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Aiレポート

自由な心で 〜障がい者の一人暮らし〜
リポーター:じゅん



 中村くに子さんとは今からちょうど1年くらい前に、「まちづくり活動人材育成」という市民講座で、同じ受講生として出会いました。
 友達でもあるヘルパーさんと一緒に、車いすで参加されていたくに子さん。
 車いすに乗っているということは・・・ 歩けそうにない。
 お話は・・・? スムーズにはできないようだ。一言話すだけでも、力が入ってしまう。
 書くことはできるのかな・・・? メモは取っていないから、鉛筆を握れないのかもしれない。

 私たちが日常で当たり前にしていることでも、脳性まひの障がいを持つくに子さんにとっては、時間がかかったり、できないことであったりと、困難を伴います。
 それでも、いつも、はつらつと明るいくに子さん。 聞けば一人暮らしをされているとのこと!「えっ?一人暮らしってできるものなの?」という疑問から、どんどん疑問が湧いていって・・・。
 この度、くに子さんのお宅を訪問させていただきました。


じゅん:
 障がいを抱えながらの一人暮らし。想像するだけでも大変なのですが、誰にでもできることなのでしょうか?

中村:
 一人暮らしする障がい者は、以前に比べれば増えてきています。
 やり方次第で一人暮らしは可能です。自分ができないことが何かわかってさえいれば、できないことをヘルパーさんに助けてもらえばいいのです。

 私の場合、行政から支給される居宅介護サービスで、1日15時間を上限にヘルパーさんに来ていただけることになっています。以前は自己負担金を払っていましたが、今の制度では利用料は0円です。
 でも実際には、ヘルパーさんが不足しているため来ていただける時間は15時間よりは少ないのですが…。
 近頃、まひの症状が進んでしまい、手が利かなくなってきましたが、自分でできることは自分でするようにしています。誰でも自分のことは自分でしたいでしょう!
パソコン入力   千枚通し
マウスやキーボードは足の指で操作します   牛乳パックや袋を開けるときに使います 
洗面台   膝を使って移動するくに子さんが使用できる
ように、洗面台の段差をなくしてあります
 
じゅん:
 何がきっかけになったのですか。

中村:
 私の人生に最も影響を与えてくれたのは、小山内美智子(おさない みちこ)さんです。
 私と同じような程度の障がいを持ってみえる方ですが、札幌いちご会(障がい者が地域の中でかけがえのない役割を担っていける豊かな社会づくりを目的とする団体)の会長さんで、大学講師もされてています。お子さんもみえるのですよ。

 小山内さんのドキュメントドラマをTVで放送されたことがあり、小山内さん役は黒木瞳さんが演じていました。小山内さんが自立生活をし始めたころのドラマで、「障がいがあっても、立派に生きていけるんだ」と思いました。
じゅん:
 くに子さんは現在、どのような活動を行っているのですか?

中村:
 「障がい者やハンディキャップを持っている人でも、社会の役に立つことがあるでしょ。だったらそれやろうよ!」という想いで「夢サポート くまのて」で活動をしています。

 5月に「くまのて」での初めての仕事として、私にできることをしてきました。
   →会報「飛び出せ くまのて」

 「夢サポートくまのて」の活動は今年1月から始まりました。でも実際の設立は5月の終わりでしたから、本当に動き出したのはまだ数ヵ月です。(リンク:「くまのて」パンフレット)
 この12月には「障がい者の生活実態を語る会」のイベントを実施する予定です。

 世の中には、障がい者のことを「自由に動けないかわいそうな人」という変なレッテルを貼る人が多いでしょ。そうじゃないんだってことを、世の中に伝えていかなきゃいけません。偏見がなくなってほしいです。


 初めてお会いした時から、私がくに子さんに魅力を感じたのは、くに子さんが自由に生きているように見えたからかもしれません。身体が不自由なくにさんを「自由に生きている」と感じるのは矛盾しているかもしれませんが、彼女は誰よりも自由に、心の中に理想を描いているのです。
 それを一つ一つ実現してきたくに子さんとお会いできた事で、私自身が純粋に「わたしもがんばるぞ!」と元気が出てきました。

 私がそうであったように、これからも、くに子さんの元気が多くの人にも伝わっていきますように願って止みません。


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