知事の記者会見
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令和元年6月3日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)天皇皇后両陛下の行幸啓及び秋篠宮皇嗣殿下のお成りを終えて
 おはようございます。今日は6月3日月曜日午前10時、ちょっと済みません、ちょっと今日は過ぎまして。ちょっといろいろ、ちょっと立て込んでまして遅れましたこと、まずおわび申し上げたいと思います。
 それでは、午前10時過ぎでありますが、定例の記者会見を始めさせていただきたいというふうに思っております。
 昨日、一昨日のですね、土日の2日間、天皇皇后両陛下にですね、第70回全国植樹祭の御臨場と地方事情御視察のため、初めての地方行幸啓でこの愛知県にお越しをいただきました。そのことについて私から申し上げたいと思います。そしてまたですね、先週は、その前の28・29日、火水の2日間、秋篠宮皇嗣殿下に日本動物園水族館協会通常総会の総裁としてですね、この水族館協会の総裁として通常総会の御臨席と視察のために御来県を賜りました。
 こうしてですね、天皇皇后両陛下と皇嗣殿下に1週間のうちに二度といいますかね、併せて訪問いただけるというのは大変光栄なことでございまして、心から御礼を申し上げたいと思います。また、あわせて、管内視察をしていただいたということで、多くの県民とも触れ合っていただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。
 まず、昨日、一昨日の第70回全国植樹祭の御臨場と地方事情視察にお越しいただきました天皇皇后両陛下でございます。
 初めての御来県であり、初の地方へのお出ましということで、本県にとりましてこの上なく光栄であるということで、心から感謝申し上げたいと思います。また、天皇陛下の御来県は、親王殿下、皇太子殿下としての御来県を含めれば26回目でありまして、お二人そろっては5回目ということでございます。
 これは、土曜日のちょうど11時30分ぐらいに名古屋駅にお着きになり、その足で、そのまま名古屋観光ホテルにね、私ども御随従、御案内させていただきましたが、その後、12時過ぎにですね、直ちに、私はまず、県勢概要御進講ということで、結果少し延びまして、都合25分、私1人で御説明と御質問をいただきました。
 その折に、冒頭まず、「26回目の御訪問でありまして、ありがとうございます。」と言ったら、お二人で、特に皇后陛下、雅子様が驚いておられましたけれども。「最初にお越しをいただいたのがちょうど、ジャスト50年前の1969年でございます。」と申し上げましたら、いや覚えております。モンキーセンター行きましたねと陛下が言われましたので、おっしゃるとおりでありまして。モンキーセンターと犬山城に行きましたねということでございましたが、もちろん熱田神宮も行かれて、その上で名古屋も御視察いただき、そして犬山市の方に行っていただいたということでございました。
 また、併せてですね、愛知万博の名誉総裁としてですね、都合万博には5回お越しをいただき、開会式、閉会式入れてですね、真ん中にジャパンデーというのがありましたけれども、含めて5回。お二人でそろって万博にお越しをいただいたのは1回ということでございました。その万博にですね、スタジオジブリと共同で「ジブリパーク」を造りますということを御説明させていただきまして、大変御関心を深めていただいたということでございます。
 そして、まず、ここに書いてありますように、最初の私の御進講では、こうした愛知県の事情をですね、産業でありますとか山車文化、そして御視察をいただく尾張七宝とかですね、また愛知県三河青い鳥医療療育センターなど愛知県の障害福祉、医療についても御説明をさせていただいたということでございます。
 その折、陛下からの御質問では、愛知県政の今一番の課題は何でしょうかということも御質問いただきましたので、私からはですね、日本を支える経済・産業を更に前進させるということ。そのためには研究開発、最先端の技術をつくる。そのためには人材育成、人づくりでありますと。人が輝く愛知をつくっていきたい。その上であわせてですね、障害を持った人もみんなが支えるバリアフリーで、あったかいまちづくりをつくっていきたい。そういうことで医療、福祉にも力を入れておりますということを申し上げ、そして、愛知県三河青い鳥医療療育センターを御視察をいただくことを大変喜んでおりますということを申し上げさせていただきました。
 そして、南海トラフ地震などの災害対策も大変ですねということで、その点について言われましたので、ハードに併せてソフト対策もしっかりやりますと。防災訓練等々、そしてITで災害情報をいち早く多くの皆さんにお伝えする、そんなこともしっかりやっておりますということを申し上げました。
 陛下からはですね、お話を聞けば聞くだけ愛知県というのは勢いのある県だというのはよく分かりましたと。またこれからもしっかり頑張ってくださいということをお話をいただいたということでございます。
 あとは、ここに書いてありますように、また御覧いただければと思いますが、あま市七宝焼アートヴィレッジ、それから初日土曜日は、名古屋観光ホテルでポスター原画展の子供さん7人と御家族とも触れ合っていただき、その後レセプションにもフルでですね、御参加をいただきました。
