね、日本側からのそういう自動車産業始めの投資と交流を更に期待をしたい。それとですね、環境問題と言いましたね、環境保護について、やはり日本のそうした進んだ技術、そうした先進的な企業に是非来てもらいたいという話もしておりました。
 それと、我々からはやっぱり何といっても深圳を中心とした、まさにですね、アジアでナンバーワンといいますか、世界でもシリコンバレーと並ぶですね、イノベーションの拠点である深圳地域でのですね、そうしたイノベーション関係との交流。先ほど申し上げた深圳湾創業広場については、またいつでも来てくれと、いつでも全部見せるからということと、もう更にですね、深圳市政府、それからそこにある巨大企業ですね、ファーウェイだ、テンセントだ、あの類いの企業もいつでも来てくれと、いつでも案内するという話でありましたから、そういう意味では、更に積極的にですね、交流を深めていきたいというふうに思っております。
 やっていく分野は山のようにあると思います。特に、何といっても広東省は中国でも昔からですね、昔も今も中国の経済の中心ですから、ますます彼らは自信満々という感じでありますが、その彼らがやはり日本のジャパンクオリティーですね、日本企業のクオリティー、特に愛知県のですね、愛知県のものづくりのクオリティー、トヨタ自動車始めとした企業のクオリティー、これには大いに期待をしたいと。我々にないものはこれだと。是非更に交流を深めたいということでありました。
 私はこれは、今の日中のですね、関係強化をしていく、そういう流れの中でですね、やれることはいっぱいあるんではないかというふうに思います。ですから、我々もこれからも更に中国、それから広東省に乗り込んでいきたいと思いますし、彼らにも是非度々と来ていただき、そういう相互交流のね、実を上げていきたいなと、そういうふうに思っています。
 これだけお互いが特徴があって、長所があって、お互いこうやりとりができるって、そうないと思いますよ、こういうマッチングは。我々もあれですね、やっぱり広東省、やっぱり深圳の力は恐るべきものがあるというふうなのはもう率直に思いますのでね、是非そういったところと虚心坦懐に。
 むしろ、何が起きているのか、何をやっているのかというのを是非知りたい、教えてほしいと思いますし、彼らもやっぱりジャパンクオリティーに対するリスペクトというのはですね、そりゃもう尋常でないものがありますから、そりゃお互いにやっぱりあれですよね、世界のトップレベルを走っていればわかりますもんね、それはね。わかりますもん。やみくもやっているわけじゃなくて、みんな調べてやっていますから。そういうお互い同士がリスペクトしながらですね、いい面を更に盛り上げていくということは、両地域及び両国にとって、日中両国にとってはかり知れないメリットがあるんではないか、そこからまた新たにイノベーションが生まれてくるんではないかというふうに大いに期待したいというふうに思います。

(2)豊川用水の節水強化について
【質問】豊川用水の宇連ダムの貯水率がゼロとなり、節水が強化されている状況です。現在は他のダムからの水を使っていますが、このままの状況が続くと、生活にも影響が出てくる可能性があります。知事の受け止めを教えてください。 
【知事】 豊川水系はですね、もともと流域面積がそんなに大きくないといいますかね、ということもあり、常にですね、渇水に度々となる。最近でいうと、平成25年か、6年前だったかね、たしか相当厳しい状況になって、夏に台風が来てようやく回復したということもありました。あのときはたしか空梅雨だったんだね。空梅雨だったということでありますが、梅雨の前にこういう形でですね、また宇連ダムがですね、34年ぶりに枯渇したというのは大変深刻な状況だというふうに思っております。大変憂慮をいたしております。
 ただですね、豊川水系全体でいえば、大島ダム始めですね、調整池が全部でですね、八つありますので、そうしたものを足し合わせますとね、全体で、それでも27パーセントぐらいなのでですね、大変厳しい状況かなと。大島ダムは76パーセントぐらいということでありますが。ということと、あと天竜川水系からのですね、佐久間導水がありますのでね。これは一部愛知県側からも天竜川水系佐久間ダムに流れ込んでいるということの見返り。ふだん湖西市へは豊川用水からの水を送っているということの、そういう県境を越えたですね、流域間でのやりくりということでありました。ということでありますので、直ちにですね、完全に豊川用水が干上がるということにはなりませんが、なりませんがですね、しばらくはやはり節水をお願いをしたいということでございます。
 今日は午後から雨の予報でありますので、そういったことも、天候等々もしっかり注視しながら、適切に対応していきたいというふうに思います。
 いずれにいたしましても、残された貴重な水資源を大事に使っていくことが第一でありますので、県民の皆様にはですね、様々な形での節水をですね、限られた資源である水資源を有効に活用していただく、そういう節水への取組をですね、特に東三河地域の関係の皆様にはお願いをしたいというふうに思っております。
 これからといいますか、ちょうど今あれですね、これからというかちょうど今もう田植がほぼ終わりぐらいかな、後半ぐらいだと思いますが、今ちょうど農業用水も水が要るような時期でもありますが、こういう状況でありますので、本当に限られた水資源を有効に活用していただくように、節水への取組をですね、何とぞお願いをしたいというふうに思っております。

【質問】豊川水系で節水を強化していますが、農業や工業について県の部局の方で何か対応を考えていますか。 
【知事】 これは豊川水系の協議会でですね、節水をですね、もう4月26日以降、農業、上水、工水15パーセントの節水を決めておりますので、そういう意味ではですね、これを引き続き継続していく。これが更に続いて豊川水系全体で更に貯水率が下がるというようなことであれば、更にそれは強化をしていくということになろうかというふうに思います。
 我々としてはですね、やはりのぼりや懸垂幕の設置とか、いわゆるポケットティッシュの配布などのいろんな広報啓発活動を行って県民の皆様への節水の協力をお願いをしていきたいというふうに思います。また、東三河県庁全体でですね、そういうのを、管内8市町村の皆さんにも節水の取組を更にお願いをしていきたいというふうに思っております。

