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県政ピックアップ

環境保全活動の推進
リポーター:じゅん


 愛知県は、2005年の愛知万博、2010年のCOP10の理念を継承するべく、様々な環境活動の推進をしています。
 今回は、6月の「環境月間」を前にして、私たちに近いところで行われている環境活動の推進と、今年度から始まる愛知県の
新しい取組について、愛知県水地盤環境課の鈴木さんと環境活動推進課の高橋さんに、お話を伺いました。
 
Q1
じゅん
   愛知県ではどのような環境保全活動が行われているのですか?
     
A1
鈴木さん
 
干潟の生き物観察
 環境保全への取組といっても幅が広く、色々なものがありますが、大きく
分けると2つの側面があります。
 一つは、法律や条例などで大気・水・廃棄物等の様々な分野で許認可や
排出基準などの様々な形で行われている規制です。もう一つは、NPO法人や
企業、県民のみなさんが自主的に行ってもらう環境保全活動です。
 前者の規制行政を環境部の各課がそれぞれの分野を受け持っており、
後者の自主的な保全活動に向けての啓発を環境活動推進課が取り組んで
います。
     
A1
高橋さん 
   一般に環境保全活動というと、外来種の駆除をしたり、自然保護区を造ったり、という規制を行う事業を想像される
かもしれませんが、私たち環境活動推進課は、そのような環境保全活動全般を推進する後押しをしています。
 環境学習を通して、県民や事業者の皆さんに、環境に対する意識を高めてもらうようにバックアップする政策を
実施しています。
     
Q2
じゅん
   今年度から「三河湾環境再生プロジェクト」という新規事業を打ち出したと聞いているのですが、一体どのような
事業なのですか?
     
A2
鈴木さん
   大村知事の発案で、「三河湾の環境再生の機運を高めよう!」と始まった事業です。

 三河湾環境再生プロジェクトについて

 メインイベントは、大村知事も出席するシンポジウムです。滋賀県の嘉田知事をお招きして開催します。
 なぜ滋賀県なのかと言うと、琵琶湖と三河湾は、面積や閉鎖的な環境などが非常に似ているんです。
 30年の環境改善活動の歴史がある琵琶湖ですので、滋賀県と愛知県が情報交換することによって色々なことが
見えてくるだろうということを狙って、嘉田知事との対談を予定しています。
 他にも、このシンポジウムに合わせて、滋賀県のNPOをお招きして、両県のNPO同士の交流を行うことも予定して
います。そのコーディネート役を愛知県が担います。

 さらに、県民参加の干潟の調査活動を、これは以前から水地盤環境課が行っていた里海再生の啓発事業なの
ですが、竹島(蒲郡市)と東幡豆町(西尾市)の海岸で行います。
干潟の生き物観察(5月6日)   干潟の生き物観察(5月6日)   干潟の生き物観察(5月6日)
5月6日に開催された干潟の生き物観察会の様子 大村知事も参加しました     

 それからCOP10の理念を継承していこうと、知多・西三河・東三河の3地域で、県の出先機関が主体となり、
地元の方々と一緒になって、その地域のメリットを生かしつつ活動しており、干潟や浅場の重要さを体感できる
ようなセミナーを開催します。
 こうした活動が、三河湾を取り巻く地域全体での地域づくりに発展していくことも期待できます。

 また、すべてという訳ではありませんが、三河湾の環境保護活動を行っているNPOの活動を「あいち森と緑づくり税」
の資金で支援もしています。
     
Q3
じゅん
   ご紹介いただいた活動はどれも県民が参加できるようですが、県民が関心を持つ事は大事なのでしょうか?
     
 A3
鈴木さん
   県民の皆さんに関心を持ってもらうことは非常に大事です。民意というのは、国をも動かします。
 話を聞いてみると、意外と「海」にご興味ない方も多いですよね。「海?川の先だね〜。」という感覚の方もみえると
思います。
 皆さんに海のことに関心を持ってもらい、県民全体の意識がさらに上がれば、より高いレベルの環境改善活動に
つながっていくと期待しています。
     
Q4
じゅん
   ところで、先程「里海」という言葉が出てきたのですが、初耳の言葉です。「里海」ってなんですか?
     
A4
鈴木さん
   「里山」は、ご存知ですか。市街地と手つかずの森の間の境界部分で、人が自然に手を入れて畑を作ったり、
森から恵みをもらったりする場所を「里山」「里地」といいます。
 それと同じように、人の手が加わることによって生物の生産性、つまり漁獲活動が活発になって、なおかつ
生物多様性が高くなる沿岸域のことを「里海」といいます。
     
Q5
じゅん
   三河湾の環境を再生することで、どのような効果が考えられますか?
     
