愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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瑞泉寺総門(ずいせんじそうもん)

分類 県指定
種別 建造物
所在地 名古屋市緑区鳴海町相原町4
所有者等 瑞泉寺
指定(登録)年 昭和32年(1957)
時代 宝暦6年(1756)

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正面

正面

■指定理由

瑞泉寺は応永3年(1396)創建という曹洞宗の名刹であり、応仁・文明の兵火を経た後、宝暦年間(1751~59)には伽藍が再興されたという。
総門は、三間一戸の重層門で、主柱の前後に控柱を4本たてた四脚門の形式をとり、屋根は本瓦葺で、中央を一段上げる。京都府宇治市の黄檗宗万福寺総門を模して造られている。

■詳細解説

瑞泉寺は曹洞宗に所属し、応永3年(1396)に大徹宗令禅師が開創した名刹であるが、応仁・文明の間に兵火にかかり鳥有(うゆう)に帰し、その後、宝暦年間(1751~59)に呑舟和尚が伽藍を再興して寺観を整えた。宝暦6年(1756)に総門を建立するにあたり、代々黄檗宗(おおばくしゅう)万福寺と関係の深い下郷家の浄財によって建てられ、その縁で黄檗宗万福寺の総門を模した、いわゆる黄檗形式が取られ、規模や細部手法を忠実に写している。黄檗宗は江戸時代初期に隠元(いんげん)禅師によって中国から伝えられ、宇治の黄檗宗万福寺では中国の明・清代の建築様式で伽藍形式や堂宇が造られている。
この門は、三間一戸の重層門で、主柱の前後に控柱を四本立てた四脚門の形式をとる。屋根は本瓦葺で、中央を一段高く上げ、両脇を低くした段差のある二重屋根で、屋根両端に鯱(しゃち)を掲げる。黄檗特有の角形の石製楚盤を用いるなど中国風の意匠が特徴である。下層では、角柱を棟木まで延ばし、戸口に両開き桟唐戸をつり、上層では正面に山号額を掲げ、背面に花頭窓をつけ、内部に祭壇を設ける。この門の形式は、中国の漢門の形式である牌楼(はいろう)に近似している。(沢田多喜二)

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