 ですから、あま市七宝焼アートヴィレッジに行って帰ってきて2時間強、そして夕方は5時30分の前から6時40分ぐらいまで1時間10分ぐらいずーっと連続でですね、立ちっ放しでずっと御参加いただきました。そしてレセプションでも、あんな600人も超えるようながやがやしたところにおっていただいて、私が御案内しましたけれども、十五、六人の方にずーっとお一人お一人またお声がけをいただいてですね、お話をいただき、笑顔でね、お声がけいただいたというのは、本当に有り難い限りでございます。
 ただ、大変お疲れではないかと思いまして、大変ね、心配いたしましたが、ずっと笑顔でお元気でね、お過ごしいただいたことに大変感謝を申し上げたいと思っております。夜は、8時40分からの提灯奉迎もお受けをいただきましたことに心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 そして翌日は、午前中、愛知県森林公園での第70回全国植樹祭に御臨席をいただき、11年振りにですね、陛下のおことばを賜るということもありました。大変有り難いことでございますし、お手植え、お手播きもしていただきまして、有り難いことでございます。多くの皆様に大変喜んでいただいたということでございます。
 私も一応、役割が多かったのであれでございますが、つつがなく終えることができて大変喜んでおります。大変有り難いことでございますし、今回、陛下の御感想もいただきましたんでね。有り難い限りでございましてね。愛知県でのいろんなことを、初日のことでありますが、また最後に、日差しが強く暑い中、大変多くの県民の皆さんに温かく迎えていただき感謝いたしますと。明日の式典に出席するのを楽しみにしておりますということで、御感想もいただいたということで有り難いことでございます。
 そして植樹祭の後は、午後は、先ほど申し上げた愛知県三河青い鳥医療療育センターを御訪問いただき、入所児による病棟の飾り付けの製作や入所者による車椅子ダンスなどを御覧をいただきました。それぞれお一人お一人、全員にですね、温かくお言葉をいただき、子供たちにはもう手を握って離さない子もいるのでですね、でも、それも優しく御対応いただきましてね、もう大変有り難い限りでございます。
 こういう医療、福祉の、障害児者の、重い障害を持った子供たち、また方々のそういう施設でいろんなアトラクションを御覧いただきますということを土曜日に御進講させていただいたところ、訪問するのを大変楽しみにしておりますというおことばもいただいたところでございます。
 いずれにいたしましてもですね、沿道には、もう既にペーパーはお配りをしておりますけれども、沿道での一般奉送迎者はですね、初日が1万5,000人強、2日目がですね、6万人、合わせて7万5,000人の方にですね、沿道にお越しいただいたということで、本当に両陛下も多くの方に温かく迎えていただいて感謝しておりますということを最後、中部国際空港での最後も、ずーっと私フルアテンドでありましたから、最後もお召しをいただいたので御礼申し上げ、そして最後、飛行機の中に乗り込むところでもまた、ゲートでもお礼申し上げましたので、そのことを陛下が強調して言っていただいたということに、本当心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 それとあわせて、お二人がずーっとお元気でですね、笑顔で訪問を終えられたということに、本当に有り難く、感謝を申し上げたいというふうに思っております。是非、また近いうちにお越しいただきますようにということを申し上げさせていただきました。ありがとうございました。
 以上、全国植樹祭ということでございましたが、そして、続きまして、秋篠宮皇嗣殿下におかれましても、5月28・29日に2日間お越しをいただきました。皇嗣殿下になられましての、当然のことでありますが、初めての御来県でありました。
 初日はですね、日本動物園水族館協会の通常総会に御臨席をされた後、安城市にありますデンソー高棚製作所において、技能者の育成の様子を御視察をいただいたということでございます。
 デンソーさんは、昨年の第56回技能五輪全国大会で最多の金賞7個を獲得するなど、日本を代表する技能者の養成ということでありまして、ここで8月のロシア・カザンでの国際大会に出場する選手などにですね、その練習風景を御視察いただき、また御激励もいただきました。また、デンソー学園、ちょうど高校2年生、3年生の子供たちが一生懸命練習している風景も御覧いただき、そしてお励ましをいただいたということでございます。
 今、中学を卒業して、高校の卒業資格をとりながら、全寮でこの技能を学ぶ学園を運営をしているのは、トヨタ自動車、デンソー、日野自動車、日立製作所、日本でこの4社のみということでありまして、そのこともですね、御説明もさせていただきました。
 わざわざ片道1時間、往復2時間かけて、そしてまた工場現場のようなところを御視察いただいて、さぞかしお疲れでございましょうと、大変恐縮ですということを私は夜、申し上げましたら、殿下はですね、いや、私は現場を訪問するのは、ああいうのは好きなんですと言っていただいたので、大変うれしく思っております。
 また、御視察後はレセプションにも参加され、そして名古屋港水族館を翌日御視察をされて御帰京されたということでございます。
 また、天皇皇后両陛下、そして秋篠宮皇嗣殿下始め皇室の弥栄、そしてまた今後ともですね、私どもをお導きいただきますように、心からお願いを申し上げたいと思います。

