知事の記者会見
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令和元年5月28日(火) 午前10時
1 知事発言
(1)愛知県国際展示場のオープニングイベントについて
 皆さんおはようございます。5月28日火曜日午前10時のですね、定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
 今日はですね、昨日臨時議会ということでありましたので、1日延びて今日ということでございまして、よろしくお願いをいたします。
 愛知県国際展示場Aichi Sky Expoのオープニングイベントについてであります。「AICHI IMPACT! 2019」でございます。
 8月30日・31日の2日間、KPOPフェスティバルを開催をいたします。この度、その出演アーティスト3組が決定いたしました。中でも、IZ*ONE(アイズワン)は人気急上昇中のグループというふうに聞いておりまして、大変注目をしているところであります。KPOP FESTIVAL、30・31日ということで、3組が出ております。
 まず、IZ*ONEはですね、韓国のオーディション番組で視聴者により選ばれた韓国人9人と日本人3人、宮脇咲良さん、矢吹奈子さん、本田仁美さんという方、人気の方でですね、12人で結成された女性アイドルグループということでございまして、昨年10月に正式デビューということでありますが、大変人気があるというふうにお聞きをいたしております。それからApeace(エーピース)はですね、韓国人男性12人の超大型ボーカルダンスグループということでございます。Cherry Bullet(チェリーバレット)は今年の1月にデビューした10人組女性アイドルグループということでありまして、大いにね、期待を、多くの皆さんにお越しをいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 なおですね、また8月31日と9月1日の2日間はeスポーツグローバルエキシビションを開催します。1日目の8月31日は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの企画により、「J-eスポーツ」と題して、格闘ゲームやモータースポーツゲームなど、国産のゲームで国内外のトッププレーヤーがエキシビションマッチを行うものであります。2日目、9月1日のゲームタイトルは、欧米で人気のゲーム「フォートナイト」に決定をいたしました。韓国のエンターテイメント会社の日本法人C J E&M Japanの企画により、事前の人気投票で選ばれた最強の選手が出場し、オンラインの参加者とチームを組んで、総勢100人近くが一斉に戦うシューティングゲームということでございます。バトルロワイヤルゲームということであります。また大いに盛り上がるんではないかと思います。この当地域ではかつてない国際色あふれるエキサイティングなイベントとなります。今後、イベントの詳細、チケット販売などが明らかになっていきますので、皆様にも是非注目をしていただきたいというふうに思っております。
 30・31日がKPOPのコンサート、それから31日、9月1日がeスポーツのグローバルエキシビションということでありまして、多くの皆様にお越しをいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 これは、「J-eスポーツ」はよしもとクリエイティブ・エージェンシーが企画をするということと、「フォートナイト」の企画は韓国のエンターテイメント会社であるC J E&M Japanがやるということ。そしてここはKPOPコンサートも併せて企画をするということでございます。そしてライブ配信は、アマゾンの子会社である世界最大規模の動画配信サービスTwitchがライブ配信をすると。全体統括を東海テレビさんが行うということでありまして、その3者と、この国際展示場と私ども愛知県の5者で実行委員会を作ってやっていくということでございます。
 想定来場者数は、とりあえずですけれども3万人ぐらいではないかなと。1日1万人ぐらいかなということでございますが、更にですね、盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 また、こういうオープニングイベント以外にもですね、Aichi Sky Expoでは9月から10月にかけて、「常滑お笑いEXPO」でありますとか、観光をテーマにした「木工の賑わい愛知」でありますとか、様々なコンサートなど、それから11月は技能五輪の全国大会と全国アビリンピック、また12月にはハンドメイドイベントの「クリエーターズマーケット」とかアウトドアイベントの「フィールドスタイル」といったものが決まっておりまして、またしっかりと盛り上げていきたいというふうに思っております。
 
