
田峯の念仏踊は盆行事の1つである。8月1日の「釜の口明け」で始まり、14日夕は「御法楽」で日光寺において地区全体の先祖を供養する。14、15日は初盆供養で、初盆の家々を廻る。16日は日光寺で「餓鬼送り」、17日には「観音様の盆」と数々の行事が行なわれる。
初盆の行事は、家の入口に立て並べた108体の松明の中を通って、切り子灯篭を先頭に堤灯、笛、太鼓、鉦等の順で行列が新仏の家に向かう「道行」、初盆の家の庭に入り、太鼓衆が輪になって飛び跳ねて、手に持った太鼓を打ち鳴らす「ハネコミ」、念仏衆により荘重に唱えられる「念仏・和讃」、その間などには「手踊り」が踊られる。