愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

紙本金地着色四条河原遊楽図屏風(しほんきんじちゃくしょくしじょうがわらゆうらくずびょうぶ)

分類 県指定
種別 絵画
所在地 蒲郡市博物館
所有者等 天桂院
指定(登録)年 昭和58年(1983)
時代 江戸
紙本金地着色四条河原遊楽図屏風

紙本金地着色四条河原遊楽図屏風

二曲一隻 各109.6×175.6
本図は四条河原の遊女歌舞伎など遊楽を主題にした風俗画である。右下に板橋の掛った鴨川とその上に河原での人々の様子が、左に大きく歌舞伎舞台が見える小屋がある。上部は金雲が上下2重に掛り、その間に遠山と松林社殿が描かれている。竹矢来に囲まれた歌舞伎小屋外に下藤紋の櫓幕・「大かふき仕候たゆはさとしま…」の看板から遊女屋佐渡島の遊女歌舞伎と知れる。舞台上には曲彔に座り三弦弾く遊女・刀を持つ遊女・橋掛りに立つ男装した遊女などがいる。後方の囃子座に小鼓・大鼓・太鼓演奏者の遊女・脇座に謡の遊女なども座す。桟敷席の貴顕・芝居席の客は飲食や煙草を楽しみながら観覧する。中には太夫と自分の名前を書いた札と小判を結んだ笹枝を持つ男客がいて、当時の風俗がふんだんに描かれている。一方、河原には矢場・煙草売り・飴売りなどの情景が当時の風俗の実感を伴って描かれる。上部や左下の金雲には胡粉が輪郭に沿って盛り上げてある。歌舞伎小屋は初期の遊女歌舞伎の舞台の形態を描く。本屏風は慶長から寛永年間(1595~1643)に流行した遊女歌舞伎を中心にした四条河原遊楽を特筆して描く古い例と考えられる。筆者は特定できないが、描線の質や衣線の処理に特徴がある。

前へ戻る