健康と安全

子どもの受動喫煙について

「たばこ」および受動喫煙について

タバコに関する知識についてまとめました。
こどもの受動喫煙防止のためにも,タバコに関する知識は大切です。「たばこ」について考える時の参考にしてください。

01. タバコの煙は、ヒ素、亜鉛、カドミウムなどの毒物を含んでいる

依存性があるニコチン、発がん物質たっぷりなタール、においがなくても有毒一酸化炭素

タバコの煙には、約4000種類以上もの化学物質が含まれています。このうち200種類以上が有害物質であることわかっています。

02. 子どもの前でタバコを吸うと、その子どもは成人後にがんの発生が多くなる

タバコの煙に含まれる発がん物質(タールを始めとして60種類以上)は副流煙に多く含まれています。

副流煙を吸い込むことで体の中に入った発がん物質は成長途上の細胞に蓄積されていきます。そのため、受動喫煙の機会が多いほど、がんの発生に影響します。

主流煙(たばこを吸う人が吸い込む煙)を1とすると、副流煙(たばこに火をつけたとき、先から立ちこめる煙)ニコチン2.8倍、タール3.4倍、一酸化炭素4.7倍

03. 子どもの前でタバコを吸うと、その子どもはむし歯が増える

アメリカでの調査の結果、副流煙を吸う環境にある子どもは、タバコに含まれるニコチンの副産物、コチニンの血中濃度が高まることがわかりました。4~11歳の子ども3,500人を対象にした調査で、副流煙を遮断すると、
約4分の1の子どもの乳歯にむし歯の発生がみられませんでした。

副流煙が感染への抵抗力を阻害し、子どものむし歯の原因となる最近におかされやすくなると考えられています。

04. 子どもの前でタバコを吸うと、その子どもは乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が高くなる

乳児の受動喫煙による突然死症候群の増加

乳児の受動喫煙による突然死症候群の増加

05. 子どもの前でタバコを吸うと、その子どもは中耳炎になりやすくなる

子どもの受動喫煙による中耳炎の増加

子どもの受動喫煙による中耳炎の増加

06. 子どもの前でタバコを吸うとその子どもの身長の伸びが悪くなる

子どもの前でタバコを吸うとその子どもの身長の伸びが悪くなる

受動喫煙による小学生の身長低下

07. 喫煙により、ニコチン依存症になる

ニコチンは、タバコの煙に含まれる3大有害物質の1つです。ニコチンは中毒性薬物です。麻薬などと同様に依存性があります。(身体的依存)。 喫煙により脳のニコチン濃度は急速上昇し、気分が爽快になり、リラックスします。この快感を求めて喫煙を続けることになります。
また、禁煙によって体の中からニコチンが消失すると離脱症状(いらいら、怒りっぽくなるなど)が現れます。

08. 妊娠中の喫煙は退治の成長を損ない、流産の危険を増加させる。

妊婦の喫煙・受動喫煙と出生時身長・体重

妊婦の喫煙・受動喫煙と出生時身長・体重

09. 喫煙により、歯周病も悪化する

ニコチンの血管収縮作用により歯肉の血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の不足を招きます。

喫煙者の歯肉

喫煙者の歯肉

黒ずんで血行障害を起こしています。

非喫煙者の歯肉

非喫煙者の歯肉

みずみずしいピンク色をしています。

資料:大阪府ホームページより了解のうえ転載

10. 喫煙により骨がもろくなる

喫煙及び受動喫煙は、年齢、性別に関わらず、骨粗鬆症の危険性を増加させることがわかっています。その他にも喫煙の影響により、様々な病気が引き起こされます。

喫煙が招く病気

出展:愛知小児医療センター