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Aiレポート

冒険遊び場「プレーパーク」
リポーター:ぷらら



 「『プレーパーク』って知ってる?すごくおもしろいよ!」というママ友の話を聞いて、1歳の子の新米
ママであるわたし、興味が湧いてきたので、実際に出かけてみました。
 今回は、自宅から一番近いこともあって、豊田市の鞍ヶ池公園で開催されている「プレーパーク」に
行ってきました。

【のこぎり、くぎ、ナイフ…危険!?】

 「プレーパーク」とは、子どもを主役にした遊び場です。
 参加してみると、いつもの普通の公園とはちょっと様子が 違っています。
作品を制作中!
止めさせたいのを呑みこんで見守ります

  見てみると、プレーパークの一角で、子どもたちが何やら
 作品を作成しています。
  のこぎりで木を切ったり、ナイフを使ったりしているのを
 見ると、ついつい大人は「危ないよ」と言って止めさせたく
 なってしまうんですよね。

  しかし、ここはプレーパーク。親は止めさせたいのをのみ
 込んで、ただ子どもたちの遊びを見守ります。

  親の見守りの中で、子どもたちは思う存分に遊んでいます。
スコップで穴掘り
黙々と穴を掘っていました 
【ひたすらスコップで穴を掘る子】

 工作をしている子たちのそばには、ただひたすらに黙々と
スコップで穴を掘っている子もいました。

 普通の公園では、ただ穴を掘るということも禁止されていたり
するようで、なかなかできないことなんだそうです。
【落ち葉、木登り、ロープ・・・自分で遊びを作り出す】

自分たちで遊びを作り出す
 自分たちで遊びを作り出します
  一般に「プレーパーク」は自然豊かな場所で開催されて
 います。
  そこは、木や落ち葉などそこにあるものを使って、子ども
 たちが遊びを自由に作り出す場所なのです。

  朝から夕方まで、子どもたちは元気いっぱいに自分たちで
 考え出した「名前のない遊び」に熱中していました。

  子どもたちだけではなかなか遊びが出てこない時には、
 「プレーリーダー」と呼ばれる専門家が必ずいて、子どもの
  遊びを支え、引き出す役割をしています。
みんなで野外料理!
みんなで野外料理!
【公園で、火をたいて、みんなで野外料理!】

 そして、実際に参加してみて驚いたのは、お昼の時間です。

 公園の真ん中で、集めてきた木を燃やしてたき火を始めます。
 公園では普通はたき火ができないのですが、豊田市が「プレー
パーク」の趣旨を理解して、特別に許可をしてくれているものです。

 そこにお鍋まで登場して、みんなでおいしい料理を作っちゃいます!
 他にも、参加者が持ち寄ったパンやおイモやお餅を焼いたり、
おたまに砂糖を溶かした水を入れて沸騰させべっこうあめ作りを
したり…と、普段自宅で作っている料理とは違い、野外料理ならでは
のメニューがたくさん。
 その後も火の周りでは、アイデアたっぷりのおいしい料理が続々と
登場してきました。すごいです!
【プレーパークって一体なんだ?】

 何も知らずに出かけた私。でもなんだか、ここは理念を持って子どもの遊びを大事にしている場所みたいだ。子どもたちはのびのびとすごく楽しそう。入り口にはこんな看板が。

「プレーパークとは・・・」 
 プレーパークは子どもが主役の遊び場です。
 そして、そのために禁止事項をなくし、
プレーパーク看板
プレーパーク入口の看板 

 “自分の責任で自由に遊ぶ”を
 モットーに掲げています。

 「危ない!汚れる!早く!仲良く!順番でしょ!」
 「せっかくだから、○○しなさい!」
 そんな言葉をグッと飲み込んで、
 子どもたちをとことん遊ばせよう。

 「大ゲンカのくやしさ」「苦労した末の大失敗」
 「やりとげられた誇らしさ」
 大人には教えられないこんな体験を
 子どもたちに手渡そう。

 失敗が許される場所
 なにをしていてもいい場所
 なにもしなくてもいい場所
 それは子どもだけでなく
 大人にとっても居心地のいい場所です。


 この看板を見ているうちに、「わたしたち大人はいつも子どもに看板に出てくるような言葉を投げ
かけているんじゃないかな」と気付かされ、ハッとしました。

 自分が子どもの頃を思い出してみると、毎日、子ども同士で思いっきり遊んで、思いっきりケンカも
して、危ないこともしてたんこぶを作ったり、痛くて歩けないくらいひどいすり傷を作ったり…色々な
ことをしてきました。
 誰に止められることもなく、やりたいと思ったことを思う存分やってみて、もちろん失敗したり痛かった
りもすることもあったけれど、それが「生きる」ということだったような気がするのです。そして、それが
当たり前のことだと思っていました。

 今の子どもたちには、大人に管理されずに思いっきり遊ぶ、つまり思いっきり「生きる」という、とても
簡単そうなことが実は難しいことなのかもしれないと感じて、がく然としてしまいました。

【プレーパークの世話人さん】


 プレーパークには世話人と呼ばれるママさんがいますので、疑問に思ったことは何でも投げかけて
みたらいいと思います。
 実際に、私もいくつか質問してきました。そのなかで、心に残った話をひとつご紹介します。

 ◎ぷらら
 「『自分の責任で自由に遊ぶ』と入り口の看板に書いてありましたが、やっぱり子どもがけがを
したり、いじめられたりすることもありますよね。
 そういうとき、その子どもの親御さんが激怒したり、もめたりすることはないですか?」

 ◎世話人
 「今までにも、そういうことはもちろんありました。そのたびに、その親御さんと世話人である私たち
とで、じっくり話し合うんです。正解はこう、というのはなくて、そういうとき、私たち世話人はまずは
その親御さんの気持ちをじっくり聞くことから始めます。子どものほうはというと、プレーリーダーが
とことん子どもの側に立つ役割です。毎回、プレーパークが終わった後は、世話人とプレーリーダー
が集まってみんなでその日に気になったことを話し合います。そのなかで少しずつ、私たちの方が
子どもに育てられ、この場も育っていくような気がする」

【最後に】


 プレーパークは、子どもの遊びを見守る親たち、プレーパークの世話人を務めてくださるママさん
たち、プレーリーダーと呼ばれる子どもの遊びを支える専門家、陰で支援してくださっている行政の
存在と、たくさんの人の力で成り立っています。全国あちこちで自主的に運営され、全国集会などで
情報交換やプレーリーダーの研修なども行われています。

 愛知には7か所のプレーパークがあります。ぜひ、お出かけしてみてください。
 http://www.ipa-japan.org/asobiba/info/2011/aichi.pdf

 ここは、0歳の子どもから100歳の年配の方まで、誰でも、特別な道具などは何も持たずとも、
お金もいらずに、気軽に遊びに行ける場所です。
 きっと、いろいろな子どもたちが、それぞれにのびのびと過ごしているのを見て、あなたも何かを
ふと思い出すかもしれませんよ。


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