(3)ラグビーワールドカップ2019について
【質問】ラグビーワールドカップ2019について、地域への経済効果がサッカーと同等かそれ以上と言われる方もいます。豊田スタジアムでの開催にどのようなことを期待しますか。また、開催を盛り上げるため、どのような取組を考えていますか。 
【知事】 つい先日というか、土曜日ですね、ラグビーワールドカップのですね、第3回目のチケット発売が夕方6時からネットでね、受付がありましたので、そのPRイベントをオアシス21でやらせていただきました。大変多くのね、にぎわい、人出でね、盛り上がりましたが、着実に盛り上げていければというふうに思いますし、だんだん試合が近づいてくるとね、やっぱり盛り上がってくると思いますよ。
 やっぱりキャッチフレーズがね、「4年に一度ではない」と、「一生に一度だ」と。確かに日本でも見られるのはですね、もうそりゃしばらくないと思いますので、そういう意味では、世界のトップレベルのですね、このラグビーのですね、魅力を多くの皆さんに御覧いただきたい。
 そのためにはですね、我々、愛知・豊田大会の支援委員会をつくって私が会長になって、もうこれで実質ですね、ラグビーワールドカップの開催が決まってもう5年ですから、実質もうこれで4年、4年ずっとPRイベントというか盛り上げをね、ずっとやってきております。そういう意味では、日本の組織委員会とも話をしながらですね、何といっても、試合なんでね、一番大事なのは。お陰様で豊田スタジアムでやる4試合ともですね、有力チームがひしめくビッグマッチを四つとも呼んでこられたと思います。それだけでやはり盛り上がるんではないかと。
 初戦はね、ウェールズ対ジョージアで強豪同士ですけれども、ウェールズは今世界ランキング2位ですからね。2試合目が優勝候補でも、過去2回の優勝がある南アフリカ。それから、第3戦は何と言ったって日本対サモアでね、これに勝つかどうかで決勝トーナメントに行けるかどうかの、まさに一番、日本中が固唾をのんで見守る試合じゃないかと。最後が世界一のニュージーランド・オールブラックス。ですから、四つともこれはビッグマッチだなと思っておりますんで、是非ですね、そういう試合だということをしっかりお伝えしながらね、盛り上げていきたいというふうに思います。
 もう準備は万端でやっておりますので、100日前イベントもしっかりやりますし、それからまた8月1日からは「あいちトリエンナーレ2019」でね、名古屋市のまちなか展開と、あと豊田美術館と豊田市のまちなか展開をやりますから、現代アートの国際展覧会を10月14日まで、ニュージーランド・オールブラックス戦が終わるまでやって世界中からの人を待ち受けますのでね、そういったこともやる。それから、様々なですね、盛り上げるイベントをしっかりやりたい。それからキャンプを張る、事前キャンプを張る名古屋市と豊田市と、そしてニュージーランドと南アフリカが一宮市でもキャンプを張りますので、そういったところもですね、地元の交流も含め、やっぱりオール愛知でしっかり盛り上げていくことをね、是非やっていきたいというふうに思います。
 また、試合の当日は豊田市のスカイホール豊田でも、何ていうの、パブリックビューイングをやりですね、多分会場に入り切れないような人になるんじゃないかと思いますけどね。あそこではちゃんと軽く飲食もしながら観戦できますから、多分あそこが満杯になって、外にあふれるんじゃないかっていう気がしますけれども、是非思い切り盛り上げていきたいというふうに思います。

【質問】ラグビーワールドカップ2019のキャンプについて、ワールドラグビーが地元との交流をあまり認めないとの話もあります。地元との交流についてどのように考えていますか。
【知事】 先ほど申し上げましたように、名古屋市と豊田市とですね、あと一宮市で南アフリカとニュージーランドがですね、事前キャンプを張ると。ラグビーは1週間に1試合しか基本的にできませんので、その試合会場に近いところでキャンプを張るということになります。日本代表は、あれ浜松市でキャンプを張るのかな。だから、近いから、そこから来ればいいわけでありますけれども、あとのチームはここで張るということはね、我々としてはですね、この愛知の支援委員会としては、地元との交流をね、機会をつくっていきたいということはかねがね申し上げております。是非青少年とね、子供たちとの交流をね、是非やっていただきたいというふうに思いますが、ただ、やはり親善試合ではありませんのでね、やっぱり真剣勝負なんで、そういう意味では試合が第一、それとアスリートファーストが第一ということではあると思います。ですから、そことの関連の中で、どこまでね、そういう地元との交流などなどができるかということではないかと思っておりますが。ですから、親善試合みたいにね、前夜祭なんか、そういうレセプションやってどうのこうのって、そんなことは、それは無理だと思いますよ。そんなことは無理だと思いますが、練習会場のところか、若しくはどこか、子供たちとか青少年にね、交流する機会、それから実際に練習を見ていただく機会、そういったものはね、是非つくっていきたいなというふうに思います。
 それはこれからよく、こういうのはやはり直前までかかるんだと思いますよ。なかなか事前にこうだと言うと、また何かいろんなこう、何ていいますかね、茶々が入ってもいけませんしね。ですから、そういう意味では直前までかかると思いますが、必ずそういった機会はね、つくっていきたいなというふうに思っております。これからだと思います。