A5
鈴木さん
   「里海」のことをお話しましたが、三河湾の環境が再生すれば、そこはその良い例となるのです。

 三河湾の口は知多半島と渥美半島によって狭くなっているので、森・川から流れてきた栄養が溜まりやすいのです。
 栄養が溜まるということは、生物も外洋に出ずに、うまく物質が循環すれば、湾内の生物の生育がよくなります。
生物が栄養を吸収し、三河湾の中で養われているというイメージです。

 しかし、湾の中の生物に対して栄養が多すぎると、栄養は汚れの原因にもなりますから、環境が悪くなります。
適量の魚や貝などを獲ることによって、ちょうど良い加減の栄養を保つことができれば、バランスのとれた環境と
言えます。
 こうした環境の中で、増えた分だけ獲るという持続可能性のある漁業活動をすることができます。

 それから、環境が良くなることで、県民の皆さんにとっても、海に親しみを持ってもらえるようになると良いと思います。
例えば、「今日はいい天気だな〜、こんな日は海に行きたいな〜。」と、海を身近に思ってもらえるようになると良い
ですよね。
 そして海に行くと、コンクリートではなく干潟が広がっていて、様々な生き物を見ることができたら、楽しいとは思いま
せんか?
     
Q6
じゅん
   それは楽しそうですね。
 ところで、6月といえば「環境月間」ですね。環境について考える契機となるイベントは何かありますか?
     
A6
高橋さん
 
環境月間県民のつどい
 愛知県では、環境月間である6月に、毎年「県民のつどい」を開催しています。
 これは、県民の皆さんに、環境やその保全に関心を深めてもらえるよう開いている
イベントで、環境保全関係功労者表彰式と、著名な方をお招きして講演をしています。
 今年の講演は、早稲田大学名誉教授でエジプト考古学者の吉村作治さんによる
「エジプト文明からみた地球環境」です。
     
Q7
じゅん
    エジプト考古学者の吉村作治さんと環境って、結びつかないような…
     
A7
高橋さん
   一見関係なさそうですが、古代のエジプト文明というのは、ナイル川を中心にたくさんの緑があり、ダムや堤防を
作らず、持続可能な文明であったそうです。
 その古代エジプトの知恵を現代社会に利用できるところがあるのではないか、という観点で、環境とつなげて
お話していただく予定です。
 さらに最新の発掘状況も教えて下さると思います。無料ですのでお気軽にお越しください。
     
Q8
じゅん
    このようなイベントのほかに、愛知県で環境学習ができる施設があれば教えて下さい。
     
A8
高橋さん
 
もりの学舎
もりの学舎(まなびや) 
  「もりの学舎(まなびや)」が、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の中にあります。
ここは周りが森ですから、インタープリターと一緒に森の中でゲームをしたり、教室の
中で工作をしたりと、自然体験を通して、自然に対しての関心を深めてもらうことが
できます。

 ◎もりの学舎(まなびや)ホームページ
   http://www.aichi-kankyo-gakushu-plaza-unet.ocn.ne.jp/manabiya/
     
Q9
じゅん
   インタープリターと歩くもりのツアー、もりの学舎(まなびや)キッズクラブといったプログラムがあるのですね。とても
楽しそう。
 しかも参加費は無料なんですね!
     
A9
高橋さん
   はい、そうなんです。漠然と森の中を歩くのもいいのですが、インタープリターと一緒にゲームをしながら歩くと、
新しい発見があると思いますよ。森の中の一部をよく見てもらうことで、森ってこういうことなんだ、葉っぱってこういう
形をしてたんだと、楽しくて新しい気づきが生まれると思います。

 他にも愛知県東大手庁舎には、「あいち環境学習プラザ」があります。
 ここでは、理科的な実験を通して環境のことを色々考えてもらうことができます。
 例えば、パックテスト(粉末の薬品が入ったチューブに、調べたい水を入れると色が変わるという簡単な水質分析
器具)を使った実験で、水の汚れを測ったりします。
 その他にも、空気の汚れや、酸性雨についての実験もあります。こういった実験を通して、環境について考えて
もらえるといいですね。

 ◎あいち環境学習プラザホームページ
   http://www.aichi-kankyo-gakushu-plaza-unet.ocn.ne.jp/plaza/

あいち環境学習プラザ   パックテスト(水質分析)
 あいち環境学習プラザ    パックテストによる水質分析
     
じゅん    楽しみながら、環境について考えることができる機会が、愛知県にはたくさんあるのですね。
 お話を伺わせていただき、ありがとうございました。

 行政が環境改善活動に取り組んでも、それは、私たちが参加しなくては何も始まっていかないのだと教えてもらい
ました。
 地道なことですが、県民1人1人の意識を高めることが、環境改善につながっていくのですね。
 カレーの鍋を洗う時は、鍋についたカレーを水でじゃぶじゃぶ洗い流してはいけませんね、と反省・・・。
 皆さんも、楽しみながら学習もできるイベントや施設に、あそびに行ってみてはいかがですか?
     
                                        ▼お問合せ 愛知県環境活動推進課
                                            052−954−6208(ダイヤルイン)
                                           愛知県水地盤環境課
                                            052−954−6221(ダイヤルイン)


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