愛知県の企業の取り組み

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「モノづくり」の楽しさに<br />
興味を持ってもらいたい

荒川工業株式会社

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自動車用部品の製造や工作機械の設計・製造を主業務としており、その特性を活かして「日進市少年少女発明クラブ」や実際の商品を造ることのできる「職業体験」、「小学生工場見学」、「中学生職業体験」などの取り組みを自治体や他社と協働して実施しています。

活動内容について

日進市少年少女発明クラブ

取り組みのきっかけ
日進市教育委員会からお声が掛かったのがきっかけです。
日進市は製造業者が多く集まった「モノづくり」の町です。「モノづくり」の大切さ、楽しさを地域の子どもたちに理解してもらいたいとの思いから、現クラブの前身「ものづくり理科教室」の頃から協力しています。
失敗は成功のモト!?
運営において、安全面への配慮はもちろんですが、気づかされたのは「失敗」の大切さです。子供たちは、出来合いのパーツを組み立てて誰でも簡単に完成させられるようなことにあまり興味がありませんが、やっているうちに何度も失敗しながら修正や工夫を加えていくほうが一生懸命になります。失敗と修正を繰り返すのは「モノづくり」の基本ですし、失敗を恐れなくてもいいことをしっかり伝えています。
どうしても上手くいかないときは、講師がフォローし、成功体験を味わってもらっています。
運営体制
参加人数は、4年生に2、5~6年生に2の計4クラス、それぞれ定員が20名です。
講師は日進市在住の自動車関連会社OBボランティアを中心に、年度末に講師が集まり、アンケート結果を元に新年度の内容を決定しています。
工具は施設内のものを使い、講師のほうで材料の準備もしてくれています。
クラブには、子どもだけでなく親子で参加することもあります。その時は、久しぶりの工作に血が騒ぐのか、お父さんお母さんのほうが一生懸命になることが多く、面白いです。
中学生職業体験
職業体験で何より重要なのが「安全」であることです。そのための「標準作業」を徹底しています。作業の一挙手一投足を丁寧に教え、モノづくりにはセオリー、メカニズムがあることを理解させ、実践してもらいっています。
職業体験は3日間にかけて行われますが、そのうち2日間は安全と品質を中心とした座学となります。大切なことなので理解するまできちんと教え込みます。
3日目は実作業です。完成品は実際の車の部品として流通するため、生徒にとっても、実際に使用される車の部品を造るのは、とても興奮し、楽しく取り掛かっています。
「本物」を造る職業体験は好評を得て、最初は2~3人だった参加者も年々増え、人手と時間の関係で人数を制限させてもらっている状態です。
小学生工場見学
これは発明クラブ、職業体験でもいえることですが、生徒は普段見ることができないこと、体験できないことに対して特に喜んでもらえます。当社工場見学の場合、ロボットや3次元測定器を使った千分の1ミリ単位の測定が人気です。今後も興味を持ってもらえるものを見学に組み入れていくつもりです。
工場見学で大切なのは、説明の分かりやすさです。工場の広さをナゴヤドームの個数で表すなど、理解しやすい表現を心がけています。
見学後の質疑応答では、大人相手の時よりも素直で鋭い質問を受け、感心してしまうことが度々あります。
8月末に小中学校の先生50名が「社会科研究会」として来社の予定があります。
今後の展開
社内からももっと子供と直接触れ合える機会を増やしたいとの声が上がっており、色々検討している最中です。発明クラブについても、会社OBが講師として参加することで、モノづくりの楽しさをもっと伝えられるのではないかと期待しています。
その他「創立記念パーティー」が毎年4月末に、会社創立記念式を実施後、駐車場を利用した創立記念パーティーを開催しています。社員と家族、地域の住民の方を招待して、屋台やゲームなどで楽しんでいただいています。
活動名称 日進市少年少女発明クラブ
活動開始時期 平成23年
活動場所 日進市民会館工芸室
活動分野 学校教育、経済的支援
協働先の名称 デンソー(株)マーゼンプロタクツ 愛知県発明協会、日進市教育委員会他

企業情報

社名 荒川工業株式会社
所在地 日進市
創業年 昭和19年
従業員数 397名
主な業種 製造業

[荒川工業株式会社]