(2)あいちシェイクアウト訓練の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/saigaitaisaku/aichi-shakeout2019.html)

 あいちシェイクアウト訓練の参加者募集についてであります。
 愛知県では、南海トラフ地震などの大規模地震発生の際に県民の皆様それぞれがその場に応じて身の安全を確保できるように行動するシェイクアウト訓練を、防災の日である9月1日日曜日の正午を基本に、県内全域で実施をいたします。
 このシェイクアウト訓練は2013年度から毎年実施しており、昨年度は過去最多の76万人を超える県民の皆様に御参加いただきました。今年は是非とも目標である100万人の参加を目指して、更に多くの方々の参加をいただき、南海トラフ地震に対する県民の皆様の防災意識の向上につなげてまいりたいと考えております。
 シェイクアウト訓練は、記者発表資料の3、訓練内容にありますように、時報を合図に地震から身の安全を守る行動、しせいをひくくして、あたまをまもり、じっとする。約1分間実施をするものでございます。
 参加希望される方は、訓練前日の8月31日の土曜日まで、本県が開設しております専用申込サイト又はファックスにて登録をお願いします。
 なお、訓練当日が御都合の悪い方も、参加登録を行い、別の日時に実施していただいても構いません。是非、企業や学校、グループなどで独自に決められた日時に実施していただいて、幅広い御参加をお願いをいたします。
 備えあれば憂いなし。南海トラフ地震の発生に備え、住宅の耐震化や家具の転倒防止対策に加えて、自分の命は自分で守るシェイクアウト訓練への多くの方の御参加をお待ちをいたしております。資料の1ページにあるような、こういう形で姿勢をして頭を守りじっとするということを1分間やるということだけでありますので、多くの皆さんに御参加をいただきたいと思います。
 2ページにこれまでの経過等々ということと、これがそのパンフレットということでございます。よろしくお願いをいたします。
 なお、このシェイクアウト訓練というのは、2008年に南カリフォルニア地震センターが主体となってアメリカのロサンゼルスを中心に始まった訓練であります。日本国内では、2012年の3月9日に東京都千代田区で初めて実施され、その翌年、2013年から私ども愛知県も県内全域で実施をしているものでございます。更に輪を広げていきたいというふうに思っておりますので、多くの皆様の御参加をお願いをいたします。
 なお、その協力団体としてですね、資料の2ページですが、6が主催、愛知県、協力として愛知工業大学の地域防災研究センターとあいぼう会、エーアイシステムサービス、シェイクアウト提唱会議といったところが御協力いただいておりますが、愛知工業大学さんはですね、地域防災研究センターを設けて、主に三河地域の地震防災力向上を目指して研究を行っておられます。また、この地域防災研究センターでは、防災力向上のための技術開発、防災知識の啓発、災害ボランティアの育成などを行うほか、企業防災ネットワーク、地震に強いものづくり地域の会、呼称あいぼう会。あいぼう会、これ、企業さんとか団体、40者ぐらいの団体でありますが、その事務局を愛知工業大学さんがやっておられるということでもございます。そうした愛知工業大学始めあいぼう会の会員企業さんには、参加登録用のホームページの制作管理でありますとか登録者の集計、広報用のリーフレットやポスターの制作・配布、企業等へのPR等について御協力をいただいております。また今年も大いに盛り上げていきたいと思います。
 ちなみにですね、シェイクアウト訓練で、一番参加者が多いのは神奈川県さんが、県や市町村や小中高を通じてですね、人数をまとめているということなので多いようでありますけれども、直接県に申し込みいただき、インターネット等使ってですね、申し込んでいただいている人数としては愛知県が一番多いということでございます。よろしくお願いを申し上げます。
 