(2)東京2020オリンピック聖火リレーの愛知県ルート概要等について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/otr20190601.html)

 東京オリンピック・パラリンピックということでございます。これは、5月29日付けでですね、記者発表しておりますが、改めて私からも申し上げたいと思います。
 6月1日に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、東京2020オリンピック聖火リレーの全国ルートを発表いたしました。
 愛知県でも、別添資料のとおり記者発表いたしましたが、本県での実施はですね、来年の4月の6日7日の2日間ということでございます。この限られた時間の中で効率的に県内を巡り、多くの皆さんに聖火を見ていただけるように、昨年7月に設置した愛知県実行委員会において有識者の方々に意見を伺いながら愛知県ルート案を作成し、組織委員会へ提出しました。その後、様々な調整があり、今般、組織委員会から、県内全15市を通過するルートが公表されました。
 1日目は、瀬戸市を出発地とし、名古屋市、春日井市、犬山市、一宮市、稲沢市、清須市を通過し、名古屋市に到着します。2日目は、豊橋市を出発地とし、半田市、豊川市、安城市、刈谷市、岡崎市、大府市を通過し、豊田市に到着します。
 また各日、それぞれの日のですね、最終到着地におきまして、聖火の到着を祝うセレモニーであります「セレブレーション」を実施をいたします。1日目の会場は名古屋城二の丸広場、2日目は豊田スタジアム西イベント広場を予定をしております。
 今後詳細なルートを確定していくことになりますが、熱田神宮、犬山城、半田運河、豊川稲荷、岡崎城などをリレーする予定であり、コースとなる自治体や関係機関と協議・連携しながら、より多くの県民の皆様に聖火を御覧いただくとともに、県外の皆様にも愛知の魅力をアピールできるルートにしていきたいと思っております。
 また、組織委員会から同時に聖火ランナーの募集概要についても発表されました。
 各都道府県実行委員会には、1日につき22人、愛知県は2日間で合計44人のランナーが割り当てられております。
 ランナーの選定は、一般公募によるほか、リレーを盛り上げるためのランナーの推薦も予定をしております。公募の人数や応募方法等につきましては、各都道府県実行委員会が一斉に公募受付を開始する7月1日までに改めてお知らせをいたします。
 なお、本日、愛知県実行委員会のWebサイトを開設し、ルートやランナー募集など、愛知県の聖火リレーに関する情報を順次掲載してまいります。
 聖火リレーが県民の皆様の記憶に残り、子供たちに夢や希望を与えるものとなるようしっかりと盛り上げてまいりますので、よろしくお願いをいたします。
 資料はお配りしてありますので、もう既に御覧をいただいているというふうに思いますが、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(3)「子どもが輝く未来基金」を活用した「子ども食堂推進事業費補助金」の交付申請の受付開始について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiikifukushi/kodomosyokudou-hojyokin.html)

 「子どもが輝く未来基金」を活用した「子ども食堂推進事業費補助金」の交付申請の受付開始についてであります。
 愛知県では、全ての子供が輝く未来の実現に向けて、子供の貧困対策を更に充実・強化するため、県民の皆様からの御寄附の受け皿として、「子どもが輝く未来基金」を造成し、寄附金の募集を開始することについて3月18日の定例記者会見でお伝えをいたしました。
 この基金を活用し、児童養護施設入所児童等の自立支援や子ども食堂の支援などの3つの取組、5つの事業を行うこととしております。そのうち、子ども食堂や学習支援については、「子ども食堂推進事業費補助金」として、補助金の交付申請の受付を本日から開始をいたします。本日から7月31日までということでございます。
 募集に当たりましてチラシを作成いたしましたので、御覧をいただきたいと思います。これですね、これ。
 子ども食堂は、子供たちが地域の人たちと一緒に食事をすることで子供の孤立を防止し、健やかな成長を促すことができる大変効果的な取組であります。地域における子供の居場所としても期待されておりまして、県としましても、更なる施設設置拡大を目指して支援することが重要と考えております。
 補助内容につきまして、子ども食堂の支援として、新たに開設される方に対し、会場となる住宅等の改修費や備品等の購入費用を補助いたします。補助額は、1箇所当たり10万円でございます。
 また、子供の学習支援といたしまして、子ども食堂で実施する学習支援に必要な参考書や児童図書等の購入費を補助いたします。補助額は、1箇所当たり2万円以内といたしております。
 交付申請書は、県のWebページから入手できますので、開設や学習支援の実施をお考えの方におかれましては、積極的に申請し、有効に活用していただきたいと思います。また、チラシの裏面には申請に当たっての留意事項を載せておりますので、参考にしてください。
 また、県では、子供が輝く未来の実現に向けて、今後の施策・取組と工程を示した「子どもが輝く未来へのロードマップ」において、2022年度までに県内の子ども食堂を200箇所とする数値目標を掲げております。今年5月1日時点で調査いたしますと140箇所でありますので、更なる設置拡大が必要です。
 子ども食堂を始めようとする意欲のある方には、県民の皆様の温かい志により創設に至りましたこの補助金を是非、有効に御活用いただいて、子供たちが安心して過ごせる居場所となる子ども食堂が県内に更に広がることを期待をいたすものでございますので、よろしくお願いをいたします。
 なおですね、子ども食堂につきましては、今年の5月1日で140箇所ですが、昨年同時期は94箇所なので、1年で46箇所増えたということでございます。やっぱりPRしていろいろな事業をやると効果があるということでございます。
 PRはですね、市町村、市町村社会福祉協議会などでしっかりアピールをしていくということと、あと、ホームページ等々、Webサイトでもしっかりアピールをしていきたいというふうに思っておりますし、また、今年3月には、子ども食堂の開設の手順や運営されている方の体験談をまとめたガイドブックも作成をし、配布をしておりますので、御参考にしていただきたいというふうに思います。
 また、予算的にはですね、子ども食堂の開設支援が1件10万円で、40件で400万円、子ども学習支援は1件上限2万円で、100件で200万円と、こういうことで予定をしておりますが、これは予算なので、また実際に手が挙がってきたものを、状況見ながらですね、これはフレキシブルに対応していければというふうに思っております。
 補助対象となる要件はですね、県内で月に1回以上定期的に開催、または公立小中学校の長期休暇期間に実施するということ、それから1回当たりの子供又はその保護者が5人以上参加できる規模ですということ、それから事故発生時の対応のために保険に加入するということがありまして、そういったのはここにね、書いてありますので、また是非御覧をいただきたいというふうに思っております。
 そして、「子どもが輝く未来基金」 の寄附金の受入状況は、3月18日より寄附金を受け付けて、5月31日現在で19件のお申出をいただき、総額801万5,000円の寄附金を既にいただいております。有り難いことでございます。またしっかりとやっていきたい。
 さらにですね、いわゆる児童養護施設にですね、入っている子供たちの自立支援ということで、大学等の受験費用の支援、入学金の準備支援などなど自立支援もやっておりますので。それから、この児童養護施設を出るときの退所給付金支給費、いわゆるアパートを借りたりなんか、独り立ちしていくときの支援、そうしたメニューもありますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 私からは以上であります。