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「モノづくり」の楽しさに<br />
興味を持ってもらいたい

advanced_arakawa01

自動車用部品の製造や工作機械の設計・製造を主業務としており、その特性を活かして「日進市少年少女発明クラブ」や実際の商品を造ることのできる「職業体験」、「小学生工場見学」、「中学生職業体験」などの取り組みを自治体や他社と協働して実施しています。

活動内容について

日進市少年少女発明クラブ

取り組みのきっかけ
日進市教育委員会からお声が掛かったのがきっかけです。
日進市は製造業者が多く集まった「モノづくり」の町です。「モノづくり」の大切さ、楽しさを地域の子どもたちに理解してもらいたいとの思いから、現クラブの前身「ものづくり理科教室」の頃から協力しています。
失敗は成功のモト!?
運営において、安全面への配慮はもちろんですが、気づかされたのは「失敗」の大切さです。子供たちは、出来合いのパーツを組み立てて誰でも簡単に完成させられるようなことにあまり興味がありませんが、やっているうちに何度も失敗しながら修正や工夫を加えていくほうが一生懸命になります。失敗と修正を繰り返すのは「モノづくり」の基本ですし、失敗を恐れなくてもいいことをしっかり伝えています。
どうしても上手くいかないときは、講師がフォローし、成功体験を味わってもらっています。
運営体制
参加人数は、4年生に2、5~6年生に2の計4クラス、それぞれ定員が20名です。
講師は日進市在住の自動車関連会社OBボランティアを中心に、年度末に講師が集まり、アンケート結果を元に新年度の内容を決定しています。
工具は施設内のものを使い、講師のほうで材料の準備もしてくれています。
クラブには、子どもだけでなく親子で参加することもあります。その時は、久しぶりの工作に血が騒ぐのか、お父さんお母さんのほうが一生懸命になることが多く、面白いです。
中学生職業体験
職業体験で何より重要なのが「安全」であることです。そのための「標準作業」を徹底しています。作業の一挙手一投足を丁寧に教え、モノづくりにはセオリー、メカニズムがあることを理解させ、実践してもらいっています。
職業体験は3日間にかけて行われますが、そのうち2日間は安全と品質を中心とした座学となります。大切なことなので理解するまできちんと教え込みます。
3日目は実作業です。完成品は実際の車の部品として流通するため、生徒にとっても、実際に使用される車の部品を造るのは、とても興奮し、楽しく取り掛かっています。
「本物」を造る職業体験は好評を得て、最初は2~3人だった参加者も年々増え、人手と時間の関係で人数を制限させてもらっている状態です。
小学生工場見学
これは発明クラブ、職業体験でもいえることですが、生徒は普段見ることができないこと、体験できないことに対して特に喜んでもらえます。当社工場見学の場合、ロボットや3次元測定器を使った千分の1ミリ単位の測定が人気です。今後も興味を持ってもらえるものを見学に組み入れていくつもりです。
工場見学で大切なのは、説明の分かりやすさです。工場の広さをナゴヤドームの個数で表すなど、理解しやすい表現を心がけています。
見学後の質疑応答では、大人相手の時よりも素直で鋭い質問を受け、感心してしまうことが度々あります。
8月末に小中学校の先生50名が「社会科研究会」として来社の予定があります。
今後の展開
社内からももっと子供と直接触れ合える機会を増やしたいとの声が上がっており、色々検討している最中です。発明クラブについても、会社OBが講師として参加することで、モノづくりの楽しさをもっと伝えられるのではないかと期待しています。
その他「創立記念パーティー」が毎年4月末に、会社創立記念式を実施後、駐車場を利用した創立記念パーティーを開催しています。社員と家族、地域の住民の方を招待して、屋台やゲームなどで楽しんでいただいています。
活動名称 日進市少年少女発明クラブ
活動開始時期 平成23年
活動場所 日進市民会館工芸室
活動分野 学校教育、経済的支援
協働先の名称 デンソー(株)マーゼンプロタクツ 愛知県発明協会、日進市教育委員会他

企業情報

社名 荒川工業株式会社
所在地 日進市
創業年 昭和19年
従業員数 397名
主な業種 製造業

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