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現代アートの祭典『あいちトリエンナーレ』ふたたび
リポーター:おくりんこ


草間彌生 《命の足跡》(トリエンナーレ2010)
草間彌生《命の足跡》と
名古屋テレビ塔、オアシス21
(あいちトリエンナーレ2010)
 3年前の2010年夏、私は「トリエンナーレ」という言葉を初めて耳にしました。
 「あいちトリエンナーレ2010」には何度か出かけましたが、美術館だけでなく街なかで
アートに触れられるのがとても新鮮で、会場の一つだった長者町などにも繰り出して
楽しんだことを思い出します。

 この「トリエンナーレ」という言葉の意味は、イタリア語で「3年に1度開催される
国際的な美術展(国際芸術祭)」。
 気が付くと、もうあれから3年経ちました。…ということは今年は「あいちトリエンナーレ」
が開催される年ではないですか。

 そこで、今夏開催される「あいちトリエンナーレ2013」の魅力や
楽しみ方について、愛知県国際芸術祭推進室の川北さんにお話を
伺ってきました。
 
Q1
おくりんこ
   まずは、今回の「あいちトリエンナーレ2013」の開催期間を教えてください。
   
A1
川北さん
   今年8月10日(土)〜10月27日(日)の79日間開催されます。
 実は、前回は8月21日に開幕したのですが、「夏休み期間に行けず残念だった」という声もあったので、今回は
少し開催時期を前倒しして、夏休みの間にも行きやすくなるような日程にしました。
   
Q2
おくりんこ
   来場者の声が反映されているのはうれしいですね。
 ところで、2010年のときには、どのくらいの方が来場されたのですか? 
   
A2
川北さん
   おかげさまで当初の想定を上回る、57万人の皆様にご来場いただきました。
 トリエンナーレ開催に伴う経済波及効果もおよそ78億円にのぼると試算しています。
   
Q3
おくりんこ
   来場されたのは、やっぱり県内の方が多かったのでしょうか?
   
 A3
川北さん
 
トリエンナーレ2013 ロゴ
あいちトリエンナーレ2013
ロゴマーク
 そうですね。確かに近いということもあり、県内からの来場者の方が多かったです。
 それでも、全体の約1/3のお客様が県外からお見えになった方だったんです。残りの
2/3が県内からの来場者だったのですが、名古屋市内からと名古屋市以外の愛知県内
からが半々という状況でした。

 前回の来場者アンケートでは、およそ8割の方が「また来たい」と期待を寄せてくださって
いましたので、今回の準備を進めている私達もその期待に応えたいと考えています。

 イタリアのベネチアで100年以上続く「ベネチアビエンナーレ」(※ビエンナーレとは、2年に
1度の国際芸術祭のこと)という芸術祭があるのですが、あいちトリエンナーレも地域の皆様のご理解・ご協力の
もと、末長く続く国際芸術祭にしたいと思って準備しているところです。
   
Q4
おくりんこ
   それでは、今回の「あいちトリエンナーレ2013」について教えてください。
   
 A4
川北さん
   今回のテーマは、「揺れる大地−われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」です。
 これは、東日本大震災を意識したテーマとなっています。

 美術自体はそれ自体が独立して存在するわけではなく、常に社会の変化を受けているので、時代性を踏まえて
このテーマが設定されました。
 私たちの立ち位置が大きく揺れ動く荒波の時代において、我々が立っている場所をもう一度認識して、アートの力で
希望を復活させたいという前向きなメッセージが込められています。
   
Q5
おくりんこ
   アートにも大震災の影響があるのですね。あまりイメージがありませんでした。
 象徴的な作品があったら教えてください。
   
A5
川北さん
 
ヤノベケンジ 《サン・チャイルド》
ヤノベケンジ《サン・チャイルド》
2011 courtesy of the artist
 例えば、ヤノベケンジさんの≪サン・チャイルド≫という作品があります。
 これは東日本大震災後に発表されたものですが、見ていただくと判りますが、放射能
防護服を着ている子どもの作品です。
 その右手には希望の象徴である太陽が配され、胸のガイガーカウンター(放射能
測定器)は“0”を示していています。そして、頭にかぶるヘルメットを左手に持つ姿に、
いつかはヘルメットを外せる日が来るようにと願う気持ちが込められている作品と
なっています。
 「希望」や「復活」といったメッセージが、この作品からも伝わるのではないでしょうか。
   
Q6
おくりんこ
   そういう解説があると、現代アートもなじみやすいですね。
 他にも、「あいちトリエンナーレ」ならではの特徴は何かあるのでしょうか?
   