2 質疑応答
(1)天皇皇后両陛下の行幸啓について
【質問】 天皇皇后両陛下の行幸啓について、中部国際空港でお見送りした際に、両陛下から感想などどのようなお話があったのか教えてください。  
【知事】 感想はですね、先ほど申し上げたとは思いますが、とにかく陛下からはですね、即位して初めてのですね、初めての地方への訪問。そして今まで陛下は、皇太子殿下は育樹祭なんですね。ですから全国植樹祭というものには初めて参加させていただいたということ。それも皇后陛下とお二人でね、参加させていただいた初めての地方訪問、初めての全国植樹祭をですね、本当に温かくお迎えいただき、多くの愛知県民の皆さんに温かくお迎えいただき、本当に有り難く思っておりますということをですね、もう何度も言っていただきましたが、最後にセントレアから東京にお帰りになる際も、本当に有り難く思っておりますということと、2人にとってね、我々にとって本当に記憶に残る思い出深い今回の訪問になりましたということを言っていただきまして、本当にうれしく、有り難く思いました。
 そういう意味では、本当に多くの皆さんにね、歓迎していただいて、本当にうれしく思いましたね。やはり沿道での人の多さとですね、そしてあの夜のね、提灯奉迎で多くの皆さんにね、祝って喜んでいただいたということ、もう全てが良かったんではないでしょうか。
 陛下も、いや、本当に多くの皆さんにね、沿道で温かくお迎えいただいてうれしく思っておりますということも言っていただきましたので、有り難く思っております。

【質問】 天皇皇后両陛下の行幸啓で、両陛下は大変熱心に御視察されているようでした。2日間随従して印象に残る場面や両陛下の人柄についての印象を教えてください。      
【知事】 やはりですね、何ていいますかね、もう本当に一つ一つの場面に熱心にお聞き取りいただいて、そして優しく御丁寧にですね、お声がけをいただきました。全ての人にね、全ての人にそうして優しく丁寧にお声がけいただいたということ、本当に印象に残っております。
 私は皇太子殿下時代から、国会議員の折からもずーっともう、お会いさせていただく機会は、それこそ多分、政治家の中では相当多い中の一人ではないかというふうに思いますが、改めてその陛下のお人柄、温かく優しいお人柄がね、もうにじみ出るような感じのね、今回の御訪問であったなというふうに思います。
 それと、愛知県三河青い鳥医療療育センターのところで、飾り付けを作った子供たちとの交流もお一人お一人丁寧にお声がけいただいて。中で、お一人の子供がね、「私の名前もアイコというんです。」と言っておられたんで、じゃあ、うちの娘と一緒だということとかね。愛子内親王殿下のお話も、愛子様のお話もね、されておられるというのは、本当にそれは親御さんとしてのですね、優しい心をかいま見ることができてですね、本当に何でしょうね、親子間の愛情でありますとか、あとまた、これもそうですが、優しいお人柄ね、そういったものが本当にひしひしと伝わってくるとね、こちらもとしてもですね、本当にあたたかい気持ちになったということは事実であります。
 また、雅子皇后様もですね、非常にお元気でね、そして陛下以上にお声がけをいただいたのでですね。要は、お二人でお話をしていくんですが、やはり雅子様が熱心にお声がけいただくので、私と陛下で雅子様の話を待っているという場面も時々ありました。それぐらいもう何度も何度も熱心にお声がけいただいたので、本当に有り難い限りでございました。
 そういう意味で、もう一回申し上げますが、土曜日のお昼前から来られてですね、ずーっと日程を対応していただいて、最後に帰られたの、7時過ぎですからね。そういう意味では、この濃密なスケジュールにもかかわりもせず、本当に休憩時間がどんどんどん削られていく中でね、よく我々、多くの県民にね、優しく優しく本当にお声がけいただいたことに、本当有り難く思っております。もうそこのことに尽きますね。
 それで、初めての地方行幸啓、初めての訪問で、初めての全国植樹祭で、本当に思い出に残る、忘れられない、記憶に残る今回の訪問になりましたということを言っていただいたので、本当にもう感謝の念にたえませんということです。
 ありがとうございました。

