愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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絹本著色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)

分類 国・重要文化財
種別 絵画
所在地 豊田市
所有者等 -
指定(登録)年 大正7年(1918)
時代 室町 応永28
絹本著色仏涅槃図

絹本著色仏涅槃図

一幅 縦228㎝、横200㎝
釈尊の入滅の情景を描いた涅槃図で、鎌倉時代以降一般的に見られる形式である。釈尊は袈裟を偏袒右肩に着し、右手枕で両膝を軽く折り曲げ右脇を下にして宝床の上に横たわる。宝床の周囲には、菩薩・僧・天人・俗人男女などあわせて六十二体の参集者が描かれ、下方には四十五の鳥獣や空想上の生物が描かれる。これら釈尊や参集者・動物などの構成は、京都府禅林寺や根津美術館の涅槃図に近い。飛来する摩耶夫人の一行の乗る雲は、実に量感豊かに表され迫力がある。画絹右上に「三川州高橋庄集雲山長興禅寺常住」左上に「応永二十八年辛丑結制日幹縁比丘義睦」と墨書され、応永二十八年、比丘義睦により長興寺に寄進されたことがわかる。制作は、この寄進年に近い室町時代初期の作としてよいであろう。室町前期の年紀のある涅槃図には、応永十五年(1408)明兆筆の京都府東福寺本、永享七年(1453)霊彩筆の山梨県大蔵教寺本、宝徳三年(1451)土佐経光筆の京都府興聖寺本などがあり、室町時代前期の仏教絵画の基準作として絵画史上の価値は高いといえる。
常時は所定の施設に保管している。

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