(3)東京海上日動火災保険株式会社との地方創生SDGsに関する包括協定の締結について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/sdgs-tokyokaijo.html)

 東京海上日動火災保険株式会社との地方創生SDGsに関する包括協定の締結についてであります。
 愛知県と東京海上日動火災保険株式会社との間で、地方創生SDGsに関する包括協定を締結することとなりました。地方創生の推進に当たりましては、本県ではこれまで、金融機関、運送事業者、保険会社の計8社と包括協定を締結しておりましたが、今回、東京海上日動火災保険様からですね、地方創生に加えて、国連の持続可能な開発目標であるSDGsをテーマとした包括協定の御提案をいただき、この度締結する運びとなりました。
 締結式は5月30日木曜日に、常務執行役員の露口泰介様にお越しをいただいて、愛知県公館で行います。
 東京海上日動火災保険さんは、地方創生を自社の理念に掲げ、社内に地方創生の推進に関する専門部署を開設するなど、全社を挙げて地方創生に取り組んでおられます。
 今回の協定では、国内最大手の損害保険会社である同社のネットワークやノウハウを活用し、女性の活躍促進、健康経営の普及、県内企業の海外進出支援とかですね、またスタートアップ支援、それから観光・文化等の魅力発信、防災・交通安全の普及啓発などですね、幅広い分野での県事業への参画、PRに御協力をいただくことといたしております。また、SDGsをテーマとしてですね、例えば環境ということで、かがやけ☆あいちサスティナ研究所への参画など、SDGsを普及するためのプログラムの実施や人材育成の支援なども行っていただきます。
 SDGsをテーマとして愛知県が民間企業との包括協定を締結するのは、今回の協定が初めてということであります。SDGsは、先進国、途上国を問わず世界共通の目標でありまして、私ども地方自治体にも積極的な取組が求められております。県といたしましても、民間企業とも連携しながらSDGsの達成に貢献してまいりたいと考えております。今回の協定を契機に、東京海上日動火災保険株式会社の皆様と共に愛知の更なる発展に向けた地方創生及びSDGsの取組をしっかりと進めてまいります。
 ということでございまして、資料1ページはその日時場所、それから2ページが協定内容、今、申し上げたもの。それから包括協定のものもお付けをいたしておりますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 東京海上日動火災保険さんは、地方創生に関しては多くの都府県とですね、包括協定を結んでおられますが、SDGsに関しては、東京海上日動火災保険さんも愛知県が、今回のが初めてということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。国内最大手の損害保険会社である同社の営業ネットワークなどなどを活用して御協力をいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 
(4)あいち小児保健医療総合センターと県内大学との連携・協力の推進に関する基本協定の締結について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/byoin-kanri/2019renkeikyotei.html)

 あいち小児保健医療総合センターと県内大学との連携・協力の推進に関する基本協定の締結について申し上げます。
 愛知県では、今年の2月14日に名古屋大学大学院医学系研究科と協定を締結しましたが、この度、医学部のある県内の3大学とも協定を締結することといたしました。
 5月29日に名古屋市立大学の郡学長、愛知医科大学の佐藤学長にお越しをいただき、また6月4日には藤田医科大学の才藤学長にお越しをいただき、協定を締結します。
 記者発表資料2ページの5、主な協定内容にありますとおり、連携・協力する事項は、共同臨床研究等の研究協力に関する事項などであります。この基本協定締結後、あいち小児保健医療総合センターと各大学で協議を行い、具体的な連携・協力を進めてまいります。
 あいち小児保健医療総合センターは、全県レベルでの小児3次救急医療に対応するため、2016年に東海三県では初めてとなる小児救命救急センターの指定を受けて、24時間365日体制で重篤な子供さんの患者さんを受け入れておられます。また、救急だけでなく、慢性疾患を抱える子供たちの治療や御家族の悩みに対しても、様々な分野の専門家により治療や相談を行っております。