【質問】 第70回全国植樹祭において、報道では、天皇陛下のおことばが敬語であり、これは新しいスタイルではないかと言われています。非常に丁寧な言葉遣いであったと思いますが、どう感じますか。 
【知事】 それはそうですね。やっぱり何ていいましょうかね、陛下の方も敬語をお使いになるのでね、そういう意味では、より我々国民に身近な雰囲気といいますかね、身近な言葉遣いと身近なお考えでね、もうこれはつくるとか何とかじゃなくて、もう陛下自らのお考えがそういうお考えだということだと思いますね。
 国民と共に歩む皇室の姿をね、先の上皇陛下が国民に寄り添うといいますかね、国民の心に寄り添う、そういう象徴像を求められたということだと思いますが、今回の陛下におかれては、まさに国民と共に歩む、そういう皇室を求められておられるのではないかといいますか、そもそもそういうことを、陛下自身のお考えがね、そうなっているので、もう自然とそういう形になっていくんではないかなというふうに思います。そういう意味では、我々国民にとっては有り難い限りだなというふうに思います。
 私は最初の御進講もレセプションも、昨日の最後のときも、いろんなところでもありましたけれども、私と陛下は年がほぼ一緒で、誕生日も10日ぐらいしか違いませんので、それは前から何回でも申し上げているので、同じですもんねって、同じですからということを申し上げると、陛下は私の誕生月を知ってましてね。いや、そうだ、大村さんは3月でしたねと、しょっぱな言っていただけますから、有り難い限りでございます。
 多分お会いしたのは10回どころじゃない、まっとだな。お会いしてお話しするのはもう何十回になると思いますから、そういうことで、有り難いことだと思っております。

【質問】 今回の行幸啓において、最後に両陛下は中部国際空港からお帰りになりました。名古屋-東京間は比較的近く、飛行機を使用されることは意外でした。中部国際空港開港時に当時皇太子殿下であった陛下に御臨席いただいたことから、今回、県からお帰りの際には中部国際空港を御利用いただくよう要望したのですか。
【知事】 いや、今回はですね、確かに2005年2月の開港時に皇太子殿下としてお越しになられですね、御臨席いただいて中部国際空港の開港式典をやったというのはそのとおりでありまして。私も当時国会議員としてその参列をしておりましたので、有り難いことだと。これは、愛知万博のですね、名誉総裁としてですね、その1か月前の大きなイベントということでお越しいただいたものと思っておりますが、そういうことじゃなくて、多分といいますか、これは宮内庁の方が決められることなのでまああれですけども、日曜日のあの時間帯ということなので、名古屋から東京に行く新幹線のお召し列車をですね、多分出す時間がなかったんではないかなというふうに思いますけどね。ですから、そういうことで決められたんではないかと思いますが。
 我々としてはね、もういつもいつも名古屋駅でありますので、我々も、警備する方も名古屋駅でお帰りいただくのが楽ですけどもね。楽ですけども、今回、わざわざお足を伸ばしていただいて、知多半島道路、そして常滑市、そして中部国際空港から羽田空港にお帰りいただくということをね、御利用いただいたのは、これまた中部国際空港及び我々関係にとってもね、大変名誉なことでありますので、これはこれで有り難いことであったというふうに思っております。

【記者】 ある専門家によると、第70回全国植樹祭で陛下がおことばを述べられたときに参加者が座っていたことが印象的で、陛下から熱中症対策などの配慮があったのではないかとの見方もありました。愛知県にそのような働き掛けはあったのでしょうか。
【知事】 そんなことはないと思いますがね。
 そうだったかな、立ってたかね、あれ。前の天皇陛下のときはあれかね、2009年とか2008年前までは立って聞いてた。
 それは、我々はその宮内庁の指示に、そういうのは指示がありますんで。特になかったのでですね、それはまあそういうことといいますかね、それは宮内庁及びそれは陛下のお考えということなんだろうと思いますね。だから我々としては普通に、なければ普通に式をやってきますのでね。