A6
川北さん
 
ままごと 『あゆみ』
ままごと 『あゆみ』 2011年
(森下スタジオ Cスタジオ)photo: 青木司
 現在、日本で主なトリエンナーレと言えば、横浜・新潟・瀬戸内そして愛知の
4つです。
 一般的なトリエンナーレでは現代美術がメインとなりますが、「あいち
トリエンナーレ」の特徴としては、「パフォーミングアーツ」や「オペラ」といった
舞台芸術もあり、芸術を広く体感できるという点だと思います。

 また、今回の芸術監督の五十嵐太郎氏は建築の専門家ですので、建築の
視点からも芸術をとらえているのも大きな特徴だと思います。

 今回は、オープンアーキテクチャー(建物公開)といった参加型イベントも
企画していますので、楽しみにしていてくださいね。
 普段は公開されていない建物をガイド付きで見学することで、建物の魅力に気付いてもらい、街の見え方が
変わると良いと考えています。
   
Q7
おくりんこ
   建築物もアートの一つなんですね。建物好きなので、楽しみです。
 ところで、今回もいくつかの会場に分かれて開催されるのでしょうか?
   
A7
川北さん
   メイン会場となる愛知芸術文化センターや名古屋市美術館、長者町、納屋橋は前回と同様ですが、今回は新たに
岡崎市の康生地区なども会場となります。
 美術館の中だけではなく、名古屋市内や岡崎市内のまちなかでもアートを楽しんでいただきたいです。。
   
Q8
おくりんこ
   実は私もそうなんですが、普段はアートに触れる機会が少ない方も、トリエンナーレに来場されると思います。
 そうした来場者に向けて、楽しみ方のコツがあれば教えてください。
   
A8
川北さん
   「あいちトリエンナーレ2013」には、100組以上のアーティストの作品が集まるので、まずは気軽にさまざまな
現代アートを楽しんでもらいたいです。
 その中から一つでも多く、心に残るような「お気に入り」の作品を見つけていただければ嬉しいです。

 また、好きなアーティストがいる方にとっては、そのアーティストの新しい作品を見られる楽しみがあります。
 来場者の皆さんが、それぞれ自分の心に残る作品に出会って、日常生活に彩りを添えることができたら素敵だなと
思います。
   
Q9
おくりんこ
   何だか、8月の開幕が楽しみになってきました。
 もっと「あいちトリエンナーレ2013」について知りたい時は、どうすれば良いですか?
   
A9
川北さん
   まずはあいちトリエンナーレ2013公式ホームページを見ていただきたいです。
 他にも、ツイッターフェイスブックブログでも情報発信していますのでチェックしてみてください。
   
Q10
おくりんこ
   最後にもう一つ、「ARスタンプラリー」というイベントが始まったと聞いたのですが、一体どんなものなのか教えて
ください。
   
A10
川北さん
 
ARスタンプラリー
        ARスタンプラリー
 「AR」というのは、スマートフォンやタブレット端末を利用して、現実風景に
情報を重ねて表示する技術です。あいちトリエンナーレの会場となる愛知
芸術文化センターなど25か所に設置されたマーカーにスマートフォン等を
かざすと、あいちトリエンナーレ2010の作品画像等をご覧頂くことができ、
それらを巡って集めるというスタンプラリーを開催しています。

 3月末までのイベントですが、画像等を見て回ることで、トリエンナーレの
雰囲気を一足早く味わえるので、是非楽しんでみてください。
 スマートフォンをお持ちでない方でも、タブレット端末を貸し出して、スタッフが
案内する無料の体験ツアーがありますので、気軽に足を運んでいただき、
スタッフに声をかけてもらえればと思います。
   

 おくりんこ
   早速、スマートフォンにアプリをダウンロードしてみます。
 お話を伺っているうちに、何だかアートが身近なものに感じられるようになってきた気がしてきました。
 開幕したら、私もトリエンナーレに足を運んで、「お気に入り探し」を楽しんでみたいと思います。
   

川北さん
   個人的な感想なのですが、私は現代アートを楽しむのは、旅行を楽しむのとよく似ていると思います。
 旅行で普段は味わえな新鮮さを楽しめるように、現代アートで普段は味わえない非日常感を楽しんでみて
もらえればうれしいです。
   
おくりんこ    是非、楽しんでみたいと思います。
 今日はありがとうございました。
                                       ▼お問合せ 愛知県国際芸術祭推進室
                                            052−971−6111(ダイヤルイン)


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