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障害者への社会生活支援
リポーター:じゅん


 以前のA@レポートで、「自由な心で〜障がい者の一人暮らし」と題して、脳性まひの障害を持つ方を取材させていただいた
ことがありました。その方は、重い障害があるにもかかわらず、ご自分のできることを考え、そして創造して、日々行動されて
いる方でした。
 「様々な制約がありながらも人の心というものは自由で、どのように感じ、どのようにふるまうかは、その人次第なんだ」と、
私の方がずいぶんと励まされたことが思い出されます。そして、「障害のあるなしにかかわらず、皆が幸せと感じられる社会に
なったらいいのに」と、夢のようなことを思ったものです。

 そんな中、愛知県では「障害者社会参加促進事業」を実施しており、これらは、「障害者が住み慣れた地域社会の中で自立し、
社会に参加できるようにするために必要な援助を行うことにより、障害の有無にかかわらず誰もが明るく暮らせる社会づくりを
促進することを目的」として行われているものなのだそうです。
 この目的にあるような社会が、この愛知県で現実のものになったら、毎日がどんなにわくわくすることでしょう。

 今回はこうした県の取組について、健康福祉部障害福祉課の宇佐美さん、武田さん、平林さん、そして産業労働部就業促進課の
岡本さんにお話を伺いました。
 
Q1
じゅん
   愛知県では障害者の社会支援として、どのような取組をしていますか?
   
A1
武田さん
 
 障害者が抱えている問題は人によってそれぞれで違っていますから、県が行っている取組にも様々なメニューが
あります。今回は、その中から私が担当している取組についてご紹介します。
介助犬の仕事   介助犬の仕事 
 落としたものを拾ってくれます   指示により携帯電話を持ってきます 
※写真:社会福祉法人 日本介助犬協会 提供   

 一つは、盲導犬、介助犬、聴導犬といった種類が
ある身体障害者補助犬に関する補助です。
 愛知県では、身体障害者補助犬を必要としている
障害者の方に、無償でお貸ししています。
 また、身体障害者補助犬は一人前に仕事ができる
ようになるためには訓練育成が必要なのですが、
そのための資金として、補助犬の訓練施設に対して
1頭につき150万円の補助金を出しています。
 ちなみに、今年度は6頭分の補助金を出しています。

 他には、障害者の方をサポートできる技術を持った
方の育成にも取り組んでいます。
 その一例としては、県の委託で講習会を開催して、
要約筆記者を養成しています。
 要約筆記者とは、例えば耳の不自由な方が、
会議の場で話されている内容がわからない時に、その
内容をまとめてお知らせするといったことを行う方です。
 その他にも、手話通訳者の育成も行っています。
   
Q2
じゅん
   障害者の支援への興味や意欲のある方に対して、支援のための技術を持った方を育成する事業も展開している
のですね。こうして、支援の裾野を広げていくことで、障害者が不自由のない形で生活できるようサポートしているの
ですね。

 ところで、今年10月1日から「障害者権利擁護センター」と「障害者虐待防止センター」が、全国一斉に設置される
と聞きましたが、これらは一体どのような機関なのですか?
   
A2
宇佐美さん
   平成23年6月に国会において障害者虐待防止法が成立しました。その中で、都道府県に「障害者権利擁護センター」、
市町村に「障害者虐待防止センター」を設置することとされました。
 下の図において、「市町村」とあるところに障害者虐待防止センター、「都道府県」とあるところに障害者権利擁護
センターの役割が含まれます。
 基本的には、障害者の虐待があった場合、市町村(障害者虐待防止センター)に通報が入りますが、その内容が
障害者福祉施設従事者等や事業所使用者による虐待であった場合には、都道府県または労働局に報告され、当該
施設や事業所に対する指導権限のある都道府県または労働局が、監督権限等の適切な行使をします。

障害者虐待防止のためのフロー
障害者虐待防止のためのフロー

 障害者虐待防止法という法律が成立したことで、障害者への虐待防止に対してどのような手続きを踏んでいくかが
定められて、体系的になったということが、今回の新しい点です。
 県としては、県民からの通報、届出にしっかりと対応することはもちろんですが、市町村をバックアップすることも
大きな役割になっています。そのためには市町村と県がしっかり連携を取っていく必要があると考えています。
   
Q3
じゅん
   今夏に注目を集めたロンドンオリンピックに引き続き、現地ではパラリンピックが行われましたが、障害者のスポーツ
大会は身近でも開催されているのですか?
   