【質問】 天皇陛下は、上皇様と比べてユーモアのある方だと伺っています。知事とのやりとりで、ちょっとした冗談等言われたことはありますか。 
【知事】 いや、ユーモアというか冗談を言われるような感じではありませんよね。非常にフレンドリーにお話をいただきますしね、特に御専門のこととか。昨日はちょっと登山、山登りの話とかね、なりましたけども、聞きましたら、非常にそういうのはもう、もちろん御専門のことは非常にお詳しいのでですね、話がどんどん進んでいきますが、冗談を言われるという方ではありませんけれど、ただ、非常にフレンドリーにお話をしていただけますし、いろんな人のお話をね、本当によくお聞きをいただけると。
 それはやはり、私、御先導していろんな方を御案内しますが、やはりみんなしゃべりたいんだね、やっぱりね。私はこんな、こういうことをやっていますということを。それをね、本当に熱心にね、お聞き取りいただけるので。お聞き取りいただき、また優しく丁寧にお声がけいただき対応いただけるので、そういう、フレンドリーさというか、そういうことは本当にひしひしと伝わってきますね。
 私もお話しさせていただいて、本当に気さくに、フレンドリーにね、お話しいただけるので、そういう意味では、話していて話が弾みますよね、話が。有り難いことでございます。

(2)東京2020オリンピック聖火リレーの愛知県ルート概要等について
【質問】 東京2020オリンピック聖火リレーの愛知県ルートですが、出発地や到着地及び実施順序について何かねらいがあれば教えてください。
【知事】 とにかくですね、前回も岐阜県から来たのかな、確か。要は、西から来て東へ抜けてったということですけど、とにかく東海道というか国道1号をひたすらに。まあ名古屋城はね、もちろんだし、愛知県体育館ができたばっかりで、あの聖火リレーを受け入れるためにあの愛知県体育館は10月3日に間に合わせたんだな、きっとあれね。昭和39年10月3日だでね、あれオープンしたの。
 ということなんでしょうけど、そういう意味でずーっとこう、大体誰が考えても、愛知県の軸というのは東海道なので、旧東海道であり国道1号でありますから、そういったところを行ったということなんでしょうけれども。そこはですね、今回もですね、我々に与えられたのは2日間ということでありますから、2日間で、正直言ってもう1日増えないのかと思いましたけれども、2日間でどれだけ効率良く、それもですね、各地域万遍なく回れないかということで、とにかくできるだけこう広げていける案をですね、作って、組織委員会の事務局と協議を重ねてきたということでございます。
 ですから、そこに一番心を砕いたということですね。できるだけ多くの地域を回り、多くの市を回り、そして多くの県民の皆様に御参加いただきたいということが一番ということと、もう一つはやはりですね、時代的に、今はもうどんどんあれですね、スマートフォンで撮って、どんどんSNSで拡散していくという時代なんで、とにかくインスタ映えする所がやはり必須要件ですね。
 そりゃ全てじゃありませんけど、そういった所をできるだけ入れて、それをやれば、もうどんどん拡散をしていきますから、そういったことを含めてですね、考えたということで、様々な関係の、いろんな人の御意見もいただきながらやりました。
 そしてやはり、まずは初日は岐阜県の方から来るということで、まずは尾張部をぐるっと回って、最後名古屋市の街中、そして名古屋城ですね、最後、夜はセレブレーションということで打ち上げをね、イベントをやるということでありますから、絵になるのはやはり名古屋城の中で名古屋城天守閣をバックにということではないでしょうか。ということで、それがあったということ。
 それから、この今回の聖火リレーのスポンサーがトヨタ自動車と日本コカ・コーラと 日本生命、NTTだね。だから、名古屋市内におきましては、その中の日本生命さんがスポンサーなんで、そこの所の周りはやるということ、走るということもありますのでですね、そういった形でここは、初日は調整をさせていただいたと。ですから、名古屋城もあれば犬山城もあればと、それから清洲城もあればと、それから裸祭りの国府宮神社もあればというような所を選ばせていただき、名古屋市は栄地区の街中と名古屋城、それから特殊区間。今回、「子どもの火」とありますけれども、要は、通常のそのリレーの、というか車が入らないところを特殊区間というので、初日はその制度を使って、熱田神宮はここに組み込ませていただいたということでございます。
 本当はあれ、聖火リレーで熱田神宮まで行って帰れんかなと思ったんですけど、ちょっと距離があるのでですね、熱田神宮まで聖火で行くとね、戻ってこれない。夜8時からだったっけあれが、セレブレーションは8時までか。時間延ばせんかって言ったんだけど、延びんって言われたのでですね。朝は何だ、9時。それも交渉したんですよ。交渉したんだ。だから、2日時間延ばしてくれっていうのでやったんですけど、夜8時までっていうやつは駄目だったんだな。
 だから、それまでにセレブレーション終わらないかんので。だから、そういうことで熱田神宮も特殊区間で、だから突然飛ぶんだな、ぽんとかいって。瀬戸市から何だったっけ、瀬戸市から行って、次に熱田神宮に行くのか、これ。瀬戸市から春日井市に行く間にぽーんと熱田神宮に飛んで、そこ移動中にやっといて、ほんで春日井市に行くという、そういうあの、ちょっと苦労もいたします。
 それから、2日目もね、これはやはりトヨタ自動車がメインスポンサーなので、やっぱり最後は。それと多くの皆さんが集まれる広い場所ということで、豊田スタジアムの広場ってのは非常にスペースが広いので、そこへ入れると。
 あと、メインスポンサーさんだから、トヨタ自動車の工場でも走るんだよな、これ、本社工場の中、走るんだな。ということもあるので、そこにこうつなぎ合わせると、ということでございます。やはりメインスポンサーさんの時間というのを、頂戴というのがあるのでですね、ということを組み合わせていくので、まずは豊橋市からスタートをしですね、そこでいきなり半田市に飛んで、半田市は運河を行くということで船を使うと。これも非常に工夫したんですけどね。行って、またそこから豊川市に戻り豊川稲荷に行きですね、それから東海道行って、安城市、刈谷市、大府市というふうにぐるぐる回って、岡崎城もこれも特殊区間といいますかね、「子どもの火」で飛ぶということで岡崎城も行き、そして最後は豊田スタジアム、豊田市へ行き、メインスポンサーのトヨタ自動車さんが30分ぐらいかな、時間をとって本社工場の中をリレーで回るんだな、メインスポンサー。だから、そのときはその時間を差し上げ、やっぱり近くにいた方がいいね、豊田市の中を歩いて、最後はだから豊田スタジアムということで、最後、打ち上げやるということで、本当にいろいろ工夫しました。工夫しまして、もうできるだけ、できるだけ愛知県内全域をですね、巡って回れるようにということ、そして愛知県の様々なやはり名所旧跡、これぞ愛知という所をですね、もうできるだけ多く入れられるようにですね、工夫させていただいたということです
 ですから、お城でいえば名古屋城ね、犬山城、清洲城、岡崎城ね。それからまた船も使って半田運河ね、ミツカンさんのあの黒塀のところね。それから熱田神宮と豊川稲荷。まあ正月初詣のワン・ツーですよ。ワン・ツーという所をね、漏らさずにやらせていただいたということでございます。
 これから聖火ランナーを募集いたしますが、また多くの皆さんに御応募いただいて、みんなで盛り上げる聖火リレーにしていければというふうに思っております。