 近年の医学研究の進歩と先進医療の発展の中で、あいち小児保健医療総合センターが今後も小児医療の中心的な役割を担い、県民の皆様から期待される医療を提供し続けるためには、優秀な人材の確保・育成や医療水準の向上などが必要不可欠であります。今回の協定締結により、あいち小児保健医療総合センターにおける希少疾患を含む豊富な症例や各大学の高度な研究技術など、お互いの強みを生かした連携・協力体制を構築してまいります。各大学との連携・協力を推進することが本県における小児医療の水準を更に高め、日本一子育てしやすい愛知の実現の一助となりますように進めてまいりたいと思います。
 名古屋大学と結んだわけでありますが、更に3大学とも結び、県内4大学と全て小児医療についてですね、あいち小児保健医療総合センターと連携・協力をしていくということの体制を作っていきたいというふうに思います。
 あいち小児保健医療総合センターといたしましては、各大学の優れた研究手法を学びながら臨床研究の充実を図ることができ、その研究成果を診療に生かすことができます。また、大学との連携を深めることで医師の育成・確保にも役立つと思います。また、各大学ではあいち小児保健医療総合センターの豊富な症例を活用して研究を行うことができるとともに、あいち小児保健医療総合センターの現場を経験することで若手医師の育成を図ることができるということで、お互いが交流をしですね、人材育成、研究を深化していくということにつなげていければというふうに思っているところでございまして、引き続き、更に小児保健医療をですね、進めていきたいというふうに思っております。
 なお、日時は、資料にありますように5月29日と6月4日、2回に分けて行うということでございます。基本協定書はお付けしておりますので、また御覧をいただきたいと思います。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)中部国際空港の二本目滑走路の整備に関する報道について
【質問】中部国際空港の二本目滑走路について、具体的な整備計画が一部報道されましたが、内容については事実ですか。また、二本目滑走路のための埋立て工事について、リニア中央新幹線の工事で出た土や山野の土を利用して計画の前倒しを図っていくとも報道されていましたが、この点についてはいかがですか。
【知事】中部国際空港についてはですね、先週、ちょうど1週間前に中部国際空港拡充議員連盟をね、開いていただいて、そこの現状とですね、我々中部国際空港の拡充、二本目の滑走路に向けた我々の熱意をですね、申し上げさせていただいたところでございます。
 今はですね、要は、名古屋港の浚渫(しゅんせつ)土砂のですね、処分場をあの中部国際空港沖合に造るということで環境影響評価の準備書を作り、そしてですね、漁業経営実態調査に入って漁業者の皆さんと今、話合いのテーブルに着いて話合いをしている。これは中部地方整備局、国ですけどね、国がメインでやっているということでありますが、私どもも当然ですね、名古屋港を管轄をし、そして中部国際空港を管轄をし、そして漁業振興の任に当たる愛知県、我々としてですね、一緒に話合いをね、させていただいている状況であります。できるだけ早くそうした話合いがまとまってですね、そうした事業が進んでいくこと。これ、港湾事業になりますけどね、港湾の事業が進んでいくことを大いに期待をしたいというのが1点。
 そして、その上でですね、そこの沖合といいますかね、できる土地を活用して二本目滑走路に向けた整備を合わせて進めていきたいというのが我々の思い、熱意でございますので、そのことも申し上げさせていただいております。
 ただ、先週も申し上げましたが、これを進めていく上においてやっぱり二つ大きなポイントがあって、一つは、何といっても、海をね、埋め立てて土地を造るということですから、やはり漁業者の皆さんに御理解をいただかないと、これは一歩も進んでいかないということで、その話合いを今、やっているということ。
