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ITS(高度道路交通システム)の推進
リポーター:ふなる


 みなさんは「ITS」という言葉を聞いたことがありますか。
 「ITS」とは、「高度道路交通システム」(Intelligent Transport Systems)の頭文字を取ったもので、最先端の情報通信技術を
使って、車や人の移動を安全で快適にするシステムです。

 私も、はじめは「ITS」という言葉を聞いただけでは何のことかわからなかったのですが、今回取材をしてみて、既に私たちの
生活の中に広がっていることを知りました。

 ということで、今回は愛知県におけるITSの推進状況について、地域振興部交通対策課の竹澤さん、上松さんにお話を伺って
きました。
 
Q1
ふなる
   普段生活している中で、「ITS」という言葉を聞いたことがないのですが、具体的に何のことなのか教えてください。
     
A1
上松さん
   「ITS (高度道路交通システム)」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、実は、みなさんが既に使っていたり、
知っていることも多いのではないかと思います。
 例えば、車についているカーナビもそうです。最近では多くのカーナビにVICS(道路交通情報通信システム)が搭載
されています。VICSが搭載されたカーナビなら渋滞情報や道路工事・交通規制の情報がリアルタイムに入手できて、
その時々の最適なルートを教えてくれます。

 また、停止することなく有料道路の料金所を通過できるETC(自動料金支払いシステム)もそうです。

 その他にも、よく見かけるものとしては、バスの現在地や待ち時間をバス停の表示や携帯電話、パソコンで案内して
くれるバスロケーションシステムもITSの一つなのです。

 カーナビ画面(VICS)
カーナビ画面(VICS表示)
 ETC   バスロケーションシステム
 ETC   バス ロケーション システム 
     
Q2
ふなる
   そうだったんですね。
 私の車のカーナビもVICSを搭載していますし、ETCも使っています。バスロケーションシステムも知っています。
 でも、これらの機器が「ITS」だということは知りませんでした。
 「ITS」という言葉だけを聞いていると、まだ遠い未来のことかと思いましたが、とても身近なシステムなのですね。
 「ITS」を活用するには、何か特別な機器を装備する必要があるのかと思っていました。
     
A2
上松さん
   その通りで、非常に身近なものなんです。最新の特別な機器が必要なわけではなく、VICS搭載カーナビ、ETC
車載器、パソコンやスマートフォンなど、普通に普及している機器さえあればサービスを受けることができます。
     
Q3
ふなる
   私たちは、既にITSによって、安全で快適な移動を支えてもらっていたのですね。
 今後、ITSが普及していくことで、私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか?
     
 A3
竹澤さん
   まず、愛知県は交通事故が多い県でもありますので、ITSを活用することにより、交通事故を未然に防ぎ、道路を
利用するすべての人が安心して安全に移動できることが期待できます。
 例えば、見通しの悪いカーブの先の渋滞や障害物を道路上のセンサーが感知し、車載器や交通情報板で知らせて
くれるシステムが運用されていますし、右折時に対向車の接近や歩行者の存在を知らせてくれるシステムは、現在、
実証実験が行われているところです。

 また、テレビCMなどでご存知かもしれませんが、車が障害物を感知して自動的にブレーキをかけるシステムも
実用化しています。あれもITSととらえることができます。
緊急車両現場急行支援システム
 緊急車両現場急行支援システム

 他にも、緊急車両(パトカーや消防車・救急車)を道路上のセンサー
が感知し、その進行方向を青信号にして、現場に素早く到着できる
ようにするシステムや、視覚障害をお持ちの方が、専用杖や携帯端末
とセンサー内蔵の点字ブロックとの連携で、交差点を渡りきるまで
青信号を延長するサポートシステムなど、ITSを整備することによって、
県民の生活がより安全になることが期待されます。

 ITSは、車と人がより安全に、より早く、そして環境にもやさしく、
道路を利用できるように様々なサービスでサポートしています。
     
Q4
ふなる
   素晴らしいシステムですね。
 私は子どものケガなどで救急車に何回か乗っているので、緊急車両現場急行支援システムについては、より多くの
道路で実用化していくことを期待したいです。
 視覚障害者サポートについても、障害者に限らず、お年寄りや幼い子など歩行に時間がかかる人にとっても優しい
信号交差点が将来的に増えると安心ですね。
 こうしたITSの技術を、愛知県内で、私たちが実際に体験できるような施設やイベントはありますか?
     
A4
上松さん
   まず一つは、2年に1度開催される名古屋モーターショーに合わせて開催する「あいちITSワールド」があります。
前回は、平成23年12月にポートメッセなごやで開催しました。
 このイベントでは、大人から子どもまでが楽しんでITSを学べるよう、展示だけでなく、講演会やトークショー、子ども
向けワークショップなど多彩なプログラムでITSを紹介しました。
 平成25年度も、モーターショーに合わせて開催することを予定しています。

 また、子どもの時期からITSに親しんでもらうことを目的として、「ITS親子見学会」も毎年実施しています。
 これは、小学校5年生から中学校3年生までの子どもと保護者が参加し、県内のITSに関連したいくつかの施設を
バスで巡りながら見学し、ITSについて知ってもらい、体感してもらっています。
 今年度も3月下旬に開催する予定です。

あいちITSワールド2011の様子   ITS親子見学会の様子   ITS親子見学会の様子
あいちITSワールド2011   ITS親子見学会(昨年の様子) 

 他にも、講演会「ITSあいち県民フォーラム」や、大学生を対象とした「あいちITS大学セミナー」などで、ITSに興味、
関心を持ってもらえるような機会をつくっています。
 なお、これらのイベントは、この地域の民間企業・大学・愛知県を始めとした行政機関などの集まりである「愛知県
ITS推進協議会」が行っています。
     

ふなる
   ITSが今後もっと進化し発展することで、車と人の移動が、より安全で快適になることがよくわかりました。
 私たちが生活していく上で車は必需品ですが、できる限り公共交通手段を使うという考えも忘れてはいけないし、
車に乗る際も、渋滞回避やCO2削減を意識していくことが大切だと思います。
 また、民間企業や大学、行政機関など、多くの人たちが関わって、ITSの普及や実用化に向けて活動をしている
こともわかりました。
 ありがとうございました。
     
    《参考》 ITSについて学習・体験できる施設は下記を参照してください。

 ネックス・プラザ         :名古屋市北区清水四丁目17−30 電話 052−919−3241
 愛知県警交通管制センター  :名古屋市中区三の丸二丁目1−1 電話 052−951−1611(内線2182)
 アイシンコムセンター      :刈谷市朝日町二丁目1 電話 0566−24−8600
 デンソーギャラリー        :刈谷市昭和町一丁目1 電話 0566−61−7215
 とよたエコフルタウン      :豊田市元城町三丁目11 電話 0565−77−5669
 トヨタ会館ミュージアム     :豊田市トヨタ町1  電話 0565−29−3345
 豊田市交通安全学習センター :豊田市池田町小山田494−24 電話 0565−88−5055
     
                                          ▼お問合せ 愛知県交通対策課
                                            052−954−6125(ダイヤルイン)


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