【質問】 東京2020オリンピック聖火リレーの県内ルートは、結果的に歴史と産業というところに固まったような感じを受けますが、何かねらい等はありますか。 
【知事】 一番のあれは、全県をとにかく、さっきも申し上げたようにくまなく、くまなく広く回るということでありますが、今、言われたようにですね、やはり名所旧跡、愛知県が誇る名所旧跡ということで歴史ね。そういうのは当然歴史になりますから、歴史、伝統、トラディションです。だから、テクノロジー・アンド・トラディションということは間違いないですよね。
 ですから、テクノロジーというのは、やはり、一つはやはりこの名古屋の都心部のね、高層ビル群であり、この近代的な都市景観であり、そしてまた伝統的な産業ということで、陶磁器産業の瀬戸市、それから繊維産業の一宮市、そういったところもクリアしておりますし、そして2日目はね、やはり何といってもトヨタ自動車、自動車産業ね、豊田市、刈谷市、安城市、大府市、そうした産業地帯、それから半田市はね、醸造業ですよね、そういったものも入れておりますし、そういう意味では、この伝統と産業という側面もね、漏れなくこう入れ込むことができたのではないかというふうに思っております。
 本当は、そりゃもう1日でもあればね、伊良湖の海だとかね、渥美半島の海、伊良湖岬だとか三河の山の方だとかいろいろあるかもしれないけど、それは物理的に不可能なので、できる限りのルートを作ったということかなと思ってます。

(3)豚コレラ対策について
【質問】 豚コレラ対策について、農林水産省は愛知県で豚の早期出荷を実施すると発表しました。早期出荷については農家の方の反応も様々あるかと思いますが、こうした国の動きに合わせて愛知県としてどのように対応していきますか。  
【知事】 豚コレラ対策につきましては、国がとか県がということではなくて、一体となってやっておりますので、そういう意味ではですね、今回、早期出荷についてですね、国が方針を、予算の枠組みと方針を決めたということを国が勝手に言っているわけではないので。我々としてはですね、早期出荷の対象となるのは、愛知県内でもですね、野生いのししの陽性、ウイルスの陽性が確認をされたところから半径10キロメートルというところでありますので、2軒の農場がね、対象になるということでありますので、そうした2軒の農場、農家さんにはね、私どもの方からお話をさせていただき、じっくりいろいろ意見交換をさせていただいた上でですね、そういう方向で対応しようという方向になっておるので、今回、国の方がですね、そういう形での方針を発表したということではないかというふうに思っております。
 要は、彼らが直接、国が現場を持ってるわけではないので、あくまでも我々の、むしろ逆、逆だな。我々の方針に従って国が動いていると言っていただいて、思っていただいて結構だというふうに思っております。