 そしてもう一つはですね、やはり相当な事業費がかかる、ウン千億円かかる事業でありますから、それをどういうふうに、誰がどういうふうに資金を分担してですね、やっていくか。そういう予算面での対応、資金の確保、こういうスキームを作っていかなきゃいけないということなので。それはやはり今の中部国際空港の利用の現状で、昨年度、平成30年度に開港時の記録を塗りかえて需要が伸びてきた。さらに、1,236万人ですね、この平成30年度は。実際に確保した座席数が1,700万席。今年はですね、夏が非常に好調でありまして、1,900万席を超えてということでありますが、実際は2,000万席をクリアすると、座席数はですね。そうすると、搭乗率が7割とするとですね、単純計算で1,400万人というところまでいくのではないかといって我々期待しておりますが、そういった需要を伸ばしていく中で、中部国際空港自体の活用としてはね、去年10月にフライト・オブ・ドリームズがオープンをした。今年の8月30日に、先ほど申し上げた国際展示場Aichi Sky Expoがオープンする。9月の20日にはLCCターミナルがオープンする。あのLCCターミナルが能力的には、発着回数3万回の能力がありますので、そういう意味ではですね、今、昨年度が発着回数10.3万回でありますけれども、あの能力上限が15万回というふうに想定されますが、とてもそんなところまでいったら本当に利用できなくなっちゃうので、それに至るどこかの段階でですね、やはり国の方も決断をしていただいてですね、事業化をしていくということに是非進めていきたいと思っておりまして、そういう働き掛けを強くやっている。
 これ、いずれはやるんです。必ずやらなきゃいけないのでありますが、それをいつ、どういう段階で踏み込むかということだと私は思っております。是非、それを一日も早くですね、できるように、我々はまず利用者を増やし、これはやらざるを得ないというところまで一日も早く持っていきたいというふうに思っております。
 それがやっぱり、いつも申し上げているんですが、2027年度のリニア中央新幹線がね、やって来るまでにはですね、何とかしたいと思います。そうなると、逆算して、できるだけ早いうちに、そりゃ1年や2年じゃできませんのでね、できるだけ早いうちにこれはかかっていきたいというふうに、いつも申し上げているところであります。
 現実にですね、空港自体の実際にその実務の面からいきますとね、夜間に滑走路のメンテやりますけど、だんだんだんだんその夜間の使う時間が短くなってきている。それから開港以来、大規模修繕は一度もやっていない。普通は10年ぐらいでやるということですが、もうこれでかれこれ、2005年オープンでこれで14年たって、まだ大規模修繕はやっていないと。メンテナンスでですね、何とかこう、もちろん、最近の土木技術がですね、いいということなんでしょうけれども、何とかやってきているんですが、いずれもう限界なので、それはどっかでやらなきゃいけない。そうすると、滑走路を止めないけませんからね。どうしてもそれは2本が要ると。そして現実に今ですね、朝夕のラッシュ時はもうお断りしているという状況ですので、そういう意味ではですね、是非やっていきたいというのがまず第1点ということでございます。
 それから、それに伴ってですね、浚渫土砂の処分ということでありますが、それでは10何年かかりますので。もちろん埋立処分場、浚渫土砂の処分場という観点から、できるだけ長く使うということでしょうけれども、それではとても間に合いませんので、それの港湾の事業に、空港をやるとなったらですね、空港事業をかませて、そのときは浚渫土砂では足りませんから、当然別途の土を用意していかないかんということで、そういう質問がありましたので、そりゃそういうことですね、ということを申し上げたということで、そのときの可能性として、リニアの土もありますね、それもありますわね、ということで申し上げただけでありまして、特に具体的な話があるわけではありません。
 リニアの土のですね、処分場というのは、愛知県内にはいっぱいありますので。というのは、瀬戸市及びその周辺にですね、陶土とか珪砂(けいしゃ)を取ったところがありますので、そこは埋め戻さないけませんのでね。巨大な、巨大な容量がありますので、それを使っただけでも十分お釣りが来ますので、それは我々全然心配しておりませんし、私どもはですね、現に今も、名古屋港も三河港も衣浦港も埋立事業をやっておりまして土地造っておりますから、そういう意味では、そういう場所はありますので、そこは仮にそういうことがあるとすればですね、可能性はありますね、ということを申し上げたんで、具体的な話があるわけではありません。

【質問】中部国際空港について、将来の年間発着回数が17万回ぐらいとの試算もありますが、二本目滑走路ができた後の発着能力としてどれくらいを見込んでいますか。