 A3
平林さん
   国内での大きな大会と言えば、毎年、国体のあとに「全国障害者スポーツ大会」が開催されます。今年は、岐阜での
開催ですね。愛知県からも選手が派遣されますので、その代表選手を選ぶための選考会もあります。その他にも、
楽しんでもらう事を目的として開催するスポーツ大会もあります。
  →平成24年度の障害者スポーツ関係行事予定

 障害者スポーツ大会に参加される方の目的は様々で、記録を狙っている方もいれば、参加することに意義があると
考えて参加されている方もいます。
 パラリンピックのような国際大会までいくと、競技性が高くなりますが、県が主催するスポーツ大会は、障害者に社会
参加していただくための場、一つのツールという位置づけがかなり大きいです。
   
Q4
じゅん
   平林さんは、障害福祉課でこのお仕事をご担当されるまで、障害者のスポーツ大会をご覧になったことがありましたか?
 また、実際にご覧になってみて、印象に残ったことはありますか?
   
A4
平林さん
 
障害者スポーツ大会表彰式
スポーツ大会の表彰式の様子
 この仕事に就くまでは、何となくそんな大会が行われているのかな、という
程度の関心でした。もちろん、自分で見に行くこともありませんでした。

 実際に障害者スポーツ大会を見て感じたのは、表彰台に上った方の表情が
何とも印象的なことでした。
 例えば、水泳は障害別でレースが行われるのですが、1人しか出場しない
レースもあります。レースの結果は、その方が当然1位なんですが、泳ぎ切った
ことと、メダルをかけてもらったことへの喜び方は、やはり違いますね。
 「これを楽しみにして、参加していただいているのかな」と感じました。
   
Q5
じゅん
    障害者スポーツ大会への参加資格はありますか。
   
A5
平林さん
    参加資格は各大会で異なりますが、主に愛知県内(名古屋市を除く)に住所を有する方、又は愛知県内(名古屋市を
除く)の施設に入所・通所・通学している方で、障害者手帳を持っている方(あるいは、その取得の対象に準ずる障害の
ある方)となっています。
   
Q6
じゅん
    就業支援についてですが、県は障害者雇用に向けて、どのような取組をしていますか。
   
A6
岡本さん
    県では、障害のある方に少しでも多くの企業と出会い、希望の職種に就いていただけるよう、愛知労働局等と連携し、
就職面接会を年5回開催しています。

 また、事業主や企業の人事担当者に、障害者雇用についての理解を深めてもらうためのセミナーを開催したり、
障害者雇用に関する助成制度や支援機関等を紹介した冊子を作成し配布しています。
 障害者の雇用促進と職場定着を図るため、国の特定求職者雇用開発助成金の終了期間後も継続して障害者を
雇用している中小企業事業主に対して、愛知県障害者定着雇用奨励金を支給しています。

 障害のある方に対しては、職業に就くために必要な基礎的技能や知識を習得するための職業訓練を愛知障害者
職業能力開発校等で実施しています。
 障害者の雇用促進と地位の向上を図ることを目的とした、全国障害者技能競技大会(アビリンピック)を、
平成26年に愛知県で開催します。
   
Q7
じゅん
    障害者も健常者も皆が幸せと思える社会になってほしいと思っていますが、そのために、今、私にできることは
どんな事がありますか。
   
A7
平林さん
    身近なボランティアの参加も一つですが、手話サークルであいさつだけでも習ってみてはどうでしょうか。
 耳が不自由な方に向けて、手話で「おはよう」と話しかけるだけでも、こちらの気持ちが伝わると思います。
 あいさつ一つのことであっても、その人に関心を持って行動しないとできないことだから、とても喜んでもらえるようです。

 先程、お話しした養成研修などを通して、本格的な手話通訳者、要約筆記者などになるという方法もありますが、
それは生活社会環境によって、対応できる方とできない方があります。本格的にやる事だけが全てではなくて、
様々なレベルの人が幅広く関わっていく方が社会として良いのではないのかなと思います。

 他には、スーパーや道の駅などで、障害者が作ったクッキ―などを見かけたことはありませんか?
 こうした商品を購入することで、障害者の工賃を上げる援助にもなります。
 何か行動を起こしたいという方は、取り掛かりとして、こうした商品を買ってみるのはいかがでしょうか。
   
じゅん    今日はありがとうございました。

                                                ▼お問合せ 愛知県障害福祉課
                                                      052−954−6317(ダイヤルイン)
                                                     愛知県就業促進課
                                                      052−954−6367(ダイヤルイン)


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