【質問】 豚コレラのワクチンについて、国のワクチン対策検討会で途中経過が示されました。散布した50パーセントから70パーセントは野生いのししに食べられていたとのことで、ウイルスの抗体を持ついのししも増えていますが、どのように受け止めていますか。     
【知事】 ワクチン接種については、これは様々な御意見がありますので、引き続き専門家の皆さん等々で御議論をいただければいいのではないかというふうに思っております。国の方針は、慎重に考えていると。とにかくこれはオールジャパンにね、こう広がっていく。要は、愛知県だけとか岐阜県だけという、地域限定ということになりませんのでね、制度上。
 そうなると、やはりもうあまりにも影響が大きいので、とにかく今は、我々としては、まずはですね、封じ込めていく、抑え込んでいく。今のこの消毒・防疫体制、防疫措置、そしてまた消毒体制の強化でですね、これは抑え込んでいく、封じ込めていくということに全力を挙げたいというふうに思っております。

(4)ヤードにおける盗難自動車の解体の防止に関する条例について
【質問】 6月議会に「ヤードにおける盗難自動車の解体の防止に関する条例」が提出されるのではないかと一部報道がありました。現在の検討状況等教えてください。
【知事】 それは準備してますよ。やはり今、愛知県は自動車盗難等は減って、今、4位ぐらいかな、確か。大分減りましたね。もういっときより半分以下になりましたが、あれは、ヤードという解体場をですね、県警の努力で幾つか大きいやつを潰しましたので、それでもって減ったということは事実なんですね。
 ところが、まだああいうところにですね、やはり盗難車が持ってかれて、そこで解体されて、もう足がつかなくなっちゃうということは多々あったというのは事実だろうと思いますので、そういったところを、しかし、今、立入りに入るのは古物営業法だとかですね、ぐらいのことなんですかね。
 なかなか立入検査に入るのが限定される、そういう状況であったので、それはやはり条例を作ってですね、そういった形で、まず立入検査、調査をして、そして違法措置があれば、直ちにそれは是正を求める。そしてまた取り締まっていくというツールができるということは、これは大変大事なことではないでしょうか。
 同じくヤードが多く自動車盗難等が多い、千葉県、茨城県でですね、もう先行的にあるということでありますので、我々としてはですね、やはりそういった自動車盗難等の数を減らしていくという点でもね、私は大変これは有益なことだというふうに思っております。

【質問】 「ヤードにおける盗難自動車の解体の防止に関する条例」について、既に条例がある千葉県、茨城県に比べて県警の権限が更に強くなるとの報道もありますが、愛知県が全国に先行して取り組んでいきたいということですか。
【知事】 千葉県、茨城県がやってから少し、何年かたっておりますのでね、飛び抜けて踏み込んだということではありませんが、やはりより機能的にですね、立入検査、そして調査、そして取締りができるようにですね、少し権限強化を図るということは、これはあってもいいんではないでしょうかと思っております。
 というのは、やはり自動車盗難等及び自動車の解体をして海外に部品等々持っていくという、だんだんそういうやり方とか手口っていうのはだんだん、だんだん巧妙化してきますのでね。ですから、そういう意味で、もちろん法制的にいろいろなバランスは考えながらですが、やはりそれはそういった手段とかツールはね、強化をしていくということは、私はあっていいんだろうというふうに思っております。
 というのは、愛知県は、やっぱり530万台近く自動車の保有台数があって、圧倒的な日本一なので。第2位が440万台の東京都で、第3位が神奈川県と埼玉県の400万台、第5位が大阪府の380万台と、こうなるわけですね。ですから、そういう意味では、愛知県は非常に多くの車がありますので、だから、かつて何年、数年前までは日本で一番自動車盗が多かった時代が長い間続きましたんでね。それを減らすことができたのは、幾つかのヤードをですね、取締りでもう潰していったということで減らすことができたのは事実でありますから、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。

(5)金沢シーサイドラインの逆走事故を受けてのリニモの緊急点検について
【質問】 6月1日に横浜市で金沢シーサイドラインが逆走事故を起こしました。愛知県内もリニモが無人走行をしていますが、知事から点検の指示等をしていますか。また、その結果も教えてください。 
【知事】 御指摘のようにリニモはこの金沢シーサイドラインと同じ無人運転を行っておりますが、2005年から開業して14年間、こうした事故は一件も起きておりません。
 そして、金沢シーサイドラインは、1989年に開業して30年ということでありますが、今回のような事故は初めてということでありまして、当然のことですが、事故原因の究明は国の運輸安全委員会の調査が入るということで、その調査をしっかり待っていきたいというふうに思います。
 県としてはですね、何よりもお客様の安全が第一でありますので、リニモを運行する愛知高速交通株式会社に対しまして、安全運行に万全を期すように、もう既に要請をさせていただいたところでございます。
 なおですね、リニモを運行するこの愛知高速交通株式会社では、一昨日、6月1日の事故を受けて、昨日、6月の2日から車両の緊急点検を実施をし、本日3日の月曜日は対策会議を開催するなどの対策を行っているというふうに聞いております。
 リニモの運行につきましては、軌道事業を監督するのは国土交通省ということでありますが、これは私どもがですね、実質的に最大の株主でありますから、これはしっかりとですね、安全運転、運行できるように、しっかり指示をしていきたいというふうに思っております。