愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

木造四天王像(もくぞうしてんのうぞう)

分類 県指定
種別 彫刻
所在地 津島市東柳原町
所有者等 浄蓮寺
指定(登録)年 昭和54年(1979年)
時代 室町
木造四天王像(広目天)

木造四天王像(広目天)

木造四天王像(持国天)

木造四天王像(持国天)

木造四天王像(多聞天)

木造四天王像(多聞天)

木造四天王像(増長天)

木造四天王像(増長天)

高さ持国天83.0cm、増長天85.0cm、広目天85.0cm、多聞天83.5cm。桧材、寄木造(よせぎづくり)、玉眼(ぎょくがん)、彩色。
4躯ともほぼ製作当初の姿を残している。面相に落ち着きがあり、甲冑などの彫り口は確実で古様を示していて、正統仏所の伝統を受けた作風をみることができる。
銘文によると、南北朝時代に出雲守護職を歴任した塩冶(えんや)氏の後裔(こうえい)、泰敏らを檀越(だんおつ)として、天文8年(1539)に京都七条仏所の康秀が島根へ下向して製作したことが知られる。
小像ではあるが室町時代末期の正統仏師による作品で、製作年代と作者が明らかな上に、一具現存しており、修補も殆どなく、製作当初の姿をよく伝えている。当時の基準作例として彫刻史上重要な価値をもっている。

前へ戻る