愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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枯木宮貝塚(かれきのみやかいづか)

分類 県指定
種別 史跡
所在地 西尾市巨海町若宮西5 寺津中学校
所有者等 西尾市
指定(登録)年 昭和58年(1983)
時代 縄文晩期

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枯木宮貝塚

枯木宮貝塚

枯木宮貝塚は、標高6~7mを数える碧海台地南端東斜面に位置する縄文時代晩期を中心とする貝塚である。貝塚は台地縁辺に沿って、東西約70m・南北約150mにわたってひろがっており、このうち、指定地は西尾市立寺津中学校運動場の盛土部分に限定される。
本貝塚からは総計26体の人骨が検出されており、昭和43年(1968)にはいわゆる「盤状集積葬」1体が発見されている。これは、幼児骨を四辺形に改葬したもので、頭蓋骨には鈍器による打撃痕が認められた。「盤状集積葬」は三河湾沿岸に類例を多くみるもので、田原市・吉胡貝塚(国史跡)・伊川津貝塚(県史跡)、刈谷市・本刈谷貝塚(県史跡)でも検出されている。このほか、本貝塚からは抜歯を示す2体の男性骨と幼児骨1体とからなる3体の合葬人骨や、叉状研歯と単尖研歯の風習を示す人骨、埋葬されたニホンイヌも発見されている。
また、イノシシ・シカ・タヌキなどの獣骨やサギなどの鳥骨、クロダイ・マダイ・スズキ・フグの魚骨が多数出土している点も本貝塚の特徴の1つである。
土器類では、いわゆる「寺津下層式」「寺津式」と名付けられたものが主体をなすが、奈良県・橿原遺跡出土土器類似例も含まれており、土器文化の交流の一端を示している。
このように、枯木宮貝塚は縄文晩期における人々の食生活と埋葬についての貴重な資料を呈示するものである。

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