【知事】今、私のところに、念頭にその数字はありませんけれども、どっかに何か、どこかのレポートか何かに書いてあったんでしょうな、きっと。それをどこか引いてきたんだろうと思いますけれども、まあそりゃいろんな数字はあるんじゃないでしょうか。試算によって動きますしね。
 御案内のように滑走路ができるだけ離れればですね、離れれば、同時離発着もできるようになれば回数は増えていくし、それから近づけばですね、同時離発着できないから回数は減ってくると、そういうことですよね。ですから、そこのやり方ではないでしょうか。
 埋立ての規模、それから当然建設費によってきますよね。たくさん埋めれば、そりゃ建設費はかかりますから、そこでどの辺のところを見込むのかということではないでしょうか。だから、そういうのをにらみながらいろいろ試算をしていくということではないかというふうに思います。

(2)ジブリパーク構想について
【質問】ジブリパーク構想について、県が施設を整備して運営をスタジオジブリが行うとのことですが、現在のスタジオジブリとの協議内容等について教えてください。  
【知事】ジブリパークにつきましては、これ、私も当初から申し上げておりますが、ハード整備はですね、施設のハード整備は県が、県の公園事業として、あれは巨大な万博公園ですから、そこでやり、そして施設の運営等々についてはですね、それはスタジオジブリが中心になって行っていただくということを申し上げておりますので、そうした方向でですね、今も協議を進めております。
 進捗状況等々につきましてはですね、もう基本設計は終わりました。基本設計は終わりまして、今年度予算計上しておりますように詳細設計ですね、詳細設計、いわゆる実施設計にですね、今もう既に取りかかっております。着実に進めていきたいというふうに思っておりますし、あわせて、あの万博公園の周辺及びですね、当然必要になってくるのは駐車場ということであります。そうした面でのですね、関連のインフラ整備等々、これは県が責任持って、これも今、検討を着々と進めております。2022年秋のですね、第1期オープンに向けてですね、しっかりとやっていきたいと思います。
 いずれにしても、日本オリジナルの、世界に通用する最大のコンテンツだと思いますので、愛知のプロジェクトというよりも日本のプロジェクトとしてですね、着実に進めていきたいというふうに思います。

(3)日米首脳会談について
【質問】昨日行われた日米首脳会談で、アメリカのトランプ大統領が8月に日米貿易合意を想定しているという主旨の発言がありました。自動車の貿易不均衡を解消したい狙いもあると報道されていますが、知事の受け止めを教えてください。
【知事】いろんな新聞、テレビの報道等々で、共同記者会見で安倍さんへの質問中にトランプさんが横合いからぱっと、いやいや8月にいい結果が出ると思いますというような、突如発言されたというのは、私もテレビのニュースで拝見をいたしましたけれども、そりゃ本音なんでしょうね、ああやって言われるということは。ただ、会談ではそういう話は出てなかったといって日本側は困惑しているという、それも本当なんでしょうね、きっとね。
 だから、アメリカ側というよりトランプさん御本人がそういうふうに思っておられるということなんでしょう。だから、それは相手さんのあることなんで、それに対してどう協議を進めていくかということではないかと思います。
 ただ、この今年の9月から来年の大統領選挙に向けてのキャンペーンが始まるということなんで、その前にいろんな成果を上げておきたいということはあるんでしょうね。ということで、そういうふうに政治日程的には受け止めさせていただきました。
 ただですね、当然のことながら、日本の自動車産業がですね、トヨタ自動車だけではなくて、トヨタ自動車始めですけれども、アメリカ国内に相当大規模な投資をしてですね、この数十年間、アメリカのビッグスリーが海外に行って抜けた穴を日系メーカーが、サプライヤー、部品会社も含めてですね、大量に進出をしてその穴を埋め、更にですね、お釣りが来るぐらいにアメリカで雇用と付加価値を生んでいるということは事実でありますから、これからもですね、そうした日本の自動車産業各企業さんはですね、良きアメリカ市民としてこれからもアメリカのそれぞれの地域、それぞれの州、ステートにね、やはり貢献をしていくということは間違いのないことだというふうに思います。
