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Aiレポート

涼を求めて名水巡り!

リポーター:おくりんこ



 今年の夏は、東日本大震災の影響もあり、暑さを皆で協力して乗り切る「節電の夏」となりました。
 エアコンを少し我慢して扇風機を活用したり、すだれや打ち水など先人の知恵を活かしたり、中には会社の休日が変わるという経験をされた方もいらっしゃいます。無理のない範囲で、できることを協力したいものです。
 今回の震災をきっかけに“電力”や“水”について考えさせられる機会が増えたという方は多いのではないでしょうか。

 ところで“水”といえば、以前にAiレポートの「恋の三社めぐり」「パワースポットめぐり」で名古屋市千種区の『高牟(たかむ)神社』や一宮市の『真清田(ますみだ)神社』にある井戸水についてリポートしたことがありました。
 他にも同じように古くから大切にされている“水”がまだあるのではないかと、今回は稲沢市と犬山市の“水”を訪ねてみることにしました。

高牟(たかむ)神社   真清田(ますみだ)神社
 高牟(たかむ)神社    真清田(ますみだ)神社

矢合(やわせ)観音【稲沢市】  (住所:稲沢市矢合町2664)

 矢合観音は、名鉄国府宮駅の南西方向、県道121号線沿いの「矢合観音」バス停近くにあります。
 県道からお店が連なる細道を進むと、矢合観音の入口があり、門をくぐって左後方に手水場が、正面に水の汲める井戸水(写真中)があります。
 今回のお目当ては、この庭の井戸水です。霊験あらたかで病に効くということで知られ、江戸時代から広く信仰されています。今でも、日課のように訪れてお水を飲み、参拝していく近所の人たちはもちろん、休日になると遠方からも訪れる人が後を絶たないそうです。
 私も早速持参した500mlのペットボトルにお水を汲んでみました。(近くのお店で専用の容器も販売されていますので、手ぶらでも大丈夫です。)
 水を汲んだ後、観音様の右隣の玄関を上がったところに持っていき、用意されている紙や筆を使って体の悪いところなどを記入し、お水を預けるとご祈祷していただけます。
 ありがたいお水を頂戴することで、本当に身体の悪いところが治るのではないかという気持ちになりました。

矢合観音 正門   矢合観音 井戸水汲み場   矢合観音
矢合観音正門    井戸水汲み場    紙と筆が用意されています 

垂水(たるみず)観世音菩薩【稲沢市】  (住所:稲沢市堀中郷町)

 矢合観音から更に南西方向、県道121号線沿いの井堀町公民館の隣に位置しており、垂水観音水の看板が目印です。
 駐車スペース、屋根つきの水汲み場、そして観音様が鎮座する社があります。
 蛇口を捻れば自由に水が汲めますが、残念ながらその水の飲用について情報を得ることはできませんでした。
 ただ「清水」と表記があったので、私は持って行った水筒に水をいただいて帰り、その水でご飯を炊いていただきました。

垂水観世音菩薩 社   垂水観世音菩薩 水汲み場
 観音様が鎮座されてます    水汲み場

愛宕神社(木ノ下城跡)【犬山市】  (住所:犬山市犬山字愛宕16−1)

 犬山で「お城」と言えば国宝の犬山城が有名ですが、その犬山城の前身は、この愛宕神社のある場所にかつてあった「木ノ下城」でした。
 この木ノ下城は室町時代に築かれたもので、織田家に縁のあるお城です。犬山市役所の西側にあります。
 本殿は城跡を思わせる石垣の上に建ち、境内には「枯れることのない井戸」という伝説の残る古い井戸(金明水)が残っています。
 残念ながら、現在は井戸上部を金網で塞がれていて、水に触れることはできません。
 でも、この金明水と共に掘られたという銀明水が近くに残っているということで、そちらを目指すことにします。

愛宕神社 本殿    愛宕神社 金明水
石垣の上の本殿   枯れることがないと言われる井戸(金明水)

旧奥村亭(フレンチ創作料理 なり多)【犬山市】  (住所:犬山市犬山東古券395)

 犬山駅の北側にある余坂という交差点を東へ進んでいくと、右手に『旧奥村邸』はあります。今ではフレンチ料理店に改装されていますが、ここのお庭に目指す銀明水があるということでお邪魔してきました。
 門をくぐると、すぐ右手がお店の入口になっており、井戸の見学希望を伝えたところ、快く承諾していただき、見学することができました。(繁忙期以外であれば、見学をさせていただけるとのことです。ご希望の際は、お店に一言お声を掛けてください。)
 あの織田信長も口にしたという歴史的にも有名なこの水は、文化財にも指定されている旧呉服商の建物がフレンチ料理店に生まれ変わった現在も、枯れることなく龍の口から注ぎ出ています。
 水が流れていく様子が何とも涼しげで、水の流れる音も耳に心地良く、ただ井戸の前にいるだけで非日常の世界を感じることができました。
 持参したペットボトルに水を汲むと、冷たさでボトルが曇ります。冷たくておいしい名水に辿り着くことができました。

旧奥村邸 正門   旧奥村邸    旧奥村邸 銀明水
旧奥村邸(現フレンチ料理店)    こんなところにも「水」の文字が…   龍の口から湧き出る井戸(銀明水) 
 今回は、暑い日が続くこの時期に「涼しい話題」を探す中で、愛知県内の井戸や湧水にスポットを当てて少し調べてみました。
 そこで気が付いたことは、住所に“井”とある土地の多くには井戸があったようだということです。
 また、銀明水のように歴史上の人物ゆかりの井戸は他にもあり、井戸めぐりは「涼」を感じるだけではなく、「歴史」も身近に感じさせてくれました。


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