Ai県マガジン

WebマガジンTOP
bR7メニュー Aiレポート Ai県トピックス 愛知県広報番組 あいちの特産品 Ai犬のつぶやき


県政ピックアップ

「知の拠点」 〜あいち産業科学技術総合センター〜
リポーター:あいぼん


あいち産業科学技術総合センター 外観
 あいち産業科学技術総合センター外観
 愛知県東部丘陵地帯に、平成24年2月に新たな施設が誕生しました。
 その名も「あいち産業科学技術総合センター」。
 リニモの陶磁資料館南駅前の愛知万博(東ターミナル)跡地に、真新しい建物があり
ます。

 万博の頃、「元気な名古屋」「元気な愛知」として、愛知の「ものづくり」の力が、日本、
そして、世界の注目の的になりました。その「ものづくり」を支える産業科学技術の推進
のための研究開発の拠点です。

 今回は、愛知の産学官連携の共同研究開発プロジェクトの舞台となる「知の拠点」に
行ってきました。

 「知の拠点」と聞いても、具体的なイメージが湧かないまま、その中核となる「あいち産業科学技術総合センター」を訪れると、
山本副所長兼企画連携部長を始め、担当職員の方3名が詳しく説明してくれました。
 
Q1
あいぼん
   「知の拠点」とは、具体的にどんなところですか?
     
A1
山本さん
   「知の拠点」とは、中核となる「あいち産業科学技術総合センター」とセンターに隣接して、24年度中のオープンに
向けて準備を進めている「シンクロトロン光利用施設」があるこの周辺一帯のエリアの総称のことです。
 これは、「大学の持つ知恵」と「企業のものづくりの力」を、「行政」が間を取り持ってコーディネートするセンターを
中心に、付加価値の高いモノづくりを支援する研究開発の環境整備として、愛知県が進めているものです。
「知の拠点」イメージ
     
Q2
あいぼん
   「あいち産業技術総合センター」ではどんなことができるんですか?
     
A2
山本さん
   センターは「知の拠点」全体の管理部門であると同時に、建物内には重点テーマ別に大学と産業界が連携して
研究をしている研究室や高度計測分析機器が常備されていて、民間企業や個人でも、申込みをすれば、有料では
ありますが、どなたでもこちらの機器を利用していただくことができます。

 ここで重点テーマとして研究されているのが、製品の寿命を飛躍的に上げる加工技術の確立を目指す「低環境
負荷型次世代ナノ・マイクロ加工技術の開発プロジェクト」、微生物や農薬などを高精度かつ迅速に検出する技術の
確立を目指す「食の安心・安全技術開発プロジェクト」、医学部と連携して、がんや生活習慣病などを超早期に診断
する検診方法の開発を目指す「超早期診断技術開発プロジェクト」の3つです。
 これらの研究が進めば、新しい素材・技術を使った長寿命かつ低環境負荷の製品の開発や、新しい検出技術を
使った短時間・高精度な食品検査、新しい検診技術による病気の超早期発見など、様々な面で「あいちの技術」が
産業界を引っ張っていけるかもしれません。
 将来的にはベッドで寝ている間、トイレに行っている間に健康チェックができているような暮らしになっているかも
しれませんよ。
     
Q3
あいぼん
   隣接の「シンクロトロン光利用施設」は何をするところなんですか?
     
 A3
山本さん
   ちょっと難しい話になりますが、「シンクロトロン光」とは、ほぼ光速で直進している電子が、強力な電磁石により
進行方向を曲げられたときに発生する電磁波のことです。普通の計測装置の1000〜100万倍と非常に明るくて、
1台の装置で様々な波長の光を出せることが特徴です。
 このシンクロトロン光を利用することで、対象物を破壊することなく、様々な分析を行うことができるようになります。
 シンクロトロン光が利用できる施設は、この施設が完成すれば、類似施設では日本で8番目になります。非常に
貴重な最先端の技術を皆が利用できる施設なんですよ。
シンクロトロン光分析装置 作業現場   シンクロトロン光 説明用模型
シンクロトロン光分析装置の作業現場   シンクロトロン光の説明用模型 
     
Q4
あいぼん
   この「知の拠点」ならではの特徴はありませんか?
     
A4
山本さん
   他のシンクロトロン光利用施設は、単独である分析施設なのですが、この施設は、高度計測機器を数多く保有して
いる研究施設(あいち産業科学技術総合センター)と隣接していて、活用しやすくしてあります。このような施設は、
他にはないんですよ。
高度計測機器   高度計測機器
総合センター内には様々な高度計測機器があり、利用することができます。 

 また、他の施設はほとんどが国や大学の研究での利用が中心で、産業界が利用するには、研究の間のわずかの
期間に厳格な審査を通った案件についてしかできませんでした。
 ここのシンクロトロン光施設は、産業に活用することを前提に公益財団法人科学技術交流財団が整備・運営を行う
もので、利用料はいただきますが、他の施設に比べれば利用へのハードルは非常に低いと言えます。
     
 あいぼん     ええっ!!
 シンクロトロン光が、申し込みをすれば、簡単な申請で使わせてもらえるんですか!!これは、すごいことです。
 実は、私は大学の研究で、この装置が使いたくて、他の機関で自分で利用申込をしようと思ったのですが、もの
すごくハードルが高い審査があり、さらに、分析方法や手法も、ある程度講習を受けなければよくわからない複雑な
機械だったので、正直言うと、利用することをあきらめていたのです。
 それが、簡単な申請と利用料だけで、しかも研究員の方のアドバイスを受けながら使えるなんて、本当に、素晴ら
しいものができるんだなあと、感激してしまいました。

 と、わかったようなことを書いていますが、シンクロトロン光がどうすごいかとか、どういう仕組みなのかは、実は
詳しくは理解できていない私。そこで…
Q5
あいぼん
   シンクロトロン光の仕組みなどについて、わかりやすい教材などはありませんか?
     
A5
山本さん
   「あいち産業科学技術総合センター」内には、皆さんの理解を深めていただけるように、模型などを使って身体を
使って体験しながら、シンクロトロン光についての理解を深めてもらうための展示を用意しています。
 また、シンクロトロン光だけではなく、他の産業技術品も展示してありますので、そちらもご覧いただければと思い
ます。
 また、他にも工作室もありますので、小中学生向けの理科教室も行う予定です。こうした教室を通じて、子ども達に
最新科学技術に対する興味を持ってもらいたいです。
産業技術の展示(CFRP加工品)   説明用
 シンクロトロン光以外の
産業技術の展示もあります
  光について分かりやすく説明した
展示もたくさんあります。
     
あいぼん    最先端の設備を、愛知の「ものづくり」のために、産業界や大学に広く門戸を広げていくことにより、愛知の技術力が
より進んでいくんでしょうね!
 愛知県の産・学・官の連携によって、このような施設ができて、今後ますます愛知が発展する期待が持てそうです!

 大学(理系)に籍を置いている私にとって、最新の分析装置を自由に使用することの有用さとその難しさを普段から
感じています。
 最先端の分析装置がふんだんにそろっていて、それを利用することができるこの施設は、本当に素晴らしいと思い
ました。私も、機会があれば、是非利用させてもらいたいと思いました。
 そして、今まで、分析機器が高価でためらっていた会社や研究室が、この施設を利用することによって、研究・開発
が進んでいって、愛知県がますます活性化していけばいいなと思います。
     
                                        ▼お問合せ 愛知県産業科学技術課
                                            052−954−6347(ダイヤルイン)


(C)2009 Aichi Prefecture All Rights Reserved.