 それで各社ですね、引き続き大きな投資を続けていくということも発表されておられますし、トヨタ自動車さんもアメリカに新たな工場をね、マツダさんと組んで新設もしておりますし、ケンタッキー工場を更に増設するということも発表し、かかっておられますし。私も昨年、ちょうど1年前ですね、昨年5月テキサス州に行って、ダラス・フォートワースのですね、レガシー・アワードという賞をいただきましたが、その折にトヨタ自動車の北米本社も拝見をいたしましたが、巨大な投資をですね、やっているわけです。トヨタ自動車の北米本社は、もういきなりオープンしてもう6,000人ですからね、ホワイトカラーのみでですね。そういう意味では、投資を受け入れる各地域、それぞれのステートは基本的には大歓迎ということではないでしょうか。
 ですから、そういう意味で、引き続きですね、自動車産業においては日本とアメリカ、日米関係は大変良好なですね、関係を構築できているというふうに思いますので、そうした関係を引き続きですね、維持していただけるように、自動車産業側も、そしてアメリカ側もですね、そういうふうに受け入れていただければ有り難いなと思いますし、我々もそうした関係を御縁にですね、我々愛知県もテキサス州、ケンタッキー州、インディアナ州とはですね、友好・協力協定を結んで交流を続けておりますし、そういうのをきっかけに本当に人の往来がですね、非常に盛んになっていると。もう毎年高校生もね、私ども派遣をして送っておりますし、向こうからも高校生来たりね、訪問団がしょっちゅう来られますので、そういった交流をね、しっかり積み重ねていきたいというふうに思います。
 いずれにしても、そういったことでありまして、新聞紙上等々で言われているようなですね、やはり日本としてこの自由貿易体制の中で、特に自動車産業というのは国際的なマーケットの中で営まれているわけでありますから、それをですね、妨げるような数量規制とかそういったものはですね、私は、これは断固あってはならないことだというふうに思います。当然、WTOのルールに沿わないものでありますから、そうしたことは日本としては到底受け入れられないということで、しっかりと交渉をしていただきたいというふうに思っております。
 いずれにしても、日米の貿易協議は、自動車は一つの焦点ではありますけれども、自動車だけではなくて、農産物等々、ほかのことも含めてやはりパッケージでね、されることだと思いますから、日本側、そしてアメリカ側、両方にとってですね、ウィン・ウィンの結論になるように、しっかりと協議、交渉していただきたい、そういうふうに思っております。

(4)大津市の交通事故を受けての対応について
【質問】大津市の交通事故を受けて、昨日、三重県で幼稚園や保育園の散歩コースを点検するとの話がありましたが、愛知県でも同じように点検を行う予定はありますか。
【知事】 例の滋賀県の大津市でですね、ああいう痛ましい事故がありました。これはですね、あってはならないことだというふうに思っておりますが、幼稚園とか保育園等々ですね、そういったところが園を出ていろんな、散歩したり公園に行って遊んだりということは、日常といいますか、カリキュラムに組み込まれてやっておられることだと思います。それぞれのところでですね、やはりいま一度改めてですね、そのルート等々の安全性を確認をするということは、これはもちろん常に行っていかなければならないことだと思いますが、あの大津市の事件以来ですね、そういったことはそれぞれのところで行われているというふうに私どもは認識をいたしております。
 県として、通知を出したのかな、確か。 確かそれはね、そういった形のものでもう一度確認をしてくれというような通知は出してると思いますのでね、そういったことはそれぞれの園で、それぞれの現場でですね、取り組まれているというふうに認識をいたしております。
 
(5)川崎市の殺傷事件について
【質問】今朝、川崎市で通学路での殺傷事件がありました。自動車などによる交通事故だけではなく、今回のような事件に対してはどのような策を講じるのが良いと思いますか。 
【知事】今朝ですね、急遽(きゅうきょ)ニュースで報道された、川崎市でということでありますが、こればっかりは。突然ああいう形でされますとね、何とも言いようがありませんが、今朝のあれですよね、ニュースでリアルタイムで、私も朝、出がけにニュース番組等々見ておりましたらテロップで流れて、急遽切りかわったということでありますから、とにかくまずは事実関係をですね、我々も報道でしか知りようがありませんけれども、確認をしつつですね、その上で、何かこう点検することがあるかどうか、それはしっかりとまた、事実関係を踏まえてですね、検証していきたいというふうに思っております。