愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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浄土変相当麻曼荼羅図(じょうどへんそうたいままんだらず)

分類 県指定
種別 絵画
所在地 江南市前飛保町
所有者等 曼陀羅寺
指定(登録)年 昭和48年(1973)
時代 鎌倉末期
浄土変相当麻曼荼羅図

浄土変相当麻曼荼羅図

一幅 絹本著色掛幅 縦122㎝、横123㎝
当麻寺に伝わる綴織の観経変相図を絵画に描いた転写本の一つである。原本の八分の一の大きさである。左右下縁の説話図の細い枠内には、金泥で場面の内容を示す文字が書き込まれており、よく残っている。下縁中央の縁起文も、金泥で断片的に書き込まれている。仏菩薩は、肉身を金泥で表し、着衣を彩色で表すが、着衣には截金文様は見られない。左右下縁の説話図においては、絵の具の剥落が著しく、下書きが見えているところもあるが、細密に丁寧に描かれている。左右辺上部の山水には金泥の隈取りが見られ、制作年代は、鎌倉時代後期十四世紀と考えられる。曼陀羅寺は、後醍醐天皇の母の弟である天真乗運によって開かれた寺院であり、室町幕府になると、後醍醐天皇の勅願寺であったことにより、荒廃していた時期があるが、空光上人の代、寛正三年(1462)に老尼僧が携えてきた当麻曼荼羅を手に入れ、以後曼陀羅寺と号したと伝えられている。本図はこの伝承どおり、曼陀羅寺に室町時代以来伝えられてきた画像と考えてよい。老尼僧の伝承はともかく、本図の制作年代はこの伝承より古く、寺勢が一時衰えていたことを考慮すると、室町時代において空光上人が寺院を再考する際に、この当麻曼荼羅がいずれかから調達されたものと推察される。

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